一生モノのケニア旅行! アフリカの大草原ではどんな野生動物に出会える?

一生モノのケニア旅行! アフリカの大草原ではどんな野生動物に出会える?

ケニアのライオン

ケニアへの旅行はどうやって行くの?

日本からケニアへ旅行する際は、ケニアの首都ナイロビを目指します。
直行便は飛んでいないため、ヨーロッパ経由や中東経由で向かうのが一般的です。

中東を拠点とするエミレーツ航空やカタール航空利用は、飛行時間が短いのが魅力。
弾丸だと2泊5日間でケニアを旅行することもできますが、見どころを網羅したいならケニアの旅行は5泊8日間もしくは6泊9日間は欲しいところです。

ケニア旅行のベストシーズンは?

ケニアが位置するのはインド洋に面したアフリカ大陸の東側。
国土の大半が標高1,100m以上なので、赤道直下にも関わらず、一年を通じて乾燥した過ごしやすい気候が特徴です。

マサイマラ国立保護区を目的にケニアを旅行するなら、7~10月、1〜2月がおすすめ。
その時期のマサイマラ国立保護区は乾季を迎え、大地を覆っていた草木がなくなっている状態になります。
毎年7~10月頃になると新しい水場やエサを求め、170万頭近いヌーが隣接のセレンゲティ国立公園からマサイマラ国立保護区へ大規模な移動を行います。

ケニアを旅行する前に準備したいもの

ビザはオンライン申請にて所得可能

ケニアを旅行する際、日本人旅行者は一次入国ビザ(観光ビザ)を取得する必要があります。
駐日ケニア共和国大使館のウェブサイトからオンラインでビザ申請が可能です。
もしケニアだけでなく周辺のタンザニア、ウガンダも訪れて、ビザ有効期限内にケニアへ戻る場合は、再入国のビザは不要です。

黄熱病予防接種の証明「イエローカード」、マラリア予防薬などの用意も安心

もう1つ、ケニアを旅行する前に済ませておきたいのが予防接種。
ケニアを旅行する際は黄熱病の予防接が推奨されています。

周辺の感染の危険性のある国や地域を経由する場合に必須になることもあります。
その場合は、受けた場合は予防接種済を証明する「イエローカード」を持っていきましょう。
(※ケニアだけの短期旅行であれば必須ではありません)
またマラリア予防薬も旅行前から服用しておくと安心です。

ケニア旅行中に見たい! BIG5の動物

ヒョウ
鳥類を含めると670種類近いアフリカの野生動物が住むマサイマラ国立保護区ですが、ゲーム・ドライブしている際に「遭遇したらラッキー!」と言われる動物が5種類います。
それはゾウ、ヒョウ、ライオン、サイ、バッファローのことで、現地では“BIG5”と呼ばれています。

特にヒョウは、木の上で昼寝をしていることが多く、発見が困難な動物。
複数のガイドさんが目撃情報をこまめに交換しながら、BIG5を探しに日々奔走しています。
訪れたなら、ぜひ全種類をカメラに収めておきたいものです。

ケニア旅行で動物を見るならマサイマラ国立保護区へ

マサイマラ国立保護区
アフリカの野生動物が暮らすマサイマラ国立保護区は、ケニアで人気の観光地のひとつ。
首都ナイロビから270km離れた場所に位置し、東京都23区の2倍以上の広大な敷地内では、見られる動物の種類も他の場所に比べて多いのが魅力です。
隣国タンザニアのセレンゲティ国立公園とも接しており、動物たちが両エリアを自由に行き来しています。

ナイロビ~マサイマラの行き方

ナイロビからマサイマラ国立保護区への行き方は2通り。

・陸路
5〜6時間ほど舗装されていない道を通る方法で、いかにもアフリカ的なタフなコースといえるでしょう。

・空路
長時間のドライブが心配だったり、時間が限られていたりする場合、ケニア国内を旅行する際は飛行機の方がおすすめ。
飛行機なら片道45〜60分ほどで到着します。
飛行機は小型なので、荷物は1人あたり15kgと厳しく、預けられるのはソフトケースのみ。
スーツケースのようなハードケースは預けることができません。

ヌーの大移動で感じる生態系の神秘

ヌーの大移動
枯れた大地に黒い斑点が絶えることなく続くヌーの行列は壮大!
流れの激しいマラ川を命がけで渡る様子からは大自然の厳しさが感じられます。
この大移動はヌーだけにとどまらず、トムソンガゼルやシマウマなど他の草食動物も続き、さらにライオンやチーターなど肉食動物も狩りへ繰り出します。

大地の上で互いに影響し合うアフリカの動物たち。
マサイマラ国立保護区では大自然が育んできた生態系を見ることができます。
ヌーの移動は乾季が影響していると推測されていますが、その開始時期は毎年異なっています。
世界七不思議の1つとも言われ、これほど大規模なヌーの移動を見られるのはアフリカでもマサイマラ国立保護区とセレンゲティ国立公園だけと言われています。

ケニア旅行で動物に接近できるツアーは1日2回

2匹のライオン
「野生動物の間近まで迫りたい!」
そんな願いを実現できるサファリツアーはゲーム・ドライブと呼ばれ、基本的に動物たちが活動する朝と夕方の1日2回行われています。

アフリカの中でも動物が豊富なマサイマラ国立保護区。
中でも敷地面積に対するライオンの生息数は世界一を誇ります。
自然の中をのびのびと暮らすライオンに近づくのはちょっとドキドキしますが、日本の動物園では決して見られない一面をのぞかせてくれるはずです。

できたらマサイマラには3~4日間滞在したい!

