この記事では、2025年3月24日の申請受理分から新しく発給される日本のパスポート、すなわち新パスポートについて解説します。
2025年旅券「新パスポート」とは?

2025年旅券、すなわち「新パスポート」とは、2025年3月24日の申請受理分から新しく発給される日本のパスポートです。
偽変造対策を大幅に強化したICチップ搭載のパスポートになります。
旅券の顔写真ページには、プラスチック基材を用い、文字や顔写真がレーザーにより印字・印画されます。また、出入国スタンプを押す査証欄には、21種類もの葛飾北斎の絵が起用されています。
顔写真は、現行の1枚から3枚になり、その内1枚は傾けると生年月日が浮かび上がる仕様になっています。
その他、角度により模様が変化するホログラムを起用することで、偽造や変造防止をより強化されています。
▼新パスポートのここが変わる
2025年3月23日 申請分まで |
2025年3月24日 申請分から |
|
発給期間 | 最短6日(土日祝などのぞく) | 2週間程度(日本国内からの申請) |
旅券の顔写真ページ | 紙 | プラスチック基材 |
顔写真の掲載数 | 1つ | 3つ(同写真) |
オンライン申請 | 自治体によりさまざま | 全国で、新規申請・切替申請ともにオンライン申請が可能に |
申請料金 | 書面・オンライン申請同額 | オンライン申請は割安に |
「新パスポート」発給には、どのくらい時間を要するの?
2025年3月24日の申請受理分から新しく発給される日本のパスポートは、従来より申請から受取まで時間を要します。
今までは申請後、最短6日間(土日祝などをのぞく)で受け取ることができました。
新パスポートは、日本国内では、申請から交付まで2週間程度、国外(大使館・総領事館)では2週間~1か月程度を要することになります。
現状は、都道府県旅券事務所や一部を除く在外公館において、パスポートの発給を行っていますが、2025年3月24日の申請受理分から、国立印刷局において発給され、その後各都道府県の旅券事務所に配送されたうえで、申請者に交付されます。
そのため、現状より時間を要すことになります。
今後、海外旅行や海外出張を予定している場合には、早めの旅券申請が必要となります。
外務省は、目安として旅行の1ヶ月前までの申請を呼びかけています。
「新パスポート」は全都道府県オンライン申請が可能に
2025年3月24日からは、全ての都道府県でオンライン申請による「新規申請」「切替申請」(残存有効期間が1年未満の更新)ができるようになります。オンライン申請は、国内ではマイナンバーカードを使ってマイナポータルから行います。
1 マイナンバーカード
└利用者電子証明書と券面事項入力補助用のパスワード(数字4桁)と署名用電子証明書のパスワード(大文字英字と数字を含む6桁から16桁)が必要です。
2 マイナポータルアプリ対応のスマートフォン
└事前にスマートフォンにマイナポータルアプリのインストールが必要です。
※パソコンから申請する際も、マイナンバーカードを読み取るにはスマートフォン(マイナポータルアプリ)が必要です。
3 有効期間内のパスポート(切替申請の場合)
パスポートのオンライン申請を行うには、マイナポータルに、マイナンバーでログインする必要があります。そのため、パスポートのオンライン申請をする場合には、マイナンバーカードが必須アイテムとなります。
申請者がマイナンバーカードを使ってマイナポータルで戸籍連携に同意の上、オンライン申請を行うと、戸籍符号が旅券申請データと共に旅券発給管理システムに送信され、同システム上で戸籍電子証明書(戸籍謄本)が連携されます。
これにより、申請者は電磁的に戸籍謄本を提出したことになります。
よって、戸籍謄本の原本を提出する必要なくなります。戸籍謄本代(1通450円/自治体により異なる)の節約にもなりますね。
またオンライン申請の場合、旅券事務所の窓口に訪問するのはパスポート受取時の1回のみ。
今までは基本的に申請時と受取時の2回窓口に訪れる必要があったため、オンライン申請のメリットのひとつになります。
「新パスポート」オンライン申請の手数料は?
新パスポートの手数料は、窓口申請とオンライン申請で手数料が異なり、オンライン申請の手数料のほうが安価になります。
改正前 | 改正後 | ||
10年用 旅券手数料 |
書面申請 | 16,000円 | 16,300円 |
オンライン申請 | 15,900円 | ||
5年用 旅券手数料 |
書面申請 | 11,000円 | 11,300円 |
オンライン申請 | 10,900円 | ||
5年用(12歳未満) 旅券手数料 |
書面申請 | 6,000円 | 6,300円 |
オンライン申請 | 5,900円 |
「新パスポート」に関する注意事項のまとめ
2025年3月24日の申請受理分から新しく発給されるパスポートについて、現在公開されている情報を解説しました。
外務省からは、渡航予定日の1か月前の申請が推奨されています。
特に2025年の4月以降に海外旅行を検討されている方は、早めにご自身のパスポートの有効期限を確認し、必要であれば最新情報を入手して、早めの準備をしましょう。
早めに準備をしておけば、何かトラブルが発生した場合でも慌てずに行動することができます。
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