まだまだ続く日本での韓国人気や、韓国からの訪日旅行客の増加により、常に混んでいるのが「日本(成田・関西)ーソウル(仁川)」線。
実は、世界の混雑路線ランキング5位にランクインするほどです。
そんな時の裏技として注目を集めているのが、韓国の清州(チョンジュ)。LCCキャリアのエアロKが、日本から就航したことでも注目されています。
ソウルまで高速バスで約1時間40分の距離に位置する清州(チョンジュ)は、忠清北道(チュンチョンプット)を代表する都市です。
仁川空港からソウル市内への空港リムジンバスの所要時間は約1時間20分になるため、仁川空港までの飛行機の空席がない・予算が合わないときは、日本から清州に向かい、清州空港からソウル市内へ移動してみてはいかがでしょうか?
清州は韓国時代劇・ドラマのロケ地としても利用されています。
今までソウル市内のみの訪韓の方もソウル郊外に足を延ばしてみてはいかがでしょうか?
清州とはどんな都市?
清州とはソウルから南東に約130km離れた位置にあり、忠清北道で唯一の大都市です。
忠清北道は国立公園や温泉など自然に恵まれており、代表的な観光地は堤川、忠清にまたがっている韓国最大の湖・忠州湖(チョンプンホ)、丹陽に位置する古薮洞窟(コストングル)の鍾乳洞、忠州(チュンジュ)に位置する韓国最古の温泉(スアンボ・オンチョン)があります。
清州は忠清北道で唯一の大都市になり、サムギョプサル発祥の地でもあり、西門市場には30軒ほどの専門店が並びます。
また、最近では映画・ドラマのロケ地にもなり聖地巡礼人気も高まっています。
日本から清州までの行き方は?
日本からはティーウェイ航空とエアロKの2社が就航しています。
エアロKは成田、関西から就航。2024年11月28日より札幌(新千歳)が就航し、2024年12月3日(火)〜2025年3月4日(火)の期間限定で茨城空港からチャーター便が就航します。
ティーウェイ航空は関西、福岡から就航しています。
航空会社2社を合わせると、2024年12月には、成田・関西・福岡・札幌・茨城の5都市から出発ができます。
【成田】
往路
エアロK(RF321)成田~清州 12:55 15:25 毎日
エアロK(RF323)成田~清州 19:00 21:30 毎日
復路
エアロK(RF322)清州~成田 09:45 11:55 毎日
エアロK(RF324)清州~成田 15:50 18:05 毎日
【茨城】
エアロK(RF383)茨城~清州 17:00 20:05 火・木・土
エアロK(RF384)清州~茨城 14:00 16:05 火・木・土
【札幌(新千歳)】
エアロK(RF351) 千歳~清州 11:30 14:45 毎日
エアロK(RF352) 清州~千歳 07:50 10:30 毎日
【関西】
往路
ティーウェイ(TW250)関空~清州 12:40 14:30 毎日
エアロK(RF311) 関空~清州 11:00 12:45 毎日
エアロK(RF317) 関空~清州 19:20 21:05 毎日
復路
ティーウェイ(TW249)清州~関空 09:55 11:40 毎日
エアロK(RF312) 清州~関空 07:25 08:55 毎日
エアロK(RF318) 清州~関空 16:40 18:30 毎日
【福岡】
ティーウェイ(TW248)福岡~清州 18:15 19:30 火水木日
ティーウェイ(TW247)清州~福岡 15:55 17:15 火水木日
清州からソウルへの移動手段
清州からソウルへ移動する手段は大きく分けると、①空港から直行の高速バス②清州市内に移動しての高速バス③電車④タクシー⑤旅行会社の送迎の利用と、大きく5つあります。
その中でも、ソウルまで利便性が高いのは空港から直行の高速バスといわれてます。但し、清州空港発ソウル行きのバスの最終発車時刻が14時55分発のため、現状の運行スケジュールの場合は、関西空港からの到着便のみが当日、空港からの高速バスでの接続が可能となります。
高速バスへの同日の接続ができない場合は、他の手段でソウルまで行くことができます。
①空港からの高速バス
高速バスの所要時間は、約1時30分。
清州国際空港ターミナル~ソウル(江南セントラルシティ)まで直行で行けます。
費用は片道 15,000ウォン(約1,650円)と価格も抑えられ、乗り換えもないため、おすすめです。
②清州市内の高速バスターミナルから長距離バスで移動
所要時間は、約2時間20分。
清州空港~高速バス臨時ターミナル間は、バスで約40分、バスターミナル〜ソウルまで約1時間40分。
清州国際空港からの高速バスの本数は少ないので、市内にある清州高速バス臨時ターミナルまで移動し、バスターミナルから長距離バスでソウルへ向かいます。
バスの本数も多く、始発は06:20、最終は21:20まで運航しており、時間帯によって異なりますが、15〜30分間隔で運行しています。
③バス&電車
バス&電車の利用の所要時間は約1時間30分。
