インド洋に浮かぶ島国モルディブ。白い砂浜に透き通った海、プライベートリゾートが叶う水上コテージ。一度は訪れてみたい憧れの旅行先として、ハネムーナーから家族旅行まで高い人気を誇ります。
モルディブ旅行を計画する際に気になる3泊5日や4泊6日の旅行費用や、現地で必要な費用や物価について解説します。(2024年7月、1ルフィヤ(MVR)=約10.25円、1USドル=約159円での換算)
モルディブの旅行費用ってどのくらい必要?
モルディブは日本から直行便が飛んでおらず、アジアや中東地域を経由して約13時間、時差は日本が4時間ほど進んでいます。※利用する航空会社や経由地によって所要時間は変わります。
モルディブに行く手段としては、パッケージツアーと個別で手配していく個人旅行があります。
旅行の目的や予算に合わせて選択しましょう。
個別で手配する手間が省けることが最大のメリットです。
航空券とホテルがセットになっているものが多く、いろいろな商品が展開されているので、自分に合った商品を選ぶことができます。また、比較的個別で手配する場合よりも費用が安く済むことが多いです。
宿泊するホテルを1泊ずつ変えたり、スケジュールを自由自在にプランニングできるメリットがあります。
ただし、航空券とホテルを個別に手配する場合、空港からの移動手段も含めて自分で計画する必要があります。
ここでは3泊5日、4泊6日でモルディブ旅行に2人で行く場合の、1人あたりの予算について解説します。(2024年7月時点の目安)
3泊5日のモルディブ旅行費用
3泊5日のモルディブ旅行費用の相場は1人あたり約258,500円~です。
内訳は下記の表です。
出発時期や宿泊するホテル、食事をオールインクルーシブにするかなど条件によって費用は変わります。
項目 | 費用 |
航空券(往復) | 約100,000円~ |
ホテル・宿泊 | 約90,000円~ |
食費 | 約45,000円~ |
交通費 | 約3,000円~ |
Wi-Fi・通信 | 約5,000円~ |
観光・アクティビティ | 約10,000円~ |
海外旅行保険 | 約2,500円~ |
お土産・ショッピング | 約3,000円~ |
4泊6日のモルディブ旅行費用
4泊6日のモルディブ旅行費用の相場は1人あたり約306,000円~です。
内訳は下記の表です。
項目 | 費用 |
航空券(往復) | 約100,000円~ |
ホテル・宿泊 | 約120,000円~ |
食費 | 約60,000円~ |
交通費 | 約4,000円~ |
Wi-Fi・通信 | 約6,000円~ |
観光・アクティビティ | 約10,000円~ |
海外旅行保険 | 約3,000円~ |
お土産・ショッピング | 約3,000円~ |
ハネムーナーの方や大切な方との旅行にはホテルに予算をかけると、より贅沢な時間を過ごせます。
パッケージツアーの場合にはオプショナルツアーが組み込まれていたり、期間限定セールや早割を活用するとお得に旅行ができます。
モルディブ旅行出発前に手続きが必要な5つの項目と費用
モルディブ旅行にかかる費用は出発前と現地滞在時にかかる費用に分けられます。まずは旅行前に必要な5つの費用について見ていきましょう。
航空券
モルディブの航空券費用は出発時期や予約のタイミング、利用する航空会社によって大きく異なります。日本からモルディブへの直行便はなく、最低でも1回は乗り継ぐ必要があります。
エコノミークラス利用の場合、航空券往復の費用は1人当たり約80,000円〜(閑散期出発の場合の例)。航空券代金のほかに燃油サーチャージや空港使用料、諸税などがかかり、合計約100,000円~が相場です。
LCCの利用や相場よりも割安な航空券の場合、乗り継ぎの回数や所要時間が長くなるフライトもあります。到着までに疲れてしまわないよう予定を組みましょう。
予算を抑えたい場合には、オフシーズンや夏休み、年末年始、ゴールデンウィーク等の大型連休を避けて予約をするとよいでしょう。
宿泊費
モルディブにはカジュアルに楽しめるホテルから、上質なサービスが提供される高級ホテルまで、さまざまなタイプのホテルがあります。
1島1リゾートのモルディブでは滞在中多くの時間を過ごすホテルは非常に重要です。リゾートの雰囲気、島の大きさ、海の特徴などリゾートごとに個性があります。宿泊するホテルによって食事内容や飲み物、レストランの種類やアクティビティも異なります。オールインクルーシブのホテルも多いですので含まれる内容を確認しましょう。
ホテルのランクによって、同じサンセットクルーズでもボートはラグジュアリーボート、シャンパンやカナッペが付くなど、コストと付加価値が変わってきます。滞在中の過ごし方を考え、希望条件に合うホテルを探しましょう。
空港からホテルへの所要時間と移動手段も併せて確認しておくと安心です。
滞在中の朝、昼、夜の食事代とアルコールなどの飲食代が宿泊料金に含まれていることです。アクティビティやスパ、娯楽施設の使用など含まれる内容はホテルによって異なります。
オールインクルーシブってお得なの?
