ハワイ島の最高峰とされるマウナケア山。世界各国の天文台が集まるその場所からはどんな景色を観ることができるのでしょう。
マウナケアの見どころや星空観測を堪能できるおすすめのツアーをご紹介します。
マウナケアってどんなところ?
マウナケア山はハワイ諸島にある5つの火山のうちの1つで標高は4,205m、ハワイで最も高い山です。
ハワイ語でマウナは「山」ケアは「白い」という意味を持つように、マウナケア山頂では毎年数回ほど雪が降り積り、一面白く覆われます。
また、マウナケア山頂は標高が高く空気が澄んでいることや、立地の関係上、天体観測に最適な場所のひとつとして、世界各国の天文台が設置されています。
ただ、ハワイの先住民たちにとってはマウナケアは神聖な場所。マウナケア山頂には祭壇が設けられていて、ポリハレの丘(プウ・ポリハレ)は聖域として保護されています。
マウナケアの行き方
日本からハワイ島までは成田空港と羽田空港から直行便が就航しており、所要時間は往路は7時間半程度、復路は8時間半程度となっています。
マウナケア山までは、オプショナルツアーで行くのが一般的です。
レンタカーを手配して個人で行く場合には、マウナケア山頂までの走行を許可されているレンタカー会社で4WD(四駆車)を借りる必要があります。
マウナケア山頂までの道路は舗装されていないオフロードで危険を伴いますので、ルート確認や保険内容等、事前の確認を必ずしましょう。
▼ハワイ島直行便に関する記事はこちら
マウナケアの見どころは?
なんといっても星空観測
「宇宙に一番近い」と言われる程、マウナケアでは満点の星空を観ることができます。
日本ではなかなか観測することのできない星座や流星群をはじめ、星の多さに圧倒されることでしょう。
ツアーで参加すれば、知識豊富なガイドさんによる星座講座が聞けるかもしれません。
絶景のサンセット
マウナケア山頂から見るサンセット(夕陽)は格別です。これぞ絶景!
雲海に沈んでいく夕陽、空はオレンジ色や紫色からだんだんと藍色に変化し、星が見え始めます。
澄んだ空気と絶景に心が洗われます。
世界各国の天文台
マウナケア山頂には世界各国の天文台が並びます。
マウナケアは標高が高いうえに天候が安定していることや、太平洋の真ん中に位置している立地などから世界でも類を見ないほど、天体観測に適した場所と言われています。
日本の国立天文台が運営する「すばる望遠鏡(外部サイト)」も設置されており、様々な研究に利用されています。
高山植物「シルバー・ソード(銀剣草)」
標高が高いところでしか生息しない植物「シルバー・ソード」
その名の通り、銀色の剣が集まったような見た目です。
この植物、大変貴重な植物で絶滅危惧種に指定されていて、ハワイ島ではマウナケアとマウイ島のハレアカラのみでしか生息していません。
※オニヅカ・ビジター・センターで見ることができます。
花を咲かせるのは数十年に一度となかなかお目にかかることはできず、花を咲かせた後は枯れてしまうそうです。
直接触れることは禁止されていますので、見つけた際には気を付けましょう。
オニヅカ・ビジター・センター(Maunakea Visitor Information Station)
マウナケア山頂へ登る前に必ず立ち寄る場所となっていて、ツアーに参加する方の食事やトイレ休憩としても使われます。
オニヅカ・ビジター・センターは標高2,804m。
マウナケア山頂は標高4,205mと高く、平地と比べて酸素量が減ります。高山病の発症を予防するためにも、30分以上はここで体を適応させる必要があります。
センター内には小さな売店があり、温かい飲み物やカップ麺などの他に、Tシャツやマグカップなども売っています。ここでしか手に入らないお土産もありますよ。
また、英語対応のみにはなりますが、知識豊富なレンジャーが常駐しているので、わからないことや聞きたいことがあれば詳しく教えてもらえます。
オニヅカ・ビジター・センターから星空を観るツアーも多く、山頂へ行かなくとも大変綺麗な星空を観ることができます。
- 住所:Mauna Kea Access Road Hilo HI 96720
- オニヅカ・ビジター・センター公式ホームページ(外部サイト)
マウナケア観光のおすすめツアー
マウナケア山の観光は安全面を考慮するとやはり断然ツアーがおすすめです。
おすすめのツアーをご紹介しましょう!
