上海一の繁華街として栄えていた豫園一帯
上海観光で人気の豫園商城は、16世紀半ばに建造された明代の古典庭園「豫園(よえん)」の周辺に広がる商業地域です。
20世紀初頭の、上海に列強が租界を造っていた時代、城壁に囲まれた豫園を含む一帯は、上海一の繁華街として栄えていました。
その後、豫園の敷地半分が分割され、当時の面影を残す商業エリアとして開発。細い路地に明清の時代を再現した朱色の建築が並び、伝統工芸品やお土産、飲食店などのショップがひしめく、古き良き上海が残る観光スポットとして知られています。
店舗は朝8時ごろから夜21時ごろまで開いており、一日中たくさんの観光客で賑わっています。
豫園商城へは地下鉄10号線の「豫園」駅、下車徒歩約10分で到着します。
職人手作りの絶品小籠包「南翔饅頭店」
上海観光で豫園商城に立ち寄る際、ぜひ訪れたいのは創業1900年の小籠包の老舗「南翔饅頭店」です。
豫園商城を訪れる観光客の多くが足を運ぶ店で、店先から立ち上る湯気に誘われて、開店から夜遅くまでいつも行列ができています。
「南翔饅頭店」は、日本を始め世界各地に進出していますが、本場で食べる小籠包は格別。
店内で座って食べられますが、テイクアウトも可能です。
ボリューム感ある餡が特徴で、皮を一口かじるとジューシーな肉汁が溢れる蒸したての小籠包は、上海の人にも観光客にも愛されている一品です。
日本語対応のメニューも用意されており、蟹肉入りやキノコ入り小籠包、スープをストローで飲む巨大小籠包も人気。
上海観光のオプショナルツアーには、南翔饅頭店での食事を含むプランもあるので、並ばずに小籠包を食べたい方は参加してみてはいかがでしょうか。
豫園を望む上海料理の老舗「緑波廊酒楼」
1979年創業の上海料理と上海風点心のレストラン「緑波廊酒楼」は、クリントン元アメリカ大統領やエリザベス女王など、世界各国の要人も訪れた有名店です。
清代に建造され茶楼として利用されていたというこの店では、上海蟹や、フカヒレなどの高級料理のほか、豚の煮こごりを封じ込めた小籠包などの上海の点心を味わえます。
日本語メニューが用意されているので、オーダー時も安心。豫園の観光と共に、上海料理をゆっくり味わってみてはいかがでしょうか。
上海最古の茶館「湖心亭」で時間を忘れて過ごす
「湖心亭」は豫園の入口、大門前の池の上に建つ140年の歴史を誇る上海最古の茶館です。
ジグザグにかかっている九曲橋は、豫園商城を訪れる観光客の写真撮影スポットとして賑わっています。
こちらのお店では、昔ながらの朱塗りの柱が立つ静かな店内で、豫園の喧騒を眺めながら、西湖龍井茶や工芸茶などの様々な中国茶とお茶請けを味わえます。
1階は茶器やお茶のショップを併設した空間なので、ゆっくりお茶時間を楽しみたい人は眺めのよい2階席へ。
店内では、観光客や上海のローカルの人たちが、ゆったりと時間を過ごしています。
「豫園老街」で中華デザインの工芸品ショッピング
福佑路と湖心亭エリアを結ぶ「豫園老街」と呼ばれる路地では、伝統的な中国工芸品のショッピングが楽しめます。
1888年創業の扇子専門店「麗雲閣扇荘」、お箸の専門店「上海筷子店」などの名店のほか、レトロな茶器やシルク製品、漢方薬の店なども並びます。
伝統工芸品の実演ブースでは、職人さんが切り絵や印鑑、筆で書いた華やかな花文字などを、その場で作って販売しています。
世界に一つだけのお土産を上海観光の記念にしてはいかがでしょうか。
ライトアップされた夜の豫園も必見
400年以上の歴史をもつ伝統的な中華様式の庭園であり、約2万m²の敷地を有する「豫園」。
紛れもなく上海観光では外せないスポットですが、観光客でにぎわう昼間とは違い夜の表情にも注目。
華やかにライトアップされ、日中とは違うロマンティックな雰囲気に変わります。
夜の豫園観光も上海の旅行ルートに組み入れてみてはいかがでしょうか。
夜の豫園観光の良いところは、日中ほどの混雑はなく、ゆったりと歩けること。
湖心亭の屋根や壁面もライトに彩られ、湖面に映った光が幻想的です。
旧正月の春節にはランタンフェスティバルが開催され、上海の人や観光客で大いに賑わいます。
干支をモチーフにした華やかなランタンが広場に飾られ、ゴージャスで幻想的なライトアップに目を奪われます。
ゆっくり豫園商城観光を楽しむなら、豫園へのアクセスがいい地下鉄10号線沿いのホテルや、豫園に近いホテルが上海旅行の拠点としてもおすすめです。
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