しばらくの間コロナ禍において旅行が遠のいていましたが、予防接種やコロナ対策を講じることで世の中は動き始めています!
そこで今回はプロトラベラーの山下マヌーさんに「旅の調査団M&H(山下マヌー&へなしゅん)」という立ち位置で、面白おかしく魅力あふれる韓国の今をレポートしていただきました!
編集者を経て旅行作家、コラムニストに。著作数65冊、渡航回数350回を超える快適海外旅行の第一人者であり、旅のライフハッカー。旅のスタイルの原点は「金はあるけど金にはうるさい」。
サラリーマン時代にハワイ情報サイトを立ち上げ「へなちょこ・しゅん」という名前でハワイへ上陸。以後20年間、編集者としてハワイ暮らし。が、未だに英語話せず(涙)。
はじめに
旅はステキでワクワクするものですが、ちょっとドキドキするものでもあります。
その不安な気持ちを少しでも無くしてさしあげたい。
誰よりも先に、 プロの目線で、旅先をチェックします。
そして、それがどんな楽しい旅行につながるのか。
今回、私たちは「旅の調査団M&H(山下マヌー&へなしゅん)」として出動します。
隊長山下マヌーは海外を、副隊長へなしゅんは国内を、
まじめに、時には自分勝手に、旅先の今をレポートさせていただきま〜す。
M&H Travel Researchers が今回の調査場所に選んだのはソウル。
取材した8月中はVISAが不要ということになり、
急遽8月28日〜30日で弾丸調査を実施。
初日10:00
弾劾ソウルへのエアラインはLCCのエアブサンで成田空港から。
ん?LCCなのにチェックインは第一ターミナルなのか。これはちょっと、気分アガるぞ、と。
機材はエアバスA321NEO。2016年初飛行の新しいタイプのエアバス。LCCって古い機材を使っているという認識だったので、ちょっと意外&ここでもまた、気分がアガる。
12:00
出発。
初韓国LCC体験なので、いろいろ確認。
シートピッチはメガキャリアとほとんど変わらない?身長175センチの自分の場合、
前の座席との距離感と空間はこんな感じ。
USB充電ポートもあり。エンターテインメントがないLCC、予めデバイスにダウンロードしておいた映画も、バッテリー残を気にすることなく充電しながら鑑賞OK。
御存知の通りLCCは飲食関係すべて有料。とはいえソウルまで片道3時間(戻りは2時間弱)。寝ている間に到着なので、とくに不便はなし。
17:00
おおおー、久しぶりに見るインチョン空港直前の海。
到着後にはQ-CODEチェック〜入国審査と、以前より時間を要すことになりそうな韓国入国。
いち早く機内脱出するためには、料金を払ってでも前方の席をキープ。
短期滞在の場合、入国後1日以内にインチョン空港コロナウィルス検査センター、もしくは医療機関でPCR検査をしなくてはならないという厄介な手間が増えました。「日本出国72時間以内なら帰国時に現地でのPCR検査不要」という日本のルールがあるとはいえ、それは日本入国のルール。韓国入国直後の検査を怠ると帰国時に厄介なことになる、ハズ。
検査はARRIVALとDEPARTUREの2箇所。「入国時に受けるのだから当然ARRIVAL」と混雑の中並んでいると・・・
スタッフが来て「DEPARTUREの方に」と案内してくれる。いい人だなぁ。でもわかりにくいよ。
加えて、正直かなり面倒。だけど検査結果の陰性証明がないと帰りの飛行機に乗れないので忘れずに。
結果は当日中にメールで。無事「陰性」。
陰性証明結果をスマホに取り込んでおき、帰国時の飛行機チェックインカウンターで提示します。
」
19:48
到着初日。空港から電車に乗って約1時間半、20時前にホテル着。
20:00
夜の明洞へGO。
今回は弾劾ソウル。時間がない。なので明洞駅から約3分というナイスな立地の「変なホテル」を選択。ホテルにチェックイン後、時間を惜しんで明洞の街に繰り出す。
実は過去に韓国本を3冊執筆している自分。執筆のための取材中に感じた当時の明洞は、店という店から大音響の音楽と片言の日本語で呼び込むお姉さんたちの声が飛び交う、メチャクチャ活気がある街というそんな印象。果たして今はいったい・・・?
な、なんなんだ、この静けさは!?
日曜日の20時過ぎだというのに(もしくは日曜日だから?)、なんだか活気がなくないか?
