一度は訪れてみたい世界遺産のひとつ「モン・サン・ミッシェル」
モン・サン・ミッシェルの最大の魅力は、潮の満ち引きにより表情を変える全景です。
満潮時には海に浮かぶ幻想的な古城として姿を現し、モン・サン・ミッシェルが海に映りこみます。
この記事では、そんなフランスの世界文化遺産「モン・サン・ミッシェル」について、その魅力と行き方、過ごし方などを解説します。
モン・サン・ミッシェルとは
フランスを代表する世界文化遺産であり、カトリックの巡礼地でもある「モン・サン・ミッシェル」
パリから車で4時間~5時間ほどのフランス西海岸に位置し、海岸から1kmほど離れた沖合の砂地に浮かぶ幻想的で神秘の島にそびえる修道院は、モン・サン・ミッシェルのシンボル的存在です。
その幻想的な美しさ、圧倒的な景観を見ようと世界中から多くの人が訪れる観光地でもあります。
「モン」は山、「サン・ミシェル」は「聖ミカエル」を意味します。
これは708年に、大天使ミカエルが司教オベールの夢に現れ、山上に聖堂を建造するよう告げ、司教が小さな聖堂を建てると、陸続きだった岩山が一夜にして海に囲まれ島になったと伝えられていることに由来するとか。
モン・サン・ミッシェルの見どころ
海の上に浮かぶように建つモン・サン・ミッシェルの魅力は、壮麗な外観だけではありません。1,300年にわたってさまざまな形で使用されてきたモン・サン・ミッシェルは、元は修道院として建てられましたが歴史に応じてその役割は変わり、14世紀には城壁として、18世紀には監獄として使われてきました。そんな独特な歴史的背景とともに各時代の建築様式が同化した場所は、複雑な建造物になっています。そんなことから“西洋の驚異”と称されたり、荘厳な外観から“海上のピラミッド”とも呼ばれています。
また、モン・サン・ミッシェルがそびえ立つサン・マロ湾は、潮の満ち引きが激しい場所として有名です。
干潮時には陸続きに、満潮時には海に孤立する、自然とともに景色を変化させる場所でもあります。
あたり一面は海ですが、実際に海に囲まれた島の姿が見られるのは、大潮の満潮の時間帯にあたる時のみで、年に20回ほどしかありません。
モン・サン・ミッシェルまでの行き方
日本からフランス・パリまでは直行便で約14時間30分~15時間ほど。
現在は羽田空港からパリのシャルル・ド・ゴール空港までをANA、JAL、エールフランス、関西国際空港からはエールフランスが就航しています。
ここではパリからモン・サン・ミッシェルまでの行き方を解説します。
モン・サン・ミッシェルは、パリから西に360kmほど離れた場所に位置しています。
日本でいうと東京から名古屋間に相当する距離です。
決して近い場所ではありませんね。
行き方は、大きく2通り。(2024年12月現在 1EUR=163円)
交通手段 | 所要時間 | 料金 | メリット・デメリット |
---|---|---|---|
①電車+バス | 約3時間30分 | 50ユーロ (約8,174円)~ |
〇オプショナルツアーと比較して金額が安い 〇自由に旅程を決めることができるため、経由駅の観光も楽しめる △バスが渋滞に巻き込まれる可能性がある △乗換えに失敗すると同日にモン・サン・ミッシェルに辿り着けない可能性がある |
②オプショナルツアー | 約14時間/日帰り | 150ユーロ (約24,524円)~ |
〇安心・快適・無駄なく移動ができる 〇ガイドさんや、オーディオガイドで解説が聴ける △自身で移動するのと比較して、金額が高め △時間が決められているため自由度が低い |
①電車とバスでモン・サン・ミッシェルに行く
パリのモンパルナス駅(Gare Montparnasse)
↓TGV高速列車(約2時間)
レンヌ駅(Rennes)
↓バス(約1時間30分)
モン・サン・ミッシェルバス停
↓無料シャトルバス(約10分)又は徒歩(約40分)
モン・サン・ミッシェル
それぞれ、乗り換えにも時間を要するため計画は余裕をもって行いましょう。
![人物アイコン30代女性OK](https://hotels.his-j.com/ct/tripiteasy/wp-content/uploads/2022/04/icon_women30_good.png)
「SNCF Connect」というアプリから予約できますよ。
注意点②レンヌからモン・サン・ミッシェル行きのバスは、1日2~3本のみです。
こちらも事前予約が可能なため、余裕をもったスケジュールで予約しましょう。
レンヌの他、夏であればフランス・ブルターニュ地方の海辺の町サン・マロを経由するのもおすすめです。
②オプショナルツアーに参加する
パリからは、さまざまなオプショナルツアーが日々催行されています。
一般的な日帰りツアーの所要時間は、約14時間ほど。
バスの中や観光地でガイドさんの話を聞くことで、より一層充実した旅になります。
オーディオガイド付き、日本語ガイド付き、昼食に名物のオムレツ付き、モン・サン・ミッシェル以外の観光地に立ち寄れるツアーなど、種類が豊富なので吟味してみては。
パリからモン・サン・ミッシェルまでは決して近くはない距離(東京~名古屋ほど)。
せっかくなので1泊2日のツアーに参加するのもおすすめです。
宿泊者の特権は、夕方・夜・朝と移り変わる空とともにモン・サン・ミッシェルを眺めることができ、また日帰り観光客がいない時間帯のモン・サン・ミッシェルをゆっくりと堪能することもできます。
