日本より物価が安いと言われるフィリピンには、青い海と白いビーチのコントラストが美しいセブ島や、ショッピングを満喫できるマニラなど、さまざまな見どころがあります。
そんなフィリピン旅行に行く場合、費用がどのくらいかかるのか気になるところ。2泊3日や3泊4日、7泊8日でフィリピンに行く場合、予算はどのくらいで考えればよいのか?現地でかかる費用は?など、気になるさまざまな費用について解説します。
(2024年7月時点の目安)
フィリピン旅行の費用って、どのくらい必要?
フィリピン旅行に必要な費用は滞在日数や滞在中の観光プラン、ショッピングをどの程度楽しむのか?マリンアクティビティや観光を楽しむのか?など現地での過ごし方によって変わります。
また、フィリピンへの行き方選びも、旅費を左右する重要なポイントです。
1.パッケージツアーを利用する。
2.航空券やホテルを個別に手配して個人旅行で行く。
パッケージツアーは、燃油サーチャージが旅行代金に含まれていることが多く、空港⇔ホテル間の送迎がセットになっていたり、アレンジで送迎付きプランに変更できたりします。
個別に考える費用が少なく、航空券とホテルもセットになっているため利用しやすいと感じるかもしれません。
航空券・ホテルを個別に手配する方法は、空港からの移動手段も含めてすべて自分で調べなくてはならないため手間を感じる部分がありますが、1泊ずつ宿泊ホテルを変えるなど自由にプラン立てできるというメリットがあります。
ここでは2泊3日、3泊4日、7泊8日でフィリピン旅行に2人で行く場合の、1人あたりの予算について解説します。
2泊3日のフィリピン・セブ島旅行の場合
2人で2泊3日のフィリピン・セブ島旅行をする場合、1人あたりどのくらいの費用を予算として考えると良いのでしょうか。
ここでは、最低でもどのくらいかかるかの目安の金額について解説します。
・Wi-Fiレンタル:約4,500円~
・フィリピン滞在中の食事代:7,000円~
航空券代金:約71,000円〜+宿泊費:約15,000円〜+空港⇔ホテル間の交通費:約2,500円=約88,500円〜です。
約102,000円〜(2人で合計約204,000円〜)+オプショナルツアー代・お土産代・買い物代・交通費と考えましょう。
宿泊するホテルや、現地での過ごし方によって必要な予算は変わります。
3泊4日のフィリピン・セブ島旅行の場合
3泊4日でフィリピン・セブ島旅行をする場合にかかる費用の目安は、以下です。
・Wi-Fiレンタル:約6,000円~
・フィリピン滞在中の食事代:10,000円~
航空券代金:約71,000円〜+宿泊費:約22,500円〜+空港⇔ホテル間の交通費:約2,500円=約96,000円〜です。
約114,000円〜(2人で合計約228,000円〜)+オプショナルツアー代・お土産代・買い物代・交通費と考えると良いでしょう。
1週間(7泊8日)のフィリピン・セブ島旅行の場合
せっかく行くなら、長めに滞在したい!という方におすすめの7泊8日のフィリピン・セブ島旅行をする場合にかかる費用の目安は、以下です。
・Wi-Fiレンタル:約12,000円~
・フィリピン滞在中の食事代:22,000円~
航空券代金:約71,000円〜+宿泊費:約52,500円〜+空港-ホテル間の交通費:約2,500円=約126,000円〜です。
約163,000円〜(2人で合計約326,000円〜)+オプショナルツアー代・お土産代・買い物代・交通費になります。
滞在日数が多い分、フィリピン滞在時に利用する予算を多めに考えましょう。
フィリピン旅行前に手続きが必要な5つの項目と費用
フィリピン旅行にかかる費用は大きく分けて、出発前と現地滞在時にかかる費用があります。
ここでは、フィリピンへ行く前に必要な5つの費用について解説します。
