はじめての海外旅行、久しぶりの海外旅行、パスポート申請は済ませましたか?
パスポートの取得が間に合わないと、旅行に行くことができないので、出発前までに余裕をもって手続きを行いましょう。
この記事では、パスポートの新規申請について解説します。
パスポート新規申請の手順
そもそもパスポートの新規申請の対象は?
パスポートの申請には「新規申請」と「切替申請」があります。
●初めてパスポートを申請する方
●既にパスポートの有効期間が切れている方
●パスポートの紛失・盗難・焼失により、紛焼失届を提出後、新たにパスポートを申請する方
●本籍地・戸籍上の氏名・性別に変更がある方(変更前のパスポートと有効期間満了日が同一である残存有効期間同一旅券も可能です。)
ちなみに「切替申請」とは、以下が対象となります。
●残存有効期間が1年未満となった方
●査証欄に余白がなくなった方(変更前のパスポートの有効期間満了日と同一の新しいパスポート(残存有効期間同一旅券)の申請も可能です。)
パスポート申請に必要な手順
パスポート申請に必要な手順は、大きく3つです。
②窓口又はオンラインでの申請
③窓口での受領
オンライン申請の場合には、窓口での申請は不要で、受領のみとなります。
パスポート申請に必要な書類は?
まずは、必要書類を準備しましょう。
パスポート申請に必要な書類は全部で5つあります。
1.一般旅券発給申請書 1通
一般旅券(パスポート)の申請書に必要事項を記入して提出します。
一般旅券発給申請書には「手書き書式の申請書」に加え「ダウンロード申請書」の利用が可能です。
●署名以外は、手書きが不要になる
●申請書を事前に準備できるため、申請日当日の時間を節約できる
●代理申請の場合、訪問回数を減らせる
今までは申請当日に記入しない場合は、パスポート申請窓口や、市区町村の窓口などにパスポート申請書を取りに行く必要がありました。
家から遠かったり、書き損じた場合などは再度申請書をもらいにいくなど、手間がかかり不便でしたので便利なサービスですね。
「手書き書式の申請書」は、パスポート申請窓口などでもらい、その場で書くこともできます。
2023年年3月27日から、旅券発給等のための申請書の様式が変更されています。古い様式の申請書は使用できないため注意が必要です。
航空券に記載されているローマ字表記と、パスポートのローマ字表記が異なる場合、飛行機に乗ることができませんので特に注意してください。
パスポートで書くべきローマ字表記はヘボン式ローマ字表記ですので、このルールに従って記入してください。
外国人との婚姻、両親のいずれかが外国人、又は外国との二重国籍等により、戸籍上の氏名が外国式にカタカナで記載されている場合、又は戸籍上の氏名が漢字で記載されていてもヨミカタが外国式の場合には、旅券の氏名をヘボン式ローマ字ではなく、外国式の綴りで表記することができます。
上記以外で、ヘボン式によらないローマ字氏名表記(長音H・O・Uの挿入やRに代えてLの使用等)を希望する場合には、あらかじめ電話案内センター又は各旅券窓口にご相談ください。
とにかく「航空券とパスポートの表記が同じ」であることが一番重要です。
気を付けたいポイントを以下に示します。
・長音は記入しない
「おおもり」という名前の方は「OMORI」
・「ん」は「N」で表記
「あんざい」という名前の方は「ANZAI」
※B・M・Pの前の「ん」は「M」で表記
「ほんま」という名前の方は「HOMMA」
・「っ」は子音を重ねて表記
「ろっかく」という名前の人は「ROKKAKU」
※CHの前での「っ」は「T」で表記
「えっちゅう」という名前の人は「ETCHU」
※外国人との婚姻、両親のいずれかが外国人、外国との二重国籍などの方は該当しません。
2.戸籍謄本(原本) 1通
申請日前6か月以内に作成された戸籍謄本(全部事項証明書)が1通必要です。
これまで戸籍謄本ないし戸籍抄本のいずれか1つの提出が必要でしたが、2023年3月27日からは戸籍謄本のみとなっています。
パスポートに必要な戸籍謄本は、直近半年以内で発行されたものが必要です。
【戸籍謄本の4つの取り方】
●本人が直接役所に出向いて請求する
●郵送で取り寄せる
●コンビニで発行する
●代理人が請求する
申請者本人が役所に出向くか、条件が整えばコンビニで発行するのが早く入手できる方法です。
郵送の場合、申請から受取までの時間が数日間必要になりますので、パスポート申請に必要な期間に加えて+数日間が必要と考えましょう。(郵送に時間がかかる地域の方はとくに注意しましょう。)
コンビニでの発行はマイナンバーカードの所持が前提です。地方自治体により対応の有無が異なりますので確認しまよう。
3.住民票の写し 1通
基本的に必要ありませんが、以下に当てはまる方は準備をする必要があります。
●住民基本台帳ネットワークシステムの利用を希望されない方
●住民登録をしていない単身赴任先や就学先等の都道府県で申請される方(道府県によっては対応が異なりますので、詳細は申請先のパスポートセンターにて確認ください。)
例)地元が北海道で大学進学を機に東京に住んでいる方など
4.写真 1葉
パスポート写真用の規格に沿った大きさの写真が必要です。
パスポート写真用の規格は、渡航等に関する国際機関である国際民間航空機関(ICAO)の勧告に基づいて定められています。パスポートは海外において唯一の身分証明書であり、その写真は本人確認を行う上でとても重要です。規格に基づいた写真を用意しましょう。
