アンダルシア地方の中心「セビリア」
そのスケールに圧倒される壮麗なセビリア大聖堂(カテドラル)
アンダルシア地方の州都セビリアは、オペラ「カルメン」や戯曲「セビリアの理髪師」の舞台として知られ、大航海時代に新大陸との貿易で栄えた華麗な歴史を誇る街です。
セビリア観光で外せないのが、世界遺産の「セビリア大聖堂(カテドラル)」と「アルカサル」の2つの建築物。
セビリア大聖堂は、イスラム支配時代に建築されたモスクの跡地に、約120年もの年月をかけて建造されたキリスト教の大聖堂。スペイン国内では最大、世界でも3番目といわれるそのスケールは、外から見るより中に入ることで実感できます。
豪華絢爛な木製祭壇やスペインを代表する画家の宗教画、コロンブスの墓など、内部にも見どころがたくさんありますが、かつてはモスクのミナレットだった「ヒラルダの塔」も、街を一望できる眺めの良さが必見です。
聖堂内の所要時間は1~2時間ほどですが、当日券だとチケットを購入して入場するのに時間がかかる場合もあります。観光の時間が限られている場合は、あらかじめネットでチケット購入と入場予約がおすすめです。
さまざまな建築様式を今に残す豪華な「アルカサル宮殿」
「アルカサル宮殿」は、イスラム王朝時代のカリフ(イスラム国家の最高権威)の王宮跡地に建造されたキリスト教王の宮殿。歴代の王によって増改築が重ねられたため、ムデハル様式、ゴシック様式、ルネサンス様式と、建物や場所によって異なる建築様式を見ることができる興味深い建物です。
また、カラフルなモザイクタイルや精巧な漆喰細工など、建物の随所に見られる様々な文化を象徴する装飾にも注目。セビリアの街が黄金期を迎えていた頃の繁栄ぶりを肌で感じられます。
迷路のような裏路地のバルで、アンダルシアの美味と美酒に舌鼓!
カテドラル周辺には、「黄金の塔」「海洋博物館」「フラメンコ舞踏博物館」「マエストランサ闘牛場」など、コルドバの歴史と文化を感じる観光スポットがいっぱい。歩き疲れたら、路地裏のバルでタパスをつまみにビールやワインを楽しむのもスペインならでは。
本場の雰囲気を味わうなら、旧ユダヤ人居住地の「サンタ・クルス地区」がおすすめです。カラフルな花やセビーリャ焼(セビリアの伝統的な陶器)で飾られた美しい白壁の家の隙間を、迷路のように路地が続き、点在するバルやショップを巡りながら異国情緒に包まれるエリアです。
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スペインの歴史に刻まれた、多様な宗教文化が混在する街「コルドバ」
イスラム教とキリスト教、異なる宗教が共存する美しいモスク「メスキータ」
コルドバはローマ帝国によって拓かれ、8世紀中頃にイベリア半島を支配したイスラム王朝「後ウマイヤ朝」の首都として栄えた街。その後、キリスト教徒に奪回されましたが、今もイスラムの文化が残る建造物が街に点在しています。
必見は、イスラムの巨大モスクの原型を残しながらキリスト教の大聖堂に転用された、世界でも例を見ない建築物「メスキータ」です。
赤と白の縞文様の二重アーチを約850本もの円柱が支える礼拝場「イスラムの間」や、キリスト教王が建てた荘厳な礼拝堂などが有名ですが、2つの異なる宗教が一つの建物の中で共存し、ゴシック、ルネッサンス、バロックなどの様々な様式の装飾が極められ、圧巻の一言につきます。
美しく感動的な空間が広がり、まさに「メスキータを見るためだけでもコルドバを訪れる価値がある」と言っても過言ではない、素晴らしい世界文化遺産です。
夕暮れ時に橋の上から眺める幻想的なメスキータ
メスキータの全景を眺めるなら、街の南を流れる川にかかるローマ橋がベストビューポイント。昼間の風景も壮観ですが、マジックアワーの夕暮れの空を背景に、ライトアップされて浮かび上がるメスキータはとても幻想的。セルビア観光のハイライトになること間違いなしです。
ローマ橋を渡った先にあるのが「カラオラの塔」。ここはコルドバへの侵入を防ぐことを目的に造られたイスラム時代の要塞で、現在はコルドバの歴史を知ることができる博物館になっています。
コルドバの路地裏、パティオは歩くだけでも楽しい
メスキータの北に広がる旧ユダヤ人街も、コルドバでぜひ訪れたいエリアです。
石畳の細い道は日本の歩道くらいの幅しかなく、歩けば両脇はすぐに人々の暮らしのある家々。華奢な鉄の柵に植木鉢の花が飾られた白壁の家が連なり、貴重な世界遺産でありながら現地の人々の生活も感じられる、旅人に嬉しいスポットです。
カラフルなフラメンコのセンスや小物を並べた小さなお土産屋さんもあるので、歩くだけでも楽しめます。
