首都ソウルに次ぐ韓国第二の都市釜山は、韓国グルメの台所。
港町ならではの豊富な海産物をはじめ、韓国グルメらしいダイナミックな肉料理を思う存分に堪能できます。世界遺産の街・慶州もほど近く、週末を利用したおでかけにはうってつけの旅先です。
数ある韓国の観光都市の中でも、日本から近くて最も行きやすい釜山の魅力と絶品グルメをご紹介します。
福岡から目と鼻の先の釜山
海外旅行といえば飛行機とイメージしてしまいがちですが、船でサクッと気軽に行けてしまうことをご存知ない方も意外に多いのではないでしょうか。
日本から最も近い、お隣の国・韓国もそのひとつ。中でも釜山は、九州・福岡から驚くほど近い距離にあり、船旅が可能です。
ひと晩かけてゆっくりと船旅を楽しむことができる大型客船をはじめ、ものの数時間で到着する高速船も毎日運行。
ちょっとしたお出かけ感覚で日帰り旅行も可能です
そんな釜山は、韓国グルメの台所!
釜山観光で必ず食べておきたい、美味しい釜山グルメを見ていきましょう。
釜山グルメで欠かせない、韓国式の肉厚なお刺身
港町釜山のグルメといって真っ先に挙げられるのが、豊富な海産物です。
中でも、日本人にもなじみのある新鮮なお刺身を忘れてはいけません。
生きた魚をその場でさばいてくれる韓国式のお刺身は肉厚で、プリップリの食感。
一度食べたらやみつきになる人も多く、これを目当てに釜山にやってくる日本人客も後を絶たないほど。
日本式と同様にわさび醤油につけて食べるのもいいですが、酸味のあるコチュジャンソースにつけて、えごまの葉などに巻いて食べる韓国式も挑戦してみてはいかがでしょうか。
釜山市内の市場では、まず食べたい魚を自分で選んで、値段交渉を楽しんだ後、別フロアにある食堂に持ち込んでさばいてもらうのが通例です。
観光客にはチャガルチ市場が有名ですが、地元民が訪れる広安里民楽刺身センターが知る人ぞ知る穴場スポット。
お店によって値段もまちまちなので、韓国のパワフルさに負けじと値段交渉にチャレンジしてみて下さい。
釜山グルメの王様、高級なカニ&新鮮な海産物
釜山グルメといえば、絶対はずせないのがカニ。
釜山のカニの魅力は、なんといってもその安さにあります。
市内にある機張市場は、地元民もこぞってカニを求め足しげく通うスポット。
釜山中心地の市場に比べて約3割〜半額ほどで食材を購入することができるとあって、観光客にも大人気です。
市場の中を歩くと、水槽がいたるところに並んでいるのが目につきます。
水槽の中はもちろん生きたカニがぎっしり! 最初はどのお店も同じぐらいの値段なので、2〜3軒回ってみて、気に入ったお店で値段交渉してみましょう。
場合によってはホタテやアワビなどをおまけしてくれることもあり、市場ならではのお買い物が楽しめます。
その場で蒸しあげてくれるカニは絶品のひと言。
カニ味噌でチャーハンにしてくれる「ポックンパ」は、日本人にとって知る人ぞ知る隠れた裏メニューとなっています。
釜山グルメを堪能するなら、ぜひこの釜山のカニも忘れずに!
旨辛海鮮鍋「ナッチポックン」は釜山グルメの隠れた人気者
「ナッチポックン」とは、手長ダコの旨辛炒めのこと。
韓国を代表する料理のひとつで、とにかく激辛なのが大きな特徴です。
一方で釜山グルメでいうナッチポックンは、スープを入れて海鮮鍋として提供されるので、他の地域とは違った印象です。
手長ダコの他にも、イカやホルモン(コプチャン)を入れて提供するメニューもあり、バラエティに富んでいます。
辛味を選べるお店もあるのが、日本人には嬉しいポイント。
釜山で味わう「ナッチポックン」は、捕れたての新鮮な手長ダコと海産物からしみ出るお出汁が絶品です。
少なくなったスープをご飯に染み込ませて炒めるポックンパや締めのラーメンで、最後まで美味しく楽しみたい釜山グルメです。
切り落とし豚焼肉「ティッコギ」でスタミナUP
港町釜山のグルメといえば、海鮮料理をイメージする人が多いのではないでしょうか。
実は、釜山は韓国有数の養豚地帯でもあり、豊富な海産物だけではなく、豊かな自然で育った豚肉も釜山グルメとそこで暮らす人々の胃袋を支えているのです。
中でも注目したいのがティッコギ(ティッは韓国語で「後ろ」「裏側」を意味し、コギは「肉」を意味します)。
骨の近くの一番美味しいところを切り落とした豚肉の焼き肉、といえばいいでしょうか。
