世界共通の安全対策はこれ
日本は世界の中でもトップクラスの治安の良さです。
大いに世界に自慢できることですが、そういう国で暮らしている私たち日本人にとって、治安の良さは「あたり前」になっています。
もちろんそういう感覚を持つことは日本では自然なことです。
しかし一歩日本を離れると、治安についての「日本での感覚」は捨てなければならないのが、海外旅行でトラブルにあわないための大切な心構えです。
以前は、グアムも治安が良い国とされていましたが、昨今のニュースから伝え聞く内容を見ていると、日本人を狙った犯罪も多い事がうかがわれます。
海外である以上、日本に比べるとはるかに悪いと考えたほうがいいでしょう。
……などと言ってしまうと、海外旅行の経験が少ない人や英語ができない人には、不安が大きくなるばかりです。
「グアムでそんなに危険なら、海外旅行なんて行かないほうがいい」と考えてしまう人もいるかもしれません。
でも大丈夫!ちょっとした危機管理のコツを知り、訪れる国や都市の常識に合わせて行動すれば、トラブルに遭遇するリスクは断然低くなります。
「海外の常識なんかわからないよ」と言う人がいるかもしれませんが、グアムだけではなく、概ね世界のどこに行っても次のことを守るだけで、トラブル遭遇率は大幅に減ります。
1.外務省の海外安全ホームページを出発前に熟読しておく
国 ・地域別の海外安全情報のほか、税関手続きについての注意が国エリア別に掲載されており、特に先月現地であった実際の事件等、最新の情報が参考になるため、海外旅行に慣れた人にも出発前に熟読してほしい情報です。
きちんと情報収集しておくことで行動が変わります。
2.基本夜は外に出ない
日本の場合は、繁華街など深夜でも女性だけで歩いている光景は珍しくありませんが、海外の場合は地元で頼りになる知人やガイドがいない限りはホテルから外へ出ない方が良いです。
特に女性だけでの外出、人通りの無い場所への外出などは論外です。
男性でも、夜の町をウロウロしていたばかりに、持ち物を奪われるだけならまだしも、ビール瓶で殴られたり、拳銃で脅されたりといった話が実際にあります。
3.金目のものを人目があるところで出さない
人目のあるところで高額紙幣、スマートフォン、タブレット端末等、貴重品を出し入れすることは「このバッグには貴重品を入れていますよ」と言っているようなもので、狙われる原因を作ることになります。
その場では何もなくても、店の外へ出た時は既にスリにあっていたり、バッグの強奪などにあってしまっては、旅行の楽しい気分どころではなくなってしまいます。
ショッピングはクレジットカードやキャッシュレス決済で済ませるようにし、できるだけ現金を持ち歩かない様にしましょう。
持ち歩く場合は、万一のことを考えて外から見えない様な、服の中に装着できる首から下げるポーチ等に分散させます。
携帯端末を持つ場合は、頻繁にSNSをチェックするような日本にいる時の様な動きはせず、ボディバッグ等身体との距離が近いバッグの身体側のファスナー付ポケットに入れ、バッグは背中側ではなく前側に持つようにし、人混みでは常にファスナー口に手をかけ、意識を配るようにしましょう。
そしてトイレでもバッグを身体から離さないようにすることが大切です。
4.置き引きに注意
空港やホテル、レストランなど公共の場所、人通りが多いところでは、荷物は必ず身に付けて持っていてください。
治安が良いグアムのレストランであっても、テーブル席に荷物を置いたままだとすぐに狙われると考えてください。
また、盗難に注意するのは置き引きだけではなく、人が多い場所でのスリや、ATMで現金を引き出す際の強奪なども十分注意を払ってください。
これらの犯罪はグアムでも以前からありましたが、友人と一緒であれば、お互いに声を掛け合い、隙がないよう自分の手荷物は自分で守るように注意しあうと良いでしょう。
5.レンタカーを使う場合の注意
レンタカーを利用する際には現金やパスポートなどはもちろん、カメラなどの貴重品などを車に置いたままにすることは「今のうちに持って行ってください」と言っているようなものです。
また車から離れる際は、必ずエンジンを切って施錠しましょう。
エンジンをかけっぱなしで買い物など言語道断!あっけなく車ごと盗まれてしまいます。
ひどいケースになると、走行中にいきなり割り込みなどをされて車を停められ、強盗に貴重品を強奪されたという事件もあるそうです。
