インドネシアのバリ島はアジアのリゾート地として人気の旅行先です。美しいビーチや緑豊かな自然、神秘的な文化に歴史のある寺院は訪れた人を魅了し続けています。
日本からバリ島へは直行便を利用して約7~8時間、時差は日本が1時間ほど進んでいます。
5日間や6日間でインドネシアのバリ島に行く場合の旅行費用や物価、現地で必要な費用について解説します。(2024年11月、1ルピア(IDRまたはRp)=約0.0096円での換算)
充実したバリ島旅行になるよう、ぜひ参考にしてみてください。
バリ島の物価はどのくらい?
1ルピア(IDRまたはRp)あたり約0.0096円前後です。(2024年11月現在)
バリ島の物価は日本よりも安く、おおよそ日本の3分の1程度です。
市場や食堂を利用すれば食費を抑えローカルグルメを堪能できます。ショッピングやスパも日本に比べて安く気軽に行けます。
食費の一例をご紹介します。
ミネラルウォーターは500ミリリットル約5,178ルピア(約50円)、スターバックスコーヒー(トールサイズ)は約46,598ルピア(約450円)。マクドナルドの「ビックマック」は単品価格で約45,044ルピア(約430円)、ビールは330ミリリットル約28,994ルピア(約280円)、ラーメンは約82,840ルピア(約800円)。
バリ島の旅行費用ってどのくらい必要?
バリ島に行く手段としては、パッケージツアーと個別で手配していく個人旅行があります。
旅行の目的や予算に合わせて選択しましょう。
個別で手配する手間が省けることが最大のメリットです。
航空券とホテルがセットになっているものが多く、いろいろな商品が展開されているので、自分に合った商品を選べます。また、比較的個別で手配する場合よりも費用を抑えられる場合が多いです。
宿泊するホテルを1泊ずつ変えたり、スケジュールを自由自在にプランニングできるメリットがあります。
ただし、航空券とホテルを個別に手配する場合、空港からの移動手段も含めて自分で計画する必要があります。
ここでは5日間、6日間でバリ島旅行(個人旅行)に2人で行く場合の、1人あたりの予算について解説します。(2024年11月時点の目安)
5日間のバリ島旅行費用
5日間のバリ島旅行費用(個人旅行)の相場は1人あたり約161,610円~です。
内訳は下記の表です。
項目 | 費用 |
航空券(往復) | 約120,000円~ |
ホテル・宿泊 | 約15,000円~ |
食費 | 約3,000円~ |
交通費 | 約1,500円~ |
Wi-Fi・通信 | 約2,500円~ |
観光・アクティビティ | 約10,000円~ |
海外旅行保険 | 約1,700円~ |
ビザ申請費用 | 500,000ルピア(約4,910円) |
お土産・ショッピング | 約3,000円~ |
6日間のバリ島旅行費用
6日間のバリ島旅行費用(個人旅行)の相場は1人あたり約169,110円~です。
内訳は下記の表です。
項目 | 費用 |
航空券(往復) | 約120,000円~ |
ホテル・宿泊 | 約20,000円~ |
食費 | 約4,000円~ |
交通費 | 約2,000円~ |
Wi-Fi・通信 | 約3,000円~ |
観光・アクティビティ | 約10,000円~ |
海外旅行保険 | 約2,200円~ |
ビザ申請費用 | 500,000ルピア(約4,910円) |
お土産・ショッピング | 約3,000円~ |
出発時期や宿泊するホテル、現地での過ごし方によって必要な費用は変わってきます。
バリ島旅行出発前に手続きが必要な6つ項目と費用
バリ島旅行にかかる費用は出発前と現地滞在時にかかる費用に分けられます。旅行の計画を立てる際、興味のある観光スポットと合わせて、どれくらいの費用が必要かを事前に調べておくと安心です。
まずは旅行前に必要な6つの費用について解説します。
航空券
バリ島の航空券費用は出発時期や予約のタイミング、利用する航空会社によって大きく異なります。
エコノミークラス利用の場合、東京発バリ島直行便、航空券往復の費用は1人当たり約120,000円〜が相場です(閑散期出発の場合の例)。航空券代金のほかに燃油サーチャージや空港使用料、諸税などを含みます。
