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ブラジル・サンパウロ在住14年目。現在は日本人カメラマンの夫とブラジル生まれの息子と犬一匹との暮らし。また、ブラジル雑貨買い付けや撮影アシスタントも兼業。
写真提供:Tatewaki Nio
初めてのブラジル旅行はあえてサンパウロへ。
ブラジル旅行で最初に到着するのがサンパウロ国際空港です。ここから乗り継いで旅のスタートもいいですが、サンパウロ観光をしてみましょう。空港から中心部パウリスタ通りまでは車でおよそ40分、リムジンバスでおよそ1時間15分です。
最新の治安情報も気にしつつ、ブラジルのホテル選びは現地旅行会社を通じて行うと安心です。空港発パウリスタ通り行きのリムジンバスは、中心部の主要ホテル前を通過するので移動がスムーズに行えます。
日本未出店スパ・ロクシタンで自分磨きとお買い物
写真提供:仁尾恵さん
ところでブラジルは一部の地方を除いてはお湯につかるお風呂文化がありません。ですから、たいていは浴槽のないシャワーのみのホテルになります。疲れを取るにはまずお風呂!な人には、少し贅沢して浴槽付きホテルを選ぶとよいでしょう。あるいは、女子旅らしくスパから始める旅も楽しいかもしれません。
スパといえば、サンパウロには日本出店のないスパ・ロクシタン(写真上)があります。心地よい香りに包まれてリラックスしたあとは、ロクシタン・ブラジルの国内限定品「L’Occitane au Bresil」(写真下)シリーズをお買い物。ブラジルラインのハンドクリームや石けんはバラマキ土産としても最適です。
写真提供:仁尾恵さん
ブラジルの女性はネイルケア、エステなど美容が大好き。ブラジルには、旅行者も気軽に入れるサロンがたくさんあります。まずは身も心もピカピカに磨いて、ブラジル旅行のスタートを切るのはどうでしょう?
絶品グルメはアラブ料理
ブラジル旅行でなんと言ってもおすすめしたいのはサンパウロのグルメ。世界各国の移民が暮らす巨大な都市で食べられるお料理は、ブラジル料理だけではないのです。
中でも秀逸なのはアラブ料理です。カジュアル・ランチなら、パライゾ地区の「テンダ・ド・ニロ」へ。とにかくキビ・フリットを味わってみてください。全粒穀物のブルグルとひき肉、玉ねぎなどからできたコロッケのようなレバノン料理版のファーストフードで、悶絶するほどのおいしさです。
夜の部ならジャルジンス地区にある大人レストランの「アラビア」も。定番カフタ(牛挽き肉と香辛料を混ぜて串で焼いたもの)をおつまみに、ブラジルや南米産ワインでブラジル旅行に乾杯しましょう! ブラジル料理を試したい人には、ここ10年人気の絶えない創作ブラジル料理店「マニ」をおすすめします。旅行中はブラジルの定番カクテル、カイピリーニャ(写真下)をぜひ!
写真提供:仁尾恵さん
写真提供:Tatewaki Nio
見どころいっぱいのリオ、どこを見る?
写真提供:Tatewaki Nio
初めてのブラジル旅行で大都市サンパウロを満喫したあとは、リオ・デ・ジャネイロへさっと移動してビーチリゾート、リオ・デ・ジャネイロを楽しみましょう。定番の観光地、コルコバードのキリスト像(写真上)やシュガーローフマウンテン(写真上)へ行くならブラジル現地発オプショナルツアーを使ってラクしちゃいましょう。
写真提供:Tatewaki Nio
ブラジルでは、2016年リオ オリンピック・パラリンピックを機に観光名所が誕生しました。リオ五輪は大成功に終わったものの、残ったのは負の遺産ばかり…との報道も。ですがブラジルらしさを表現したレガシーも多数あり、ブラジル旅行の観光名所にもなっています。
リオ市セントロ湾岸地区に建てられた科学博物館「Museum of Tomorrow」(写真上)がその新名所の一つ。常設展示や企画展も見ごたえ十分ですが、この博物館の外観を目に焼き付けてください。巨大な恐竜が口を開けているかのような建築様式に圧倒されます。広場には同じく新設されたリオ美術館もあり、ミュージアムショップには画集やオブジェだけではなく、ブラジル人アーティストの素敵なアクセサリーも並んでいます。
写真提供:Tatewaki Nio
カリオカに混じって優雅にブランチを
コーヒー大国のブラジルには無数のカフェテリアが存在します。リオでイチオシのカフェは120年以上もの歴史を持つ老舗カフェ・コロンボ。19世紀ヨーロッパのたたずまいをしながらもブラジルの活気にあふれたカフェは大盛況です。お昼を過ぎるとさらに混み合うので、早めに出かけてブランチを堪能しましょう。
