【旅の調査団】韓国編③明洞→南大門→新沙→望遠→梨泰院…。ソウル新旧エリアを時短チェック。

【旅の調査団】韓国編③明洞→南大門→新沙→望遠→梨泰院…。ソウル新旧エリアを時短チェック。

しばらくの間コロナ禍において旅行が遠のいていましたが、予防接種やコロナ対策を講じることで世の中は動き始めています!
そこで今回はプロトラベラーの山下マヌーさんに「旅の調査団M&H(山下マヌー&へなしゅん)」という立ち位置で、面白おかしく魅力あふれる韓国の今をレポートしていただきました!

ハワイ現地調査員旅の調査団 海外取材担当:<隊長>山下マヌーさん
編集者を経て旅行作家、コラムニストに。著作数65冊、渡航回数350回を超える快適海外旅行の第一人者であり、旅のライフハッカー。旅のスタイルの原点は「金はあるけど金にはうるさい」。
ハワイ現地調査員旅の調査団 国内取材担当:<副隊長>へなしゅんさん
サラリーマン時代にハワイ情報サイトを立ち上げ「へなちょこ・しゅん」という名前でハワイへ上陸。以後20年間、編集者としてハワイ暮らし。が、未だに英語話せず(涙)。

はじめに
旅はステキでワクワクするものですが、ちょっとドキドキするものでもあります。
その不安な気持ちを少しでも無くしてさしあげたい。
誰よりも先に、 プロの目線で、旅先をチェックします。
そして、それがどんな楽しい旅行につながるのか。
今回、私たちは「旅の調査団M&H(山下マヌー&へなしゅん)」として出動します。
隊長山下マヌーは海外を、副隊長へなしゅんは国内を、
まじめに、時には自分勝手に、旅先の今をレポートさせていただきま〜す。

2日目
7:30
弾劾ソウルの朝は早い。

小雨がぱらつく中、朝7時半にホテルを出発。「ソウルの朝はお粥、しかもアワビ粥食いてぇー」って、そう決めていた。行く店も明洞の名店、早朝朝から営業している“味加本”と決めていた。ところがここも、まさかの閉店!曇天の空を仰ぐと、そこには南山タワー。

8:50
明洞で朝早くやっているお粥の店を探しまわってみても、見つからない。お粥以外の店も見つからない。まぁ朝早くから明洞に用事がある人なんて、朝ごはんを食べに来る観光客以外ほぼいないし。その観光客の数が減ったとなると、朝から店を開ける必要などないのかもしれないな。
「!」。市場なら朝早くから営業している店があるに違いない。観光客がいなくたって市場で働く人のために開いている店があるはず!そう閃いて、明洞の隣、南大門へ。
明洞から徒歩約15分の距離とはいえ、雨天につき明洞駅から南大門最寄り駅の会賢駅会賢(フェヒョン)駅まで地下鉄4号線でむかうことに。

9:00
南大門着
店が開くのは10時前。ということは、従業員は8時頃には市場に来て開店準備をするはず。さらにということは、7時頃に市場に来て朝食を食べるに違いない。市場関係者だけが知っている美味しい朝食処があるはず。
が、その期待は打ち砕かれる。
飲食店が並ぶ「たちうお通り」や「カルグクス通り」。以前なら7時頃から営業していたはずなのに、どの店も開店前の準備中。こんな南大門の朝を誰が予想できただろうか!?
観光客が激減→お店を早く開けても客が来ない→開店時間が後ろ倒しに→従業員の出社が遅くなる→飲食店の開店時間も後ろ倒しに・・・そんな負のスパイラルに陥っていた南大門という、残念な調査結果に。


開店準備中の店が並ぶ残念な路地の様子を動画で。途中、お客が入ってる店発見と思ったら、それは賄い飯を食べているスタッフだとわかり、がっかり!

