HISには、旅行好きが高じて入社した、日々旅行のことを考え続けている「旅行のプロ」がたくさん在籍しています。そんなHIS社員に、今後おすすめの旅行先や場所、旅行に行くときの注意点を聞いてみました。
今回は、「航空機内って三密じゃないの?」「感染リスクってどうなの?」という飛行機にまつわる感染対策の情報をご紹介。ぜひ次のご旅行の参考にしてみてください!
航空機に乗らなくとも定期的に羽田空港や成田空港をパトロール!?コロナ禍前にはプライベートで年間20回以上飛行機に搭乗していたほど飛行機好き。特にLCCや新路線就航、空港イベントに参加するのが一番の楽しみです。
次行きたい旅行先:最後の海外旅行が東ヨーロッパだったので、最初はアジアで特に台湾
旅行して何したい?:台湾には友人がいるので会いに。アジアでは市場を巡って熱気とパワーを感じたいです
飛行機の中の空気は、病院の集中治療室並みに衛生的
遥か上空を飛ぶ航空機では窓を開けることは出来ませんが、空気の薄い(気圧の低い)上空10,000mでも人間が地上と変わりなく活動できるのは、高機能の空調システムを備えているから。
航空機は菌やウィルスとは無縁の外気をエンジン付近から取り込み、与圧(気圧を調整)して客室内へ供給します。また、機内から循環した空気は病院の集中治療室や高機能掃除機、空気清浄機などに採用されているHEPAフィルターを用いて、ナノレベルの菌・ウィルスもほぼ99%除去されているので、実は地上にいる時よりも衛生的なんです。
座席の工夫で、機内もしっかりソーシャルディスタンス
衛生面だけではなく、機内のソーシャル・ディスタンスも気になるところですよね。すべての航空会社・航空券とまではいかないものの、多くの航空会社では、事前に座席指定することができます。着席率の高い区画を避けて席を指定すれば、密を避けることができます。
さらに一部のLCCでは、隣の席を追加購入するオプションがあります。追加購入し一つ席を空けることで、他の乗客との距離を開けることも可能です。また、当日の予約率・搭乗率にもよりますが、大手航空会社等では特定の区画に乗客が集中しないように、座席の割り当てを配慮されています。
飛行機を降りる時も密対策
早く降りたい心理により通路が密集してしまいがちな到着後は、航空各社で前方より機内を3つ程度のグループに分ける対応をとっています。
少人数づつに分かれて降機するように誘導することで、密を避けることができます。このグループに分けて降機する対応は、以前より機内混雑を避けるために実施されていたものですが、特にコロナ禍になってからはこれまで実施していなかった会社でもアナウンスを徹底するようになっています。関西国際空港を拠点とするLCCの「peach」では、【(前の人との距離を)つめたらアカン】と、関西弁の合言葉で分かりやすいくアピールをしています。
機内や座席、テーブルって清潔なの?
出発前や乗客が降機した後は、機内の座席回り、テーブル、化粧室は、除菌・抗ウィルス効果のある消毒剤で清掃しています。客室乗務員はサービス中もマスク・手袋を着用して飛沫拡散を防止しており、一部の航空会社は機内誌や配布物を制限して接触機会を低減しています。
ANAでは掌で触ることなく開閉可能な化粧室の扉を内装メーカーと協力して開発したり、JALでは画面に触れることなく非接触で操作可能な自動チェックイン機を羽田空港を皮切りに各空港へ導入中です。そして、peachでは機内販売において機内でも使用している除菌・抗ウィルススプレーやオリジナルマスクを販売したり、スカイマークやspring japanではマスクを着用していない旅客などへ使い捨てマスクを提供しています。
終わりに
航空会社・空港会社ともに感染拡大防止、旅客の不安の除去に努めていますが、感染防止で一番大切なのはやはり個々の意識です。空港でのチェックイン時や搭乗ゲートにてマスクの着用に協力しない旅客は搭乗を拒否する場合もあります。また、機内で客室乗務員の指示に従わない行動は、安全阻害行為とみなされ、罰則対象になってしまうことも。
最近では、飛行機搭乗に関して、残念なニュースや報道も見られました。お互いに安心して旅行や移動を行うために、ぜひ飛行機に乗る際には、マスク着用の徹底や、必要以上に機内を歩き回らない・大声で会話をしないなどの行動を意識してみてください。