店名そのままのCafe Colomboセットを頼むと、コーヒー、オレンジジュース、トーストにフルーツなどが1人分にしては多すぎる量で運ばれてきます。気になるスイーツを追加注文して、旅仲間とみんなでシェアすればたくさんの味が楽めるはずです。
カリオカ(リオ出身の人たち)ファッションも見逃せません。ビーチリゾートならではの水着を試着してみてください。ビキニの上下(トップス・ボトムス)は同柄でも、形違いのデザインが豊富にあります。組み合わせが自由にできて、アジア人向けのボトムスまであるので、ビキニはちょっと……と思っている人でもきっと似合う水着が見つかるはず。自分用のブラジル旅行のおみやげにちょうどいいかもしれません。
ほかには2017年からレディースにメンズラインも加わったリオ・ファッションの代表格「ファルミ」、小物やバッグなら「ジルソン・マルチンス」、足元はカリオカ発信・履きやすさ抜群の「アウター」がおすすめです。
写真提供:Tatewaki Nio
やっぱりはずせない、イグアスの滝
ブラジル旅行で街並みや海を楽しんだあとは、いよいよ世界三大瀑布、イグアスの滝へ。
ブラジル側とアルゼンチン側の両サイドから滝を見るなら、ブラジル現地発のオプショナルツアーが便利です。宿泊は奮発してイグアス国立公園内に唯一ある「ベルモンド・ホテル・ダス・カタラタス」に泊まってみるのもいいかもしれません。大自然の絶景をブラジルの五つ星ホテルから眺めるなんて、めったにできない経験です。
また、国立公園の入り口手前には、南米の鳥の楽園「バードパーク」があります。色彩豊かな鳥たちと熱帯植物の美しい緑も一見の価値ありです。
写真提供:Tatewaki Nio
広大な大地と豊かな文化の国、ブラジルへ旅行してみませんか?
【注意事項】ブラジル旅行をする際に気をつけたいこと
- ●リオやイグアスなど主要観光地内では英語が通じることもありますが、基本はポルトガル語です。少しだけでも旅のポルトガル語を練習しておきましょう。
- ●サンパウロ、リオなど都市の中の移動はタクシーで、州をまたぐ長距離移動は国内線を利用しましょう。流しのタクシーは言葉の壁があがるのでホテルで呼んでもらいましょう。
- ●所持金はできるだけ少なめに。両替には円よりドル紙幣がおすすめです。多少レートが良くなくても空港や大手の両替商を利用しましょう。また、日本の銀行発行のクレジットカード/デビットカードで現地通貨のATM引き出しも便利です。警備員のいる銀行付属のATMで日中に行うのがベスト。
- ●歩きスマホは避けましょう。住所や地図など目的地情報はホテル出発前に調べてメモしておきましょう。街中での撮影・自撮りは十分気を付けて。SNSなどへの写真投稿はホテルに戻ってからにしましょう。
- ●腕時計・アクセサリーなど装飾品を余分に着けないようにしましょう
- ●夜間の外出を控える。夜のディナーなど外出時はホテルへ着くまで気を抜かないこと。
- ●万一、強盗に遭ったら絶対に抵抗は禁物です。変な動きをせずに「よこせ」と指し示されたものをすぐに渡しましょう。「そのスマホ返して!」と後追いするのも厳禁です。
- ●OKサインはブラジルでは別の意味を指します。「オーケー」「いいね」の合図は必ず親指をたててグー!(Good)で。
お店の情報はこちら
●ロクシタンの日本未進出スパ:スパロクシタン(Spa L’Occitane)
住所 | R. Domingos Leme, 284 – Vila Nova Conceicao, Sao Paulo ほか、サンパウロ市内に旗艦店が1店舗、プチサロンが2店舗、ほか北東部ペルナンブーコ州にプチサロン2店舗あり。 |
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●サンパウロ、パライゾ地区の人気アラブ料理店:テンダ・ド・ニロ (Tenda do Nilo)
住所 | Rua Coronel Oscar Porto, 638 – Paraíso, São Paulo |
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●サンパウロ、ジャルジンス地区にある有名アラブ料理店:アラビア(Restaurante Arábia)
住所 | Rua Haddock Lobo, 1397 – Jardins , São Paulo |
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公式サイト | ホームページ(英語) |