動物園の人気者といえば「パンダ」!
この記事では、2023年の2月に上野動物園から、中国に返還されたジャイアントパンダ「シャンシャン」についてや、「パンダの聖地」四川省でパンダ三昧のツアーの詳細について解説していきます。
シャンシャンとは?
シャンシャン(香香)は、父リーリー、母シンシン(真真)のもとに、2017年6月12日に東京都・恩賜上野動物園で誕生したメスのジャイアントパンダです。
シャンシャンは、2023年の2月に中国に返還され、現在は中国四川省の雅安(ガアン)にある「雅安(があん)パンダ繁殖センター(中国保護大熊猫研究中心 雅安碧峰峡基地)」で暮らしています。
その愛くるしい姿は、多くのキャラクターなどにもなり身近な動物のイメージもあります。
2021年までは、絶滅危惧種にも指定されていましたが、中国でのジャイアントパンダに対する30年にもおよぶ保護施策が奏功し、野生下における個体数が倍増したことから絶滅危惧種から外れました。
しかしパンダは、世界で約1,800頭とまだまだ少なく、日本では3園(東京都・和歌山県・兵庫県)で9頭のみが飼育されています。
実は、リアルパンダを観たことがある方は意外にも少ないとか。
シャンシャンが暮らす中国・四川省とは?
省都・成都までの行き方
担担麺、麻婆豆腐などの四川料理で有名な四川省。
四川省の省都は、成都。
成都には国際空港が2つあります。
・成都天府国際空港(TFU)
現在成田空港から成都天府国際空港まで直行便が就航しており、飛行時間は約5時間30分です。
成都天府国際空港は、2021年に開港した比較的新しい空港です。
市内からは50km以上離れているため、ホテルの手配などは間違えないよう注意が必要
四川省はパンダの聖地
パンダの聖地としても知られる四川省には、複数のパンダ施設があります。●都江堰(とこうえん)パンダ繁殖センター
広さはなんと東京ドーム10個分にもなる約50ヘクタール!
ここの魅力は、パンダを観賞するのにさえぎるものがないこと!
竹林と芝生が広がり、自然な環境中で暮らすパンダの様子を観れます。
●雅安(があん)パンダ繁殖センター
シャンシャンが暮らしているのが、ここ雅安パンダ繁殖センター。
雅安パンダ繁殖センターには、さまざまなエリアがあり、現在シャンシャンは「豹子山」エリアで暮らしています。
こちらも約70ヘクタール(東京ドーム15個分)と広大な敷地で、斜面を利用してパンダを飼育しているため来園者には歩きづらい場所も。
有料のカートなどがありますが、バリアフリー化は進んでいるとは言い難いため、注意が必要な方は無理せずゆっくり歩きましょう。
雅安は雨が多いエリアでもあるので、レインコートなどの雨具があると安心です。
●成都(せいと)パンダ繁殖センター
パンダ繁殖センターの中では一番大きく、なんと東京ドーム65個分以上の敷地面積。
市内から地下鉄とシャトルバスを乗り継いでいくこともできます。
成都パンダ繁殖センターと和歌山県のアドベンチャーワールドは『ジャイアントパンダ長期国際共同繁殖研究』を実施しており、繋がりが深いことから「パンダが結ぶ交流」を促進するために友好都市関係締結に向けて協力していくことに合意しています。
そのような背景もあり和歌山で暮らしていた「永明・桃浜・桜浜」は、2023年2月に中国に帰還した後、現在この施設で暮らしています。
また、おすすめスポットは、2022年に新しくできた「パンダタワー」。パンダの大好物である「タケノコ」をイメージして造られているとか。
69.8mある展望台からの景色はまさに絶景!広大なパンダ基地の全体はもちろん、成都の街並みを眺めることができるビュースポットです。
世界遺産の宝庫
中国にある世界遺産の数は「57」と、イタリアに次いで世界第2位。
その中の5つが、パンダの聖地でもある四川省にあります。
●黄龍の景観と歴史地域
●峨眉山と楽山大仏
●四川ジャイアントパンダ保護区群
●青城山と都江堰
ツアーの魅力とポイントは?
四川省には、パンダの研究施設が5つ、その他に動物園でパンダに会うことができます!
パンダ好きにはたまらない!パンダ三昧ツアーの魅力は、3つのパンダ施設を巡れること。
同じ省とはいえ、広大な中国の地を移動するのは、思いのほか大変。
このツアーに参加することで、限られた時間の中で、パンダ施設を効率よく巡ることができます。
●魅力① 最大の魅力は、シャンシャンに会えること!
中国に還った「シャンシャン」の今を見ることができます。
また、成都パンダ繁殖センターでは、和歌山のアドベンチャーワールドからの帰還した桃浜(とうひん)・桜浜(おうひん)に会えるチャンスも。
とはいえ、シャンシャン・桃浜が体調不良の場合には会えないこともあります。
●魅力②シャンシャンのいる雅安で1日飼育体験!
作業着に着替えてパンダの遊び場や檻の中を清掃したり、竹のおやつのケーキを作ったり、えさをあげるお手伝いなど、さまざまなお世話のお手伝いを体験します。
いつも見るだけだったパンダのお世話をすることで、ますますパンダが身近に感じられるかも!?
●魅力③かわいい!パンダスポット巡り
成都には、パンダ三昧の郵便局、パンダがビルをよじ登る国際金融センターなど、パンダ好きにはたまらないパンダスポットが多数あります。
その中から特に心躍るスポットを巡ります。
●魅力④世界遺産「都江堰」「楽山大仏」観光
都江堰
「都江堰(とこうえん)」は、成都郊外を流れる岷江(みんこう)の氾濫を食い止めるとともに、干ばつが深刻だった成都平原に水を引き込むために築かれた水利施設。驚くのは工事の規模の大きさで、中国では「万里の長城」「南北大運河」「都江堰」を古代の三大土木工事と称されています。
楽山大仏
絶壁に彫られた世界最大級の仏像といわれる「楽山大仏」。
この大仏は四川省楽山市の南、長江の支流の岷江と青衣江、大渡河の合流地点の断崖に刻まれています。
全長が71mと東大寺の大仏の5倍。着工から約90年かけて完成させた「楽山大仏」の大きさに驚かされます。
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パンダ施設巡りの必需品
中国のパンダ施設はパンダにとって、より自然に近い環境で生活してもらうため、どこも広大な施設となっています。
そのため、タイミングによっては観覧エリアからは少々距離があることも。
そんな時に役立つアイテムが「双眼鏡」や「望遠レンズ付きカメラ」。
パンダの様子を、心置きなく観賞することができますよ。
中国に行くためには?
新型コロナ以前は、日本国籍者においては、最長14日間の観光目的の滞在であれば、ビザ(査証)免除で中国へ入国できました。
2024年2月現在、日本から中国に行くためにはビザ(査証)が必要となります。
中国の観光ビザは、ご自身で中国ビザ申請サービスセンターに直接必要書類を提出するか、中国ビザの取り扱いのある旅行会社などを通すことで申請できます。
申請書類に不備がなく、ご自身にて中国ビザ申請サービスセンターで申請受領する場合は、最短4営業日で取得可能です。
代理申請をする場合には3週間ほどかかることもあるため、出発の1か月前までには申請することをおすすめします。
まとめ
2023年の10月に中国で一般公開されたシャンシャンに会いにいきたくなったのでは?
パンダ好きはもちろん、家族旅行としてパンダ研究の旅としてもおすすめです。
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