星空観測とサンセットツアー
経験豊富なスタッフによるマウナケア山頂でのサンセット(夕陽)と星空観測がセットになったツアーです。
お迎え後、オニヅカ・ビジター・センターにて軽い夕食を食べ、休憩しながら体を慣らします。その後マウナケア山頂へ向け出発。山頂にてサンセットを観賞した後、標高3,400m~3,700m地点で天体観測を楽しみます。
晴れ渡った空の色がだんだんとオレンジ色に染まり、雲海に沈んでゆく夕陽。夕陽が沈み、あたりが暗くなり始めると浮かび上がる無数の星たち。
贅沢な時間の流れを感じながら満点の星空観賞を楽しめます。
14:00-15:00 | 「TARGET」お迎え |
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14:45-15:45 | 「クイーンズマーケットプレイス」お迎え |
15:45-17:30 | オニヅカ・ビジター・センター到着(標高2,800メートル) 高山病を防ぐため、体慣らし/サンドイッチディナー/お手洗い休憩 |
18:30-19:30 | マウナケア山頂 サンセット観賞 |
19:30-21:00 | 天体望遠鏡を使ってスターゲイジング 3,400m~3,700m |
21:45-23:45 | マウナケア山麓(標高2,000m付近)で星空観測(60分) |
22:00 – 23:00 | 「TARGET」または「クイーンズ・マーケットプレイス」に到着、解散 |
星空観測とサンライズツアー
経験豊富なスタッフによる星空観賞とサンライズ(日の出)がセットになったツアーです。
ホテルお迎え後、オニヅカ・ビジター・センターにて朝食や温かい飲み物を食べ、休憩しながら体を慣らします。
オニヅカ・ビジター・センターで天体観測を1時間程楽しんだ後、山頂にて日の出を観賞します。
目を見張るような満天の星空はまるで宇宙にいるような気分を味わえます。
また一点から昇り始めるご来光は神々しくただただ感動です。
00:25-03:05 | ホテルお迎え (アウトリガーコナから(北上)~マウナケアビーチホテル間の指定ホテル) |
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03:00-04:30 | オニヅカセンター2,800mに到着 高地順応、お手洗い、サンドイッチの朝食、温かい飲み物、休息時間 |
04:30-05:30 | オニヅカセンターで天体観測 |
05:30-06:30 | 山頂にて日の出を鑑賞 |
08:00-10:00 | ホテル又は指定場所へ到着 |
※スケジュールは目安です。季節や日の出時刻等により異なります。
小さな子供からご年配の方も参加できるツアー
家族でマウナケアの星空観測をしたいけれど、子供が小さいからと諦めていた方には是非参加していただきたいおすすめのツアーです。
このツアーはマウナケア山頂までは行かずに、標高2,000m付近で星空観測をします。そのため体を高度順応する必要がなく短時間で楽しめますので、小さな子供がいても安心して参加することができます。
ハワイ島旅行の想い出に是非家族で参加してみてはいかがでしょうか。
16:10-18:10 | コナおよびコハラ地区のホテルまたは指定集合場所へお迎え ハプナビーチでサンセット観賞・夕食のお弁当タイム(45分) |
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19:00-19:35 | ハプナ/マウナケア地区ご滞在のお客様ホテルまたは指定集合場所へお迎え |
パーカーランチセンターでお手洗い休憩(15分) マウナケア山麓(標高2,000m付近)で星空観測(60分) |
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22:00-23:00 | ホテルまたは指定集合場所へ到着 |
※スケジュールは目安です。季節により夕日の時間が異なるため、ピックアップ時間等が異なります。
