中国で言葉に困ることは多々あるでしょう。
中国ならではの文化を加味した中国語を覚えていけばとっさの時に役立ちます。
今回はお馴染みの世界的チェーンのコーヒー店や、カフェで簡単に中国語を話してみましょう!
テーマは「シンプル・短文」
中国語を流ちょうに話すことが目的ではなく、よくある状況で”使える”短文”中国語、もしくは単語を、中国上海に3年住んでいた筆者が現地の文化を交えつつ、お伝えいたします。
ただし、中国語は声調(四声/あがったりさがったり)がとても大事。
さわりだけ説明をします。
このように音を上げたり下げたりすることで同じ発音でも意味が異なってきます。
これから出てくる中国語の後ろには数字で四声を付けますね。短く発音して上げ下げしないものは「0」で表します。
難しいので参考程度にしてください。
今回はカフェ編。慣れない土地でどのようなお店に入っていいかわからず、とりあえずカフェで落ち着こうか、という状況は結構あります。
↓↓レストラン編はこちら↓↓
中国のカフェチェーンの一部はこちら。
スターバックス(星巴克)… おなじみのシアトル系コーヒーチェーン。
大都市にはかなりの数があるのではないでしょうか、中都市でも数軒は必ず見かけます。
コスタコーヒー(悦达咖世家)… えんじ色のロゴマークが特徴的なイギリス系のコーヒーチェーン。
価格はスタバと同程度。
パシフィックコーヒー(太平洋咖啡)… 香港系のコーヒーチェーンでロゴは赤色。
ソファ席が多いがあまり混雑していない印象。
Wagas(沃歌斯)… 上海発のおしゃれコーヒーチェーン。
おしゃれなインテリアとスムージーや野菜たっぷりのメニューが特徴で、欧米人のお客さんが多く、店員さんの英語も流暢。
ラッキンコーヒー(瑞幸咖啡)… 2017年にオープンしてからわずか1年で2000店舗を展開、2019年末までに4500店舗を目標にしているという中国最先端コーヒーチェーン。
注文はスマホのみなので旅行者には不向きだが、価格はスタバよりやや安い。
さて、ここでは旅行者がもっとも使いやすいだろうと思われる、スターバックスに入ったときの一例をご紹介します。
他の店舗でもほぼ応用できます。
会員カードを持っているかどうか
気軽なカフェは、日本と同じく先にカウンターで注文することがほとんど。
聞かれ方は色々あるので、このような場面で「卡(カー)」という音が聞こえたら、ほぼ会員カードを求められているなと思ってもらって問題ないでしょう。
カフェでなく通常のショップでも聞かれることがあります。
このように言ってください。日本のスタバカードを持っていても使えないです。
余談ですが、中国のスタバカードはなかなかお得なので、留学や赴任予定の方は作ったほうが良いと思います。
中国のスタバは全体的にお高め、タピオカミルクティーよりも高いです。
ただ、おしゃれでゆったりしたつくりの店舗が多いので、私は他を削ってでも通っていました。
フリーWi-Fiもありますが、店舗によっては(特に観光客が少ない地域では)中国の携帯電話番号を求められることがあるので注意。
続いて注文
中国のスタバではカウンターにメニューがないことがほとんど。言葉ができないと非常に困ります。
- 「有菜单吗?(ヨウ ツァイダン マ?)3 4 1 0」 メニューはありますか?
と一応聞いてみてください。出してくれる場合もあります。
- 「没有 (メイヨウ)2 3」ありません
と言われてしまう可能性は高いですが…
よくあるメニューの中国語はこちら
拿铁(ナティエ)2 3 ラテ
卡布奇诺(カプチーノ)3 4 2 4 カプチーノ
摩卡(モーカー)2 3 モカ
焦糖星冰乐(ジャオタンシンビンルー)1 2 1 1 4 キャラメルフラペチーノ
抹茶星冰乐(モーチャーシンビンルー)3 2 1 1 4 抹茶フラペチーノ
ホットかコールドかを忘れずに。
冰(ビン)1 コールド
頭にこれをつければ完成です。
「冰摩卡(ビンモーカー)1 2 3」アイスカフェモカ
フラペチーノはもちろんホットはないのでそのままでOK。
他にもメニューはたくさんありますが、全ての中国語を覚えるのは至難の業。
わからない場合、無理に英語で通すよりは、漢字で紙に書いて渡すのが一番間違いないでしょう。
カウンター背後にあるメニュー一覧には中国語の横に英語表記もされています。
また、日本と同じで、季節ごとの特別ドリンクは店内の目立つ看板に掲示されています。
読み方が難しいので、その看板を写真に撮って店員さんに見せるのが手っ取り早いですね。
サンドイッチやパンを注文した場合は温めるか聞かれます。
温めてほしい場合は「要(ヤオ)4」、そのままでいい場合は「不要(ブヤオ)2 4」でOK。
[メニューがある場合] カウンターにメニューが置いてある場合は指さしでで通じます。簡単です。
もうすこし丁寧に言いたい場合は
サイズを聞かれます
大杯(ダー ベイ)4 1・中杯(チョン ベイ)1 1・小杯(シャオ ベイ)3 1
これは左からグランデ・トール・ショートです。
ただし、中国のスタバではショートサイズはほぼ提供されないので、小杯と言っても中杯が出てくる可能性は高いです。
名前を聞かれます
カップに名前を入れて間違えないようにするため、名前を聞かれます。(聞かれないこともあります)
自分の名前を中国語読みで伝えても、ローマ字で伝えてもいいですが、王(ワン)2 や金(ジン)1、高(ガオ)1 など、聞き取り易い中国の名前を勝手に名乗ってしまってもいいと思います。
Tiffany(ティファニー)やAnne(アン)など英語名もわかりやすいかもしれません。