バルーンサファリ
ケニア旅行の目玉となる、野生動物ウォッチング。
ただし、日によってはお目当ての動物が見つからない場合もあります。
そこでマサイマラ国立保護区には3~4日間滞在して、ケニアの大自然を満喫するのがおすすめです。
ゲーム・ドライブ以外にも「気球に乗ったまま頭上から野生動物を観察できる「バルーンサファリ」も人気。
だんだんと空が明るくなる時間帯に出発するので、一日の始まる様子を全身でドラマティックに感じられます。

バルーンサファリ
上空からの景色も刺激的な空中散歩。

ケニア旅行での必需品

朝晩の冷え込みが厳しくなるケニア。
旅行の際は夏でも体温調節ができる防寒具やウィンドブレーカーなどがあると心強いでしょう。
空気が乾燥しているので保湿対策も忘れずに。
ケニアを旅行する際は、日焼け止め、サングラス、帽子、のど飴、クリームなどが必需品です。
双眼鏡があれば、はるか遠くの動物も見られ、ワイルドかつリアルなサファリをより楽しめます。
また酔い止めがあると安心です。

優雅なホテル滞在も楽しめるケニア旅行

まだまだ日本ではケニアは特殊な旅行先というイメージですが、実はヨーロッパでは野生動物を目的に昔からケニアは人気の旅行先でした。
そのためホテル設備も充実しているのが嬉しいポイント。
壮大な自然を満喫しつつ、優雅なグランピングを楽しめます。

アフリカンな色使いの「マラ・セレナ」

マラ・セレナ
マラ・セレナは丸みをおびた外観が特徴
高台に建てられた「マラ・セレナ」は眼下にサバンナが広がり、マラ川も見渡せる眺望抜群なホテルです。
客室やレストランは、マサイ族の家がテーマになっていて、カラフルで可愛らしいインテリアが印象的。
ツアーがない日中はパノラマビューが楽しめるプールでのんびりとした時間を過ごすのがおすすめです。

趣きある老舗「ガバナーズ・キャンプ」

ガバナーズ・キャンプでは、すぐ近くまで野生動物が接近してくることも
ガバナーズ・キャンプでは、すぐ近くまで野生動物が接近してくることも
1972年からケニアを訪れる旅行客をあたたかくもてなしてきた「ガバナーズ・キャンプ」。
木々の間にひっそりとたたずむ景観は、まるで建物自体が自然の一部のよう。
マラ川からも近く、テント式ロッジからは雄大なアフリカの大地が肉眼で望めます。
そのクラシックな雰囲気は、欧米からの観光客を魅了し続けています。
浴室含むどの部屋からも景色が堪能できるデザイン
浴室含むどの部屋からも景色が堪能できるデザイン

動物好きなら他の国立公園も!

ケニアを旅行する際、マサイマラ国立保護区は外せないケニアの人気旅行スポットですが、時間があるのなら他にもあるケニアの名所を旅行してみましょう。

ナクル湖国立公園

ナクル湖国立公園
動物好きならマサイマラ国立保護区だけでなく、ケニアを代表する3大国立公園・保護区を制覇してみるのもいいかもしれません。
ナイロビ市内から車で約2時間の距離にある「ナクル湖国立公園」はその中のひとつ。
ここはフラミンゴが有名ですが、ペリカンなどの水鳥も豊富なので、バードウォッチングの天国とも呼ばれています。
ケニア各地で保護された動物も受け入れており、その中には絶滅危惧種のクロサイも含まれています。

アンボセリ国立公園

アンボセリ国立公園
マサイマラ国立保護区、ナクル湖国立公園と並び、もう1つのケニア3大国立公園・保護区はアンボセリ国立公園です。

タンザニアとの国境近くに位置し、アフリカ最高峰のキリマンジャロを背景に野生動物がたたずむ景観は、まさに絶景。
ヘミングウェイがケニアを旅行した際、「キリマンジャロの雪」を執筆した場所としても有名です。
3大国立公園・保護区草原は草原、湖、山などそれぞれ異なる自然を堪能できる、もっともケニアらしい旅行先なのです。


サークル・オブ・ライフの世界へ

ケニアの夕陽
ライオンにシマウマ、ゾウやヌーなど、日本では動物園でしか見ることができなかった動物が自由に駆け巡る国、ケニア。
旅行で訪れるなら、野生動物の宝庫といわれるマサイマラ保護区はぜひ訪れたいところです。
マサイマラ保護区以外にも、国立公園、国立保護区、動物保護区のエリアが国内に59ヵ所もあるほど自然が豊かなケニアで、旅行中に目にする景色を脳裏に焼き付けながら、アフリカらしい生命のエネルギーを受け取りましょう。
日本でもなじみのある“サファリ”という言葉は、実はアフリカ東部・中部で使われていたスワヒリ語が語源になっています。
その後、19世紀後半に英語に取り込まれ、日本に伝わってきました。
もともとは“長い旅”を意味するサファリ。
その言葉の通り、アフリカ大陸にあるケニアへの旅行は距離的にも時間的にも長い旅なのかもしれませんが、その時間を裏切らない感動があるはず。

アフリカの大草原で目にした動物たちの姿はきっと生涯の思い出となって脳裏に刻まれることでしょう。

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投稿日:2019.09.06

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