キムチやネギなどの薬味と、旨味ある程よい脂のマリアージュが食欲をそそります。
韓国焼酎との相性も抜群で、ついつい飲み過ぎてしまうほど。
一人前1,000円程度から食べることができるので、コスパも抜群。
お肉好きには強烈プッシュしたい釜山グルメです。
釜山グルメ、ゴハン系なら「テジクッパ」で決まり
国内有数の養豚地帯でもある釜山には、ソウルではなかなか味わうことのできない豚肉料理があります。
そのひとつがこのテジクッパ(テジは「豚肉」の韓国語、クッは「スープ」、パは「ご飯」)。
豚骨を丸一日かけて炊き上げたコクのあるスープに、豚肉とネギ、ご飯を入れた釜山の名物グルメです。
付け合わせの薬味で自分好みの味にしていただくのがツウの食べ方。
テジクッパのお店が軒を連ねる西面のテジクッパ通りは、釜山に訪れたら必ず立ち寄りたい釜山グルメスポットです。
胃が疲れたら、優しい味わいの「アワビ粥」を
ついつい食べ過ぎたり、あるいはお酒が進んでしまう釜山グルメの数々。
翌日、胃もたれ二日酔いに悩まされる場合も…そんな朝には優しい味わいのお粥がおすすめです。
意外にも釜山の人々は、日本人にとっては高級なアワビを贅沢に朝食のお粥にして食べています。
アワビからしみ出るお出汁は滋味深い味わいで、胃の調子が良いときでもぜひ体験したくなるもの。
グルメ王国、釜山ならではのぜいたくな朝食を堪能してみて下さい。
釜山グルメの伝統を守る「東莱ハルメパジョン」
ネギ入りチヂミのパジョンは、朝鮮王朝時代に王様へ献上されていたといわれる歴史ある釜山グルメ。
その名店が600年以上の長い歴史を持つと言われている釜山市内の東莱市場にあります。
それが70年以上続く老舗中の老舗、東莱ハルメパジョンです。
ていねいに蒸したネギとたっぷりの魚介のせて焼いたパジョンは、口コミで多くの人が集まるようになり、いつしか「パジョンといえば東莱ハルメパジョン」といわれるほど人気になりました。
釜山の名物グルメとなった今は、わざわざこの料理を目当てに訪れる海外旅行客も少なくありません。
韓国グルメの台所釜山を支える名物料理のひとつです。
韓国料理の定番「チーズタッカルビ」
日本で大人気のチーズタッカルビは、ここ釜山も人気のグルメ。
繁華街である西面には定番の韓国料理を味わうことのできるお店も多く、初めての韓国旅行が釜山でも十分に楽しむことができます。
スイーツなら「田浦カフェ通り」へ
ボリューム満点の釜山グルメでお腹いっぱいになったら、おしゃれなカフェでひと休み。
若者の街として知られる繁華街西面には、カフェが軒を連ねる田浦(チョンポ)カフェ通りと呼ばれるスポットがあります。
インスタ映えするフォトジェニックな店内をはじめ、ドリンクやスイーツも思わずSNSに投稿したくなるかわいらしさ。
田浦カフェ通りは、釜山のグルメの幅広さを物語るスポットといえるでしょう。
釜山からほど近い世界遺産の街、慶州
せっかくの釜山旅行、グルメだけでなく世界遺産の街、慶州をコースに加えてみてはいかがでしょうか。
街全体が世界遺産に指定されている慶州では、景観を守るために新しい建造物などには規制がかけられ、韓国の原風景がそのままに残されています。
中でも仏国寺と石窟庵、仏国寺、海印寺は、慶州三大世界遺産とされていて韓国のいしにえの時代を知るためにぜひとも訪れておきたい場所。
釜山からは車で1時間ほどの距離にあり、釜山からのオプショナルツアーも数多く実施されています。
観光グルメ都市・釜山は手頃なホテルがいっぱい
ソウルにつぐ大都市ということもあり、釜山には数多くのホテルが点在しています。
そんな中でひときわ目を引くのが、こちらのコモドホテル釜山。
韓国伝統様式で建築されたこのホテルは、まさに釜山のランドマーク的存在です。
まるで朝鮮時代の王宮に泊まっているかのような雰囲気に包まれながら、釜山の景色を一望することができます。
一度は泊まってみたい釜山のホテルではないでしょうか。
韓国旅行といえば、ついつい首都ソウルに目が映りがちですが、グルメ旅なら釜山もおすすめ。
週末で気軽に行けて世界遺産も近い釜山は、味覚はもちろん、知的好奇心も満たしてくれる絶好の観光都市なのです。
釜山のホテルを探す
釜山のオプショナルツアーを探す
▼女子だけじゃない!男性も楽しめる韓国旅行特集(首都圏発)はこちら
▼韓国旅行をお探しの方はこちら