グアムの定番観光スポットなどにそういう連中が待ち構えているそうですので、レンタカーであっても夕方以降は注意してください。
日本人だからこそ気を付けたいあれこれ
多くの日本人が観光に訪れるため、それに目を付ける連中も残念ながら存在するのがグアムです。
日本人だからこそ気を付けたい点をあげておきます。
6.慣れなれしく話しかけてくる人、接近してくる人は無視
突然親し気に、しかも日本語で接近してくる人物には警戒しましょう。
まずは近づかせない事!そういう人は怪しい場所に連れて行って何かしようと企んでいるか、あるいは高額なコピー商品などを売りつけようとしている可能性がかなり高いと思ってください。
ただ、純粋にフレンドリーな人が話しかけてくることもあります。
そういう人とのコミュニケーションは楽しいですが、慣れないうちは善人か悪人かの判断がつきにくいです。
いきなり話しかけてくる人、接近してくる人たちは基本的に無視したほうが安全です。
7.客待ち・呼び込みタクシーはNG
グアムには流しのタクシーはありません。
タクシーを利用する際には、ホテルやお店の人に呼んでもらいましょう。
客待ちや客引きをしているタクシーは遠回りをされたり、ひどい場合には人気のないところまで連れて行かれて強盗されることもあるようです。
犯罪だけではなく、こんな点にもご注意を
これまで挙げた注意点はグアムに限らず、海外ならどこへ行っても注意すべき事柄です。
文字にしてみると生々しく、不安が大きくなってしまうかもしれませんが、実際に海外に行ってみると、それ程大げさなことではないことに気が付かれるかと思います。
要所で気持ちを引き締めておけば、思った以上にあっさりと海外の雰囲気に慣れ、慣れたときから本当に海外旅行の楽しさを満喫できるようになるはずです。
最後に、グアムだからこそ注意したいことがあります。
グアムの魅力といえば紺碧の海やマリンスポーツ!グアム旅行に行く人の多くが、それらに親しむはずです。気を付けたいのは、それらの場所でのトラブルです。
あまりに綺麗な海に感激し、高所からダイビングして体を痛めた、あるいは慣れない乗り物で風の強さや潮の流れを読めずに海に出て、流されてしまったなどのトラブルに遭遇するケースもあります。
それらも含め、初めてのグアムを安全に満喫するなら、現地ツアーがおすすめです。
マリンスポーツに特化したグアムならではのオプショナルツアーで、事前に注意事項を説明してくれ、楽しみ方のレクチャーも受けられるので遊びそのものを満喫することができます。
成田国際空港からグアムの玄関口、グアム・アントニオ・B・ウォンパット国際空港までは4時間前後の所要時間です。
空港からの移動はタクシーのほか、ホテルや民間の送迎サービスがあります。
予め日本で予約しておくことも可能ですので、ホテルの送迎がついていない場合は、利用してみましょう。
グアムへ出発する前にしておくべきこと
日本から直行便で4~5時間前後と気軽に行けるグアムですが、アメリカ合衆国の準州であるため、入国にはパスポート(入国時45日以上の残存期間が望ましい)のほかに以下のいずれかと、税関申告書(電子税関申告書「EDF」)が必要となります。
①米国ビザ
②米国ビザ免除プログラム「ESTA」
③グアムー北マリアナ諸島連邦電子渡航認証「Guam-CNMI ETA」
(2024年11月30日グアム着以降は、グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラムの「I-736」書面からこちらに切替。)
③のグアムー北マリアナ諸島連邦電子渡航認証「Guam-CNMI ETA」は、オンラインでのみ発行可能で申請は無料です。
これまで機内等で紙面に記載していたものが事前デジタル申請となり、一度承認されると最大2年間有効。
有効期間内であれば再申請の必要もないので、とても便利です。
注意点として、航空機搭乗の7日前までに申請することが推奨されており、遅くても5日前までに取得する必要があります。
また、1度に滞在できる滞在日数は最長45日間までとなるので、これを超える長期の滞在では適用できません。
なお、Guam-CNMI ETAの有効期間内であっても、パスポートを更新したり、パスポート記載事項(名前や国籍など)に変更が生じた場合には、Guam-CNMI ETAの再申請が必要です。
※掲載画像にはイメージ画像が含まれています。
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