冬のヨーロッパの風物詩「クリスマスマーケット」。
心まで温まるホットワインを片手に、かわいいオーナメント選びはこの時季だけの楽しみです。
ドイツはクリスマスマーケット発祥の地と言われており、国内2,500か所以上の場所で開催され、ドイツ国内中がクリスマスムードに包まれます。
その中でもミュンヘンは日本から直行便も就航しているのでおすすめ!
この記事ではミュンヘンのクリスマスマーケットや、観光スポット、ドイツの他都市のクリスマスマーケットについてもご紹介します!
見どころいっぱい!ミュンヘンのクリスマスマーケット
ミュンヘンは、ドイツ南部のバイエルン州にあり、ドイツではベルリン、ハンブルクに次いで3番目に大きな都市として知られています。
しかし大都市の割には都会的な雰囲気が少なく、むしろのどかな雰囲気なので「人口130万人の村」と言われることも。
つまり、人口130万人を擁する大都市にもかかわらず、小さな村にいるような居心地がよい街、それがミュンヘンなのです。
ミュンヘンの見どころは、歴史的な建物が立ち並ぶ旧市街です。
その中心にはリング状の大通があり、そのさらに中心にあるのが、ミュンヘンのシンボルと言える「マリエン広場」です。
ミュンヘンのクリスマスマーケットでは、この広場を中心に、例年11月最終週からクリスマスイブの12月24日まで開催されます。
マリエン広場で開催されるミュンヘンのクリスマスマーケットには、100台もの屋台が立ち並び、市民や観光客は立ち飲みしたり、おみやげを買ったりと、あれこれ見て回りながら思い思いの時間を楽しめます。
同広場に面した「新市庁舎」には「グロッケンシュピール」と呼ばれるドイツ最大の仕掛け時計があり、11時と12時、そして17時(3月~10月のみ)に約10分間動きます。
クリスマスのミュンヘンに響く鐘の音は、実に厳かで、心があったかくなります。
また毎日、広場で生演奏が聴けるのもミュンヘンのクリスマスマーケットの特徴です。
ちなみにこの新市庁舎、「新」なのに1909年 に完成した歴史的建造物。
ネオ・ゴシック様式の重厚な趣が、ミュンヘンのクリスマスマーケットの趣を一段と高めてくれ、高さ25mほどあるクリスマスツリーとのコントラストは絵画のような美しさです。
そして、ミュンヘン新市庁舎にはレストラン『Ratskeller(ラーツ・ケラー)』があります。
英語のメニューがあり、メニューにはぜひ食べておきたい、ミュンヘンの白ソーセージや、ニュルンベルクの焼きソーセージが並びます。
- 【レストラン】Ratskeller(ラーツ・ケラー)
- アクセス:地下鉄「Marienplatz(マリエン広場)駅」下車
- ミュンヘン新市庁舎内地下1階
- ※下記の公式サイトで日本語メニューを確認できます
- Ratskeller 公式サイト(ドイツ語)(外部サイト)
なぜミュンヘンのクリスマスマーケットがおすすめなの?
では、なぜミュンヘンのクリスマスマーケットがおすすめなのでしょう。
🎄POINT1
それはまず、ミュンヘンには日本からの直行便が飛んでいることが挙げられます。
飛行機に乗ったら、乗り継ぎなしでそのままミュンヘンなので、アクセスしやすいのがポイントです。
🎄POINT2
「人口130万人の村」と言われるだけあって、観光客に対してとてもフレンドリーな点が挙げられます。
規模や華やかさだけでなく、あたたかさがあるのがミュンヘンのクリスマスマーケットの最大の魅力と言えるでしょう。
🎄POINT3
市中心部のマリエン広場以外に徒歩で行ける範囲で、別のマーケットも楽しめるのが観光客にはうれしいポイントです。
マリエン広場から徒歩圏内の場所にある「ノイハウザー通り」や「カウフィンガー通り」をはじめ、ゆっくりと回転する巨大ピラミッドのある「リンダーマルクト」や、中世のドイツのクリスマスマーケットをイメージした「ビッテルスバッハー広場」など、ミュンヘン市内のクリスマスマーケットをバラエティ豊かに楽しめます。
ミュンヘンではどんなグッズが買えるの? クリスマスに人気のお土産は?
ミュンヘンのクリスマスマーケットの楽しみといえば、もちろんショッピング!