清州空港~五松(オソン)駅間は、清州バス(B3/B747)に乗車(約50分)し、五松駅~ソウル駅間は韓国高速鉄道(KTX)を利用(約50分)とバス・鉄道利用の場合は、乗り換えが必要になります。待ち時間なども含めると1時間30分以上は必要となるため、利用する時間帯のスケジュールを確認し、時間に余裕をもって計画しましょう。
清州空港の目の前にも駅がありますが、忠北線の一部しか通っておらず、本数が少ないのでバス・タクシーを利用してKTX・SRT(列車)が停車する五松(オソン)駅へ行くのをおすすめします。
費用は片道 清州バス:1,800ウォン(約200円) KTX:18,500ウォン(約2,050円)
④タクシー
タクシー利用の所要時間は、約1時間40分。
費用は片道 1,700,000~2,100,000ウォン(日本で約18,500~23,000)と高額です。
⑤旅行会社の送迎車
所要時間は、ほぼタクシーと同じです。
HISでは専用車の送迎があります。夜到着でもソウルへ行け、宿泊ホテルまでご案内。
空港到着ゲートで「HIS」のネームボードを持ったドライバーがお出迎え致しますので、現地でバスや電車にどうやって乗るのか迷うことなく、移動できます。
ソウルまでの高速バス
色々な手段がある中で、空港から高速バスを利用したソウルまでの行き方について解説していきます。
韓国の高速道路はバス専用レーンがあるので、所要時間はほぼ正確です。
渋滞を気にせずにスピーディーに移動できるのも大きな魅力のひとつです。
また、高速バスの種類によっては無料のWi-Fiやディスプレイ、充電器などの設備も完備されていて快適に過ごせます。
清州空港~ソウル(江南セントラルターミナル)までの高速バスは、優等高速(Luxury)シートになりシート配列は2-1配列になっています。

成田空港からはエアロKが運航していますが、清州着が夕方なので空港から直行の高速バスを利用する場合は、清州で1泊をし、翌日ソウルへ移動となります。
08:55/09:35/11:35/14:25/14:55
●ソウル(江南セントラルターミナル駅)発⇒清州空港着
08:20/10:50/11:50/13:50/14:45/16:50/18:20/19:00
※2024年10月現在の内容となります。
韓国の高速バスの購入方法
①WEBサイトから予約
WEBサイトは4種類の言語(韓国語・日本語、英語・中国語)を提供しているため、言語に不安な方も簡単に予約することができます。
ホームページ内の『ホームチケットサービス』を利用し、バスチケットを印刷して、現地で提示をすれば、当日チケット売り場で乗車券を別途発行する必要はありません。
WEBサイトから予約後、『ホームチケットサービス』を利用していない場合は、現地バスターミナルの窓口で乗車券の発行が必要となります。チケット売り場で予約時に使用したクレジットカードの提示後にバスの乗車券が発行となります。必ず、WEBサイトで使用したクレジットカードを忘れずに持参してください。

②現地で購入
高速バスターミナルのチケット売り場で購入もできますが、韓国語での会話、乗車したい便が満席になり、購入出来ないこともあります。
現地で購入する場合は時間に余裕を持って高速バスターミナルのチケット売り場に到着して、購入しましょう。
WEBサイトからの予約は言語の心配がなく、乗車したいバスの事前予約が出来るので便利です。
高速バス統合予約購入サイト(外部サイト)
高速バスの乗り方
高速バス乗り場が、どこにあるか確認しておくと慌てることがありません。
高速バス乗り場は、乗車券に「乗車ホーム(승차홈)」の数字が記載されています。
また、電子掲示板に乗車ホーム(数字)と目的地が韓国語と英語で表示されています。余裕をもって、出発時間の10分前には自分が乗るバスの乗り場で待機しましょう。
バスの出発時間5〜10分前に乗車ホームの外に出るとバスが到着しているかと思います。
バスの前には目的地と出発時間が書かれているので、合っているか確認した上で乗車しましょう。
また、バスは全席指定席なので、乗車券に記載された座席に座りましょう。
乗車ホームが見つからない場合は、構内のインフォメーションや近くの職員に確認してもよいですね。
清洲市内~ソウルの行き方
空港からの高速バスのスケジュールに合わない場合は、一度市内に出て高速バスかKTX利用で同日にソウルへ移動できます。
所要時間はいずれも約2時間かかります。
①市内の高速バスターミナルから長距離バスで移動
清州空港から清州高速バス臨時ターミナルは、約40分。清州の市中心部からは、バスで約20分の場所に位置しています。
清州臨時高速バスターミナル(セントラル)からソウルセントラルまでは、約1時間40分。
バスの本数も多く、始発は06:20、最終は21:20まで運航しており、時間帯によって異なりますが、15〜30分の間隔で運行しています。
