HISのかいぱんです。
秋分の日を含む3連休でソウルに行ってきました。
日韓間の往来も以前の活況を取り戻した今、日本人はどのくらいいるのだろうか?街の雰囲気と「食」を中心にお伝えします。
若年層を中心とした第三次韓流ブーム
韓流ブームは、韓国ドラマ全盛期の第一次、Kポップが日本の音楽シーンを賑わせた第二次を経て、インフルエンサー中心に、音楽や食などの文化全般がSNSで盛り上がる今は第三次。
合間合間に落ち着くタイミングはあるものの、韓流ブームは様々な形で変化し、いつしか定番化しているように感じる。
ここ最近の日韓情勢によって、正直ソウルも日本人が少ないのではないかと思っていた。
旅行先で日本人を見かけると何故だかちょっとがっかりするという、日本人特有なのか世界共通なのかわからないあの現象。
あれもさすがに今回はないかなと、ちょっとゆるっとした気持ちで出かけたのだった。
しかし蓋を開けてみるとびっくり。とりわけ明洞などの観光地は日本人だらけで報道との温度差を感じるばかりだった。
特に第三次ブームをけん引していると思われる若年女性の姿が目立ち、「若い女性はそのあたりの事情を切り離して考えることができる」との一部報道もあったが確かにその通りかもしれないと感じた。
観光客が集まる明洞の韓国コスメ店では、スタッフが英語、日本語、中国語など多言語を操り巧みに営業している。
私が5年ほど前にソウルを訪れた際は、ちょうど第二次韓流ブームの衰退期だったのか、ショップやマッサージ店、免税店ではターゲットを日本人から中国人にシフトしていた。
そのため例え明洞であっても日本語で話しかけられることはほとんどなかったように記憶する。
しかし、今回は明洞のホテルから出た途端に(本当に途端に)「マッサージいかがですか~?」と日本語で声をかけられ驚いた。
日本語だって中国語だって一朝一夕で習得することはできないだろう。
いつもながら韓国の人々の商売にかける情熱というかバイタリティはすごいと感心する。
夜便で成田空港からソウル仁川空港へ
都内から成田へ向かう場合は、京成の「東京シャトル」もしくはJRの「THE・アクセス成田」※が共に1,000円と格安で本数も多い。
ただし、今回は私も失敗してしまったところだが、非常に混雑するので予約はできる限りした方がいい。
予約をしていなくても空きがあれば乗れるが、かなり人気なため、数本待たないといけないことも多い。
私は予約をしておらず、時間もぎりぎりだったので、結局価格が高い特急列車を利用しなければいけなくなった。
※現在は「エアポートバス東京・成田」に統合され、運賃も片道1,500円(2024年7月31日までは1,300円)になっています。
今回は送迎がついていなかったので、仁川空港からはソウル駅までA’REX(高速鉄道)で移動。
時間は22時半と直行便の最終が迫っていたものの、無事乗車。
ソウル駅で地下鉄に乗り換え、明洞のホテルには着いたのは23:45頃であった。
日本ではあまり見ない色合いが楽しい……しかしライトアップって「キレイ」と「ホラー」が紙一重であるのだな。
遅い時間に到着する場合はやはり送迎付きのツアーを利用するか、送迎を前もって手配しておいたほうが楽だし、安心だと感じた。
とりあえず定番の「食」は押さえておきたい
今回同行した友人は韓国に推定60回以上は行っているという強者。
途中から回数は数えていないのであくまで推定だそうだが半端ないことは確かだ。
その友人が太鼓判を押すウマいグルメをいくつか堪能した。
私はいつもカフェ系に行ってしまうのだが、韓国料理もいいですなー。
こちらは、かいぱんが好きなカロスキルのコーヒースミス。
開放感があって気持ちがいい。韓国料理もいい、といいながらいきなりカフェ。