その他、個人旅行では訪れにくい街に立ち寄れるなど、フランスの新たな魅力や景色を楽しめます。
個人で訪れる場合に比べて少々料金は上がりますが、時間に限りがある方や、初めての方、効率よく回りたい方におすすめです。
![人物アイコン30代女性OK](https://hotels.his-j.com/ct/tripiteasy/wp-content/uploads/2022/04/icon_women30_good.png)
刻々と移り変わる空をバックにそびえる姿は圧巻です。
この神秘的な雰囲気の中でゆっくり過ごしたい方は、対岸エリアのホテルで1泊したいところです。
ホテルからモン・サン・ミッシェルを眺めたい場合は、しっかりと確認した上でホテルを選定しましょう。
モン・サン・ミッシェルでやりたいこと・行きたい場所
モン・サン・ミッシェル修道院
![モンサンミッシェルの回廊](https://hotels.his-j.com/ct/tripiteasy/wp-content/uploads/2024/12/AdobeStock_550564169.jpg)
モン・サン・ミッシェルと言えば修道院。
島へは、760mほどあるパセレル橋を渡り、王の門をくぐると、一気に中世の雰囲気が広がります。
お土産物店やホテル、レストランが並ぶ曲がりくねった細い坂道もその雰囲気を醸し出します。勾配がきつくなると、いよいよ修道院の入り口となります。
修道院を見学するには、入場券が必要です。
訪れる際には、事前にチケットを予約することをおすすめします。
オプショナルツアーによっては、修道院のチケットが付いていないものもあるため、確認しましょう。
![人物アイコン30代女性OK](https://hotels.his-j.com/ct/tripiteasy/wp-content/uploads/2022/04/icon_women30_good.png)
また足元は滑りにくく履きなれた靴で訪れましょう。
西のテラス
修道院の西側に位置するテラスからは、ブルターニュ地方やノルマンディ地方の絶景を望むことができます。
また、本土とサンマロ湾にうかぶ島を繋ぐパセレル橋が見渡せます。
特に夕日が沈む時間帯は、ロマンチックに。
ハネムーンとして訪れるカップルが多いのも納得の理由です。
天気の良い日には北側に島が見えることもあります。
![人物アイコン30代女性OK](https://hotels.his-j.com/ct/tripiteasy/wp-content/uploads/2022/04/icon_women30_good.png)
モン・サン・ミッシェルに結婚の証を残しませんか?
ハネムーナーや記念日旅行向けに、モン・サン・ミッシェルで結婚式を司る司祭からの結婚証明書、婚姻届がセットになったプランがあります。
結婚証明書の対象は日本にて結婚式もしくは入籍をすでに終えているカップルの方となります。
特別なセレモニーなどはありませんが、受け取られた結婚承認証に含まれる婚姻届は、お二人が日本に帰国されてから必要事項を記入し、付属の封筒を使って所定の住所に郵送していただきます。
司祭が婚姻届を受理した後、保管されたことをお知らせするハガキが婚姻届に記載されている日本の住所に送付されます。
お二人の婚姻届は司祭の下で永遠に保管されます。
※結婚承認証及び婚姻届はフランスの法的な効力はありません。
付属教会
モン・サン・ミッシェル修道院の内部には、修道院附属の教会があります。
ロマネスク様式とゴシック様式が混じり合う教会は、荘厳な雰囲気が漂います。
高い天井にあるステンドグラスからは自然光が差し込み、より神秘的で美しい空間となります。
礼拝が行われている時は、私語を控え静かに過ごしましょう。
王の門
侵入者を防ぐために造られたはね橋から続く王の門。
重厚な雰囲気のある王の門は、モン・サン・ミッシェルの入り口に位置し、島のメインストリートであるグランド・リュに繋がっています。
モン・サン・ミッシェルの名物グルメ、オムレツ
![モンサンミッシェル オムレツイメージ](https://hotels.his-j.com/ct/tripiteasy/wp-content/uploads/2024/12/AdobeStock_119371074.jpg)
モン・サン・ミッシェルの名物グルメといえばオムレツです。
最も有名なお店が「ラ・メール・プラール」。
ふわっふわのスフレオムレツの食感と美味しさは、一度食べたら忘れられません!
味は比較的あっさりとしているため、お塩やケッチャプをお好みでかけるのもおすすめです。
人気店なのでなかなか入れないことも。
近くにも美味しいオムレツ屋さんはありますので、時間と相談しながら検討しましょう。
さいごに
一度は訪れてみたい世界遺産のひとつ「モン・サン・ミッシェル」
モン・サン・ミッシェルの最大の魅力は、自然の神秘に溶け込む建造物であること。
潮の満ち引きや、朝日や夕日、夜景によっても表情が異なり、その時ならではの景色が旅のひとつの思い出となります。
せっかくなので、ぜひ余裕をもって計画したいものですが、旅行日程に余裕がない場合などには、オプショナルツアーなどを活用するのも手ですね。
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