路地を抜け、メインストリートに戻ったところに「日本語」で観光客を案内してくれるスタッフを発見。南大門の状況を聞いてみる。
「暇ですか?」
「はい、忙しくありません」

「お粥が食べたいのですが」
「お客さんが少ないので食べ物屋さんも10時頃まで開きません。お腹が空いているならそこはどうですか?」、と指さされたのが目の前のここ。

お粥とは正反対、油をたっぷり含んでいそうな揚げ餃子(的な)一品。
作りたてで温かそうなので、とりあえ購入。
・・・・冷たかった。冷たいうえに硬かった。前日の残り物か?
教訓:朝早い屋台では目の前で作ったもの以外は食べてはいけない。

冷えた揚げ餃子(的な)ものでも一応小腹は満たせたので、市場をパトロール。










色々見たけど、とくに欲しいものはなかった。
コロナの間でも南大門は変わっていなかった。それはそれで安心というかホッとする。
衣料品の多い東大門のような派手さはなく、食料品や生活品を扱う店が多い南大門。正直観光客の求めるものが置かれているかというと、ちょっと違うと思う。

10:30
市場パトロールを終えたところで、そろそろ飲食店が開く時間に。
さっき食べた冷えた揚餃子(的な)ものを朝ごはんとするのは情けない。食い倒れ南大門でもある。通路の両脇にお店がずらっと並ぶフードコート的なエリア、カルグクス通りに戻ってみることに。

おおおー!開店してるじゃないか。
南大門の名物ストリートでもあるここの有名店は「巨済食堂 (コジェシクタン)」。既にいろいろなところで紹介されているし、過去に何回も食べた。なので今回は違う店に。
通りの入口から入ると両脇から一斉に呼び込みの声が飛ぶ中、巨済食堂の隣の店を選んでみた。理由は有名店の隣という小判鮫商法で敢えて挑むのなら、かなりの自信があると睨んだから。それとおばちゃんのピンクのシャツにヤラれたから。

オーダーしたのはビビンバ。カルグクス通りというくらいなので、カルグクス押しの店が並んでいるのは当然。そんな中で何故ビビンバを?それにはちゃんと理由があり、それが↓

ビビンバ+付け合せのキムチ+味噌汁

そこに冷麺が登場!

さらに名物カルグクスが満を持して登場!!これ全部で8000ウォン=約800円!

因みに名物カルグクスをオーダーすると、冷麺とキムチのみのセット。ビビンバはない。どちらを注文すべきかは、明白です。

12:00
韓国経済発展以前から変わらない風情の南大門から、最先端エリアの新沙(シンサ)、カロスキルへと移動。

新沙駅から徒歩3分、カロスキル通り。南大門とは全く景色が異なる先端エリア。「ソウルのトレンドが凝縮しているエリア」とも言われ、所謂カンナムに住むセレブや、ソウルの新しもの好きな人々のお買い物ゾーン。このエリアガ注目され始めたのは15年くらい前で、その頃はまだファッション系ブティックが点在しているだけという印象だったのだけど、いやぁ、立派に育ちました。
電信柱の地中化により、美しい町並みを演出しているのもまた良いです。

日本の雑誌でも紹介されている店から、ローカル女子に人気のプチプラコスメまで。様々な店が並んでいるカロスキルは、相変わらずの佇まい。空きスペースもそれほどない様子。観光客ではなくローカルのお金持ちターゲットのエリアは、底堅いということなのか?
ここで雨が急に激しくなってきて、傘を買おうとコンビニを探したのだけど、コンビニが見当たらない。セレブエリアにコンビニなんてものはないんですか!?
とりあえずカフェに逃げ込むことに。せっかくなのでこのエリアにふさわしい店をということで、選んだのは、“Café Kitsune”。 日本にも何店舗かあるとはいうものの、なかなか行く機会もないので入店。


メゾンも一緒。韓国土産に、パリ本店の、日本人オーナーのブランド、どう?


