SNS映えで人気のアートスポットや光と音のショー、ショッピングなどさまざまな楽しみ方ができる香港の旅行費用は、どのくらいかかるのか気になるところ。
2泊3日や3泊4日で香港に行く場合、予算をどのくらい用意すると良いのか?現地でかかる費用は?など、気になるさまざまな費用や物価について解説します。(2024年7月時点の目安)
香港旅行の費用って、どのくらい必要?
香港旅行に必要な費用は、滞在日数や香港での過ごし方、ショッピングや観光をどの程度楽しむのか?などによって変わります。
また、香港への行き方選びも、旅費を左右する重要なポイントです。
1.パッケージツアーを利用する。
2.航空券やホテルを個別に手配して個人旅行で行く。
パッケージツアーは、燃油サーチャージが旅行代金に含まれていることが多く、空港⇔ホテル間の送迎がセットになっていたり、アレンジで送迎付きプランに変更できたりします。
個別に考える費用が少なく、航空券とホテルもセットになっているため利用しやすいと感じるかもしれません。
航空券・ホテルを個別に手配する方法は、空港からの移動手段も含めてすべて自分で調べなくてはならないため手間を感じる部分がありますが、1泊ずつ宿泊ホテルを変えるなど自由にプラン立てできるというメリットがあります。
ここでは2泊3日、3泊4日で香港旅行に2人で行く場合の、1人あたりの予算について解説します。
2泊3日の香港旅行の場合
2人で2泊3日の香港旅行をする場合、1人あたりどのくらいの費用を予算として考えると良いのでしょうか。
ここでは、最低でもどのくらいかかるかの目安の金額について解説します。
・Wi-Fiレンタル:約4,500円~
・香港滞在中の食事代:12,000円~
航空券代金:約43,000円〜+宿泊費:約30,000円〜+空港⇔ホテル間の交通費:約5,000円=約78,000円〜です。
約96,000円〜(2人で合計約192,000円〜)+オプショナルツアー代・お土産代・買い物代・交通費と考えましょう。
宿泊するホテルや、現地での過ごし方によって必要な予算は変わります。
3泊4日の香港旅行の場合
より香港を満喫したい方に人気の3泊4日で旅行をする場合にかかる費用の目安は、以下です。
・Wi-Fiレンタル:約6,000円~
・香港滞在中の食事代:18,000円~
航空券代金:約43,000円〜+宿泊費:約45,000円〜+空港⇔ホテル間の交通費:約5,000円=約93,000円〜です。
約119,000円〜(2人で合計約238,000円〜)+オプショナルツアー代・お土産代・買い物代・交通費と考えると良いでしょう。
香港旅行前に手続きが必要な5つの項目と費用
香港旅行にかかる費用は大きく分けると、出発前と現地滞在時にかかる費用の2つがあります。
ここでは、香港へ行く前に必要な5つの費用について解説します。
航空券
香港旅行に行く際に、必須となる費用が航空券代金です。日本国内の発着地や利用する航空会社、乗継で行くか直行便で行くかなどによって航空券の代金は変わります。
航空券代金は、東京発香港行き直行便のエコノミークラス利用の場合、1人当たり往復約20,000円〜。
航空券代金のほかに燃油サーチャージや空港使用料、諸税などがかかります。全部合わせると約43,000円〜が相場です。
航空券代金は出発時期や予約のタイミングによっても変わります。
年末年始やゴールデンウィーク、お盆時期など日本の大型連休時期の旅行を直前に予約すると、往復76,000円以上になることもあります。
予算重視で香港旅行の計画を立てる際は、オフシーズンの出発や早めの予約を検討すると良いでしょう。
宿泊費
香港にはリーズナブルなホテルから、プールやスパなど設備が充実しているラグジュアリーホテルまで、さまざまなタイプのホテルがあります。
また、香港のショッピングモールなど多彩なお店が並ぶ繁華街・尖沙咀エリアや、移動に便利な駅から近いホテルなど条件に沿ったホテル選びも可能です。
たとえば、2名1室利用の場合1泊1名あたりリーズナブルな1つ星ホテルの「パンダホテル」だと約15,000円〜、尖沙咀駅に隣接している3つ星ホテル「カオルーンホテル」は約26,000円〜、尖沙咀エリアの5つ星ホテル「カオルーン シャングリラ 香港 」は約35,000円〜です。
さらに、同じホテルでも高層階で眺めが良い、お部屋が広い、朝食付きなど、諸条件によって料金が変わります。
ある程度予算を決めてから、立地やお部屋のグレードなどの希望条件に近いホテルを選んでみると良いかもしれません。
オプショナルツアー
オプショナルツアーを活用すると、効率よく香港観光が楽しめます。
香港ディズニーランド の事前入園予約込みのパークチケットプランや、マカオ日帰りプランなどもあるので、テーマパークやマカオまで足を伸ばしたい方にもおすすめです。
オプショナルツアーは、参加するプランによって金額が異なります。
たとえば新旧レトロ街散策!香港市内観光は約11,500円〜、香港ディズニーランド パークチケット(日本在住者限定プラン)は約14,000円〜、マカオ日帰りプランは約43,500円〜です。
1日あたりの予算を決めて、オプショナルツアーの中から参加したいものを選んでみてはいかがでしょう?
