バシネットとは?赤ちゃん連れの飛行機の必需品。その利用方法などを紹介

バシネットとは?赤ちゃん連れの飛行機の必需品。その利用方法などを紹介

機内赤ちゃん
「そもそもバシネットって何?」
「飛行機用の赤ちゃんベッドがあるって聞いたけど、事前に予約できるの?」
「バシネットが利用できるのは、何歳まで?」
など
バシネットに関する疑問やメリット・デメリット、予約方法、実際に使用した感想など、赤ちゃん連れ旅行を経験したスタッフの体験談を元に、飛行機のバシネットについて解説します!

飛行機の赤ちゃん用ベッド「バシネット」ってどんなもの?

バシネット
「バシネット(bassinet)」とは、飛行機の座席の前に設置できる赤ちゃん用の簡易ベッドのことです。 航空会社によって、バシネット、ベビーベット、キャリーコットなど、様々な呼び方がありますが「バシネット(bassinet)」と伝えれば海外の航空会社でも通じます。 航空会社の機材や、路線によって設置の可否や数に違いはありますが、基本的には無料で設置することができます。

バシネットが使える条件とは?

バシネットが使える条件は、各航空会社によって異なりますので、下記の表をご確認ください。
各航空会社によってバシネットのサイズが違ったり、赤ちゃんの体重制限に違いがありますので、バシネットを利用しようと考えている場合は、搭乗時の赤ちゃんの体重・身長も加味しつつ、利用する航空会社の条件を確認しましょう。
予約時にバシネットを確約できても、安全上の都合から搭乗時の成長度合いで航空会社からお断りされてしまうケースもあります。
また路線によっては飛行機の機材によって予約が可能であったり条件が様々あります。
例えばハワイアン航空であればA330の機材で予約が可能です。

体験談コメント
各社バシネットのサイズは、数センチの差には見えますが、赤ちゃんの大きさによって使用できる、できないに関わってきます。
我が子も1歳の旅行では、身長が72cmでA航空のバシネットをぎりぎり利用でき、これがバシネットを使う最後の旅行かと思っていましたが、その後の旅行では別の航空会社を使用したことでバシネットを利用できました。

参考までに、一部航空会社のバシネットの条件について、比較してみましょう。
国際線の場合2歳以上になると座席が必要となりますのでバシネットは2歳未満の赤ちゃんが対象となります。

航空会社 体重制限 年齢制限 バシネットのサイズ
(長さ×幅×深さ)
JAL 10.5kgまで 2歳未満 72cm×30cm×15cm
ANA 10kgまで 2歳未満 85cm×45cm×33cm
ハワイアン航空 9 kg未満 2歳未満 81cm×36.8cm×17.7cm
ユナイテッド航空 10kg未満 2歳未満 74cm×28cm
デルタ航空 9 kg未満
(身長66cm以下)
2歳未満
シンガポール航空 14kg未満 2歳未満 76.8cm×29.8cm×15.8cm
カンタス航空 11kg未満 2歳未満 71cm×31cm×26cm
ルフトハンザ・ドイツ航空 11kg未満(身長67cm以下) 2歳未満

バシネットの予約方法は?

バシネットの予約方法は、航空券やツアーを予約した旅行会社に依頼するか、航空会社で直接航空券を手配した場合には電話で問い合わせすることになります。
バシネットには数に限りがあるため、確約はされません。航空会社によっては、先着順となることも多いので、使用したい場合は、早めに予約しておくことをおすすめします。
飛行機の座席指定することで、予約時にほぼ確約できる航空会社もありますよ。

航空会社 事前予約の電話番号 備考
JAL(国際線) 0570-025-031
ANA (国際線) 0570-029-701 出発48時間前まで

バシネットが予約できなかった場合

夏休みなど子連れ旅行が多い時期や、ハワイ、グアムなどのビーチ路線ではバシネットが予約できないことも多々あります。
事前予約でバシネットを使いたいとの希望は伝えつつ、出発当日は空港に早めに到着し早めにチェックインします。チェックインカウンターで、「バシネットに空きがないか」聞いてみましょう。 バシネットのキャンセルがでていることもあるかもしれません。

体験談コメント
バシネットが無理であれば、後方座席をリクエストするのもおすすめです。よちよち歩きの赤ちゃんや、ずっと起きてそうな赤ちゃんの場合、飛行機後方には多少広いスペースがあったり、トイレが近くにあったりとバシネット席よりも使い勝手がいいと感じる方もいると思います。またキャビンアテンダントの方も近くにいて、お手伝いを依頼しやすい環境だと思います。

バシネットの設置場所

バシネットは座席のどこにでも設置できるわけではなく、前の席と壁で仕切られる席に設置されます。飛行機の機材によって設置できる台数が決まっているため、バシネットを希望しても必ず使用できるとは限りません。

バシネットが使えるタイミングは?