カフェはこんな感じ。勿論、充電も怠りなく。

アイスカフエラテ6500ウォン=約650円

13:30
すっかり和んだところで、雨だし、時間もないし。本来ならカロスキル通りを攻めておきたいという気持ちもあったのだけど、本日はこれにて撤収。エリアのお店の情報は各ガイドブックを見てもらうとして、
望遠に移動。

ここでの調査ポイントは望遠市場とその界隈。
望遠市場とは、観光客相手メインの南大門とも東大門とも違う、ローカルメインのリアル庶民派市場。なので値段もローカルプライス、南大門より東大門より安いと実感。

ソウルローカル客で溢れる混雑ぶり。南大門とは随分と様子が違います。

ここで愉しむべきはソウルジャンク&B級グルメ。見たことのないものからお馴染みのものまで。
どれにしようか迷ってしまう、まさにビュッフェ状態市場!



14:30
そんな中、若者男女で行列ができていた店があり、気になって並んで食べてみたのがこれ。

作り方は動画で。

で、完成品はこちら

中身はこんな

味はどんな?まぁなんとも。揚げたてで熱すぎてよくわかりませんが、甘いということだけはよくわかりました。モッチリした食感が面白いので、それが受けているのかも?
あ、そうそう。望遠市場は外国観光客相手の市場ではないからか、日本語も通じないし日本語も英語表記もほとんどなし。なので身振り手振りで会話します。だからこれ、なんという名前の食べ物なのかわかりません。

さらにこのエリアで行くべきなのは、望遠通りとその周辺の路地。

市場に人が集まれば周辺には新たな店が集まってくるのはどこも同じ。とくにこのエリアこは女子ウケ狙いの店が多く出店。コロナ自粛期間中に何軒かはなくなっていましたが、それでも新しい店が次々OPEN 。地元では女子が集まる人気のエリアとして認知されています。実際にローカル女子たちがスマホの地図を頼りに右往左往する姿と何度も遭遇。
なんとなく日本でいえば自由が丘近辺のイメージ?


W杯ロードを歩き、市場の入り口を越えた先から女子モードアップ。市場でのソウルB級グルメと女子カフェという、ソウル新旧のギャップが隣り合う、アフターコロナの狙い目エリアの一つでもあります。






こういうギャラリーがあることからも、このエリアの特性がわかります。


15:30
さて、そろそろ次の調査地、梨泰院(イテウォン)へと移動のために駅へ。
駅の途中にはド・ローカルな光景が展開され、それもまたこのエリアの面白いところ。

途中、アックジョンドンのマッコリーブルーワリーの店、ヌリンマウル醸造で一杯飲もうと企んでいたのに、ここも閉店かよ!

16:20
梨泰院着
かつてメインストリートには、安い革製品と偽物ブランドを扱う店が多く立ち並んでいた梨泰院。ここ数年で大きく様変わりし、ソウル在住外国人が多く集まる夜の町へと変貌。そして例のドラマで多くの人に知られる町に。Netflixで配信されたのが2020年。つまり渡航自粛中。ということはセロイやイソ、スアたちの愛したこの町に来たことがないという人がほとんど。ということで、あのときのあの場所はどうなっている?!をリサーチ。
題して「一人プチ梨泰院クラスごっこ」。

先ずは駅の真裏にある「world food street」。
ハロウィーンの夜、二人が再開したあの場所。バーやクラブの多くもこの場所に。


ここらへんの路上もよく登場してた。


イソとセロイが写真を撮ったあの場所。

かつての梨泰院の名残り発見。数少なくなった偽物販売店。明洞で見たのと同様、今ソウルではSupremeの偽物が流行っている様子。
「お兄さん、安いよ、メイドインコリアね、チャイナ違うよ」と勧められるもスルーしておく。

Food street の終点まで行ったその少し先の坂を登ったところにあるのが、セロイが最初に開いた店、タンバム。

屋上からの風景はこんな(休みだったため隣の店の屋上から見た風景)

この看板はドラマの時と変わらず残しています。

セロイのジョギングコース途中、南山タワーを見ていた歩道橋まできたら、ここで「ごっこ」は終了。
駅へと戻ります。

18:00
駅へと戻る途中に見つけた、ローカルに拘った飲み物を提供する店発見。

「おすすめは?」
「これなんかいいよ」
と勧められたのがチェジュ島の地ビール。
ブラックでもダークでもないブラウンエールは、いい具合の濃くと飲み易さで、実際美味い。

ん?マッコリ、焼酎が一杯1ドル=1000ウォンで飲めるのか?

