「今年こそは一人で海外旅行をするぞ!」と思っても、海外旅行のひとり旅は何かと不安や心配が募るもの。
海外旅行で何をしたいのか、どこへ行きたいのか、自分の旅の目的や希望を見極め、そこから旅のスタイルを選ぶことが旅の計画の第一歩となります。
この記事では、ひとり旅の魅力やおすすめの旅行スタイル、そして気になる注意点などをお伝えします。
ひとり旅のメリットとデメリットとは?
海外旅行へひとり旅。
なんとなく憧れはあるものの、知らない土地、言葉の面など心配や不安がつきまとうのも事実。
まずは、ひとり旅の魅力や心配なことをみてみましょう。
ひとり旅の魅力やメリット
旅のスケジュールは自分次第。
飛行機のスケジュールや、到着後のホテルまでの移動手段、宿泊施設の場所や観光スケジュールまで決めるのは全て自分自身です。
少々面倒だなと思うこともありますが、事前にしっかりと計画をたてることで、現地でのトラブルや無駄な時間も減ります。
観光途中に気になるお店があれば立ち寄ることも、お気に入りの美術館に長居することも、人に気遣うことなく決められることは、ひとり旅ならではのメリット。
また、言語が異なる知らない場所で脳も刺激され、日常生活では気にも留めないことに気づけたり、感じてみたりと五感をフル稼働して濃厚な時間を過ごせる貴重な体験に。
全てが冒険!刺激を受けたり、反省したり、旅を終えた後の達成感や満足感そして、自信につながります。
・人に気を遣う必要がない。
・非日常的な空間を感じやすい
・旅の達成感が大きい
ひとり旅のデメリット
自由である分、自分で決めることが多く面倒くささを感じることも。
旅行中においても、荷物を見ていてくれる人がいないため、すべて荷物を持ちながらの移動になったり食事をシェアできなかったりなど、不便に感じることもあるはず。
それでも今はSNSや翻訳アプリ、地図アプリなどインターネットを活用することで不便さを解消できることも増えました。
・色々な種類の食事を楽しめないことも
・トイレ時や電車で眠くなった時など荷物を見てくれる人がいない
・トラブル時に自分で解決しないといけない
おすすめの旅行のスタイルとは?
ひとり旅といっても、旅のスタイルはさまざまです。
ひとり旅の難易度とあわせて大きく3つをご紹介します。
①添乗員付きパッケージツアー
ひとり旅難易度:★
「ひとり旅はしてみたいけど、やっぱり不安」という方におすすめなのが、添乗員付きツアーのパッケージツアーです。
飛行機・ホテルなどに加え、現地での観光巡り、移動に食事など旅行先でのスケジュールがある程度決まっています。
そのため、初めての渡航先や一人で動くのが不安という方にはおすすめです。
添乗員付きのツアーであれば、出発地の空港から添乗員が同行するので、旅先はもちろん空港、機内においても言葉の面やトラブル発生時など心強いですね。
同じグループの方と一緒に食事や観光を楽しる上に、ホテルのお部屋や自由時間には一人の時間を満喫できます!
ホテルのお部屋を一人で使用することになるため、旅行代金とは別に一人参加代金(1人部屋追加代金)が必要となります。
最近では、追加代金が必要のないおひとり様参加限定のツアーもあります。
・パッケージツアーなので、飛行機・宿泊先に加え、旅先での観光巡りなどを効率的に巡れる
・添乗員付きなので、旅先はもちろん空港・機内でも安心
・プランによっては旅先での移動も、貸切バスや専用車が組み込み済なので、荷物の持ち歩きがラクデメリット
・プランによっては訪れたい場所に行けない
・基本的には団体行動なので、時間に縛りがある
・一人参加料金がかかる
・同じグループのメンバーに気を遣わねばならない
②パッケージツアーのフリープラン
ひとり旅難易度:★★
ひとり旅はしたいけど「ある程度のサポートがほしい!」という方におすすめなのが、パッケージツアーのフリープランです。
そもそもパッケージツアーとは?
