旅行をする人の多さに比例して、航空券の運賃も高くなります。
出発時期を選べるのであれば「人と行先のオフシーズン」で旅行を検討するのは、お得な旅のコツと言えます。
旅行業界のオフシーズンこそ格安で旅行に行くチャンス!
旅行業界のオンシーズン
旅行業界のオンシーズンは7~9月とされます。
おおまかには、1月(年始を除く)が一番安く、8月に向かって値段は上がっていきます。
そして8月を過ぎると12月(年末を除く)に向かって値段は下がっていきます。
その流れと別に、休みが取りやすい時期はピンポイントで値段があります。
年末年始、ゴールデンウィーク、夏休み(お盆)、秋の連休も短期的なオンシーズンと言えるでしょう。
旅行業界のオフシーズン
では、主な日本の旅行業界のオフシーズンはいつごろでしょう。
●正月明け
社会人は仕事に復帰し、学生も学校が始まることが要因
※ただし中華圏では旧正月にあたるため、中国・香港・台灣・韓国・ベトナム・モンゴル方面は除外
●4月上旬~中旬
新学年、新年度に入る大学生・社会人が休みを取りづらいため
●11~12月(年末を除く)
9月の連休が終了し、国内の紅葉需要はあるものの海外旅行者数は減少
旅行業界のオフシーズンとは異なる、目的地のオンシーズン
オフシーズンの旅行では航空券の料金がオンシーズンに比べて割安ですが、割安で行けるポイントはそれだけではありません。
もし、目的地もオフシーズンであれば、旅行客が少なくなったことで目立つ空室を少しでも埋めようとするため、ホテル代が安くなるケースも増えてきます。
また、現地ガイドの手配やアクティビティなどの料金もオンシーズンよりお得になる傾向にあります。
目的地のオンシーズン・オフシーズン【国内旅行の場合】
国内で最もわかりやすい例が北海道でしょう。
ゴールデンウィークは日本国内で旅行者数が多いオンシーズンですが、この時期の北海道はまだまだ気温が低く、決して旅行にベストなシーズンとは言えません。
逆に、6月といえば本州以南は梅雨の季節、さらに連休もないことでオフシーズンなのですが、梅雨のない北海道ではようやく初夏の陽気が続き、最高の旅行シーズンとなります。
2月に札幌で行われる「雪まつり」は国内外の観光客で賑わいますが、旅行シーズン的には、先にも触れたように2月は完全なオフシーズンです。
もうひとつ注意しなければならないのは、「目的地特有の気候」です。
その代表的なのものが「台風」でしょう。
旅行業界のオンシーズンは夏休みにあたる7~8月で、この時期を利用して沖縄に旅行する人も多いはずです。
ところが、沖縄では台風シーズンと重なっています。
旅行の時期が台風上陸と重なる可能性が高くなり、最悪の場合、その影響で沖縄発着の飛行機が遅延または運航中止などになってしまうのは、テレビのニュースでもお馴染みです。
目的地のオンシーズン・オフシーズン【海外旅行の場合】
海外のケースも挙げておきましょう。
正月明けから2月にかけて航空券が安いので、ニューヨーク行きの航空券を手配してニューヨークへ着いたところ、ブリザード(暴風雪)のためほとんど外出できなかった・・・
11月に有休を消化する人はいないだろうと、第4週に同じくニューヨーク行きを計画してみたが、NYでは恒例の感謝祭があることが分かった。
世界中から盛大なパレードを見ようと観光客が訪れるため、航空券もホテルもレストランも既に想定外に高額!
楽しそうなのに、予算オーバーでNY行きを断念。
といった笑えない話もあります。
このように、旅行業界のオンシーズン・オフシーズンというのは、あくまでも日本国内や出国の旅行者数の増減で決められているもので、目的地によっては旅行に適さない季節の場合も。
また、逆ににぎわうイベント等があり現地に向かう航空券や現地ホテルは高かったりという場合があります。
航空券代はできるだけ安く抑えたい、という人はか「旅行業界のオフシーズン」且つ「目的地のオフシーズン」を選ぶことで予算は抑えられますが、とはいえ旅行の目的を達成できないなんてことにも成りかねません。
「目的地でどう過ごしたいか、何を見ることを優先するのか」などを考えた上で、自分にとって良い時期を選ぶことも大切です。
予約の時期・曜日・時間によってお得に買うことができる?
航空券をお得に購入するなら、早めの予約がおすすめです。
常識的に考えれば、格安な航空券から席は埋まっていくので、スケジュールが決まっていれば予約はできるだけ早く行うといいでしょう。
それでは具体的にどれほど早く購入すれば、お得な航空券が手に入りやすいのでしょうか。
最も格安に購入できるのは出発の4~5ヶ月前と言われています。
また、出発の60日前までであれば、平均より4~5%安く買えるそうです。
逆に出発の2~3日前にディスカウントされた航空券が出回るケースもあり、これを狙うという裏技的な方法もあります。
しかし、こうした航空券が出回らないリスクもあるので、確実に出発したいのであれば、やはり早めの予約が一番です。
また、曜日によっても航空券の値段が違うケースがあります。
最安値になりやすいのは月~木曜と言われていますので、平日出発に絞って航空券を探すということもできるでしょう。
ただし、祝日との兼ね合い、混雑度合いから別の曜日の方が安かった、と言うケースも決して少なくないので、あまり最初から決めてかかるよりは、まずすべての曜日を比較検討することが大切です。
そしてフライトの時間帯によっても航空券の価格が変わってきます。
冒頭、1年にはオンシーズンとオフシーズンがあるということについて触れましたが、実は1日24時間のうちにも似たようなものが存在します。
それがピークとオフピークです。
都心にお勤めの方は「オフピーク通勤」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、これは混雑するラッシュ時間帯を外して、電車が空いている時間帯(オフピーク)に通勤することを指します。
航空券にも同じことが言えるのですが、人気のある出発時間帯はやはり日中で、これがピーク。
逆に早朝や深夜出発便はオフピークとなります。
そしてオフピークの時間帯に出発する人は、ピークよりも少なくなる分、その航空券の価格も安く設定されることが多いのです。
「人」と「行先」のオフシーズンをうまく選んで、安くてしかも楽しめる旅行の計画を立てたいものですね。
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