LCCや乗り継ぎ便利用の場合、往復の料金は約50,000円~が相場です。LCC利用時は機内食や荷物の追加等、サービスに追加費用が発生する場合がありますので、必要なサービスをあらかじめ確認しておくと安心です。
乗り継ぎ便は所要時間と乗り継ぎ回数を確認し旅程に無理が生じないように気を付けましょう。
予算を抑えたい場合には、夏休み、年末年始、ゴールデンウィーク等の大型連休を避けて予約をするとよいでしょう。
宿泊費
バリ島にはリーズナブルなホテルから、プールやスパなどの充実した設備と上質なサービスが整った高級ホテルまで、さまざまなタイプのホテルがあります。
プライベート空間で贅沢な時間を過ごしたい方にはヴィラがおすすめ。子連れ旅行には、子供が遊べる充実した施設や大きなプールがあるホテルを選ぶとホテル内だけでも十分に楽しめます。
宿泊するホテルによって費用は大きく変動します。人気の観光地にアクセスしやすい立地や部屋の広さ、朝食付きなど、予算と合わせて希望条件に近いホテルを探しましょう。
【2名1室利用の場合の1泊1名あたり】
スタンダードホテル(2~3つ星):約4,000円~
スーペリアホテル(3~4つ星):約6,000円~
デラックスホテル(4~5つ星):約10,000円~
ラグジュアリーホテル(5つ星):約15,000円~
アヤナ リゾート バリ(5つ星ホテル)1泊1人約25,000円~
クタ パラディソ ホテル (3つ星ホテル)1泊1人約5,000円~
※宿泊する時期により費用は変わります。
オプショナルツアー
バリ島は聖なる水が湧き出ると言われる世界遺産「ティルタ・エンプル寺院」やバドゥン半島南西端の断崖絶壁の上にある「ウルワツ寺院」など訪れたいスポットが豊富です。ホテル内や街中にあるエステやスパも人気があります。
人気観光スポットを効率よく周りたい方や言葉が通じるかなどの不安がある方にも、オプショナルツアーはおすすめです。移動手段の心配をすることなく、時間を有効に使えます。食事付きのプランにすれば、現地グルメも味わえて一石二鳥。
効率よくバリを満喫できる『ウブド名所めぐり×タマンアユン、タナロット寺院』はディナー付きで約20,040円~
好きな所を自由に回れるチャーターカープラン『日本語ガイド付き!チャーターカー』は約12,430円~
3つの世界遺産とウブド観光を楽しめる『極BALI 世界遺産とりっぷティルタエンプル寺院&グヌンカウィ遺跡、バトゥール』は約13,830円~
予算を決めてオプショナルツアーに参加してみてはいかがでしょうか。
▼バリ島のエステ・スパをお探しの方はこちら
ポケットWi-FiまたはSIM(プラスチックSIM、eSIM)などの通信費
費用の目安:1日あたり約770円~
主流はSIMカードやeSIM、ポケットWi-Fiのレンタルです。
海外ローミングの設定自体は簡単ですが、他と比べると割高になることがあります。
ビザ申請費用
日本国籍のパスポートで30日以内の一般的な観光でインドネシアに渡航する場合、ビザの申請が必要です。
到着ビザ(VOA):インドネシア到着時に専用カウンターで申請・取得
オンライン到着ビザ(e-VOA):渡航前にオンラインで申請・取得
e-VOA申請サイト(外部サイト)
費用:500,000ルピア(約4,910円)
パスポートの残存期間は入国時点で6か月以上、査証空欄ページが2ページ以上必要です。
詳しくは、在インドネシア日本国大使館(外部サイト)でご確認いただけます。
海外旅行保険
海外では日本の保険が適用されず、病院にかかった際には高額な医療費が発生することがあります。
旅行先での怪我や病気等、万が一の事態に備えて海外旅行保険に加入することをおすすめします。
盗難にあった際にも保険が適用されますので安心です。
【海外行保険の費用(1人当たり)】
5日間:約1,700円~
6日間:約2,200円~
※利用する保険会社や加入プランにより費用は変わります。
クレジットカード付帯の海外旅行保険は補償内容がどのようなものか必ず確認しましょう。
バリ島旅行ツアーの費用はどのくらい?
