しばらくの間コロナ禍において旅行が遠のいていましたが、予防接種やコロナ対策を講じることで世の中は動き始めています!
そこで今回はプロトラベラーの山下マヌーさんに「旅の調査団M&H(山下マヌー&へなしゅん)」という立ち位置で、 面白おかしく魅力あふれるHAWAIIの今をレポートしていただきました!
編集者を経て旅行作家、コラムニストに。著作数65冊、渡航回数350回を超える快適海外旅行の第一人者であり、旅のライフハッカー。旅のスタイルの原点は「金はあるけど金にはうるさい」。
サラリーマン時代にハワイ情報サイトを立ち上げ「へなちょこ・しゅん」という名前でハワイへ上陸。以後20年間、編集者としてハワイ暮らし。が、未だに英語話せず(涙)。
はじめに
旅はステキでワクワクするものですが、ちょっとドキドキするものでもあります。
その不安な気持ちを少しでも無くしてさしあげたい。
誰よりも先に、 プロの目線で、旅先をチェックします。
そして、それがどんな楽しい旅行につながるのか。
今回、私たちは「旅の調査団M&H(山下マヌー&へなしゅん)」として出動します。
隊長山下マヌーは海外を、副隊長へなしゅんは国内を、
まじめに、時には自分勝手に、旅先の今をレポートさせていただきま〜す。
▼前回の記事はこちら
日本人観光客がほぼ消滅した2年間。残念ながらハワイから退場した店も少なくなく、その中にはリケリケドライブインのようにローカルや観光客に愛されていた老舗もあります。
しかしその反面、新たに魅力的なお店が登場。
その中から、とくに調査の網と自分の感性に引っかかった、気になったお店をピックアップ。
アウトリガーリーフ、ハレクラニ、シェラトン・・・。
ワイキキエリアでは、コロナ以前からホテルのリノベーションが盛んに行われていたのはご存知のとおり。
大型ホテルのリノベーションが話題になりがちですが、小規模なホテルもやっているところは、きっちりリノベーションを実施。
・WHITE SANDS HOTEL
今回画期的に変わっていたのが、WHITE SANDS HOTEL。
シャビーなハワイの雰囲気を残しつつも、ミッドセンチュリーのデザインを取り入れて一新。
かなりモダンなホテルへと変身させることに成功。まるでACEホテルのようでもあり。
- WHITE SANDS HOTEL
- 住所:431 Nohonani Street,Honolulu, HI, 96815
- アクセス:ダニエル・K・イノウエ国際空港から車で約20分
- 【公式ホームページ】
ルームキー、カップ、シティガイドなど、小物や細部にまできっちりとデザインを統一。
古くからあるホテルの特徴である、部屋が広いという利点はそのまま。
全室テラス付き。個人的には2階のプールビュータイプの部屋を勧めます。
室内のインテリア、家具も一新されミッドセンチュリーデザインで統一。
ジャグジーはプールバーの奥。これ、滞在中に気づかない人も多い。
というか、知らないとその存在がわからないと思います。
同様にこの席もほとんど知られていないのでは?
日本人観光客が増えてきたらきっと人気になるだろうなぁと、そう予感させるのがアイランドビンテージワインバー。
「ん?どこかで聞いたことがある名前」。
そう思ったあなた、正解!ハワイのアサイボールブームの立役者的お店、アイランドビンテージコーヒーが隣で始めたワインバー。
基本的には店の名前の通り、ワインを愉しむためのバー。
ですが、料理のメニューも充実。
しかもバーなので金額も手頃&ポーションも多め。
仲間とシェアしながら気軽に飲んで食べて、割り勘でお得。
そんな使い勝手の良いお店。
ここで裏技を一つ。
人気のアサイボールを買い求めるお客で、常に行列していることの多いアイランドビンテージコーヒー。
実はこの店からもアサイボールのオーダーが可能。
つまり並ばずにOK。締めのアサイボール、いかがです?
「ハウツリー?それって、もしかしてハウツリーラナイの間違いでは」と思われましたか?
いいえ、これでいいんです。
カイマナビーチニューオータニホテルがニューオータニではなくなり、カイマナビーチホテルとしてリスタート。
それに伴いこちらの名前も変更されました。
建物の外観はほとんど以前と変わっていないものの、ロビー周りを開放的にしてビーチまで見通せるように。
同様に、ハウツリーラナイにあったビーチとの柵を取り払い、こちらもかなり開放的に。
・Hey Day
ホテルのバーといえば、冒頭に紹介したホワイトサンズホテルのプールサイドに新たに登場したのが、こちら。
ホテル自体が知られていない上、ここのバーの存在を知る日本人もまだ少なく、かなり穴場的に使えるバー。
実はこのバー、ダウンタウンの人気店Feteがオペレーションを担当。
Feteといえば、シェフのロビンさんが2022年6月に、料理界のグラミー賞ともいわれる“ジェームズビアード”を受賞。
以前にもまして予約困難な人気店になりました。
そのFeteのテイストを汲むバーメニューがお手頃価格で食べられるという、これまたかなりお値打ちなバー。
因みにカウンター席のテーブルはブランコ状態。
揺れで酔いが早く回り、ひっくり返ってしまわないようにお願いします。
・Easy Que
カイルアエリアからも「人気出るだろうな」と予感させる店を一軒。
とはいっても開店は確か2019年。
決して新しいわけではないのですが、コロナが流行りだした頃と重なったため、日本人観光客の人々にはそれほど知られていないと思われます。
以前から日本人にも人気の店、“Over easy”の姉妹店。
人気店のOver easy同様、開店直後からローカルに人気となり、現在でもほぼ連日満席状態。
押しの料理は店の入口にドカンとアピールしているように、BBQ。
ハワイアンスタイルのBBQ、伝統的なアメリカンBBQを「モダンにアレンジした」料理が特徴。
昼間からお酒が飲めるのも特徴。だけどちょっとお高め。
それなら毎日15時から17時のハッピーアワー。
バーボン3ドル、ピッチャービール10ドル、ジントニック6ドルほか。
円安な中にあって、嬉しいですね!
食べるべきはブランチスペシャル。
ひとつ目のメニューがブリスケットロコモコ。頭に思い描くあのロコモコとは全く別物。
ライスの上に鎮座しているのは、スモークされた巨大な香ばしい牛肉。
ロコモコなのでグレービーがかけられ、そこに半熟卵とピクルス。
これがこの店のロコモコだ。でかいぞ。女子なら3人で分けてもいいくらいにでかい。
ブランチスペシャルのもう一つのメニュー、ブレッククファーストブリトー。
BBQポークとスクランブルエッグ、黒豆が巻かれたブリトー。これまた巨大。
ブレックファーストとネーミングされているものの、こんな巨大なブリトーを朝から完食するやつがいいるのか?!
これまた仲間と分けて食べる。
だけどそれではお店に申し訳ないので、ちゃんと人数分のドリンクをオーダー。運転しないなら、ハワイっぽいネーミングのカクテル、ハードリリコイスイートティを。
まだまだ新しい店はいろいろあります。
だけどここで全てを紹介してしまっては、次にみなさんが行くときの楽しみが減ってしまうというもの。
新旧入れ替わったハワイを見つけて旅する。
ハワイをそんなふうに楽しめるのも、アフターコロナの今だけかもしれませんよ。
ガイドブックに紹介されてしまうより先に、新しいハワイを見つけて歩いてみてください。
続く
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