航空券
まず、フィリピン旅行に行く際に必須の費用となるのが航空券代金です。日本国内の発着地や利用する航空会社、乗継で行くか直行便で行くかなどによって航空券の代金は変わります。
航空券代金は、東京発セブ島行き直行便のエコノミークラス利用の場合、1人当たり往復約36,000円〜。
航空券代金のほかに燃油サーチャージや空港使用料、諸税などがかかります。全部合わせると約71,000円〜が相場です。
東京発マニラ行き直行便のエコノミークラス利用の場合だと、1人当たり往復約30,000円〜で、全部合わせると約61,000円〜が相場です。
航空券代金は出発時期や予約のタイミングによっても変わります。
年末年始やゴールデンウィーク、お盆時期など日本の大型連休時期の旅行を直前に予約すると、マニラ行きは往復110,000円以上、セブ島行きは往復200,000円以上になることもあります。
予算重視の場合はオフシーズンに旅行計画を立てたり、早めに予約したりすると良いかもしれません。
宿泊費
フィリピンにはリーズナブルなホテルから、ウォーターパークを備えたリゾートホテルまで、さまざまなタイプのホテルがあります。
リゾートエリアや中心地に近いシティエリアなど、旅の目的や条件に沿ったホテル選びが可能です。
たとえばセブ島の場合、2名1室利用の場合1泊1名あたりリーズナブルな2つ星ホテルの東横INNセブだと約7,500円~、コロニアル・プランテーション様式のコテージが点在する4つ星ホテル「プランテーション ベイ リゾートアンドスパ」は約29,000円~です。
さらに、同じホテルでも高層階で眺めが良い、海が見える、お部屋が広い、食事付きなど、諸条件によって料金が変わります。
ある程度予算を決めてから、立地やお部屋のグレードなど希望条件に近いホテルを選ぶと探しやすいかもしれません。
オプショナルツアー
オプショナルツアーを活用すると、マリンアクティビティや個人旅行では行きにくい場所の観光などを楽しめます。
オプショナルツアーは参加するプランによって金額が異なり、たとえばセブ島発のジンベエザメ&スミロン島ツアーは約25,500円〜、セブ島発の定番!セブ島市内観光ツアーは約11,000円〜、マニラ発のイントラムロス観光ツアーは約22,000円~です。
1日あたりの予算を決めて、オプショナルツアーの中から参加したいものを選んでみてはいかがでしょう?
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Wi-FiルーターまたはSIM(プラスチックSIM、eSIM)などの通信費
利用しているスマホの契約プランによっては、日本の料金プランが適用されず高額請求につながったり、フィリピンでデータ通信が使えないという事態を招くことがあります。
そういったトラブルを防ぐ手段として、フィリピンでデータ通信が可能なWi-FiルーターやSIMカードのレンタルがおすすめです。
Wi-Fiルーターは、無制限プランだと1日あたり1,500円くらいからレンタル可能です。最大データ通信料や、オプションの有無によってレンタル費用は変わります。
海外旅行保険
海外では日本の保険が適用されないため、渡航中に病院にかかると高額な医療費が発生します。万が一に備えて海外旅行保険に加入しておきましょう。
海外旅行保険に加入しておくと、フィリピン渡航中にケガや病気、盗難にあった際などに保険が適用され安心です。
【海外旅行保険の費用】
・2泊3日:約1,100円~(1人当たり)
・3泊4日:約1,400円~(1人当たり)
・7泊8日:約2,700円~(1人当たり)
海外旅行保険は利用する保険会社や加入プラン、オプションの有無によって費用が変わります。
フィリピン滞在中に必要な費用をチェック!