(公式ではないが)英語名を持っている中国人は意外に多いのでなにも恥ずかしいことははありません。
この時にカフェによっては持ち帰るか店内で飲むか聞かれることもあります。
どちらかで答えてください。タピオカミルクティー店などのドリンクスタンドでは、「ここで飲む」と言うとストローを刺してくれる場合もあります。
支払い
中国ではスマホ電子マネーが非常に発達しており、よほど田舎でもなければ支払いはほぼスマホ。
支払いの段階になると当たり前のようにバーコードを向けてくることがあります。
そんな時は「現金」と言いましょう。
これだけで通じます。いくら中国でスマホマネーが発達しているとはいえ、現金が使えないお店はほんの少ししかありません。
またクレジットカードを使いたいときはこちら。
「信用卡(シン ヨン カー)4 4 3」がクレジットカードの意味なので、ここだけでもしっかり伝えれば通じると思います。
このように返ってくるはずです。
スタバはほとんど大丈夫ですが、前述の通り、中国ではスマホマネーでの決済が大多数であるため、クレジットカードが使えないお店も多いです。
余談ですが、以下を覚えておくと使えます。
できる、できないを問う際に、上の言葉を最後に付けるだけです。文法など難しいことは抜きにして、これで伝わります。
例えば、「信用卡(シン ヨン カー)」という単語を忘れてしまっても、クレジットカードを見せながら「可以吗?(クーイーマ?)」と言えば伝わります。
カフェでなくてもスマホ電子マネーを求めてくる場面は非常に多いので、「现金(シェンジン」だけでも必ず覚えておきましょう。
受け取り
別の受け取りコーナーで注文したものを受け取る方式です。名前を聞かれた場合は名前を呼ばれます。
もし注文したものがなかなか出てこない場合はこのように言いましょう。
もう少しハイレベルだと
レシートを見せて「好了吗?(ハオラマ?)3 0 0」だけでも伝わりますが、怒っているようで少し感じが悪いので、その場合は笑顔を忘れずに。
席に着く
嬉しいことに、中国のスタバは座れないほど混んでることは少ないです。ただし、日本と違う点としては「相席が普通」であること。
混雑している場合は相席OKです。
そのように聞かれることもあるでしょう。
日本だとこの場合「ここ空いてますか?」と聞くことが多いですが、中国は「ここに誰かいますか?」と聞き方が逆なので、答える場合注意しましょう。
スタバでなくても混んでいる場合は、積極的に使っていきましょう。
「有人吗?(ヨウレンマ?)3 2 0」
非常に簡単です。相席当たり前の大テーブルでも、人が座っている場所の隣に座る場合は念のため聞いたほうが感じがいいですよ。
[番外]タピオカミルクティー
中国にもそこらじゅうにタピオカミルクティー店(もしくはドリンク店)があります。
日本でも人気なので現地で買いたい方も多いでしょう。
よく見かける店は「1點點(1点点)」「COCO都可」「喜茶HEYTEA」「鹿角巷 THE ALLEY」「快乐柠檬 HappyLemon」など。
現地のタピオカミルクティは色々とカスタマイズができるので、前もって以下の単語をメモ帳などに書いておくと便利です。
「珍珠奶茶(チェンジューナイチャー)1 1 3 2」タピオカミルクティー
日本で流行っているような大きめのタピオカのことは「波霸(ボーバー)」というので、メニューはそのように記載されているお店もあります。ただ、中国でもタピオカミルクティーといえばほぼ大きなタピオカを使っているので、そこはあまり気にしなくても大丈夫でしょう。香港式デザートのお店などにある「タピオカミルク」や「タピオカココナッツ」は、昔ながらの小粒のタピオカが使われていることが多いです。
温度
热(ルァ)4 ホット
冰(ビン)1 コールド
少冰(シャオビン)3 1 氷少な目
去冰(チュービン)4 1 氷抜き
中国は健康のために冷たい物をあまり好まない人が多く、氷抜きやホットを注文する人もいます。
甘さ
全糖(チェンタン)2 2 通常の甘さ
半糖(バンタン)4 2 通常の半分
三分糖(サンフェンタン)1 1 2 通常の3割
微糖(ウェイタン)1 2 甘さはほんの少し
无糖(ウータン)3 2 甘さなし
”通常の甘さ” とはいえ、全糖はかなり甘いです。よほどの甘党でない限り、まずは半糖や三分糖で試してみることをおすすめします。
トッピング
追加でプリンや(タピオカが入っていないドリンクは)タピオカ、仙草ゼリーなど様々なトッピングが用意されていることが多いので、「加(ジヤ) 〇〇」と言って追加してもらいましょう。
個人的には「喜茶HEYTEA」が好きです。タピオカだけでなくヨーグルトやチーズクリームを加えたものなどなどたくさんの種類があります。
最後に
中国語は発音と声調が重要ですので本来は発音記号のピンインを用いるべきですが、今回は、本格的ではない、旅行の際のほんの短い「言葉」を伝えるためだけに簡単に書いてみました。
こう言っては元も子もないですが、メモとペンは常に携帯し、漢字で伝えるのが確実でしょう。
ただ、下手ながらも中国語を使うと、伝わったときの喜びも旅の思い出になります。
日本人は見た目は中国人と見分けがつかないので、現地の人だと思われてベラベラ~と話されてしまうこともありますが、その時はこれらの言葉で伝えてみてくださいね。
以上、とにかくシンプル中国語 ~スタバ注文編~でした。
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