煌びやかな寺院や美しいビーチなど見どころ満載のタイは、人気の旅行先のひとつです。「タイの物価は安い」というのを耳にした経験がある方もいるでしょう。そんなタイ旅行に行く場合、費用がどのくらいかかるのか気になるところ。3泊4日や4泊5日、7泊8日でタイに行く場合、予算はどのくらいで考えればよいのか?現地でかかる費用は?など、気になるさまざまな費用について解説します。(2023年12月1バーツ=約4円での換算)
タイ旅行の費用って、どのくらい必要?
タイ旅行に必要な費用は滞在日数や滞在中の観光プラン、ショッピングをどの程度楽しむのか?リラクゼーション体験をするのか?など現地での過ごし方によって変わります。
また、タイへの行き方選びも、旅費を左右する重要なポイントです。
タイに行く手段は大きく分けて2つの手段があります。
2.航空券やホテルを個別に手配して個人旅行で行く
パッケージツアーは、燃油サーチャージが旅行代金に含まれていることが多く、空港⇔ホテル間の送迎もセットになっていたり、アレンジで送迎付きプランに変更できたりします。
個別に考える費用が少なく、航空券とホテルもセットになっているため利用しやすいと感じるかもしれません。
航空券・ホテルを個別に手配する方法は、空港からの移動手段も含めてすべて自分で調べなくてはならないため手間を感じる部分がありますが、1泊ずつ宿泊ホテルを変えるなど自由にプラン立てできるというメリットがあります。
ここでは3泊4日、4泊5日、7泊8日でタイ旅行に2人で行く場合の、1人あたりの予算について解説します。
3泊4日のタイ旅行の場合
2人で3泊4日のタイ旅行をする場合、1人あたりどのくらいの費用を予算として考えると良いのでしょうか。
ここでは、最低でもどのくらいかかるかの目安の金額について解説します。
・Wi-Fiレンタル:約3,080円~
・タイ滞在中の食事代:11,000円~
・旅行費用:約74,000円〜
└航空券代金:約60,000円〜
└宿泊費:約10,500円〜
└空港⇔ホテル間の交通費:約3,500円
約90,000円〜(2人で合計約180,000円〜)+オプショナルツアー代・お土産代・買い物代・交通費と考えましょう。
宿泊するホテルや、現地での過ごし方によって必要な予算は変わります。
4泊5日のタイ旅行の場合
4泊5日でタイ旅行をする場合にかかる費用の目安は、以下です。
・Wi-Fiレンタル:約3,850円~
・タイ滞在中の食事代:14,000円~
・旅行費用:約77,500円〜
└航空券代金:約60,000円〜
└宿泊費:約14,000円
└空港⇔ホテル間の交通費:約3,500円
約97,000円〜(2人で合計約194,000円〜)+オプショナルツアー代・お土産代・買い物代・交通費と考えると良いでしょう。
1週間(7泊8日)のタイ旅行の場合
せっかく行くなら、長めに滞在したい!という方におすすめの7泊8日のタイ旅行をする場合にかかる費用の目安は、以下です。
・Wi-Fiレンタル:約6,160円~
・タイ滞在中の食事代:23,000円~
・旅行費用:約88,000円〜
└└航空券代金:約60,000円〜
└宿泊費:約24,500円〜
└空港~ホテル間の交通費:約3,500円
約120,000円〜(2人で合計約240,000円〜)+オプショナルツアー代・お土産代・買い物代・交通費になります。
滞在日数が多い分、タイ滞在時に利用する予算を多めに考えましょう。
タイ旅行前に手続きが必要な5つの項目と費用
タイ旅行にかかる費用は大きく分けて、出発前と現地滞在時にかかる費用があります。ここでは、タイへ行く前に必要な5つの費用について解説します。
航空券
まず、タイ旅行に行く際に必須の費用となるのが航空券代金です。
日本国内の発着地や利用する航空会社、乗継で行くか直行便で行くかなどによって航空券の代金は変わります。
航空券代金は、東京発バンコク行き直行便のエコノミークラス利用の場合、1人当たり往復約50,000円〜。
航空券代金のほかに燃油サーチャージや空港使用料、諸税などがかかります。全部合わせると約60,000円〜が相場です。
航空券代金は出発時期や予約のタイミングによっても変わります。
年末年始やゴールデンウィーク、お盆時期など日本の大型連休時期の旅行を直前に予約すると、往復200,000円以上になることもあります。
予算重視の場合はオフシーズンに旅行計画を立てたり、早めに予約したりすると良いかもしれません。
宿泊費
タイにはリーズナブルなホテルから、プールやルーフトップバー付きの高級リゾートホテルまで、さまざまなタイプのホテルがあります。
また、移動に便利なBTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)の駅から近いホテルなど、目的にあわせたホテル選びが可能です。
リーズナブルな1つ星ホテル:約3,500円~
便利な立地の3つ星ホテル:BTSサラデーン駅まで徒歩約3分でショッピングや食事に「イビススタイルバンコク シーロム」:約13,000円~、
全室スイートタイプの67階建て5つ星ホテル:「ルブア アット ステートタワー」は約24,000円~
さらに、同じホテルでも高層階で眺めが良い、お部屋が広い、朝食付きなど、諸条件によって料金が変わります。
ある程度予算を決めてから、立地やお部屋のグレードなど希望条件に近いホテルを選ぶと探しやすいかもしれません。
オプショナルツアー
オプショナルツアーを活用すると、公共交通機関では行きにくいスポットに行けたり、象乗りなどバンコクならではの体験ができたりします。
オプショナルツアーは参加するプランによって金額が異なり、たとえばバンコク発の世界遺産アユタヤ観光は約11,000円〜、プーケット島発のコーラル島ツアーは約20,000円〜です。
1日あたりの予算を決めて、オプショナルツアーの中から参加したいものを選んでみてはいかがでしょう?
