ヨーロッパは豊かな自然、美しい街並み、歴史的建造物、文化や多彩な料理など魅力がある素晴らしいエリアです。
長期休暇を利用した学生旅行としても人気があります。
1週間、10日間でヨーロッパに行く場合の旅行費用や現地で必要な費用、物価について解説していきます。(2024年3月、1ユーロ=約160円、1イギリス・ポンド=約189円での換算)
ヨーロッパの旅行費用はどのくらい必要?
ヨーロッパへの旅行日数は1週間から10日が人気です。
ヨーロッパ旅行に行く手段として、パッケージツアーと個別で手配していく個人旅行があります。
旅行の目的に合わせて選択しましょう。
個別で手配する手間が省けることが最大のメリットです。
航空券とホテルがセットになっているものが多く、いろいろな商品が展開されているので、自分に合った商品を選ぶことができます。また、比較的個別で手配する場合よりも費用が安く済むことが多いです。
宿泊するホテルを1泊ずつ変えたり、スケジュールを自由自在にプランニングできるメリットがあります。
ただし、航空券とホテルを個別に手配する場合、空港からの移動手段も含めて自分で計画する必要があります。
ここでは1週間、10日間でヨーロッパ旅行に2人で行く場合の、1人あたりの予算について解説します。(2024年3月時点の目安)
1週間のヨーロッパ旅行の場合
1週間のヨーロッパ旅行費用の相場は1人あたり約363,000円~です。
内訳は下記の表です。
項目 | 費用 |
航空券(往復) | 約200,000円~ |
ホテル・宿泊 | 約55,000円~ |
食費 | 約60,000円~ |
交通費 | 約10,000円~ |
Wi-Fi・通信 | 約5,000円~ |
観光・アクティビティ | 約20,000円~ |
海外旅行保険 | 約3,000円~ |
お土産・ショッピング | 約10,000円~ |
10日間のヨーロッパ旅行の場合
10日間のヨーロッパ旅行費用の相場は1人あたり約433,000円~です。
内訳は下記の表です。
項目 | 費用 |
航空券(往復) | 約200,000円~ |
ホテル・宿泊 | 約75,000円~ |
食費 | 約80,000円~ |
交通費 | 約15,000円~ |
Wi-Fi・通信 | 約8,000円~ |
観光・アクティビティ | 約30,000円~ |
海外旅行保険 | 約5,000円~ |
お土産・ショッピング | 約20,000円~ |
出発時期や宿泊するホテル、現地での過ごし方によって必要な費用は変わってきます。
ヨーロッパ旅行前に手続きが必要な6つの項目と費用
ヨーロッパ旅行にかかる費用は出発前と現地滞在時にかかる費用に分けられます。旅行の計画を立てる際、興味のある観光スポットと合わせて、どれくらいの費用が必要かを事前に調べておくと安心です。
まずは旅行前に必要な費用について解説します。
航空券
ヨーロッパの航空券費用は出発時期や予約のタイミング、利用する航空会社によって大きく異なります。
航空券往復の費用は1人当たり約105,000円〜。(閑散期出発の場合の例)
航空券代金のほかに燃油サーチャージや空港使用料、諸税などがかかり、
合計約200,000円~が相場となります。
予算を抑えたい場合には、オフシーズンや夏休み、年末年始、ゴールデンウィーク等の長期休暇を避けて予約をするとよいでしょう。
宿泊費
ヨーロッパでは国や地域によって宿泊代が異なります。
ヨーロッパには価格を重要視したスタンダードホテルからロケーションやサービスおよび部屋などトップクラスの最高級ホテルまでさまざまなホテルがあります。
スタンダードホテル(2~3つ星):約9,000円~
スーペリアホテル(3~4つ星):約9,000円~
デラックスホテル(4~5つ星):約15,000円~
ラグジュアリーホテル(5つ星):約25,000円~
最高級パラスホテル(5つ星):約95,000円~
※宿泊する時期により宿泊代は変わります。
同じホテルでも部屋の広さやプランによって料金が変わってきますので、あらかじめ予算を決めて宿泊するホテルの立地が目的の観光地に行きやすいか等も含め、希望条件に合うホテルを見つけましょう。
オプショナルツアー
オプショナルツアーを利用すれば、公共交通機関では行きにくい場所や混雑時の施設への入場も比較的スムーズです。
ヨーロッパには世界遺産や観光場所が多くありますのでオプショナルツアーを利用するのがおすすめです。
「フランス・パリ」モン・サン・ミッシェル1日観光は25,150円~
「イギリス・ロンドン」人気映画の撮影スタジオご見学パッケージツアーは18,550円〜
「イタリア・ローマ」日本語ガイドとバチカン美術館 システィーナ礼拝堂入場 9,720円~
※参加するプランによって金額が異なります。
予算の中からぜひ参加したいもの見つけてみてはいかがでしょうか?
