パスポートの有効期限、そろそろ迫ってきていませんか?
しばらく海外旅行に行けなかった間に、パスポートの有効期限が切れたる方も多いのでは。
有効期限が切れたパスポートではもちろん出入国はできませんし、身分証明書にもなりません。
有効期間がまだ残っているパスポートでも、実は残存日数によっては入国できない国もあります。
今回の記事では、パスポートの期限が切れた時、切れそうな時に注意すべきことや対処方法について解説していきます。
パスポートの有効期間と残存有効期間とは
パスポートの有効期間とは
パスポートには有効期間が10年と5年の2種類あります。
赤い表紙:10年有効のICパスポート
紺の表紙:5年有効のICパスポート
パスポート申請日に18歳以上の方は、5年か10年のパスポートを選択できますが、18歳未満の方は5年のパスポートのみとなります。
パスポートの有効期限は、パスポートの顔写真などがあるページに掲載されています。
パスポートの残存有効期間とは
パスポートの残存有効期間とは、パスポートが有効期限を迎えるまでの期間を指します。
パスポートの有効期間と混同してしまいがちですが、異なりますので注意が必要です。
海外旅行へ行く際、実は残存有効期間も重要になります。
渡航先に入国する際、一定以上の残存有効期間がなければ入国を拒否される事態も想定されます。
例えば、韓国であれば入国時にパスポートの残存有効期間が3カ月以上必要で、シンガポールでは6カ月以上が望ましいとされています。
パスポートの残存有効期間がどのくらい必要なのかは、国ごとに異なるため、旅行の計画を立てる時にしっかりチェックしてください。
残存有効期間についてはこちらの記事でより詳しく解説しています。
パスポート申請の種類は?
「切替申請」:パスポートの有効期限が切れる前に更新する場合
有効期間が1年を切っていたら「切替申請」の手続を行うことが可能です。
(更新のことを正しくは切替と呼びます。)
その他、「紛失届(パスポートを紛失、盗難、焼失された場合)」「氏名や本籍等の変更」があります。
※2023年3月27日以降、査証欄の増補制度が廃止されました。
▼パスポートの新規申請を解説した記事は下記から
パスポートの申請に必要なもの
基本的には「新規」と「切替」は同じ方法で申請が可能です。
切替のほうが書類の手続が少ないため、有効期限が切れる前に更新するのがおすすめです。
・戸籍謄本(戸籍上の身分事項に変更がない場合)
・本人確認書類(運転免許証等)自治体によって必要書類が異なることがあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
必要種類 | 新規 | 切替 | 備考 |
---|---|---|---|
①一般旅券発給申請書 1通 |
〇 | 〇 | 「ダウンロード申請書」又は手書き書式の申請書が使用可能 |
②戸籍謄本 1通 |
〇 | △ | ・申請日前6か月以内に作成されたもの。 ・切替の場合:有効なパスポートがあり、氏名や本籍の都道府県等に変更のない場合は省略できます。 (注)改正旅券法が施行される2023年3月27日以降は、戸籍謄本のみ(抄本は受理不可)。 |
③住民票の写し 1通 |
〇 | △ | (1)住民基本台帳ネットワークシステムの利用を希望されない方 (2)住民登録をしていない単身赴任先や就学先等の都道府県で申請される方 は住民票の写しが必要です。 |
④写真 1枚 | 〇 | 〇 | ・縦45mm×横35mmの縁なしで、無背景(無地で淡い色)の写真。 ・申請日前6か月以内に撮影されたもの。 ・無帽で正面を向いたもので、頭頂からあごまでが34プラスマイナス2mmであるなど申請書に記載されている規格を満たしていることが必要。 ・写真の裏面には申請者の氏名を(表面に文字が浮かび出ないよう筆圧に注意して)記入。 |
⑤申請者本人に間違いないことを確認できる書類 | 〇 | ✕ | 有効な旅券、免許証、マイナンバーカードなど |
⑥有効旅券 | 〇 | 〇 | 返納し、失効処理されます。残存有効期間は新しい旅券の有効期間には加算されません。 |
パスポート申請時の手数料
旅券の種類 | 都道府県収入証紙(注1) | 収入印紙 | 計 |
---|---|---|---|
10年間有効な旅券(18歳以上) | 2,000円 | 14,000円 | 16,000円 |
5年間有効な旅券(12歳以上) | 2,000円 | 9,000円 | 11,000円 |
5年間有効な旅券(12歳未満) | 2,000円 | 4,000円 | 6,000円 |
※18歳未満の方は10年間有効なパスポートの発給はできません。
パスポートの新規作成の方法についてはこちらの記事で紹介しています。
パスポートの有効期限が切れていても旅行予約はできるか?
旅行予約時に有効なパスポートがなくても、予約そのものはできることが多いですが、航空会社によっては予約時に搭乗時のパスポート番号が必要な場合もあります。
また、航空券予約時の名前(スペル)と、パスポート表記の名前とが異なると、飛行機に搭乗できません。必ず旅行時に使用するパスポートの名前で予約をしましょう。
海外滞在中にパスポートの期限が切れたら?
現地でパスポートの有効期限が切れた場合は、帰国することができません。
手間も時間もかかるので、パスポートの残存には余裕をもたせてください。
再発行の手続を行うか、帰国のための渡航書の発行が必要です。
海外でのパスポートの再発行や帰国のための渡航書についてはこちらの記事で紹介しています。
期限切れのパスポートの取扱いについて
期限切れのパスポートは、パスポートセンターに返却します。
返却されたパスポートには穴が開けられ、使えないようになります。
旅行時に誤って持っていき、空港で発覚するなんてこともありますので、ご旅行の際には有効なパスポートであるか確認しましょう。
苗字が変更になった際は要注意!
予約時に有効なパスポートがなくても旅行の予約はできることが多いですが、「出発当日に使う、パスポート通りの名前」での予約が必須です。
旅行までに婚姻等で戸籍上の名字が変更になる場合は、新規申請のパスポートも新しい名字での受け取りとなります。
その際の旅行の予約は新姓で予約していただくようになります。
もちろん、お手持ちのパスポートの有効期限が残っていれば、戸籍上の名字が変更になった場合でも旧姓での予約が必要です。
旅行の予約の際は、パスポート残存期限と予約の名前に注意しましょう。
まとめ
パスポートの有効期限は気が付いたら切れている・・・なんてこともよくあります。
旅行の計画を立てる時は、まずパスポートの有効期限をチェックしてみてください!