為替(かわせ)レート(Exchange rate)とは、為替相場とも呼び、外国為替市場(がいこくかわせしじょう)において異なる国の通貨を為替交換(手形・小切手・証書などで金銭の受け渡し)する際の、交換比率、または、取引相場を指します。
一般的にこの「為替レート」は銀行間取引(インターバンク取引)のレートを指します。
海外旅行などで個人が銀行等で現金を異なる国の通貨に交換する際の「両替レート」は、外国為替市場における「為替レート」とは異なるものですが、「為替」という言葉に「交換、ひきかえ」という意味があることから「為替レート」を「両替レート」の意味として使うこともあります。
英語ではどちらも「Exchange rate」です
■為替レートについて
外国為替市場における為替レートには、売値(うりね・TTS)、仲値(なかね・TTM)、買値(かいね・TTB)の3つがあります。
新聞やニュースで流れているレートは仲値(なかね・TTM)と言って、銀行間市場の為替相場を元に決められる基準値となり毎日変動します。
この仲値を元にそれぞれの銀行がその通貨を売る=売値(うりね・TTS)と、銀行が買う=買値(かいね・TTB)を決定します。
この2つには為替手数料が含まれています。
銀行の外貨預金や異なる通貨での海外送金の際はこのTTSとTTBを使って取引が行われます。
為替レートは買値(かいね・TTB)<仲値(なかね・TTM)<売値(うりね・TTS)の順に高くなります。
■両替レートについて
外貨両替を行っている場所では、通常「BUY」「SELL」の2種のレートを掲示しています。
一般的に両替レートは両替手数料込ですが、国やエリア、両替所によっては、込ではない場合もあります。
また、手数料は均一ではなく一般に流通の多い米ドルは手数料が安く、ほかの国の通貨は手数料が高いです。
【日本国内で円を外貨に交換(現地通貨→外貨)する場合(買値に比べ高い)】
販売レート(SELL(両替所側が外貨を売る)または、CASH S(現金売り相場))を確認しましょう。
【あまった外貨を日本で円に交換(外貨→現地通貨)する場合(売値に比べ安い)】
買取レート(BUY(両替所側が外貨を買う)または、CASH B(現金買い相場))を確認しましょう。
両替レートは「買取レート(BUY)」<「販売レート(SELL)」と、「SELL」の方が大きい数字になり、2つの差額が両替商の儲けです。