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Wi-Fiルーターなどの通信費
携帯通信会社で契約しているプランによっては、日本の料金プランが適用されず思わぬ高額請求につながったり、タイでデータ通信を行えないなどの事態を招いたりすることがあります。
そういった事態を防ぐために、タイでデータ通信を行えるWi-FiルーターやSIMカードをレンタルするのも良いでしょう。その場合、レンタル費用が別途必要です。
Wi-Fiルーターは1日あたり約770円~レンタル可能で、最大データ通信料やオプションの有無によって費用が変わります。
海外旅行保険
海外では日本の保険が適用されないため、渡航中に病院にかかると高額な医療費が発生します。
万が一に備えて海外旅行保険に加入しておきましょう。
海外旅行保険に加入しておくと、タイ渡航中にケガや病気、盗難にあった際などに保険が適用され安心です。
【海外旅行保険の費用】
・3泊4日:約1,400円~(1人当たり)
・4泊5日:約1,700円~(1人当たり)
・7泊8日:約2,700円~(1人当たり)
海外旅行保険は利用する保険会社や加入プラン、オプションの有無によって費用が変わります。
タイ滞在中に必要な費用をチェック!
タイ旅行の前に手続きが必要な費用がわかったら、次はタイ滞在中にかかる費用を知りたいところ。
ここでは、タイ滞在時に必要な3つの費用について解説します。
食事代
タイには世界三大スープのひとつ「トム・ヤム・クン」や、チキンスープで炊いたごはんに茹でた鶏肉をのせた「カオ・マン・ガイ」など、さまざまなローカルグルメがあります。レストランのほか屋台でグルメを味わうことができ、どこでごはんを食べるかによっても必要な食費が変わります。
屋台のごはんは約40バーツ(約160円)~、リーズナブルなお店だとカオマンガイは約40バーツ(約160円)~、ソムタムは約70バーツ(約280円)~味わえます。このようにタイでは、日本よりも食費を安くすることが可能です。
レストランで食事をする場合は日本と同程度の金額で、総額の10%がチップとして必要と考えましょう。
リーズナブルなお店で食事をする場合、1食あたり約1,000円でおなかいっぱい楽しめるので、1日あたりの食費は約3,000円くらいと考えるとよいでしょう。
レストランで食事をする場合は、1日あたり約10,000円~と想定するとよいかもしれません。
鉄道や地下鉄の交通費
交通網が発達しているタイ・バンコクには、BTS(高架鉄道)やSRT、MRT(地下鉄)といった交通手段があります。利用する交通手段によって、滞在時の交通費は変わります。
【BTS(高架鉄道)】
シーロム線、スクンビット線、ゴールドラインの3路線があり、サイアムなどバンコクの都心を移動するのに便利です。乗車料金は1回16バーツ~62バーツ(約64円~248円)、1日乗り放題のフリーパスは150バーツ(約600円)です。
【MRT(地下鉄)】
1回17バーツ~72バーツ(約68円~288円)で乗車でき、BTSとの接続駅が5つあります。
【SRT】
バンコクの中心部とバンコク北部をつなぐ鉄道で、1回12バーツ~42バーツ(約48円~168円)で利用可能です。
バスやタクシーなどの交通費
タイ・バンコクの移動手段には、バスやトゥクトゥク、タクシーといった車両を利用する方法もあります。ここでは、それぞれの交通費について解説します。
【バス】
タイのバスは、冷房付きかどうかで乗車料金が変わります。冷房付きバスは1回12バーツ〜25バーツ(約48円〜約100円)、冷房がついていない普通のバスは1回8バーツ〜10バーツ(約32円〜約40円)です。
バスは交通網として発達しておりリーズナブルな交通手段ではありますが、路線が複雑で行き先がタイ語で表示されるので利用が難しいと感じるかもしれません。
【トゥクトゥク】
短距離の移動に向いている屋根つきの三輪タクシーで、細い路地にも入っていくことができます。乗車前の交渉と利用距離によって乗車料金が変わりますが、約50~200バーツ(約200円~800円)が相場と考えましょう。
【タクシー】