正式名称は「募集型企画旅行」です。
旅行会社が主催し、基本的には航空券と宿泊施設などがセットになっています。
現地滞在中のホテルと空港間の送迎や、滞在プランを選べるもの、完全にフリーなものなど様々です。
ご自身の目的や、スケジュールにあわせて旅をアレンジすることができます。
パッケージツアーのフリープランは、個人旅行のような自由なひとり旅を味わいつつも、旅行の手配面や、現地でのサポートの面など、旅行会社が行うので安心。
まさに、いいとこどりのプランです。
・現地でのスケジュールなどは、自由にアレンジできることが多い
・現地で困った際に、主催する旅行会社の連絡先があり、サポートを受けられる。
・出発までの旅程管理(航空便や宿泊先手配など)も旅行会社が行ってくれる
※出発前に欠航・運休となった場合、代替手配をする為、自分で手配し直さなくていい。デメリット
・航空会社やフライトスケジュールを選べないこともある
・ホテルはプランによって選べないため、希望エリアなどがあればエリアやホテルを指定するのがおすすめ
・現地での急な予定変更には対応できない
※(往復セットのため復路日程変更不可など)
・2名1室利用でパッケージツアーを旅行会社が企画している為、 旅行代金とは別に一人参加代金(1人部屋追加代金)が必要
③個人旅行
ひとり旅難易度:★★★
「航空会社やホテルを自分で決めたい!」「自由気ままに自分のペースで行きたい場所を巡りたい!」など、旅行のスケジュールも含めすべてを自分で決めたい場合は、個人旅行がおすすめです。
ひとり旅を楽しむには、計画から全ての手配を自分でやり、現地でも自分で考えて行動し、好奇心をもって旅の全てのことがらについて楽しもうとする気持ちが必要になります。
個人旅行には、航空券とホテルを別々に手配する手配旅行と、航空券とホテルがセットになったダイナミックパッケージツアーの2種類があります。
ダイナミックパッケージツアーは航空会社・フライト時間やホテル、オプショナルツアーなどを自由に組み合わせて作るオリジナルのパッケージツアーになり、お一人様参加代金も別途、かかりません。
さらにHISなら、海外航空券、ホテルをご購入の自由旅行のお客さまも24時間日本語対応でしっかりサポートしする『海外サポートコール』や出発前の万が一をサポートする『キャンセルサポート』があります。(※)
※海外航空券又はホテルをご購入のお客様専用サービスとなります。
- 【HISなら自由旅行のお客さまも24時間日本語対応でしっかりサポート】
- 海外航空券サポートコール
- HIS キャンセルサポート
・旅行のスケジュールを自由に決められる
・人に気を使う必要がない
・地元の人や他の観光客と交流しやすくなる
・非日常空間を感じやすい
・良くも悪くも刺激的で得るものが大きいデメリット
・チケットの手配や現地の移動などすべて自分で決める必要がある
・食事の時、シェアできないためたくさんの種類を食べられない
・荷物を見ていてくれる人がいないので、常に全ての荷物を持って移動する必要がある
初めてのひとり旅 おすすめな国は?