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Wi-FiルーターまたはSIM(プラスチックSIM、eSIM)などの通信費
利用しているスマホの契約プランによっては、日本の料金プランが適用されず高額請求につながったり、香港でデータ通信を利用できなかったりする場合があります。
そういったトラブルを防ぐ手段として、香港でデータ通信が可能なWi-FiルーターやSIMカードのレンタルがおすすめです。
Wi-Fiルーターは、無制限プランだと1日あたり1,500円くらいからレンタル可能です。最大データ通信料や、オプションの有無によってレンタル費用は変わります。
海外旅行保険
海外では日本の保険が適用されないため、渡航中に病院にかかると高額な医療費が発生します。
万が一に備えて海外旅行保険に加入しておきましょう。
海外旅行保険に加入しておくと、香港渡航中にケガや病気、盗難にあった際などに保険が適用され安心です。
・2泊3日:約1,090円~(1人当たり)
・3泊4日:約1,330円~(1人当たり)
・6泊7日:約2,370円~(1人当たり)
海外旅行保険は利用する保険会社や加入プラン、オプションの有無によって費用が変わります。
補償額や条件などを確認して、加入プランを検討すると良いでしょう。
香港滞在中に必要な費用をチェック!
香港旅行前に手続きが必要な費用がわかったら、次は香港滞在中の予算の相場を知りたいところ。
ここでは、香港滞在時に必要な3つの費用について解説します。
食事代
香港では中国4大料理の「広東料理」「四川料理」「上海料理」「北京料理」や、香港グルメの代表的存在「飲茶」など、さまざまなグルメを楽しめます。
どこで食べるか、何を食べるかなどによって必要な食事代は変わります。
リーズナブルなお店だと朝食におすすめのお粥は30香港ドル(約650円)くらいから、香港の定番ランチ焼味飯は70香港ドル(約1,450円)くらいから味わえます。
日本にも店舗があるファストフード店の価格は、おおよそ日本と同じくらいです。
1日あたりの食費は約6,000円〜と考えましょう。カフェでお茶やデザートを楽しみたい場合は、別途予算が必要です。
屋台やローカルのお店、ファストフード店で食事をすると、食費が抑えられます。
地下鉄・トラム・ピークトラムの交通費
交通網が発達している香港には、MTRやトラム、バス、タクシーなどの交通手段があります。
利用する交通手段によって、滞在時に必要な交通費が変わります。
【MTR(地下鉄)】
MTRは大人5香港ドル(約105円)〜、子ども3.5香港ドル(約75円)〜利用可能です。
香港国際空港から九龍駅までは100〜105香港ドル(約2,070〜2,180円)、香港駅までは110〜115香港ドル(約2,280〜2,380円)で移動できます。
香港の交通系ICカードのオクトパスカードを利用すると、MTRの運賃が割引になるので活用してみてはいかがでしょう。
【トラム】
香港島の北部を走る2階建ての路面電車「トラム」は、一律12歳以上は3香港ドル(約65円)、11歳以下は1.5香港ドル(約35円)、65歳以上は1.3香港ドル(約30円)で乗車可能です。
【ピーク・トラム】
ヴィクトリア・ピークへ向かうケーブルカーのピーク・トラムは、大人62〜76香港ドル(約1,290〜1,580円)、子ども31〜38香港ドル(約650〜790円)で乗車できます。
バス・タクシー・スターフェリーの交通費
【バス】
700以上の路線があり、ランタオ島やレパルスベイなどにも行けるバスは、2.5〜52香港ドル(約55円〜1,080円)程度で利用可能です。
地下鉄では行きにくい郊外にアクセスする場合に、おすすめの交通手段です。
【タクシー】