5月には、住宅のパティオ(中庭)を花で飾って解放する「パティオ祭り」(旧市街で開催)が楽しめます。街のあちこちでフラメンコや歌が楽しめるので、この時期にコルドバを訪れるなら必見です。
コルドバの名物、口の中でとろける「牛テールの煮込み」
旧ユダヤ人街やメスキータ周辺にはレストランやバルがたくさんあり、ぜひ注文してほしいのが、牛テールの煮込み「ラボ・デ・トロ」。とろとろになるまで柔らかく煮込んだお肉が濃厚なソースと絡み合って口の中でとろけていく、コルドバの名物料理です。付け合わせのポテトはスープがしみて、ボリュームのある一皿。手ごろなスペインのワインと共に楽しみましょう。
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アルハンブラ宮殿と路地を愉しむ、古都「グラナダ」
グラナダはまずここ!イスラム建築の最高峰「アルハンブラ宮殿」
シエラ・ネバダ山脈の麓に広がる古都グラナダは、イスラム建築の最高傑作ともいわれる世界遺産「アルハンブラ宮殿」のある街として有名です。
緑豊かな小高い丘の上に建ち、城塞や宮殿が点在するアルハンブラ宮殿は、グラナダの街のあらゆる場所から目にすることができるほどの大きさ。人気の「ナスル朝宮殿」のほか、王族の別荘だった世界遺産「ヘネラリーフェ」、庭園などもじっくり見るなら半日はかかります。時間に余裕をもって、歩きやすい靴で出かけましょう。
アルハンブラ宮殿「二姉妹の間」の精巧な室内装飾は息を呑むほどの美しさ
精巧なモザイクが細部まで施され、見どころの多いアルハンブラ宮殿。なかでも多くの観光客で賑わうのが、かつての王の住居空間「ナスル朝宮殿」。
ナスル朝宮殿はライオン宮・コマレス宮・メスアール宮の3つに分かれ、特に必見はライオン宮の「二姉妹の間」。蜘蛛の巣をイメージしたという八角形の天井や、入口のアーチに施された白い鍾乳石飾り、壁面に施されたアラビア語の装飾文字など、モザイクと石膏細工を組み合わせた立体的で繊細な装飾は、思わず息を呑み、時を忘れて見つめてしまうほどの美しさです。
ショップ巡りも楽しいアルバイシン地区
グラナダにおいて、「アルハンブラ宮殿」と「ヘネラリーフェ」と並び、世界遺産に登録されているのが、「アルバイシン地区」。かつてはイスラム教徒が居住していたエリアですが、敵の侵入に備えたイスラムの都市づくりの名残で、傾斜のある小道が入り組んで迷路のようになっています。
雑貨好きなら、同地区の「カルデレリア・ヌエバ通り」がおすすめ。細い坂道の両脇に皮革製品、食器、モザイク照明などのさまざまなショップが立ち並び、飽きることがありません。
サン・ニコラス広場の展望台は、アルハンブラ宮殿が赤く染まる夕暮れに
サン・ニコラス広場の展望台へもぜひ。豊かな自然に抱かれて佇むアルハンブラ宮殿を望む絶景スポットです。
一番のおすすめは夕日が当たるアルハンブラ宮殿と、暗闇と光が溶け合うマジックアワー。赤く浮かび上がるアルハンブラ宮殿と、赤い屋根と白い壁の家々が広がる街を見るために、沢山の人が集まり、出店もたくさん並びます。
展望台の塀に座っていい場所をとるなら、少し早めの時間に行くことをおすすめしますが、見逃しても大丈夫。ライトアップされたアルハンブラ宮殿が見られる夜の展望台もまたおすすめです。
サン・ニコラス広場周辺にはレストランやバルも多くあります。眺めのいいお店もたくさんあるので、予約をして絶景ディナーを楽しむのもいいでしょう。
グラナダは安くて美味しいバル巡りもおすすめ
グラナダは学生街でもあり、バルが安くて美味しいことでも知られています。バルでドリンクをオーダーすると無料のタパスが付いてくることがあるのは、グラナダならではのサービスだとか。
同じ国なのに、街によってバルにさまざまな特徴があるのが面白いですね。これだからスペインのバル巡りはやめられません!
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地域によって気候や風土、文化が異なり、魅力満載のスペイン。観光旅行をするなら、移動はできるだけ短時間かつスムーズにして、少しでも多くの場所を見て回りたいですね。
アンダルシア地方は特に公共交通機関でのアクセスが難しいため、車での移動が効率的。ツアーバスまたは専用車で移動できる海外ツアー「JOI BUS」なら移動に時間をかけることなく、その分、たっぷりのフリータイムで自由にスペイン観光を満喫できます。
アンダルシア地方を観光するならぜひ快適なバス旅をチョイスして、有名観光スポットから路地裏のバルまで、街のさまざまな魅力を堪能してください!
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