オーストラリア大陸の中心にそびえる世界最大級の一枚岩、ウルル(エアーズロック)。
行ってみたいと思う方も、現地の気候はなかなか想像しにくいのではないでしょうか?
今回は周辺の天気や気温、季節に合わせたおすすめの服装を紹介します。
エアーズロックはどんなところ?
エアーズロックの正規名称は「ウルル」。
周囲9.4km、高さ348mと、実は東京タワーよりも高い世界最大級の一枚岩。
約6億年前から続く地殻変動によって形成されました。
ウルルは、先住民アボリジナルの聖地として大切に守られている場所です。
ウルルは一般的に「エアーズロック」ともいわれています。
その名称は、1873年、先住民以外で初めてウルルにたどり着いたイギリスの探検家ウィリアム・クリスティ・ゴスが、当時の南オーストラリア植民地総督ヘンリー・エアーズにちなみ「エアーズの岩=エアーズロック」と名づけられました。
しかし最近では、国立公園当局の要請にもとづき、伝統的所有者である先住民アナング族に経緯を表する意味でもエアーズロックを「ウルル」という正式名称で呼ぶよう推奨されています。
ウルルでは、ふもとを散策したり、アボリジナルの人々によって描かれた壁画を見学することで、観光を楽しむことができます。
また、ビューポイントからウルルのサンライズやサンセットといった絶景を観賞するのもおすすめです。
この記事では、以後エアーズロックではなく「ウルル」として解説していきます。
ウルルのベストシーズンは?
ウルルの観光におすすめなシーズンは、4、5月(秋)、9~11月(春)。
日中は20~25℃と過ごしやすい気温なので、快適な散策ができるでしょう。
また、秋の後半、5月から冬の8月にかけては降水量が少なく、天気が良い日が多いので、夜は気温が大きく下がりますが、星空を観たい方にはおすすめのシーズンです。
ウルルへの行き方
ウルルに最も近い空港は、エアーズロック空港ですが、残念ながら日本からの直行便はありません。
シドニーやケアンズ、ブリスベン、メルボルン、ゴールドコーストなど、主要な都市を経由して行く必要があります。
主要都市からエアーズロック空港までは、都市によりますが、だいたい3時間前後かかります。
ウルルの観光は、エアーズロックリゾートという町が拠点になり、エアーズロック空港からシャトルバスで移動することができます。
エアーズロックは2019年10月26日以降、登山が禁止になりました。
ウルルを聖地とするオーストラリアの先住民アボリジナルからの要望を受けてのものです。
残念ながら登ることはできないものの、ふもとの散策や、ウルルに直接触れることもできます。
また、ビューポイントから眺めるサンセットとサンライズを背景にしたウルルはとても神秘的!
足を延ばせば他にも大自然が楽しめるスポットが多くあるウルル、天候に合わせた最適な服装で、絶景を楽しんでください。
ウルルの天気・気温
ウルルのあるオーストラリアは、南半球にあるため日本の季節とちょうど真逆。
日本が夏の間は冬を迎え、日本が冬の時は非常に暑い夏となります。
また国土がとても広い為、地域によっても気候が変わります。
オーストラリアというと、とても暑いイメージがあるかと思いますが、ウルル近辺は「準砂漠気候」。
年間300~400mm程度と降水量が少なく、日中と夜の温度差が比較的激しい地域になります。
ウルルの観光はどんな服装がいいの?
Photo by @moca_melu
日中は35度以上を超えることが多くとても暑いですが、風が強く、気温が低い時もあります。
特に冬期(6~9月)は朝の冷え込みが厳しいので、上着を用意するなど、重ね着をして体温調節ができるようにしておくのが良いでしょう。
着慣れたものが◎、動きづらいスカートやブラウスは避けましょう。
また、日差しも強いので、サングラスや帽子(飛ばされない型のものが便利です)も持っていきましょう。
足元は、岩肌などは滑りやすいので、トレッキングシューズが最適です。
スニーカーなら、底が厚くて滑り止めが効いたものがおすすめです。
また、鞄は、両手が自由になるデイパックかリュックにしましょう。
鞄の中には、脱水症状などを防ぐため、水を1ℓは用意しておくことをおすすめします。
次は、季節毎に気温やおすすめ服装をご紹介します。
夏:12月、1月、2月、3月のウルルの天気とおすすめの服装
12月、1月、2月、3月のウルルの季節は夏。気温は以下のようになっています。
最高気温(目安):37℃
平均降水量(目安):20~50mm
日中は半袖でOK。日差しが強いので、日焼け止めやサングラスの用意を忘れずに。
夜は気温が下がるので、パーカーなど、軽く羽織るものを用意しておきましょう。
秋:4月、5月のウルルの天気とおすすめの服装
4、5月のウルルの季節は秋。気温は以下のようになっています。
最高気温(目安):30℃
平均降水量(目安):20~25mm
朝晩、半袖と長袖の羽織るもので基本は快適に過ごせます。
夜は冷え込む場合があり、軽い羽織ものよりも、ジャケットが適しています。
夏と変わらず、昼は日焼け止め・サングラスの用意をしておいた方がいいでしょう。
冬:6月、7月、8月のウルルの天気とおすすめの服装
6月、7月、8月のエアーズロックの季節は冬。気温は以下のようになっています。
最高気温(目安):23℃
平均降水量(目安):10~33mm
冬とは言え、日中の最高気温は20℃を超えることも。昼は薄手のセーターがおすすめ。
ただ、日中散策していると動き回って暑くなってくることもあるので、重ね着をしても良さそうです。
また、朝晩は打って変わって10℃以下に!厚手のセーターやマフラー等、防寒アイテムを持っておくことをおすすめします。
春:9月、10月、11月のウルルの天気とおすすめの服装
9月、10月、11月のウルルの季節は春。気温は以下のようになっています。
最高気温(目安):35℃
平均降水量(目安):20~60mm
秋と同様、落ち着いた気温になっていますが、日中は30℃を超えることがしばしば。
半袖や薄手の長袖でOKですが、日中はやはり日焼け止め・サングラスを用意しておきましょう。
夜はパーカーなど、軽く羽織るものがあると良いでしょう。