●縦45mm×横35mmの縁なし、無背景の写真
●帽子などは被らず、正面を向いているもの
●写真の裏面には申請者の氏名を記入(インクのにじみや文字が表面に浮かばないよう注意)
証明写真機でパスポート用の設定で撮影すれば基本的に問題ありません。
出入国審査の際には、パスポートに内蔵されているICチップの画像と、パスポートを提示した人の顔を照合します。近年顔認証ゲートを導入している空港も増えていますので、普段の見た目とギャップがない写真にしましょう。
また、出入国審査のときに瞳の色は重要は識別ポイントになるため、カラーコンタクトはつけずに写真を撮りましょう。
パスポート用の写真を取る時間がなかったり、直近に撮影した履歴書用の証明写真があるのでそれを利用しようと思っている方は注意が必要です。
写真の詳しい規格や見本についてはこちら(外務省のリンクに飛びます)>>
5.申請者本人に間違いないことを確認できる書類
●マイナンバーカード(個人番号カード)※通知カードは不可です
●運転免許証
●船員手帳
●宅地建物取引士証
●身体障害者手帳 など
上記の書類がない場合は、以下の書類の中から2種類を用意してください。
健康保険証、国民健康保険証、共済組合員証、船員保険証、後期高齢者医療被保険者証、国民年金証書(手帳)、厚生年金証書、船員保険年金証書、恩給証書、共済年金証書、印鑑登録証明書(登録した印鑑の現物も必要です)など
【この中から1点、上から1点】
学生証、会社の身分証明書、公の機関が発行した資格証明書など
(写真が貼ってあるものが有効です)
申請から発行までに必要な期間
通常、申請から受領までに1週間程度(土・日・休日・年末年始を除く)かかります。
各自治体のサイトに、受領日予定などが掲載されている場合がありますので確認しましょう。
あくまでパスポートの申請に必要な期間です。パスポート申請に必要な戸籍謄本などの書類の申請期間は別途必要なので、余裕をもって準備しましょう。
また、渡航先によっては、ビザ(査証)が必要となることもあります。一定の期間を要する国もありますので余裕をもった申請をおすすめします。
住民票の登録がある都道府県で申請する必要があり
書類の準備が終わったら、パスポートの申請を行いましょう。
書類を全てそろえた上で、住民登録をしている都道府県のパスポート申請窓口で申請します。
例えば、都内に住んでいるが、住民票が他の県にある学生など、在学証明書や賃貸契約書を用意できれば東京都でパスポート申請が可能です。
パスポート申請の窓口がある場所
都道府県によって申請する場所が異なります。必ずご自身が住民登録している地域の都道府県の窓口で確認してください。
多くの県の場合は、市町村ごとにパスポート発行の窓口があることが多いですが、東京では4か所となっていますので、パスポート申請を検討する際は早めにどの場所で申請するか調べておきましょう。
東京でパスポート申請ができる場所
東京でパスポート申請できる場所は4か所です。
住所:東京都新宿区西新宿2-8-1 都庁都民広場地下1階
●有楽町パスポートセンター
住所:東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館2階
●池袋パスポートセンター
住所:東京都豊島区東池袋3-1-3 サンシャインシティ内、ワールドインポートマート5階
●立川市パスポートセンター
住所:東京都立川市曙町2-1-1 ルミネ立川店9階
申請と受領の受付曜日が異なったり、土曜日・祝日・振替休日・年末年始期間(12月29日~1月3日)は休みとなります。
申請はしたけれども、受領ができない!なんてことがないよう最新情報を必ず確認しましょう。
受取で必要な書類
パスポートは、申請した場所以外で受け取り不可なので、注意が必要です。
(1)申請の時に渡された受理票(受領証)
(2)手数料(必要額の収入証紙及び収入印紙を受領証に貼付してください。)
※都道府県によっては印鑑(認印)が必要となります。
受け取りに関するルールや注意点
・申請は代理人が行うことはできるが、受け取りは本人しかできません。
・申請書を提出した窓口と同じ窓口で受け取る必要があります。
・パスポートは赤ちゃんであっても、受け取りには本人が同席する必要があります。
パスポートの発行にかかる手数料等
5年間有効なパスポートと10年間有効なパスポートで手数料等が異なります。
10年間有効なパスポート(18歳以上)
手数料(各都道府県の収入印紙):2,000円
収入印紙:14,000円
合計:16,000円
5年間有効なパスポート(12歳以上)
手数料:2,000円
収入印紙:9,000円
合計:11,000円
5年間有効なパスポート(12歳未満)
手数料:2,000円
収入印紙:4,000円
合計:6,000円
年齢は誕生日の前日に1歳加算され、12回目の誕生日の前日に12歳となります。
このため、手数料の減額措置は、12回目の誕生日の前々日までに申請を行った方に対し適用されます。
※発行に必要な手数料等はパスポートの受取の際に支払います。
まとめ
パスポート新規申請をする際は、準備~申請~発行まで、ある程度の期間を要します。
特にVISAが必要な国は、パスポート取得後に申請することがほとんどです。
何か不備があって旅行や出張の日程に間に合わない・・・ということがないように、余裕をもって申請しましょう!
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