バリ島旅行のツアーには航空券代と宿泊費に加え、食事付きプランや現地の人気観光地を訪れるツアーが組み込まれたプラン、添乗員同行ツアーなどさまざまツアーが展開されています。
ツアーの予算に現地でかかる費用をプラスすると予算が立てやすくなります。
海外航空券とホテルを自分好みにアレンジすれば予算に合わせたオリジナルの旅を楽しむことができます。
バリ島滞在中に必要な費用と物価
バリ島旅行前に手続きが必要な費用の次は、滞在時に必要な3つの費用について見ていきましょう。
食事代
費用の目安:1日約1,000円~
バリ島には日本でも馴染みのある炒飯「ナシゴレン」や焼きそば「ミーゴレン」、バリ島の伝統料理「バビグリン(豚の丸焼き)」や鶏肉や牛肉を炭火で焼いた串焼き「サテー」など美味しいグルメが多くあります。
バリ島には「ワルン」という大衆食堂が点在しており、美味しいローカルフードが1食100円~500円程で味わえます。市場や屋台も多く、旅行中すべての食事を済ませても飽きることはありません。
「ナシゴレン」は約10,000ルピア(約97円)くらい~、「バビグリン」は約30,000ルピア(約290円)くらい~。
カジュアルレストランのディナーは約2,000円~3,000円、高級レストランの場合は約8,000円~10,000円です。
食事の費用はレストランか屋台かなど、食べるエリアやお店によって異なります。
注意:インドネシアはイスラム圏のため豚肉とアルコールは禁止されていますが、バリ島は島の9割が「バリ・ヒンドゥー教」を信仰しているため、豚肉とアルコールは禁止されていません。
交通費
費用の目安:1日約500円~
バリ島は電車やバスなどの公共交通機関が発達しておらず、旅行中の移動手段はカーチャーターやタクシーです。
タクシー:初乗り料金7,500ルピア(約75円)~
※青い車体のブルーバード タクシー(Blue Bird Taxi)は政府が認証したタクシー会社で、メーター制のため安心です。
便利なタクシー配車アプリ「グラブ(Grab)」や「ゴジェック(Gojek)」の利用も増えています。メリットは価格が比較的安く、事前に行先を入力することで料金がわかり、クレジットカードの利用もできる点です。※アプリの起動中はインターネットに繋がっている必要があります。
長時間の移動や観光にはカーチャーターが安心でおすすめです。
お土産・ショッピング代
費用の目安:3,000円~
バリ島ならではのショッピングやお土産選びは旅行の楽しみのひとつ。
「Monggo」のチョコレートやバリ島産のピーナッツ、インドミー社のインスタントラーメンやバリ島産コーヒーはお土産として人気です。
バリ島にはショッピングモールが多くあり、お土産選びやショッピングと合わせてフードコートで食事を楽しむこともできます。お菓子などの手頃なものはスーパーマーケットで購入すると価格が抑えられておすすめです。
「Monggo」のチョコレートは約25,530ルピア(約250円)、ピーナッツは約30,630ルピア(約300円)。インドミー社のインスタントラーメンは一袋約3,063ルピア(約30円)、コーヒーは約41,000ルピア(約400円)くらいで購入できます。
ショッピングを楽しみたい方は、あらかじめ予算を決めておくとよいでしょう。
バリ島旅行を予約する前に知っておきたいこと
バリ島旅行を予約する前に基本情報を知っておくと、旅行の計画に役立つかもしれません。
チップは必要?
バリ島ではチップを払う習慣はありません。
カフェやレストランは多くの場合サービス料として料金に10%が加算されています。ホテルのポーターさんや特別なサービスを受けたときなどは、感謝の気持ちとして10,000ルピア程度のチップを渡すといいでしょう。
両替はどこでするのがお得?
バリ島の現地通貨「ルピア」の両替は、バリ島で両替する方がお得です。日本では最低限必要な金額を両替し、バリ島に到着後両替しましょう。
両替は空港や街中の両替所、ホテルでできます。街中の両替所はバリ政府公認の「BMC」と CENTRAL KUTA(セントラルクタ)が安心です。
バリ島のベストシーズンは?
バリ島は1年の平均気温が28度前後で湿気も多く高温多湿です。
乾季(4月~10月)と雨季(11月~3月)に分かれており、観光するには雨の少ない乾季がおすすめです。雨季は日本のような梅雨ではなく、短時間に激しく雨が降るスコールです。
バリ島の治安は?
バリ島はインドネシアの中で比較的安全です。
ただし賑やかな繁華街や観光地では、観光客を狙ったスリや置き引き被害の報告はあります。
安全に旅行を楽しむためにも貴重品は肌身離さず持ち歩き、夜間は1人での外出を避け、人通りのある道を歩きましょう。
外務省の「海外安全情報」も確認するとより安心です。
外務省海外安全ホームページ(外部サイト)
バリ島旅行で注意することは?
バリ島では水道水を飲まずに必ずミネラルウォーターを購入して飲みましょう。日本に比べると水道水の品質があまりよくないためです。お腹を壊しやすい人は市場やワルンなどで食事をする際にも氷や生野菜などに注意しましょう。
リゾートホテル内で提供される食べ物は安心です。
バリ島旅行の費用を抑えるコツは?
基本的に料金が高くなる大型連休(年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなど)を避け、現地の雨季(11月~3月)にあたるオフシーズンを狙うと比較的費用を抑えられます。
バリ島の雨季(11月~3月)はトロピカルフルーツが旬を迎える時季です。ほぼ毎日スコールはありますが、短時間で止むことが多く観光も楽しめます。
食事やお土産の購入などは市場などのリーズナブルなお店を活用するとさらに費用を抑えられます。
各項目の予算を参考にバリ島旅行を計画しよう
いかがでしたか?
行きたい場所やオプショナルツアーの参加など、費用の目安を決めて現地滞在中の過ごし方を考えてみましょう。素敵な旅になりますように。
▼バリ島旅行をお探しの方はこちら