マーケットを散策していると、クリスマスを彩るグッズがたくさん目に付きます。
クリスマスツリーの飾りになるオーナメントは、本当にかわいらしいものばかり。
中でも土地ごとの名前が入った「ご当地オーナメント」は、おみやげにも最適です。
キャンドルやキャンドル立ても種類豊富。
中には、火をつけたらロウソクの熱で回転するような凝ったものまで売られています。
そのほか、木製のおもちゃやお菓子の焼き型、リース、クリスマス飾りなど、どれもかわいらしく、目移りすること間違いなし。
女性なら「これ、カワイイ!」の無限リピートが続くことでしょう。
ショッピングには、かなり時間に余裕を持っておくことをおすすめします。
ミュンヘンのクリスマスは防寒対策をしっかりと
ミュンヘンでクリスマスマーケットが開催される時季は、厳寒のシーズン。
11月の最低気温は1℃、12月になると-6℃まで下がります。真冬の防寒対策をして行きましょう。
ただし、室内やバスの中は暖房が効いているので、分厚く防寒性が高いアウターでありながら着脱しやすいものが理想的。
冷たい空気に触れないためのマフラーや手袋はマストですが、小物類はクリスマスマーケットでも販売しているので、お気に入りのものがあれば、現地調達するのも楽しみの一つです。
日本からは使い捨てカイロを持参をお忘れなく!これさえあれば、ミュンヘンの凍える寒さも楽勝です。
その他にも、ショッピングの戦利品が増えてしまったときのためにパッカブル仕様のエコバッグや、食べ歩き時に便利なウェットティッシュも持参すると、何かと重宝します。
古都ミュンヘンは見どころいっぱい!スポットガイド
ドイツ有数の古都であるミュンヘンは、クリスマスの時季でなくても見どころがいっぱいです。
ぜひミュンヘン観光も目いっぱい100%楽しみましょう。
フラウエン教会(Frauenkirche)
ミュンヘンのシンボル的存在と言えるのが、大きな玉ネギ型のドームがツインで塔になっている「フラウエン教会」です。
塔の高さは約100mもあり、エレベーターと階段で登ることも可能。
塔に登ると眼下にはミュンヘンの街が広がり、天気が良ければ、はるかアルプスも眺められます。
この教会は15世紀後半に建造された後期ゴシック様式で、入口付近にある「悪魔の足跡」は、必見です。
- フラウエン教会(Frauenkirche)
- 住所:Frauenplatz, 80331 Muenchen
- 開館時間:08:00~20:00
- 休館日:無し
- フラウエン教会(Frauenkirche)公式サイト(外部サイト)
ペーター教会(St.Peter Kirche)
ミュンヘンで最も古い教会とされる「ペーター教会」も、足を運びたいスポット。
塔を登るには300段の狭い階段を上がる必要がありますが、ミュンヘンの街を一望できる塔からの眺めは美しく、必ず眺めておきたい絶景です。
- ペーター教会(St.Peter Kirche)
- 住所:Rindermarkt 1, 80331 Muenchen
- 開館時間:07:30~19:00
- 休館日:行事等教会の定めた日
レジデンツ(Residenz)
ミュンヘン観光の目玉のひとつ「レジデンツ」は、14世紀から約500年の間、バイエルン王国を治めた王族「ヴィッテルスバッハ家」が住んでいた宮殿です。
中に入ると、歴代の君主が増改築を続けただけあって、贅の限りを尽くしたインテリアに目を奪われます。
当時の貴族の生活に思いをはせ、時間が経つのを忘れてしまうほどのインパクトです。
- レジデンツ(Residenz)
- 住所:Verwaltung der Residenz München Residenzstrasse 180333 Muenchen
- 開館時間:3月23日~10月20日9:00~18:00(最終入館~17:00)/10月21日~3月22日 10:00~17:00(最終入館~16:00)
- 休館日:1月1日/懺悔火曜日/12月24~25日/31日
- レジデンツ(Residenz)公式サイト(外部サイト)
※開館日・時間は2024年6月時点の状況です。急遽変更になる可能性もあります。
ひと足延ばして~ノイシュバンシュタイン城~
ロマンチックなドイツの思い出を、ミュンヘンのクリスマスに追加して、もう一つ作りたい。
そんな思いに駆られたら、迷わず「ノイシュバンシュタイン城」に足を運びましょう。
ノイシュバンシュタイン城は、女性が誰でも一度は夢見たシンデレラ城のモデルになった城です。
豊かな自然の中にたたずむ姿は、一生忘れられないほどの美しさです。
城の中は、数奇な運命をたどったルートヴィッヒ王の魂が今も住み着いているようで、豪華絢爛なファブリックやインテリアにうっとりすること間違いなし。
▼ノイシュバンシュタイン城へは、現地オプショナルツアーを利用するのがおすすめ!