人気観光スポット「キラウエア火山」がセットになったツアー
ハワイ島で人気の観光スポット「世界遺産・キラウエア火山国立公園」とマウナケア山麓(標高1,800~2,000m)での星空観測がセットになった人気のツアーです。
ハワイ島の観光名所を1日で堪能したい方にもおすすめのツアーです。
以下は冬時間(10月~3月)のスケジュールです。
夏季(4/1~9/14)は約30分ずつ遅くなります。
11:00-13:00 | ホテルまたは指定集合場所へお迎え |
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13:30頃 | サドルロードで記念撮影 ※天候により場所の変更または行えない場合があります。 |
14:30頃 | リチャードソン黒砂海岸 ※4/1~土・日曜はレインボー滝へご案内します。 |
15:00頃 | カメハメハ大王像・ヒロの町(車窓) |
15:10頃 | ビッグアイランド・キャンディーズ |
16:30-日没頃 | 世界遺産・キラウエア火山国立公園(ハレマウマウ&キラウエア火口 (噴火活動中は赤い溶岩の見学)、溶岩トンネル、溶岩台地など) |
17:30頃 | チェーンオブザクレーターズロードの溶岩台地にてハワイアン弁当の夕食 (雨天の場合は別の場所) |
19:30頃 | マウナケア山麓で星空見学 |
21:15-22:15 | ホテルまたは指定集合場所へ到着 |
※スケジュールは目安です。当日の状況により前後または変更する場合があります。
▼キラウエア火山に関する記事はこちら
▼その他のマウナケアおすすめツアーを探す方はこちら
マウナケアのベストシーズンは?
マウナケアのベストシーズンは7月~8月
理由は大きく2つあります。
1つは気温と気候
1年の中でも天候が安定し、最低気温も氷点下を下回ることがそれほど多くありません。
※山頂では氷点下を下回ることがあります。
もう1つは流星群
天体観測の時期として三大流星群のひとつである「ペルセウス流星群」が8月のお盆前あたりに一番多く観測されます。
気温と服装
山の気温は標高が100m上がるごとに0.6度ずつ下がると言われています。
標高2,800mのオニヅカ・ビジター・センターと標高4,205mの山頂では気温は約8度も下がります。
マウナケア山頂の気温は夏でも氷点下を下回りますので、とにかく温かくしていきましょう。
・防寒コートに温かいフリースやセーター、保温効果の高いインナー
・手袋、マフラーにニットキャップ
・使い捨ての携帯カイロ
・足元は大変冷えますので、保温効果の高いオーバーパンツや厚手の靴下を着用するようにしましょう。
防寒着のレンタルもしていますが、ツアーによってレンタル品の内容が異なりますので、確認したうえで不安な場合には利用しましょう。
マウナケア登山の注意点
登頂できる人に制限がある
以下の方は登頂することができません。
・妊娠している方、またその可能性がある方
・16歳未満の子供(年齢制限はツアーによって異なります。標高2,000m付近での星空観測ツアーの場合には、小さなお子様でも参加が可能な場合があります。)
・心臓疾患、呼吸器疾患、高血圧、投薬中その他の持病を持っている方
・24時間以内にダイビングをした方
・参加前に飲酒された方
レンタカーを利用する場合には保険内容を必ず確認
マウナケア山にはレンタカーでアクセスすることができますが、山頂付近はレンタカーの保険適応範囲外となることが多いです。
万が一高山病や事故により救急車を呼ばなければならなくなった場合や、車が故障してしまった場合など、費用負担が莫大になることもあります。
防寒対策は忘れずに
山間部では急な天候の変化が起こることも多く、日中と夜間では全く気温が異なります。
防寒対策をしっかりおこないましょう。
いかがでしたか?
ハワイ島を訪れた際には、是非マウナケアで世界一の星空観測をしてみてください。
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