フィリピン旅行の前に手続きが必要な費用がわかったら、次はフィリピン滞在中にかかる費用を知りたいところ。
ここでは、フィリピン滞在時に必要な3つの費用について解説します。
食事代
フィリピンにはフィリピン風やきそば「バムアイ・ビサヤ」や、肉や野菜をピーナッツソースで煮込んだ「カレカレ」など、さまざまなローカルグルメがあります。
ローカルレストランやホテルのレストランなどで食事を楽しむことができ、どこでごはんを食べるかによっても必要な食費が変わります。
ファストフードは120ペソ(約325円)くらいから、バムアイ・ビサヤは230ペソ(約625円)くらいから、カレカレは570ペソ(約1,550円)くらいから味わえます。
このようにフィリピンでは日本よりも少し安い金額で、食事を楽しめます。
1日あたりの食費は約3,000円くらいと考えるとよいでしょう。
交通費
セブ島やマニラに旅行中の、一般的な交通手段はタクシーです。
フィリピンの首都マニラには市内循環バスがありますが、観光客には利用が難しいと感じるかもしれません。
また、LRTやMRTといった鉄道もありますが、路線ごとに料金体系が異なります。
利用する都市やタクシー会社によって価格は変わりますが、メーター制タクシーの初乗り料金は350m30ペソ(約85円)程度、以降は250mごとに2ペソ(約6円)程度が加算されていきます。
相乗り型タクシーのジプニーは1区間7.5ペソ(約25円)程度、2輪馬車のカレッサは30ペソ(約85円)程度から利用可能です。
鉄道の初乗り料金は、15〜30ペソ(約45円〜85円)程度です。
【空港から主要都市までのタクシー代】
●マクタン・セブ国際空港からマクタン島ホテルエリアまで300ペソ(約810円)程度
●マクタン・セブ国際空港からセブ・シティまで450ペソ(約1,250円)程度
●ニノイ・アキノ空港からマニラ中心部まで350ペソ(約950円)程度
観光でどこをまわるかによって、必要な交通費は変わります。1日あたり3,000円〜5,000円程度と想定しておくとよいでしょう。
また、フィリピンでは、配車アプリ「Grab」が利用可能です。
Grabを利用すると、行き先をあらかじめアプリで登録して、移動にかかる費用の確認ができます。ぼったくりの心配をせずに利用できるのでおすすめです。
お土産・ショッピング代
フィリピン雑貨などを買ったり、お土産を選んだりするのも旅行の楽しみのひとつです。
バナナチップスやドライフルーツ、フィリピン風焼きそばのインスタント麺など、フィリピンにはお土産に買いたいさまざまなアイテムがあります。
バナナチップスは100g1袋60ペソ(約165円)、ドライマンゴーは100g1袋115ペソ(約315円)程度で購入できます。
お土産の費用は購入するものや個数によって変わりますが、おおよそ3,000円〜で考えておくとよいでしょう。
また、セブシティやマニラにはショッピングモールがあるので、衣類やアクセサリー、雑貨選びも楽しめます。
ショッピングを楽しみたい方は、あらかじめショッピングに使う予算を決めておくとよいでしょう。
日本とフィリピンの物価を比較
タクシーは初乗り350mまで30ペソ(約85円)程度で乗車できるなど、フィリピンの物価は日本よりも安い傾向にあります。
そのため、日本滞在時よりも費用を抑えることが可能です。
2024年7月現在、1ペソ=約2.7円前後です。
ファストフードは120ペソ(約330円)前後から味わえ、コンビニやスーパーマーケットでミネラルウォーターは500ml1本15ペソ(約45円)前後、330mlのビールは65ペソ(約175円)前後で購入できます。
食費を抑えたいときは、リーズナブルなお店やファストフード店での食事を検討しましょう。
また、フィリピンにはチップの習慣があります。サービス料を含まないレストランやタクシーでは支払い総額の約10%、ベットメイキングやホテルのルームサービスには20ペソ(約55円)をチップとして支払います。
フィリピン旅行の費用を抑えるコツ
日本よりも比較的物価が安いフィリピンの旅行費用を抑えるためのコツは、旅行に行くタイミングや現地での過ごし方に秘訣があります。
年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなど、日本から海外旅行に出かける人が増える時期は、航空券やホテルの宿泊費が高めになります。
2月上旬のフィリピンの旧正月や3月下旬のイースターにあたる日も高めです。
また、雨季にあたる時期は、旅行代金が安めになる傾向があります。
日程の調整が可能な場合は、大型連休や2〜3月などの旅行代金が高い時期を避けたり、雨季の時期に旅行計画を立てたりするとよいでしょう。
現地では、食事はファストフードやローカルレストランなどのリーズナブルなお店で、お土産などはスーパーマーケットで購入すると費用を抑えることができます。
旅行費用を抑えてフィリピン旅行を楽しもう
多数の島々からなるフィリピンには、美しい青い海が魅力のセブ島や、ショッピングセンターや歴史的建造物があるマニラなどの魅力的な観光地があります。
行く都市によって楽しみ方が異なるフィリピンでは観光やアクティビティを楽しむ、ローカルグルメを味わうなど、さまざまな過ごし方ができます。
フィリピンでの過ごし方によってフィリピン旅行にかかる費用が変わるので、最低どのくらいを予算として考えればよいか、この記事を参考に確認してみてください。
事前にかかる旅行費用を抑え、オプショナルツアーやショッピングの予算を増やすなどの旅行プランを立てて、フィリピン旅行を楽しんでみませんか。
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