ひと足延ばして~ドイツ他都市のクリスマスマーケット~
ミュンヘンのクリスマスマーケットを満喫したら、ドイツの他の町のクリスマスマーケットにも足を運んでみてはいかがでしょうか。
ミュンヘンのクリスマスとは違った、その町独自の味わいがあります。
世界中から観光客が訪れるマーケット🎄【ニュルンベルク】
城壁に囲まれた中世の町並みが美しい、南部バイエルン地方の都市「ニュルンベルク(Nürnberg)」。
世界中から約200万人もの観光客が押し寄せる「世界一有名なクリスマスマーケット」が開催されます。
旧市街の広場「ハウプトマルクト」を中心に広がる、クリスマス一色のマーケットは絵本の中に入り込んだように幻想的。
200近い屋台がびっしりと軒を連ね、大変なにぎわいを見せます。
期間限定の遊園地や「クリッペ」と呼ばれるキリスト生誕を再現したジオラマも見ることができます。
また、ニュルンベルクに来たら、ご当地グルメ「ニュルンベルガーソーセージ」をぜひ味わってみてください。ハーブやスパイスの香りが食欲をそそります。
ミュンヘンからニュルンベルクまでは、ICE(高速鉄道)で約70分です。
世界最古のマーケット🎄【ドレスデン】
バロック建築が並ぶ街並みが美しい、ドイツ東部の古都「ドレスデン(Dresden)」。1434年から開催されているクリスマスマーケットは、ドイツ最古のクリスマスマーケットのひとつと言われています。
世界最大のクリスマスピラミッドを中心に、華やかなマーケットが広がります。
屋台には地域の工芸品や、クリスマスシーズンにおなじみの「シュトレン」などのクリスマス特有のドイツ菓子が並びます。
ドライフルーツやナッツが詰まったシュトレンは、15世紀にドレスデンで誕生し、今や日本でもすっかりおなじみになったスイーツ。
クリスマスマーケット期間中にはシュトレン祭りも開催されます。
比較的日持ちのするお菓子なので、お土産にも最適!
首都ベルリンに滞在する方は、鉄道を利用し片道約2時間でベルリンへ日帰りで行くこともできます。
クリスマスシーズンに訪れる場合はドイツの歴史あるドレスデンのクリスマスマーケットに足を伸ばしてみるのもいいでしょう。
世界最大級マーケット🎄【シュトゥットガルト】
ドイツ南西部の都市「シュトゥットガルト(Stuttgart)」のクリスマスマーケットは、300店近くの屋台でにぎわう世界最大級の規模。マルクト広場に面した市庁舎の窓には数字が掲げられ、巨大なアドベントカレンダーに。
周囲のデパートもクリスマスイルミネーションに彩られ、街全体がマーケットのようになります。
各屋台の屋根は、キリスト生誕やクリスマスオーナメントで豪華に装飾されており、世界で最も美しいマーケットのひとつとも言われるほど。
屋台の装飾の美しさを競うコンテストも開催されます。
旧宮殿の中庭で毎晩開催されるコンサートも、訪れる人々を魅了します。
この地の特産ワイン、トロリンガーを使った温かなグリューワインを飲みながら、幻想的なクリスマス気分に浸ってみてはいかが?
ドイツ旅行の観光拠点のひとつフランクフルトからの場合、シュトゥットガルトへは、高速列車ICE(インターシティエクスプレス)等で約1時間半~2時間。
アクセスのよさも魅力です。
▼クリスマスシーズンのドイツ旅行は、早めに予約することがポイント!
ドイツのクリスマスマーケットで楽しみたいグルメは?
名物ホットワイン
寒いドイツのクリスマスを温めてくれる名物ドリンクと言えば、かわいらしいマグカップに入ったホットワインの「グリューワイン」。
赤ワインの中にはオレンジピールなどの香辛料や砂糖などが入っていて、甘く豊かな風味が体を芯から温めてくれます。
注文時に飲み物代とカップ代を支払い、飲み終わってカップを返すと、カップ代が返金されるシステムです。
もちろん、カップが欲しいときはそのまま持ち帰ってOKですし、「カップだけ欲しい!」というリクエストにも応えてくれます。
ドイツと言えばビール&ソーセージ
ドイツで忘れちゃならないのが、ビールです。
ミュンヘンは、ドイツ最大のビール醸造所があるビールの聖地。
毎年秋にはビールの祭典「オークトーバー・フェスト」が開催されます。
寒いクリスマスの時季、ミュンヘンの寒空の下で飲む、冷たいビールも旅の良い思い出となるでしょう。
アルコールのお供には、名物のソーセージをぜひ!
ミュンヘンのクリスマスでは、焼きソーセージはもちろん、カレー味のソーセージや、ハンバーグのようなものまで各種ソーセージが満喫できます。
また、ピザやフライドポテト、クレープのようなスイーツまで、さまざまなフードが楽しめます。
伝統菓子レープクーヘン
もともとニュルンベルクの名物スイーツとして知られる「レープクーヘン」は、スパイスとハチミツたっぷりの伝統的な焼き菓子。
ドイツのクリスマスマーケットには欠かせない存在です。
この時季は人形や家の形などさまざまな形に型抜きされ、クリスマスらしいデコレーションが施されたレープクーヘンを販売する屋台が並びます。
日持ちがするので、クリスマスツリーのオーナメント用に紐を通したものが屋台に並んでいます。
終わりに
ミュンヘンをはじめドイツのクリスマスマーケットはいかがでしたか?
各地の工芸品、おもちゃやキャンドル、ハンドメイドの靴下や帽子など、眺めているだけでも楽しくなるアイテムが並ぶドイツのクリスマスマーケット。
メルヘンチックで幻想的なクリスマス時季のドイツは旅行のベストシーズンと言ってもいいでしょう。
この冬は、素晴らしいドイツのクリスマスをお過ごしください!
※掲載画像にはイメージ画像が含まれています。
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