いよいよスマホでパスポート更新が可能に!その申請方法や変更点は?

いよいよスマホでパスポート更新が可能に!その申請方法や変更点は?

スマホでパスポート更新
海外旅行には必須アイテムのパスポート(旅券)。
2022年4月1日より成年年齢が20歳から18歳に引き下がり、10年用旅券(パスポート)の申請が
18歳より出来るようになりました。
また、2023年3月27日から、パスポートの更新申請がオンラインでもできるようになります。

プロフィール今回聞いた人:W.Sさん
マイナーな都市の旅行が好き。一番のおすすめはトルクメニスタン。
ダルヴァザにある燃え続けるクレーター、通称「地獄の門」は圧巻の光景!市内には特徴的な建築物が多く立ち並びます。

「パスポート更新」のオンライン申請のメリットは?

パスポートオンライン申請のメリット
2023年3月27日から「パスポートの更新」の申請がオンラインでできるようになります!
前提としてパスポートのオンラインの手続きには、マイナンバーカードとマイナポータルを利用します。
最大のメリットは、窓口へ出向く回数ではないでしょうか。
紙の申請書による申請では、申請時と受け取り時の合計2回パスポートセンターなどの窓口へ出向く必要がありましたが、オンラインでパスポートの更新申請を行えば、受け取り時の1回のみ窓口に行けばよいことになります。
混雑時には、窓口で長い時間並ぶこともあるため、オンライン申請が可能になれば便利になりますね。

申請 受け取り
窓口で行う 窓口で行う
オンライン 窓口で行う

パスポートのオンライン申請できる人は?

スマホでパスポート申請できる人

大きく以下、2つのケース
①パスポートの残存有効期間が1年未満の場合
②査証欄の余白が見開きで3ページ以下の場合

パスポート更新の申請は、有効期間が1年未満となったときから行うことができます。
パスポートの有効期間は、パスポートの顔写真のページに記載されている「有効期間満了日/Date of expiry」で確認できます。
また、有効なパスポートの入国スタンプの押印やビザの貼りつけに使われるページ(査証欄)の余白が残り見開き3ページ以下になった場合にも、新たなパスポートの申請が可能となります。

オンライン申請の対象外
・初めてパスポートを申請する場合
・パスポートの有効期限が既に切れている場合
・結婚などで氏名や本籍地が変わった場合

上記の方は、6か月以内に取得した戸籍謄本の提出が必要になるため、オンラインでの申請ができません。

プロフィールW.Sさん

一部の地方自治体では、オンライン申請による申請の場合は戸籍謄本を簡易書留による郵送で受け付けたり、新規申請や記載事項変更においても、申請者が申請時に窓口に出向かなくてよいサービスを開始する予定です。
ご自身の住んでいる自治体に確認してみましょう。

パスポート更新のオンライン申請方法は?

スマホとマイナンバーカード

準備するもの
①有効期間内のパスポート
②申請者のマイナンバーカード
③マイナポータルアプリ対応のスマートフォン
④マイナポータルアプリのインストール
マイナンバーカードの利用者証明書用電子証明書パスワード(数字4けた)とマイナンバーカードの署名用電子証明書暗証番号(半角6~16文字の英数字、英字は大文字)も必要ですので、事前に確認しておきましょう。

パスポート更新のオンライン申請の流れ

①マイナポータルアプリのダウンロード
└マイナポータルアプリで、ログイン
└パスポートの受取窓口を選択

②写真の撮影、署名の撮影、申請者情報の入力
└ご自身の顔写真の撮影
└ご自身の署名(サイン)の撮影
└申請者情報(氏名、本籍など)の入力
③申請データを提出
└データ提出前にマイナンバーカードやパスポートの読み取りを行う
└署名用電子証明書を付与し、申請データを提出する
└申請完了

パスポートの受け取りと手数料

パスポート手数料
パスポートの交付予定日は、マイナポータルに通知されます。
必ず交付予定日から6か月以内に受け取りましょう。

受け取りの際、パスポートの受取窓口で手数料を支払います。手数料の支払い方法はご自身がお住まいの都道府県のパスポート申請窓口のホームページなどでご確認しましょう。

パスポートを申請したにも関わらず、発行後6か月以内に受領せずに同パスポートが失効した場合で、失効後5年以内に新たなパスポートを申請する際は、手数料が通常より高くなるため注意が必要です。

 

パスポートの種類 都道府県収入証紙(注1) 収入印紙
10年間有効なパスポート(18歳以上) 2,000円 14,000円 16,000円
5年間有効なパスポート(12歳以上) 2,000円 9,000円 11,000円
5年間有効なパスポート(12歳未満) 2,000円 4,000円 6,000円

※18歳未満の方は10年間有効なパスポートの発給はできません。

2023年3月27日以降のパスポート申請の変更点

パスポート申請の変更点


① 戸籍謄本の提出
② 査証欄(ビザページ)の増補の廃止
③ パスポート発行後6か月以内に受領せず、再度、パスポートを申請する場合の手数料について
④ 申請書の変更

① 戸籍謄本の提出

パスポート申請手続に必要となる戸籍については、今までは「戸籍謄本」又は「戸籍抄本」のいずれかの提出を受けていましたが、今後は、「戸籍謄本」の提出のみとなります。

② 査証欄(ビザページ)の増補の廃止

今後は、パスポートの査証欄に余白がなくなった場合でも増補はできません。
(1)有効期間が元のパスポートの残存有効期間と同じ「残存有効期間同一パスポート」又は(2)切替申請として新たなパスポート(5年又は10年の有効期間)のいずれかの発給申請することになります。

③ パスポート発行後6か月以内に受領せず、再度、パスポートを申請する場合の手数料について

パスポートを申請しにも関わらず、発行後6か月以内に受領せずに同パスポートが失効した場合で、失効後5年以内に新たなパスポートを申請する際は、手数料が通常より高くなります。

パスポートの種類 手数料
10年間有効なパスポート(18歳以上) 22,000円
5年間有効なパスポート(12歳以上) 17,000円
5年間有効なパスポート(12歳未満) 12,000円

④ 申請書の変更

2023年3月27日から、パスポート発給等のための申請書の様式が変更されます。
そのため同日以降、古い様式の申請書は使用できません。

パスポート申請窓口で申請書を記入する時間がなく、あらかじめ自宅で記入したい方などのためにインターネット上でダウンロードできる申請書があります。(電子的な申請を行えるようにするものではありませんので、ご注意ください!)
パスポート申請書ダウンロードページも更新されていますので、ご確認ください。

最後に

久しぶりに海外旅行に行きたい!と心躍ったら、まずパスポートの残存期限を確認してみましょう。
有効期限が切れる前にパスポートを更新したほうが、用意する書類も少なく多少手間が省けます。
ご紹介したとおり、パスポートをスマホで申請することもできるようになりますが、今まで通り紙での申請も可能です。
ただし、申請用紙に変更があるため新しい様式の申請書を入手した上で手続きをしましょう。

   

投稿日:2023.02.27

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