ひとり旅の人気の渡航先は、アジア圏で美食の国として人気のソウル・バンコク・台北。
・飛行機に乗る時間が短い
・日本から直通で安い便が多い
・文化的差異がそこまで大きくない
・時差があまりない
海外旅行ひとり旅初心者にとっては精神的な負担が少なく、気軽に足を運べる渡航先がおすすめです。
ソウル
お隣の国、韓国。
ソウル市内は交通手段も発達しているため、初めての人でも観光しやすい環境です。
航空便が日本各地から就航しており便数も多いため、アクセスしやすいのもポイント。
バンコク
微笑みの国タイ。
欧米や日本に比べて高級ホテルがお手頃価格で宿泊でき、コスパがいいのがポイント。
観光スポットも多く、ひとり旅の人気渡航先のひとつ。
台北
親日家が多く、治安も良好。
「食は台湾にあり」と言われるほど、様々な台湾グルメが集っています。
台北市内は交通手段も発達しているため、初めての人でも観光しやすい環境です。
そこに行きたい!●●をしたい!という気持ちがあれば、多少の壁は乗り越えられるものです。
ひとり旅の注意点
①宿泊先選びは、治安の良い場所を
ひとり旅は、安全を最優先に考えます。
宿泊先は、治安の良いエリアを選定しましょう。
宿泊先から目的地、到着時間や移動手段なども考慮し決めると動きやすくなります。
ガイドブックやインターネットの治安情報を参照するほか、ホテル予約サイトやSNSなどの情報を確認し、治安の悪い場所を避けるようにしましょう。
②移動は日没前にする
訪問国にもよりますが、移動は日没前をおすすめします。
人通りの少ない時間帯や、外が暗い早朝や夜に移動するのはリスクが伴います。
特に冬は寒い上に日が短いため、心も不安になります。
実際にタクシーがつかまりにくかったり、トラブルに巻き込まれる可能性も高くなります。
旅する時期によっても、スケジュールが異なりますのでその点も考慮しましょう。
③現地の文化や季節に合わせた服装を
派手すぎたり、露出が多いと何かと目立ちます。
宗教色の強い国、保守的な国や寺院などの観光地によっては、立ち入れない場所もあります。
また暑さ・日差し対策、寒さ対策など、事前に確認した上で服装を選びましょう。
重ね着できるようなものがあると便利です。
服装を間違えると、それだけで疲労も増します。
文化や宗教など含め、現地の情報を確認し、しっかりと準備しましょう。
④無防備に地図やスマホを見ない
地図やガイドブックを見ながら歩くと、荷物などへの集中力も下がるとともに明らかに観光客ということが分かります。
スリなどに狙われることもありますので、十分注意しましょう。
スマートフォンは高級品であるとともに、パスポートと同様に必需品でもあります。
万が一の紛失、盗難にあった場合にはパニックに陥ることもありますので、必要な最低限の情報は別で保管するなど万が一に備えましょう。
充電が切れたら「何もできない。何もわからない」ことも。
バッテリーなどもしっかり準備しましょう。
⑤流しタクシーは極力避ける
タクシーに乗る場合は、駅やホテルなど、タクシー乗り場から乗車することを心がけましょう。
路上で声掛けしてくるタクシーは怪しいと思って間違いありません。
土地勘のない場所は、不安が募ります。
密室ということもありドライバーに悪意があれば、何が起こるかわかりません。
ホテル名や目的地も言葉で伝えるだけでなく、文字や地図で見せると「到着したら違った!」ということも避けられます。
最近ではuberやgrabなど、配車アプリの活用もキャッシュレスで安心です。
⑥高価なものや大切なものは持っていかない
ひとり旅で大変なことの一つが、荷物の管理。
近場であれば、大きな荷物もさほどありませんが、遠方であったり長期滞在になると荷物は増えます。
特にスーツケースなど大きな荷物は、移動時のトイレなど、トイレに持ち込むことができない場所も多々あります。
高価なものや、なくなっては困るものは極力持たないほうが賢明です。
身に着けているものが高価で目立つものだと、より狙われやすい可能性は高くなります。
さいごに
ひとり旅に限ったことではありませんが、国により文化も違えばマナーも異なります。
まずは、事前に情報を知っておくことが重要です。
日本で当たり前のことも、まったく通用しないことは多々あります。
誤解を与えたり、トラブルにまきこまれないようにするためにも、事前に情報を入手しましょう。
また、トラブルにあった時のために海外旅行保険に加入したり、万が一を想定して事前に準備をしておくことも大切です。
準備などは少々大変ですが、ひとり旅を成し遂げたときには、新しい自分に出会える可能性もあります。