女子旅でも特に人気の高い、東南アジア・ベトナム。
魅力的なベトナムの観光スポットは実に多いのですが、短期間でも満喫できるベトナムのおすすめスポットはどこ？
この記事では世界自然遺産にも登録されている「ハロン湾」と「バッチャン村」をご紹介します。
ベトナム旅行のための知識と楽しむコツ
まずはベトナムの特徴について説明します。
地図をご覧いただくとわかりますが、ベトナムは南北に細長く伸びた国土が特徴です。
北と南では気候も大きく異なり、その点は日本と似ています。
南部は年中温暖ですが北部は寒い時期もあり、乾季と雨季もあります。
訪問するエリアの気候や旅行する時期に合った衣服を準備することが大切です。
日本もそうですが、このような国土が細長い国は「地域によって自然や文化の個性が強い」という特徴があります。
エリアによって異なる楽しみを味わうことができるのが、ベトナムの魅力の１つと言えるでしょう。
物価が安く距離的にも近いベトナムは何度でも行きやすい国です。
航空運賃を除いて日本円で3万円程度用意すれば、ホテルや食事もしっかりとした3～4泊の旅ができます。
ベトナム全域を満喫しようとすると、それなりに日数も必要ですから、スポットを絞って何回かに分けて足を運ぶのが、ベトナム旅行のコツかもしれません。
なお、15日以内の観光目的の滞在であれば、ビザ（査証）取得は必要ありません。
またベトナムでの通貨である「ドン」は、成田空港でも両替できる銀行はごくわずか。
ですので、現地ベトナムのホテルや空港の両替所で行う旅行者が大半です。
巨岩・奇岩が並ぶ世界遺産「ハロン湾」
ハロン湾はベトナム北部のクアンニン省に位置しています。
首都ハノイからは、まっすぐ東の海側へ車で4時間約170kmほど走った海岸線から眺めることが出来ます。
広大な海面からは3,000にも及ぶ大小の巨岩・奇岩が峰のようにそそり立っており、神秘の海と呼ぶにふさわしい、まるで水墨画で描かれたような景観が広がっています。
ハロンという言葉には「ハ（降りる）ロン（龍）」という意味があり、湾の名前になっています。
これは、中国から何度も侵攻されてきたハロン湾に龍の親子が舞い降り、炎を吐きながら敵を打ち破った上、吹き出した宝玉がたくさんの奇岩となって海面に刺さり、その後も外敵の侵入を防いだという伝説に因るものと言われています。
ハロン湾では様々な船のクルーズツアーもあり、楽しむことができます。
約４万３千ヘクタールという広大な海域を楽しめるよう、日帰りだけでなく丸一日滞在するものまで、多彩なツアーがあります。
漁村や奇岩を巡る短時間の日帰りツアーよりも、より広い範囲を見学でき、世界自然遺産の中での停泊という貴重な時間を過ごせる滞在ツアーがオススメです。
ほかにも自らシーカヤックを漕ぎ、貴重な自然を体感できるなど多彩なアクティビティが充実しています。
滞在期間や好みに応じて自由な楽しみ方ができるのも魅力です。
ハロン湾観光のベストシーズンは6～8月で、9月以降は台風が多くなり、春先や冬場は気温が低くなります。
住民の９割が陶芸家という「バッチャン村」で触れるベトナム文化
ベトナムの自然を満喫できるのがハロン湾なら、次は人々の育んだ文化にも触れたいものです。
ならばハロン湾から車で約3時間半の場所にある「バッチャン村」がオススメです。
ハノイからは車で40分、16kmほどの場所にあります。
時には水牛が村の中の通りをのんびり歩いているような、東南アジアならではののどかな雰囲気がとても魅力的です。
バッチャン村は陶磁器の村として知られており、およそ5,000人の村人のうち、なんと9割が陶芸家です。
ここで作られる陶磁器は、ほど近いベトナムの首都ハノイなどでも入手可能で、ベトナムの代表的なお土産品「バッチャン焼き」として広く知られています。
ただ別の地域では、このバッチャン焼きの偽物も広く出回っているそうなので、本物を購入するには、バッチャン村なら間違いありません。
小さな村の中は、どこもかしこも陶磁器の販売店が軒を連ねますが、店の人たちは、店頭に出ていることもあれば、店の中でのんびりハンモックに揺られていることもあります。
気に入った陶磁器を見つけた店先に誰もいなければ、店内に向かって呼んでください。
スタッフが出てくるはずです。
ただし陶磁器を購入する際は、必ず値段交渉してください。
海外旅行に不慣れな人にはちょっとハードルが高いと思われがちな価格交渉ですが、ベトナムでは日常的なこと。
常識外れに安い金額を希望しなければ、店員さんも不快な思いはしません。
納得できる金額で購入するという異国ならではの買い物をぜひ楽しんでください。
村の入り口から徒歩５分程の場所にある「バッチャン・コンサベーション」では、バッチャン焼きの行程を見学したり、実際に焼き物を体験することもできます。
日本人ガイドもいるので安心です。
「ハロン湾」「バッチャン村」ともにベトナム北部の首都ハノイにホテルをとると行きやすく、事前に現地オプショナルツアーを申し込んでおくと、ホテルから送迎付きで行くことが出来るので、旅の計画も立てやすいです。
まとめ
ベトナムまでは成田から直行便で6時間程度。
距離的には行きやすい国ですが、熱帯地域ならではの感染症などがあります。
事前に予防接種などをしておけば安心です。
治安は比較的良いですが、やっぱり日本よりは危険なのが海外です。
それでもこの国が持つ独特のゆったりとした雰囲気、人懐っこさなどは本当に魅力的で、まさに「何度も訪れたい国」といえるでしょう。
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