“並木道”という意味があるおしゃれストリート「カロスキル」が流行りだしてから10年以上たつと思うが、未だすたれておらず地元のおしゃれ女子に支持されているのがすごい。
ここで、今回食べたモノたちをかいつまんでざっと紹介したい。
初!神仙ソルロンタンはおいしすぎた
今回は明洞エリアのホテルをとったため、明洞の屋台も遅くまで楽しめたし、東大門や三清洞へも行き易かった。
これはもう個人の好みによるが、例えホテルのランクが下がったとしても、やはり明洞エリアのホテルが便利だと思う。
週末だということもあるが、明洞は朝から晩までとにかく賑わっている。
神仙ソルロンタンは、韓国ドラマ『華麗なる遺産』で主人公たちがバイトしていた設定のソルロンタン(牛骨スープ)店(ロケ地となった店舗は別の場所にある)。
牛骨からとった白いスープは優しい味なのになぜか癖になる。
薄切り牛肉も惜しみなく入っており、1日3食これでもいいというくらいハマる味。
有名店だけあって行列もできており、日本人客も多い。
私はソルロンタンを始めて食べたのだが、全体的に白いその見た目から物足りないかと思いきや、コクがあり、全くそんなことはなかった。20分ほど並んだが、それも納得の味。
漏れないようにしっかりとパックしてくれるので、持ち帰っても安心だ。
裏通りのドラム缶カルビ
テレビやガイドブックで取り上げられており、気になっていたお店。
表通りはあんなに賑わっていたのに、裏路地に入ると静かだった。
韓国らしいレンガ造りの建物内にドラム缶のコンロが並ぶ。
混むと聞いていたので17時ごろ来店、3組ほど入っている。
何も言わずともカルビ2人前が出てきて、店のアジュンマがチョキチョキ切ってくれる。
アルコール度数4.5%と気持ち低めで飲みやすいので、お酒が弱い私も安心。
しっかりと漬け込まれたカルビがうまい。
ちなみにご飯が欲しい場合は真空パックのご飯を自ら取り、レンジでチンする必要がある。
アジアならではの、このゆるさがいい。
コラーゲンたっぷりのタッカンマリ
やってきました東大門へ。
韓国語、英語、中国語、日本語とインターナショナルでお送りしております。
友人推薦のタッカンマリ専門店へ。
タッカンマリとはまるまる鶏一羽を煮込むシンプルながら旨味あふれるスープ料理。
東大門駅から徒歩5分ほどのこの界隈には、タッカンマリの店と焼き魚の店が集まっている。
その中でもひときわ賑わっていたのがこちらのお店。
この方が陳玉華さんかな。このように創業者の顔を出すとなんとなく信頼感が増すから不思議。
中国の調味料などにもこの手法が使われていた。
ばえる!
この後またチョキチョキとはさみで細かく刻み、さらにトッポギなども入れ頂きます。
醤油と酢、からし、さらに唐辛子を入れたタレにつけて食べると絶品。
地元の人は唐辛子を大盛りに入れたり、キムチを鍋に入れたりして味を変えているよう、さすが。
韓国のスプーンは浅めでスープがのみにくいため、器に口をつけてぐいっといきたいが、それはこちらではあまり行儀がよくないこと。
スプーンですくって飲む我々。
最後にうどんで締め、まだ午前10時半なのにお腹いっぱい。
ここも行列店なので時間をずらすのがおすすめです。
明洞ストリート屋台めぐり
明洞には食や、衣類、アクセサリーなどの屋台がずらり。
どこもかしこも人が多い!日本人も本当に多かった。
羊は大好きなので迷わず購入。
日本円で450円となかなかのお値段だったが、ジューシーでおいしい。
日本にも間もなく上陸!「タイガーシュガー」のタピオカミルクティ
こちらも友人のおすすめ。
「タイガーシュガー」は台湾発のミルクティ店で、現在日本未上陸(⇒2019年9月28日に原宿に日本1号店が開店)。
15人くらい並んでいたが、回転は良く、すぐに買うことができた。