Wi-Fiルーターなどの通信費
費用の目安:1日あたり約1,120円~
主流はSIMカードやeSIM、ポケットWi-Fiのレンタルです。
海外ローミングは設定自体は簡単ですが、他と比べると割高になることがあります。
※eSIMは対応端末が限られるため、事前に確認することをおすすめします。
海外旅行保険
費用の目安:1泊あたり約500円~
1週間:約3,000円~(1人当たり)
10日間:約5,000円~(1人当たり)
※利用する保険会社や加入プランにより費用は変わります。
海外では日本の保険が適用されず、病院にかかった際には高額な医療費が発生することがあります。
旅行先での怪我や病気等、万が一の事態に備えて海外旅行保険に加入することをおすすめします。
盗難にあった際にも保険が適用されますので安心です。
また、クレジットカード付帯の海外旅行保険もあります。お持ちのクレジットカードの海外旅行保険を利用する場合にはどのような補償内容か必ず確認しましょう。
ビザ申請費用
2025年より日本国籍のパスポートでEU諸国に渡航する場合、ETIAS(エティアス)への申請が必要となります。
・90日以内の一般的な観光
・短期のビジネス
・目的地に向かうための乗り継ぎ、乗り換え
有効期間は3年間で有効期間内であれば何度でも対象国に渡航できます。
申請費用は7ユーロ、18歳以下と70歳以上は無料です。
申請はオンラインのみ
申請後承認されると「渡航認証許可」がメールで届きます。承認結果は当日中とされていますが、最大30日かかることもあるため、早めに申請しておくと安心です。
詳しくは、ETIAS公式サイト(外部サイト)でご確認いただけます。
ヨーロッパ旅行ツアーの費用はどのくらい?
ヨーロッパ旅行のツアーには航空券代と宿泊費に加え、世界遺産を訪れたり、複数都市を周遊するプラン、名物料理の食事付きプランなどさまざまツアーが展開されています。
ヨーロッパ旅行は出発から帰着まで添乗員が同行する添乗員同行ツアーが人気です。人気の理由は添乗員に不明点を相談できる安心感や充実したパッケージツアーの内容です。
ツアーの予算に現地でかかる費用をプラスすると予算が立てやすくなります。
▼添乗員同行ツアーをお探しの方はこちら
ヨーロッパ旅行の費用を安くするには?
ヨーロッパの旅行費用を抑えたいという方は早期割引を利用したり、オフシーズン(1月~2月)に旅行を計画するのがおすすめです。ヨーロッパのオフシーズンにあたる冬は、大変寒く天気も曇りがちなことが多いですが、観光客が少ないため混雑する人気の観光場所をゆったりと観光できます。
ヨーロッパ旅行は比較的長期間になるため、滞在中の食費がかさみます。旅行の醍醐味でもある食事ですが、食費を節約すると費用を抑えることができます。
旅行先のスーパーマーケットは日本とは違った食材が並び、ローカルフードがより身近に感じられ楽しいものです。旅行中の何日かをスーパーマーケットの食材で済ませてみるのはいかがでしょうか。
学生旅行限定の特典や割引プランがあるツアーもあります。博物館や美術館などの入場料にも学生料金がありますので、卒業旅行や学生旅行を計画する際にはぜひ利用しましょう。
▼学生旅行をお探しの方はこちら
ヨーロッパ滞在中に必要な費用と物価
ヨーロッパ旅行前に手続きが必要な費用の次は、滞在時に必要な費用について見ていきましょう。
食事代
費用の目安:1日あたり約6,000円~
ヨーロッパは日本より物価が高めで、人気観光地のレストランでは価格が高めに設定されていることもありますので、1日約10,000円を予算とすると安心です。
ヨーロッパ旅行は滞在日数が多いため、レストランやカフェでの食事以外に屋台で食事をしたり、スーパーマーケットで食材を調達したりして現地ならではの物を楽しむのもおすすめです。
お店で食事をするよりも比較的料金が抑えられるのも魅力ですね。
交通費
費用の目安:1日あたり約1,000円~
ヨーロッパは多くの国でバス、メトロ(地下鉄)、トラム(路面電車)などの交通機関が発達しています。
日本と同じような交通系ICカードやクレジットカード、スマートフォンのコンタクトレス決済が導入されている国もあり、用途に合わせて移動手段を選ぶことができます。