飛行機シートベルトサイン
基本的には、バシネットを使えるタイミングは、シートベルトサインが消灯している時です。

離陸後にバシネットを設置

バシネットが設置できるのは、飛行機が離陸して、シートベルトサインが消灯してからキャビンアテンダントの方が設置してくれます。
飛行機に乗って、すぐにバシネットを使えるわけではありません。
離陸するまでは、膝の上でしっかりと抱っこしましょう。

着陸前に、バシネットを撤去

国際線では、飛行機が目的地に着く約1時間前くらいから、着陸に向けての準備がはじまり、シートベルトサインが消灯している間に、キャビンアテンダントの方がバシネットを片付けにきます。たとえぐっすりと眠っていてもバシネットは撤去する必要がありますのでスムーズに片付けができるように準備しておきましょう。

シートベルトサインが点灯したときは、バシネットは使用不可

航行中にシートベルト着用のサインが点灯することがあります。その際には、すぐに赤ちゃんを抱っこし、その後自身のシートベルトを着用します。

バシネット使用上の注意事項

飛行機バシネット

赤ちゃんをバシネットに寝かせる時の、頭の向き

赤ちゃんをバシネットに寝かせる時は、赤ちゃんの頭が通路と反対側になるよう設置されます。キャビンアテンダントの方や、トイレなどで人の移動があるため、万が一のことに備えて赤ちゃんの頭は通路と反対側にしているそうです。
ご自身の膝の上で寝かしつけた後、バシネットに移動させる場合など気を付けましょう。バシネットには安全カバーがついていますが、反対向きに寝かすと顔がが覆われてしまうことも。

バシネットの安全カバーは何のためにあるの?

バシネットの安全カバーにはシートベルトの役割はありませんが、赤ちゃんがバシネットから落下するのを防ぐために装着します。
一見、窮屈そうでかわいそう、、と思ってしまいましたが、赤ちゃんは想定外の動きをするため、何かが起きてしまう前に、安全カバーをつけて危険を防止しましょう。

バシネットは壁に特殊なピンを差し込んで固定されているだけです。
体重、身長が規定内であっても、赤ちゃんの食べ物やおもちゃなど荷物を置くことで、重量オーバーになってしまったり、激しい振動に耐えるようにはできていないので十分に気を付けましょう。
また、バシネットの深さは15cm~35cm程度です。特に、お座りできる月齢以降の赤ちゃんは、バシネットから身を乗り出すと落下してしまう可能性もあります。寝ている間以外は膝の上に抱っこするなど目を離さないことが重要です。なかなか寝ない場合はバシネットを片づけてもらうのも1つの手かもしれません。

バシネットのメリットとデメリット

メリット、デメリット

バシネットのメリット

赤ちゃんが寝れば、ママやパパが少しの間だけでも休める
赤ちゃんの月齢にもよりますが、体重制限ぎりぎりくらいのタイミングで使用する場合は、座って抱っこでも結構ずっしり。
狭い機内で抱っこしながらだと、なかなか身動きもとれません。
少ししか寝なかった我が子でしたが、短時間でもバシネットを使うことで、私もコーヒーと機内食をいただくことができました。

座席の足元が広い
バシネットを設置する座席は足元が広いため、足を伸ばして過ごせるのもメリットです。離着陸以外の時間は、多少足元に荷物をおいて置くことも可能です。

寝ない時間もうまく活用すればご機嫌タイムに
本来のバシネットの使用方法ではないため推奨はできませんが、上手にお座りできる月齢であれば、バシネットに座らせておもちゃなどで遊ばせることもできます。但し、バシネットから転倒しないよう目を離すことはできません。

体験談コメント
我が家は、バシネットに座らせて持ち込んだお気に入りのDVDを見てました。まだヘッドフォンはできないため、映像だけにはなりますがしばらくの間は、ご機嫌タイムとなりました。

バシネットのデメリット

離着陸時は足元に荷物が置けない
バシネット席は前に座席がないため、離着陸時には手荷物を足元に置くことができません。基本的にはすべての荷物を上の棚に収納する必要がありますので、離発着時の耳抜き対策として必要そうなお菓子やミルク、おしゃぶり、タオルなど最低限のものだけ小分けにして小さな袋にいれておきましょう。壁にシートポケットはありますのでそこには入れておけます。

ひじ掛けがあがらない
肘掛けの中にテーブルやモニターが収納されているタイプが多く、その結果、肘掛けが上がりません。夫婦で隣席だったので、バシネットに寝なくてもひじ掛けをあげて横に寝かせたり、遊ばせればいいかと思っていましたが、このことをすっかり忘れていました。
またテーブルやモニターを使用するためにはひじ掛の中から取り出す必要がありますが、バシネットにぶつかって、スムーズに出し入れできないこともありました。

他の赤ちゃんと近い席になる
バシネットを固定できる席は決まっているため、赤ちゃん同士が近い席になります。
初めてバシネットを利用したときには、4列シートに我が子以外にもう1人赤ちゃんがいました。
我が子は珍しく眠りについてくれたのですが、しばらくすると隣の赤ちゃんが大泣きしてしまい、つられて泣き始めました。そんなこともありますがそこは、お互い様ですし、親の情報交換や子供にとっても気晴らしになる可能性もあります。

まとめ

バシネット利用にもメリット・デメリットや、赤ちゃんとの相性もあります。
月齢によっても赤ちゃんの動きがだいぶ違ってきますので、良し悪しは個人の判断になってしまいますが、個人的には、借りれる環境にあれば借りてもいいのではと思います。
赤ちゃんが寝てない時間は、、空っぽのバシネットにバッグや赤ちゃんグッズを置くことができます。 赤ちゃんを抱っこしながら、足元や、棚にある荷物から、物を取るのは大変です。「やっぱりバシネットはいらないかもな」と思えばキャビンアテンダントの方に取り外してもらうこともできます。
機内では、いかにママやパパの体力を温存できるかで、その後のスケジュールやテンションに影響してきますので、様々なサービスをうまく活用しましょう。

   

投稿日:2020.04.02

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