回転がいい理由としては、他の店と違い、甘さやトッピングなどのカスタマイズができないからということもあるかもしれない。
虎のマークが目印。(似たマークの類似店もあるので注意)
私がチョイスしたのは、もっとも基本的な「黒糖タピオカ(boba)ミルクティー」。
この「boba(波霸)」というのは最近流行っているタピオカミルクティーの多くに使われている大きめのタピオカのこと。
その他に「Pearl(珍珠)」(小さめのタピオカ)もあり、bobaのみ、Pearlのみ、そしてミックスから選ぶことができる。
もちろんタピオカなしのメニューもある。
思えば昔主流だったこの小さいタピオカを選べるところは、最近では珍しいかもしれない。
コールドを選んだところ氷が入ってきたのが個人的には残念だった。
氷を抜きたければホットを選べ、ということらしい。
ストローを刺す前に、上下に15回ほど振るのがポイントだということをテレビで見たばかりだったのでそのようにする。
出来立ての温かい黒糖タピオカと黒糖ソースが氷と混ざり、すぐに冷たくなった。
なるほど、氷の必要性。
今までに飲んだものは振りが足りなかったのか、全く別物といってもいいほどおいしく、そして適度な甘さが飲みやすく、あっという間に完飲してしまった。
タピオカミルクティーを一気飲みする日が来るなんて。
しかもブームからしばらくたってるのに…。
ついでに言うと、翌日にもう一杯同じものを飲んだのでした。
2日連続で飲んだことも…いや、それはあるな。
と、今まで「ミルクティー」「ミルクティー」言っていたが、先ほど公式ホームページを見てみると「老虎堂波霸鮮奶」(”奶”はミルクの意味)とあり、「茶」の文字はなかった。
つまりタピオカミルクティーではなく「タピオカミルク」なのでした。
まぁ細かいことはいい。
とにかく、めっちゃくちゃおいしかったのでお勧めです。
≪結論≫おいしいもの、かわいいものが集まった都市だった
なんというか、今更なんですけど、ソウルって、おいしい、楽しい、かわいい、大好き!みたいな、なんともボキャブラリーが貧相になってしまう街なのですよ。
でもそれは正義。
そして、物欲が刺激されまくる魔都市。
この時期にソウルへ行くことに対してほとんど不安はなかった。
同行した友人ほどではないが、私も韓国へは何度も訪れてるため、妙な信頼感があったのだ。
とはいえ行く前は「もしかしたらタクシーの乗車拒否くらいはあるかもしれないな」との心配は多少あった。
帰りは早朝出発なので、ただでさえタクシーが少ないその時間帯に乗車拒否はきつい。
万が一を考えて、帰りの送迎を事前予約したかったが、友人は「大丈夫でしょう」と余裕だ。
結果、早朝含め何度かタクシーに乗ったが全く問題なし。
さすが60回の経験は伊達じゃなかった…。
「たまたま」と言われればそうなのかもしれないが、以前のソウルとなんら変わらず、運転手さんは優しい。
もちろん深夜の一人歩きは控えるなど、どこであっても気を付けるべきことは気を付ければ、特に不安に感じることはないだろう。
消費増税に伴い、「○○節約術」とか「節約レシピ〇選」のような、とにかくいかにお金を使わずに済むかというような特集や記事をよく目にする。
確かに節約は大事。
わかってるけど、ずっと節約しているとふと空しくなる瞬間が訪れる。
そんな時にソウルに行くのは非常に危険だ。
そこまで高価ではないけれどかわいい雑貨や、化粧品、食事がそろっていて物欲を刺激される。
お金を使い少しばかりの罪悪感はあるものの、結果的には満足し、ストレスなく帰ることになる。
その結果、韓国食品やコスメが部屋にずらりと並ぶのだ。
ソウルは恐ろしく、そしてひたすら楽しい。
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