タクシーの初乗り料金は、2kmまで27香港ドル(約560円)で、以降200mごともしくは停車時1分ごとに1.9香港ドル(約40円)93.5香港ドル(約1,950円)を超えた場合は1.3香港ドル(約27円)が加算されていきます。
【スター・フェリー】
九龍サイドと香港島を結ぶヴィクトリア・ハーバーを往復するスター・フェリーの料金は、5香港ドル〜6.5香港ドル(約105円〜135円)です。
お土産・ショッピング代
中国茶やレトロでかわいいシノワ雑貨のショッピング、香港ならではのお土産選びも旅行の楽しみのひとつです。
香港の定番お土産パンダクッキーは18個入りで105香港ドル(約2,180円)程度、プーアル茶のティーバックは25パック入り18香港ドル(約380円)程度、香港のチリソース辣椒醤は45香港ドル(約950円)程度で購入できます。
お土産の費用は購入するものや個数によって変わりますが、おおよそ7,000円〜で考えましょう。
ナイトマーケットでは、値切り交渉が可能です。衣服や雑貨などの購入費用を抑えたいときに活用すると良いでしょう。
また香港では、大型ショッピングモールやチャイニーズテイストの雑貨店、ローカルスーパーでの買い物も楽しめます。
ショッピングも楽しむ方は、あらかじめショッピングに使う予算を決めておくと良いでしょう。
香港と日本の物価を比較
2024年7月現在、1香港ドル=約21円前後です。
ファストフード店のハンバーガーは23香港ドル(約480円)程度、500ミリリットルのミネラルウォーター(水)は1本5〜6香港ドル(約110円〜130円)程度、2リットルのコーラは19香港ドル(約400円)程度です。
MTRは5香港ドル(約105円)〜、バスは2.5香港ドル(約55円)〜利用可能です。
交通機関は日本より安く、ファストフードやミネラルウォーターは日本と同程度、コーラは日本の約2倍です。
このように香港の物価は、交通費以外は日本と同程度か商品やメニューによっては高いと言えるでしょう。
香港旅行の費用を抑えるコツ
香港の旅行費用を抑えるコツは、旅行に行くタイミングと現地で利用するお店や移動手段に秘訣があります。
年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの日本から海外旅行に出かける人が増える時期は、航空券やホテルの宿泊費が高めになります。また、香港から旅行に出かける人が増える旧正月の時期も、航空券は高めです。
そのため、日程の調整が可能な場合は、大型連休や旧正月などの旅行代金が高い時期を避けると良いでしょう。
また、オフシーズンにあたる6月や11月は航空券やホテルの代金が安い傾向にあります。
現地では、食事は屋台などのリーズナブルなお店、お土産の購入などはスーパーマーケットやナイトマーケットを活用し、MTRやバス、トラムで移動すると費用を抑えることができます。
必要な費用を元に香港旅行の計画を立ててみよう
香港島と九龍サイドでそれぞれ異なった楽しみ方ができる香港は、旅行の日程や現地での過ごし方によってかかる費用が変わります。
できるだけ香港旅行の費用を抑えたいときは大型連休や年末年始・お盆・旧正月の時期以外に旅行計画を立て、食事は屋台やファストフード店などですませるようにしましょう。
費用の目安がわかったら、お土産で購入したいものやオプショナルツアーを選び、香港滞在時のプランを立ててみましょう。マカオ観光も予定に入れる場合は、予算をより多めに考える必要があります。
宿泊ホテルは立てた滞在プランに沿って、観光の移動に便利な立地か、予算に合うかなどをふまえて検討すると良いかもしれません。
この記事を参考に、香港旅行の計画を立ててみませんか。
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