海外旅行には必須アイテムのパスポート(旅券)。
2022年4月1日より成年年齢が20歳から18歳に引き下がり、10年用旅券(パスポート)の申請が18歳より出来るようになりました。
また、2023年3月27日から、パスポートの更新申請がマイナンバーカードを用いてオンラインでも可能となり、更に、2025年3月24日からは、新規申請もオンラインでできるようになりました。

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「パスポート更新」のオンライン申請のメリットは?
2023年3月27日から「パスポートの更新」が、2025年3月24日からは、新規申請もオンラインでできるようになりました!
前提としてパスポートのオンラインの手続きには、マイナンバーカードとマイナポータルを利用します。
最大のメリットは、窓口へ出向く回数ではないでしょうか。
紙の申請書による申請では、申請時と受け取り時の合計2回パスポートセンターなどの窓口へ出向く必要がありましたが、オンラインでパスポートの更新申請を行えば、受け取り時の1回のみ窓口に行けばよいことになります。
混雑時には、窓口で長い時間並ぶこともあるため、オンライン申請が可能になれば便利になりますね。
申請 | 受け取り | |
---|---|---|
紙 | 窓口で行う | 窓口で行う |
オンライン | ✕ | 窓口で行う |
パスポートのオンライン申請できる人は?
①パスポートを更新する(切替申請)
・残存有効期間が1年未満となった方
・査証欄の余白が見開き3ページ以下の方
②新しくパスポートを申請する(新規申請)
・初めてパスポートを申請する方
・パスポートの有効期間がすでに切れている方
③結婚等により、戸籍上の姓に変更があった方や本籍地の都道府県に変更があった方
④紛焼失を届け出て、新しくパスポートを申請する方
※2025年3月24日より新規申請もオンライン申請できるようなりました。
パスポート更新の申請は、有効期間が1年未満となったときから行うことができます。
パスポートの有効期間は、パスポートの顔写真のページに記載されている「有効期間満了日/Date of expiry」で確認できます。
また、有効なパスポートの入国スタンプの押印やビザの貼りつけに使われるページ(査証欄)の余白が残り見開き3ページ以下になった場合にも、新たなパスポートの申請が可能となります。
・マイナンバーカードを取得されていない方
・マイナポータルアプリ対応のスマートフォンを所持していない方
・通勤通学以外の居所申請(在職・在学証明書等の提出ができない場合)
・未成年者で親権者(法定代理人)の同意が得られない場合
▼2025年3月24日以降の申請からパスポートが変わりました!
さらに、現在パスポートの切替申請はオンライン申請可能ですが、2025年3月24日からは新規申請・切替申請ともに全都道府県でオンライン申請できるようになりました。
オンライン申請の場合には、窓口での申請は不要で、受領のみとなります。
申請から発給までの日数や手数料などが従来から変更になります。新パスポートについては下記記事でより詳しく解説しています。
▼2025年3月24日以降の新パスポートについてはこちら

都道府県の中でも申請先の旅券事務所によってはオンライン申請に対応していない場合もあります。
オンライン申請を希望する際は事前に申請先の自治体のホームページ等で確認してみましょう。
パスポートのオンライン申請方法は?
①有効期間内のパスポート(切替申請の場合等)
②申請者のマイナンバーカード
③マイナポータルアプリ対応のスマートフォン
④マイナポータルアプリのインストール
- 【デジタル庁】
- マイナポータルのQ&A
パスポート更新のオンライン申請の流れ
①マイナポータルアプリのダウンロード
└マイナポータルアプリで、ログイン
└パスポートの受取窓口を選択
②写真の撮影、署名の撮影、申請者情報の入力
└ご自身の顔写真の撮影
└ご自身の署名(サイン)の撮影
└申請者情報(氏名、本籍など)の入力
③申請データを提出
└データ提出前にマイナンバーカードやパスポートの読み取りを行う
└署名用電子証明書を付与し、申請データを提出する
└申請完了
パスポートの受け取りと手数料
パスポートの交付予定日は、マイナポータルに通知されます。
必ず交付予定日から6か月以内に受け取りましょう。
受け取りの際、パスポートの受取窓口で手数料を支払います。手数料の支払い方法はご自身がお住まいの都道府県のパスポート申請窓口のホームページなどでご確認しましょう。
■2025年3月24日以降の申請から窓口での書面申請とオンライン申請では手数料が異なります。
<窓口での書面申請>
旅券の種類 | 都道府県収入証紙 | 収入印紙 | 合計金額 | |
---|---|---|---|---|
10年間有効な旅券(18歳以上) | 2,300円 | 14,000円 | 16,300円 | |
5年間有効な旅券 | 申請時に12歳以上 | 9,000円 | 11,300円 | |
申請時に12歳未満 | 4,000円 | 6,300円 |
<オンライン申請>
旅券の種類 | 都道府県収入証紙 | 収入印紙 | 合計金額 | |
---|---|---|---|---|
10年間有効な旅券(18歳以上) | 1,900円 | 14,000円 | 15,900円 | |
5年間有効な旅券 | 申請時に12歳以上 | 9,000円 | 10,900円 | |
申請時に12歳未満 | 4,000円 | 5,900円 |
※18歳未満の方は10年間有効なパスポートの発給はできません。
パスポート申請の注意点
① 戸籍謄本の提出について(オンライン申請の場合)
② 査証欄(ビザページ)の増補の廃止
③ パスポート発行後6か月以内に受領せず、再度、パスポートを申請する場合の手数料について
④ 未成年のオンライン申請について
①戸籍謄本の提出について(オンライン申請の場合)
2025年3月24日以降のオンライン申請から戸籍電子証明書がシステム連携されますので、戸籍謄本原本の提出が不要になりました。
※但し、戸籍情報が不要な申請であっても、申請内容により戸籍謄本の提出が必要になる場合もあります。
②査証欄(ビザページ)の増補の廃止
パスポートの査証欄に余白がなくなった場合でも増補はできません。
(1)有効期間が元のパスポートの残存有効期間と同じ「残存有効期間同一パスポート」又は(2)切替申請として新たなパスポート(5年又は10年の有効期間)のいずれかの発給申請することになります。
③パスポート発行後6か月以内に受領せず、再度、パスポートを申請する場合の手数料について
パスポートを申請したにも関わらず、発行後6か月以内に受領せずに同パスポートが失効した場合で、失効後5年以内に新たなパスポートを申請する際は、手数料が通常より6,000円高くなります。
④未成年(18歳未満)のオンライン申請について
親権者の同意が必要です。
15歳未満のオンライン申請については、親権者等の法定代理人がマイナポータルの代理人サービスを利用して代理提出により申請手続きを行う必要があります。
15歳から18歳未満の場合は、代理提出のほか本人によるオンライン申請も可能です。その場合は、法定代理人(親権者)の同意書の提出が必要です。
最後に
久しぶりに海外旅行に行きたい!と心躍ったら、まずパスポートの残存期限を確認してみましょう。
有効期限が切れる前にパスポートを更新したほうが、用意する書類も少なく多少手間が省けます。
ご紹介したとおり、パスポートをスマホで申請することもできるようになりますが、今まで通り紙での申請も可能です。
ただし、申請用紙に変更があるため新しい様式の申請書を入手した上で手続きをしましょう。
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