バンコク観光の定番スポットとして人気のワットアルンは、ワットプラケオやワットポーと合わせてバンコク三大寺院と呼ばれています。この記事では、荘厳な雰囲気の本堂や2体の門番が建つ山門など見どころ満載のワットアルンの魅力や、バンコク市内からのアクセス方法などについて解説します。
バンコク三大寺院のひとつ「ワットアルン」とは?
バンコクヤイ川地区トンブリーにあるワットアルンは、アユタヤ王朝時代に建立された寺院で、正式名称はワット・アルン・ラーチャワララームです。
暁の寺という意味を持つワットアルンという名前の由来は、ヒンドゥー教の暁の神・アルナ神から来ています。
エメラルド寺院とも呼ばれるワット・プラケオや、全長約46mの黄金の涅槃仏で知られるワット・ポーとともにバンコク三大寺院と呼ばれています。
ワットアルンの魅力
ヒンドゥー教の影響を受けたクメール様式の建築物や装飾の美しさがワットアルンの魅力で、仏教建築とは異なった景観を楽しめます。
チャオプラヤ川を挟んで対岸から眺めるワットアルンは、バンコクを象徴する景色のひとつとして親しまれています。
夕陽に照らされるワットアルンや、美しい夜のライトアップも必見です。
所要時間や拝観料はどのくらい?
多数の見どころがあるワットアルン観光の所要時間は、30分程度で一通り巡ることができ、1時間程度あれば写真撮影などもしっかり楽しめます。
開門時間は8:00~17:30で、拝観料として100バーツ(約420円)が必要です。朝から夕方まで見学可能なので、同日に巡る観光地までの移動時間をふまえて、ワットアルンへ行く時間を考えてみてはいかがでしょう。
ワットアルンの見どころスポット
対岸からの景観の美しさなどさまざまな魅力があるワットアルンですが、押さえておきたいスポットがあります。ここでは、ワットアルンの見どころスポットをご紹介します。
2体の門番が立つ山門
1つめの見どころは、ワットアルンの本堂前にある山門です。タイらしさを感じるランナー様式の屋根や、花のレリーフで飾られた屋根の破風は必見。
山門の前にはヤック(鬼神)とモック(猿神)という、高さ約6mの門番が2体います。ヤックは靴を履いていますが、モックは靴を履いておらず裸足です。
観光で訪れた際に門番の足元をチェックして、ヤックとモックを見分けてみてはいかがでしょう。
金色の仏像が並ぶ回廊と荘厳な雰囲気の本堂
2つめの見どころは、山門から本堂に向かう回廊とラーマ2世が建立した本堂です。
信者が寄進した黄金の仏像がずらりと並ぶ、回廊の景観は圧巻です。本堂の周囲には仙人や天女などの像があり、表情やポーズの違いなどを楽しめます。
荘厳な雰囲気が漂う本堂内部の壁画には釈迦の生涯が描かれており、ラーマ2世が顔を彫ったと言われる釈迦座像の台座には、ラーマ2世の遺骨が納められています。
ワットアルンのシンボル・大仏塔と小仏塔
ワットアルン観光のメインスポットは、高さ67mの大仏塔です。塔の上部には3つの頭を持つエラワン(象神)が鎮座しており、ヒンドゥー教の神々の彫刻などから、タイ以外の文化の影響を垣間見れます。
大仏塔の四方には、小仏塔が建っていて、台座付近にはキンナリー(半人半鳥)やガルーダ(神鳥)などの彫像があります。
それぞれの壁面に精細な装飾が施されているので、その美しさに魅了されるかもしれません。
ワットアルンへの行き方
多くの見どころがあるワットアルンへは、バンコク市内から交通機関などを使って行くことができます。ここでは、4つのアクセス方法についてご紹介します。
渡し舟で行く
できるだけリーズナブルに行きたいという方は、チャオプラヤ川の景観を楽しみながらワットアルンへ向かえる渡し舟の利用がおすすめです。
ワット・ポー近くにある船着き場からワットアルンへ向かえるので、三大寺院を観光したいという方にもおすすめの方法です。
水上バスで行く
バンコク市内からワットアルンへ行きたいという方は、水上バスの利用がおすすめ。
BTSのサパーンタクシン駅2番出口すぐの場所にあるサトーン船着き場から、ワットアルンへ向かう水上バスに乗船できます。
渡し舟同様リーズナブルな料金で利用できるので、交通費を抑えたいという方にもおすすめです。
タクシーで行く
荷物が多いときにバンコク市内からワットアルンへ移動する場合は、タクシーの利用がおすすめです。
道路が渋滞していると、予想外の時間がかかるので少し余裕を持って移動した方が良いかもしれません。
タクシーを使う際は、メーターが付いているか必ず確認しましょう。観光地周辺のタクシーの中には高額請求をしてくる運転手もいるので、移動にかかる費用の確認が事前にできる配車アプリ「Grab」を活用して料金トラブル防止に役立ててみてはいかがでしょう。
オプショナルツアーを利用する
ワットアルン以外の観光名所も巡りたい時は、オプショナルツアーの活用がおすすめです。
三大寺院と世界遺産アユタヤ遺跡を巡るツアーやバンコク市内観光ツアーなど、さまざまなプランがあります。
オプショナルツアーは参加するプランによって金額が異なるので、巡りたい場所と予算を立てた上で申し込みたいプランを選ぶと良いかもしれません。
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ワットアルン参拝時のマナー
観光スポットとして人気のワットアルンですが、宗教施設のため宗教上のマナーを守る必要があります。マナーを知らず配慮を怠ってしまうと、思わぬトラブルにつながる場合があるので注意しましょう。
ここでは、ワットアルンを参拝する際に注意したいことについてご紹介します。
露出の多い服装やかかとのないサンダルの着用はNG
タイでは露出の多い服装やかかとのないサンダルを着用しての寺院参拝は、禁止されています。
ワットアルンでは、入口で簡単な服装検査があります。ショートパンツやミニスカートなどの着用は避け、肌の露出を隠す羽織り物やストールなどを持参しましょう。
女性は僧侶に触れないように注意
タイの僧侶にとって女性に触れる行為は、戒律違反になります。女性の方は、僧侶とすれ違う際にぶつかったり、衣服や持ち物に触れたりしないように注意しましょう。
見どころ満載のワットアルン観光を楽しもう
対岸からの景観や夕陽に照らされる姿が美しいワットアルンは、バンコク定番観光スポットのひとつです。
黄金の仏像が並ぶ回廊や、高さ約6mの門番が2体いる山門、精細な装飾や彫刻が美しい仏塔など多くの見どころがあります。
バンコク市内からワットアルンへ行く際は、バンコクをどのような観光プランで巡るかによって最適なアクセス方法が変わります。
この記事を参考に、ワットアルン観光へ出かけてみませんか。
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