②オソン(五松駅)からKTXで移動
清州空港から五松駅までは、バスで約40分。清州空港から電車に乗って五松駅に行く場合は、空港ターミナルから清州空港駅までは徒歩15分ほどかかるものの、乗車時間は30分程度。
五松駅~ソウル駅間はKTXを利用(約50分) KTX:18,500ウォン(約2,050円)
五松駅の始発は06:12~終電は23:31で運行間隔は長距離バスと同じく、時間帯によって異なりますが、15〜30分の間隔で運行しています。
清州空港~清洲市内の行き方
清州に宿泊して、翌日以降にソウルに移動する場合にはどうしたらよいか?と気になる方もいるのでは。
清州空港から清州市内への移動は市バスかタクシーになります。
空港 をでて、横断歩道を渡った所にバス乗り場④があります。
清州の中心部(忠清北道庁付近)までは747番バスで約40分、タクシー利用だと約15分になります。
清洲宿泊エリア
移動重視な方へおすすめのホテル
①高速バスターミナルエリア
清州中心部から離れますが、清州高速バス臨時ターミナルへの移動に最適。
近くには、お土産はもちろん食料品から日用品、韓国ならではの特産品まで幅広くそろうロッテマートもあるので、便利です。
ニューベラ ツーリスト ホテル 基本情報
- 住所:32 Pungnyeon-ro 193beon-gil Heungdeok-gu, Cheongju, Chungcheongbuk-do, SOUTH KOREA
②五松(オソン)駅周辺
五松駅は、KTXなど高速鉄道が停車する大きな駅です。
五松駅からソウル駅まではKTXで約1時間20分です。
オソン H ホテル セジョン シティ ホテル 基本情報
- 住所:4th floor, 178, Osongsaengmyeong-ro, Osong-eup, Heungdeok-gu, Cheongju, 28165, SOUTH KOREA
セジョン シティ オソン ホテル 基本情報
- 住所:178, Osongsaengmyeong-ro, Osong-eup, Heungdeok-gu, Cheongju, North Chungcheong, 28165, SOUTH KOREA
清州駅(市内中心)に宿泊したい方におすすめ
せっかくなら清州駅周辺で宿泊し、サムギョプサル発祥の地で名物を味わいましょう。
市街地には西門市場サムギョプサル通りがあり、専門店が軒が並んでいます。
時間があるなら、足を伸ばして、上党山城(サンダンサンソン)や寿岩(スワム)コルに行ってみてはいかがでしょうか?
上党山城
上党山城は清州を代表する旧跡観光地で、韓国時代劇によく利用されるロケ地となります。
1周、4km(所要時間:約1時間半)程度の城壁ウォーキングも楽しめます。
上党山城 基本情報
- 住所:忠清北道 清州市 上党区 山城洞 180
- アクセス:市街地からタクシーで約20分、 道庁の前からバス(862-2)に乗って約30分程度
寿岩(スワム)コル
寿岩(スワム)コルは韓国ドラマのロケ地で有名な壁画の街でだいたい20~30分ぐらいでひと回り出来る規模です。
基本情報
- 住所:26, Namsa-ro 89beon-gil, Cheongju, North Chungcheong, 28528, SOUTH KOREA
チョンジュ マリージェーン ホテル 基本情報
- 住所:26, Namsa-ro 89beon-gil, Cheongju, North Chungcheong, 28528, SOUTH KOREA
ソウル旅行に必要な予算を元に旅行計画を立ててみよう
SNS映えスポット観光、ローカルグルメやショッピングなどさまざまな楽しみ方ができるソウルは、旅行の日程や現地での過ごし方によってかかる費用が変わります。
できるだけソウル旅行の費用を抑えたいときは航空会社をフルサービスキャリアからLCCへ変更、ソウルの空港(仁川・金浦)への航空券が空いていない、予算オーバーの場合はソウルから清州など近郊の空港を利用するのはいかがでしょうか。
仁川空港からソウル市内は空港リムジンバスで約1時間20分の所要時間になるので、清州空港からソウル市内までの所要時間はあまり変わりません。
また、清州空港は仁川・金浦空港と比較すると、就航している航空会社が少ない(=利用者数が少ない)ため、入出国審査がスムーズなのもメリットです。
何度も訪韓の方はソウル近郊都市へ訪ねてみるのもいかがでしょうか。
費用の目安がわかったら購入したいものリストを作成し、参加するオプショナルツアー選びやソウル滞在時の過ごし方を考えてみましょう。宿泊ホテルは目的の観光地に行きやすい立地か、予算に合うかなどをふまえて選んでみるのもよいかもしれません。
この記事を参考に、さまざまな楽しみ方ができるソウル旅行の計画を立ててみませんか。
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