想像以上の空き店舗の数にちょっとショック。路地裏の店だけでなく、メイン通りに面した店までもがこんなありさまだとは。
中国や日本、台湾他の国々から観光客が来なくなっただけでなく、韓国自体の景気が下がり気味なら、地元の人さえも観光地には繰り出さなくなるのも当然?ソウルの一大繁華街、明洞さえもこんなに凹んだ状況。
20:20
そんな中、明洞餃子は閉店時間直前だというのに大混雑。さすがミシュランブランド。
それをアピールするかのように、2017年から2022年まで連続受賞した証、ミシュランプレートが誇らしげに飾られているぞ。だけどもうちょっと有り難い感じで並べたほうが良いのでは?2020年以降は電話の影に隠れてしまって、その扱いが、なんかぞんざい。
店名に「餃子」とあるので、ここの押しは当然餃子?・・・・というのは大誤解。開業当初の店名は「明洞カルグクス」だったということを知る人はあまりいないかも。開店直後からあまりの美味しさにたちまち評判となり、あちこちに同じ名前の店が出現。そこで「明洞餃子」と名前を変更したと、そういうわけ。というわけで、開店当時からの名物、カルグクスをいただきます。しかも餃子よりお値打ち価格だしね。
で、カルグクス。長時間鶏の骨を煮たスープに野菜、ミンチとワンタンがトッピングされた絶品刀削麺。麺のツルツルすべすべな食感がたまらない。
ここのキムチが辛い。到着直後でまだ舌が韓国モードになっていないこともあってか、一層辛い。
相変わらずの先払いシステム。注文と同時に料金を払う。払ったらその証(?)として、ガムが置かれる。ガムとにらめっこしながら料理が来るのを待つ。
なんと、ロボットも配膳に参加!そのなかなかの働きっぷりを動画でどうぞ。
21:50
弾丸なのでお土産も買えるうちにまとめ買い。そんなときに便利なのが明洞で24時間営業のハーモニーマート・・・だったけど、なんと閉店!
気を取り直してKOREA MART。以前からあったかどうかは不明だけど、ハーモニーマートが閉店してしまった今、24時間開いているここは土産購入場所として貴重。
但しビューティー系の扱いはそれほど多くなく、国内外のお菓子、海苔、おもちゃ、雑貨。その他に見たことのないものたちが並ぶ。
ペコちゃんのグミって、見たことがないのは自分だけ?
SPAM・・・によく似たなにか。
BTS安売り中
この時間、ビューティー系のお店にはほとんど人がいないです。その昔は店頭に人が溢れていたのに、変われば変わるものです。ナチュラルリパブリックもパラパラ。
かつてのナチュラリリパブリックの店頭
現在の店頭。どちらも同じ場所の店。
明洞、ここまでだとは思わなかった。同じ観光地でもアメリカメインランドから観光客が大勢やって来るハワイとは違い、地元の人まで来なくなるとこういう状態になるのですね。
そんな明洞エリアで活況を呈していた一角は、飲食店ゾーン(のような場所)とジャンクフード屋台。
やはり人は食べないと死んじゃいますからね。
人が集まっているということは、安いから?と思ったのだけど、どうやらそうではならしい。「以前と比べたら1,5倍程度高くなっている。観光地では2倍くらい上がっているんじゃないか」と語るのは、知り合いのローカル男子。
食べ物の金額が書いていないのが不安。昔は外国人観光客がぼられることもしばしば。実際自分も何度かボラれたことがある。オーダーする前に金額を要チェックで、余計な不安を払拭。
定番メニューから新顔メニューまで。食べ歩きはソウルの王道アクティビティ。
相変わらずソウルの屋台に並んでいるのは女子が多く、男女カップルや男同士の姿は少ない。となると女子ウケしない&流行りものを抑えていない屋台は、ソウルではやっていけなくなるのは必然。メニューも女子狙いになってくるんだな。
かつて韓国の繁華街では偽物屋台が幅を利かせていた。ところが、今や初任給の平均額は日本を追い越し、高度成長した韓国。流石にもう繁華街からは姿を消しただろうと思っていたら、いやいやどうして。健在でした。やっぱりそうこなくっちゃ、ソウル!って感じです。
一応確認。偽物は売るのも買うのも犯罪です。
にしても堂々たる販売っぷり。日本でなら渋谷や新宿のど真ん中で堂々と偽物が売られているという、そんな感じでしょうか。
22:00
ということで、すっかり人も明かりも消えてきた明洞の町からそろそろホテルに帰るかな。
本日撤収!
続く