行くはずだった狎鴎亭洞のマッコリの店が閉まっていたリベンジに、マッコリを注文。
すると・・・・器も味も最高!

店内満席のため、こちらでしばしご休憩。
ここ、梨泰院行くなら絶対行くべき!

本来なら夜にこそ楽しい梨泰院。しかしながらここでゆっくりしている時間はない。
「明るい時間の明洞も調査してほしい」という本部からの依頼のため、明洞へ。

18:40
朝のお粥探しから、再び明洞。メインストリートには相変わらず人影まばら。

コスメショップの前もまばら

明るいとこんな光景が一層目立って虚しい。

そんな明洞で最も人を集めていたのがOLIVE YOUNG。
「韓国ナンバー1コスメブランド」と謳っているだけあって、ローカル女子も多く集めているのだと思います。

メンズも充実

人気のフィジオゲル。セール中に付き日本の約半額。

20:10
「夜の南大門も調査してきてほしい」という司令を思い出し、再びやってきました南大門。
おいおい、何だよこの有様。深夜かよっ!
「およそ1万店舗が密集,1日40万人の観光客で賑わう」
「24時間365日、休むことなく活気があふれる南大門市場に訪れる人口は1日平均40万人に達する」と書かれたHPの文字が虚しい。そしてそれを信じてやってきた自分がマヌケだ。
もうここには用はない。明日の朝は早い、ホテルに帰る!

20:30
そういえば晩ごはんを食べていなかった。
明洞のホテルまでの途中になにか食べるかな、と探してみたもののやってない!
朝は遅くて夜は早い。観光客激減により明洞は、そんなやる気のない高校生のような町にすっかり変わってしまったのか!?

20:50
で、ホテル帰宅直前、ようやく開いている店を見つけたのがここ。場所はホテルの正面。
メニューの中から海鮮がたっぷり入っている写真のスンドゥブを選択。

運ばれてきたのは別物だった。具が見当たらない。

23:00
そうこうするうち、昨日のうちに陰性証明ほか必要事項を登録しておいたMy SOSが赤→青に変わり、日本入国時への準備も万全。弾丸ソウルの最終日の夜もこれにて終了。明日早いのでシャワーを浴びたら寝ます。

3日目
帰国日。
5:50
ホテルから明洞の駅に向かい、電車で空港へ。

ところでソウルの駅は日本ほどエレベーターが整備されてなく、結構辛い。日中の観光はバスが便利だとはわかっていても、慢性的に渋滞が発生するので時間が読めない。どうしても電車での移動が多くなる。加えて、ソウル観光はとにかく歩く。コロナで運動不足を感じているなら、韓国に出かける前には足腰を鍛えておくことをお勧めしておく。

因みに昨日一日、自分が歩いた歩数は約2万5千歩。歩幅約1メートルとして・・・約25キロ!
道理でクタクタなわけだ。時間があれば、韓国マッサージで疲れを取ってから帰りたかったなぁ・・・そう心から思いますよ。

8:00
チェックインを済ませたら、10時までの出発までの時間に食事でも。

インチョン空港のフードコートでスンドゥブセット(13000ウォン)を注文。
ちゃんとしてる。昨日食べたのと大違いだ。しかもプルコギ付き!

そういえば今回の旅では、焼き肉もサムゲタンもサムギョプサルもタッカルビも石焼きビビンバもチヂミもな〜んも食べてなかったなぁ・・・。次は仲間と一緒に「食い倒れソウル」に戻ってくる!そう誓って帰国の途についたのでした。
おしまい

   

投稿日:2022.09.30

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