・ロンドンバス
大人1乗車:1ポンド75ペンス(約340円)(1回の乗車ごと同じ運賃を支払う)
*子どもは10歳まで乗車無料
・ロンドン市内のバスと電車が乗り放題の「トラベルカード」
1日:15ポンド90ペンス~(約3,030円)
7日:42ポンド70ペンス~(約8,150円)
※ロンドン市内の電車の運賃は「区間(ゾーン)」や「時間帯」によって異なります。
鉄道でヨーロッパを周遊したい方におすすめなのが「ユーレイルグローバルパス」です。ヨーロッパ33ヶ国を周遊でき、乗り降りも自由となっています。
▼ユーレイルグローバルパスについて詳しく見る
お土産・ショッピング代
費用の目安:1日あたり約5,000円~
海外旅行では、お土産選びやショッピングも楽しみの一つですよね。
ヨーロッパのお土産はチョコレートやクッキー、チーズやワインなどの食品類やコスメ、雑貨が人気です。
スーパーマーケットではパスタやジャムなどその地域に密着した物が比較的リーズナブルに購入できます。パッケージも可愛いものが多いのでお土産としても最適です。
ヨーロッパにはブランド品を取り扱う百貨店や大型ショッピングモールも多くあります。
ショッピングを楽しみたい方はあらかじめ予算を多めに見積もっていくとよいでしょう。
チップ代
ヨーロッパの多くの国ではチップの義務はありません。
あらかじめホテルや飲食店の料金にはサービス料が含まれています。
ただし、快いサービスを受けた場合やサービスを頼んだときにはお礼として渡すとよいでしょう。
飲食店:高級レストランやサービス料が含まれていない場合食事代の5~10%程度
タクシー:端数を切り上げる程度
ヨーロッパ旅行を予約する前に知っておきたいこと
ヨーロッパ旅行を予約する前にヨーロッパの基本情報を知っておくと、旅行の計画に役立つかもしれません。
ヨーロッパと日本の時差は?
国 | 時差 |
イギリス(ロンドン) | -9時間 |
イタリア(ローマ) | -8時間 |
ドイツ(ベルリン) | -8時間 |
フランス(パリ) | -8時間 |
スペイン(マドリード) | -8時間 |
オーストリア(ウィーン) | -8時間 |
ベルギー(ブリュッセル) | -8時間 |
オランダ(アムステルダム) | -8時間 |
ギリシャ(アテネ) | -7時間 |
スイス(チューリッヒ) | -8時間 |
フィンランド(ヘルシンキ) | -7時間 |
ヨーロッパではサマータイム制度が導入されています。(トルコ、ベラルーシ、ロシアは未実施)
サマータイムは日照時間が長い一定の期間に標準時刻を1時間進める制度です。期間は3月~11月。
サマータイムの期間は飛行機の予約やツアーの集合時間などに注意が必要です。
ヨーロッパのベストシーズンはいつ?
ヨーロッパのベストシーズンは春(4月~6月)から秋(9月~11月)です。春と秋は気候が穏やかで雨もそれほど多くないため、過ごしやすいでしょう。
※夏(7月~8月)はハイシーズンのため観光地では混雑が予想されます。
ドイツやフランス、イギリス、オランダはクリスマスシーズンの旅行もおすすめです。クリスマスマーケットが開催され、街中がきらびやかに彩られます。
ヨーロッパの物価ってどのくらい?
ヨーロッパの物価は日本より高めです。国によって物の価格は異なりますが、とくに人気の観光地ほど高い傾向にあります。
1ユーロ=約160円前後、1イギリス・ポンド=約189円前後です。(2024年3月現在)
ヨーロッパの治安は?
ヨーロッパの治安は国によって異なります。比較的北ヨーロッパは治安がいいと言われていますが、人気の観光地では観光客を狙ったスリや置き引き被害は増加傾向にあります。
安全に旅行を楽しむためにも貴重品は肌身離さず持ち歩き、夜は不用意に出歩かないようにしましょう。
各項目の予算を参考にヨーロッパ旅行を計画しよう
ヨーロッパ旅行は比較的期間が長くなるため、費用の目安を決めて行きたい場所や購入したいもの、食べたいものなどをリストアップして滞在中の過ごし方を考えてみましょう。
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