バンコクのタクシーは、ほぼ料金メーター付き(まれに交渉制のタクシーもあり)です。初乗り1kmまで35バーツ(約140円)、以降は1kmごとに6.5(約26円)バーツが課金されます。
大型車の場合は初乗り40バーツ(約160円)で、長距離利用や貸し切りは交渉が必要です。チップは不要ですが、コインの釣り銭は受け取らないようにしましょう。
お土産・ショッピング代
タイ雑貨などのショッピングや、タイならではのお土産選びも旅行の醍醐味のひとつなのではないでしょうか。
トム・ヤム・クン味などタイならではのスナック菓子やインスタントラーメン、ドライマンゴー、ゾウ関連の小物などは、タイのお土産として人気です。
ポッキーは12バーツ(約48円)、インスタントラーメンは3コで39バーツ(約117円)程度で購入できます。お土産の費用は購入するものや個数によって変わりますが、約3,000円〜で考えておくとよいでしょう。
また、バンコクには「セントラル・エンバシー」や、「セントラル・ワールド」などショッピングセンターが多数あります。高級ブランドやタイのデザイナーズブランド、雑貨店、お土産店など、ショッピングセンターによって店舗ラインナップが異なるので、複数巡ってみると楽しいかもしれません。
ショッピングを楽しみたい方は、あらかじめショッピングに使う予算を決めておくとよいでしょう。
タイ旅行を予約する前に知っておきたいこと
タイ旅行を予約する前にタイの基本情報がわかると、旅行の日程や現地での過ごし方の計画を立てやすくなるのではないでしょうか?
ここではタイのベストシーズンや、物価について紹介します。
タイのベストシーズンはいつ?
タイは場所によって、ベストシーズンが異なります。
バンコクやプーケット島は雨が少ない乾季にあたる11月~2月が比較的過ごしやすい時期といえます。
雨季にあたる6月から10月は、連休や夏季休暇のシーズン以外は比較的タイ旅行の価格がリーズナブルになる場合が多いです。
さらに、価格重視でタイの旅行プランを選びたい時は、燃油サーチャージの値上がりや値下がりのタイミングもチェックしましょう。
タイの物価ってどのくらい?
BTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)は1区間16~17バーツ(約64円~68円)で乗車できるなど、タイの物価は日本よりも安い傾向にあります。そのため、日本滞在時よりも費用を抑えることが可能です。
2023年12月現在、1バーツ=約4円前後で食費を抑えたいときは、リーズナブルなお店や屋台での食事を検討しましょう。
また、タイにはチップの習慣があります。サービス料を含まないレストランでは総額の約10%、ハウスキーパーには20バーツ(約80円)、マッサージやスパでは40〜100バーツ(約160円〜400円)をチップとして支払います。
タイ旅行の費用を抑えるコツ
日本よりも物価が安いタイの旅行費用を抑えるコツは、旅行に行くタイミングと現地での過ごし方に秘訣があります。
年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなど、日本から海外旅行に出かける人が増える時期は、航空券やホテルの宿泊費が高めになります。そのため、日程の調整が可能な場合は、大型連休などの旅行代金が高い時期を避けるとよいでしょう。
現地では、食事は屋台やリーズナブルなお店で、お土産などはスーパーマーケットやナイトマーケットなどを利用すると費用を抑えることができます。
必要な費用を参考にタイ旅行の計画を立てよう!
世界遺産や優美な寺院など魅力的な観光地が多く比較的物価が安いタイは、人気の海外旅行先のひとつです。タイでは観光スポットめぐりのほか、ローカルグルメを味わう、お土産選びやショッピングを楽しむなど、さまざまな過ごし方ができます。
タイでの過ごし方によってタイ旅行にかかる費用が変わるので、最低どのくらいを予算として考えればよいか、この記事を参考に確認してみてください。
費用の目安がわかったら、オプショナルツアーを利用するかなどのタイ滞在時のプランを考えてみましょう。目的の観光地に行きやすい立地か、予算に合うかなどをふまえて宿泊ホテルを選び、タイ旅行の計画を立ててみませんか。
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