南北に細長い、日本のような国土
近年経済発展がめまぐるしい東南アジア。
それに伴い街の美化なども進み、日本からの旅行客にも人気が上昇しています。
今回紹介するベトナムも、美しい自然や独特のエキゾチックな文化を満喫できるスポットとして、多くの人たちが訪れます。
ところで、皆さんはベトナムが東南アジアのどのあたりに位置し、どんな形をした国かをご存知ですか?
おそらく旅行経験がある人、地理に精通している人以外は、ご存知ないという人が多いのではないでしょうか。
地図をご覧いただければわかりますが、ベトナムはインドシナ半島の東側に貼りつくような形をした、南北に細長い国です。
北海道、本州四国、九州を全て合体させ、ちょっと左回転させたようで、全体的な形も日本に似ています。
そう説明すると、急にベトナムという国に親しみが湧いてきませんか?
日本は南北に細長い形をしており、札幌と那覇では、本当に異国と言えるぐらい風土が異なります。
もちろん風土から育まれる文化や食にも大きな違いがあります。
ベトナムも同じです。
赤道付近にあるので基本的に温暖な国ですが、北と南では大きな違いがあるのです。
それはつまり、何度も旅行に行く楽しみがある国とも言えるでしょう。
ベトナムには南北にそれぞれ大きな都市があります。
北部の大都市はハノイ、南部の大都市はホーチミンで、共に羽田・成田空港から直行便で6時間前後の所要時間です。
どちらの都市も、ホテルや商業施設が充実しており、周辺には自然を体感できるスポットもあります。
共に観光拠点として滞在するには申し分ありません。
では、初めてベトナムに行く人はどちらの都市に行くと良いでしょうか。
人々が穏やかな北部の都市ハノイ
ハノイはベトナムの首都で、人口は約710万です。
アジアの大都会と呼ぶにふさわしい活気に包まれている都市です。
5~9月は雨期となり、この時期は蒸し暑い日が続きます。
しかしそれ以外の時期は過ごしやすい気温となり、朝晩はかなりの寒さを感じる日も珍しくありません。
公共交通機関はバスとタクシーで、バス料金は一部の路線を除き一律です。
市内では路線図も販売されており、簡単に入手できます。
南部の地域の人々に比べると、ハノイの人々は控えめでおとなしいと言われています。
その点も日本と似ているかもしれません。
ベトナムでは買い物をする際、近年の日本ではあまり見かけなくなった「価格交渉」をするのが普通です。
初めて海外旅行に行く人には戸惑う習慣ですが、控えめな人が多いハノイのほうが、若干買い物がしやすいかもしれません。
ハノイやその周辺は美しい自然が多いことでも知られています。
ベトナムで唯一の世界遺産である「ハロン湾」は車で3時間程の距離ですが、ぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。
大小3000の岩や島々が海面から突き出している景観は実に神秘的で、何時間見ていても飽きません。
ベトナム旅行のオプショナルツアーを利用して、クルーズしてみるのも絶対オススメです。
せっかくだから東南アジアならではの風情を満喫したいという人は「旧市街」に足を運んでみましょう。
1000年以上の歴史がある街並は路地が入り組んでおり、このエリアを貫通する「ハノイ36通り」には、たくさんの古い商店が軒を連ねています。
西欧文化と融合した街並みのホーチミン
落ち着いた雰囲気のハノイとは対照的に、エネルギッシュな活気に包まれているのが南部の大都市ホーチミンです。
ハノイより気候は温暖で、寒い季節でも最低気温は20度を少し下回る程度です。
暑いのが苦手な人であれば、乾季である11~4月に旅行するのがいいでしょう。
ホーチミンはかつてフランスによって植民地化された時代があり、その名残が街並みに色濃く残っているのが大きな特徴です。
コロニアル建築の多い街並みは「東洋のパリ」とも呼ばれるほどで、東西の文化が融合したエキゾチックな風景が印象的です。
宿泊施設は価格帯の幅が広く、旅慣れた人であればリーズナブルな宿に泊まって安上がりなベトナム旅行にすることも可能です。
スパやマッサージがとてもリーズナブルなため、女性観光客の人気も高いようです。
都会的な魅力ではホーチミン、自然なども楽しむならハノイ、といったところでしょうか。
しかしそれぞれの都市には、まだまだここで紹介し切れない魅力がたくさん眠っているため、そう簡単に割り切って評価することもできません。
結局は「どちらも足を運んでみる」というのが最もオススメです。
ベトナム旅行で気を付けたいこと
どちらの都市も極端に治安が悪いということはありませんが、スリなどの被害はよくありますので十分注意してください。
もちろん夜の外出も極力控え、裏通りには入らないというのは、旅行者にとって共通の常識です。
そして要注意なのが、大量に走る「バイク」です。
映像などでお馴染みかもしれませんが、ベトナムの大都市はバイクであふれています。
お世辞にも交通マナーが良いとは言えないことも、双方の都市に共通しています。
通りを歩く際、特に道を渡る際には信号の有無に関係なく、十分に注意してください。
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