「元々オールインクルーシブ」になっているホテルはお得になることがほとんどです。アルコールを多く飲む方や3食しっかり食事をする方はさらにお得感が増すでしょう。
「追加料金を払ってオールインクルーシブ」にする場合には必ずしもお得になるとは限りません。ラグジュアリークラスのホテルは追加料金を払うケースが多いです。
・スタンダードホテル:約20,000円~
・スーペリアホテル:約45,000円~
・デラックスホテル:約70,000円~
・ラグジュアリーホテル:約90,000円~
※宿泊する時期により宿泊代は変わります。
オプショナルツアー
費用の目安:1日あたり約10,000円~
モルディブのオプショナルツアーはシュノーケリングやダイビング等のマリンスポーツやクルーズが人気です。
モルディブの海の透明度は抜群です!カラフルな熱帯魚やウミガメ、エイやサメに出会えます。波も穏やかなのでダイビング初心者の方でも安心です。
宿泊するホテルや利用するツアーによっては、シュノーケリングやクルーズなどのアクティビティが費用に含まれている場合もあります。
オプショナルツアーを活用してぜひモルディブの海を楽しんでください。
ポケットWi-FiまたはSIM(プラスチックSIM、eSIM)などの通信費
費用の目安:1日あたり約970円~
モルディブのリゾートやホテル内では宿泊者用のWi-Fiがあるため、困ることはありません。
首都マレや空港では公共のフリーWi-Fiの電波が少ないため、リゾート以外を観光する場合にはレンタルしておくことをおすすめします。
主流はSIMカードやeSIM、ポケットWi-Fiのレンタルです。
海外ローミングの設定自体は簡単ですが、他と比べると割高になることがあります。
海外旅行保険
費用の目安:1泊あたり約500円~
3泊5日:約2,500円~
4泊6日:約3,000円~
※利用する保険会社や加入プランにより費用は変わります。
海外では日本の保険が適用されず、病院にかかった際には高額な医療費が発生することがあります。
旅行先での怪我や病気等、万が一の事態に備えて海外旅行保険に加入することをおすすめします。
盗難にあった際にも保険が適用されますので安心です。
また、クレジットカード付帯の海外旅行保険もあります。お持ちのクレジットカードの海外旅行保険を利用する場合にはどのような補償内容か必ず確認しましょう。
モルディブ滞在中に必要な費用と物価
モルディブ旅行前に手続きが必要な費用の次は、滞在時に必要な費用と物価の相場を解説します。
食事代
1島1リゾートのモルディブでは食事のために他のホテルや島へ気軽に移動ができないため、基本的に宿泊したホテルで食事をします。
リゾートでの飲食の相場はビール約8USドル(約1,290円)、ミネラルウォーター1リットル約5USドル(約810円)。ランチ50USドル前後(約8,080円)、ディナー 100ドル前後(約16,160円)。※リゾートではUSドルが主流です。
滞在中の飲食が宿泊費用に含まれているオールインクルーシブのホテルも多く、食事やアルコール類も気兼ねなく楽しめるメリットがあります。
モルディブの海の中を優雅に楽しめる一面ガラス張りの水中レストランは人気が高いです。水中レストランのあるホテルは限られていますので、ホテル探しの参考にしてみてください。
宿泊するホテルによってレストランや食事内容が変わってきますので、事前にチェックしましょう。
交通費
マレ国際空港から滞在するホテルまでの移動は「スピードボート」「水上飛行機」「国内線(飛行機)」の3種類です。滞在するホテルや距離によって移動手段や費用は変動します。
スピードボート:大人1人往復110USドル~(約17,600円~)
マレ国際空港から比較的近いエリアへの移動に利用します。基本的に1日中運行しているため、出発まで何時間も待たされることがなくホテル滞在時間を有効に使えます。
※悪天候の影響で運行できない場合もあります。
水上飛行機:大人1人往復460USドル~(約73,500円~)
マレ国際空港から近距離~中距離のリゾートに行く際に利用します。運行時間は日中のため、到着時間によっては空港島にあるホテルに1泊する場合もあります。水上飛行機からの景色は絶景です!利用する際にはぜひ景色も一緒に楽しんでください。
国内線(飛行機):大人1人往復300USドル~(約47,850円~)
マレ国際空港から中距離~長距離移動のリゾートに行く際に利用します。早朝から深夜まで運行しています。
パッケージツアーの場合にはホテル到着までの移動料金も含まれているため、自分で予約する手間がなく安心です。個人旅行の場合には自分で予約が必要ですので移動方法や料金などを事前に確認しましょう。
お土産・ショッピング代
費用の目安:約3,000円~
モルディブならではのショッピングやお土産選びは旅行の楽しみのひとつですよね。
モルディブはショッピングモールのような場所はなく、空港やリゾートホテル内、首都マレで買い物ができます。
スリランカ産の紅茶やチョコレート、カレーのスパイスやモルディブ雑貨、リゾートホテル内のオリジナル商品やスパグッズはお土産として人気があります。
リゾートホテル内でしか購入できないオリジナル商品は旅の想い出に最適です。ホテル内はリゾート価格に設定されていることが多いため、オリジナル商品以外のものは空港やマーケットでの購入がおすすめです。
首都マレに立ち寄ればスーパーマーケットなどでローカルフードを購入できます。
ショッピングを楽しみたい方は、あらかじめ予算を決めておくとよいでしょう。
モルディブの物価はどのくらい?
1ルフィヤ(MVR)あたり約10.25円前後です。(2024年7月現在)
モルディブは島国で運送費がかかることもあり、物価は日本と同じくらいの物もありますがやや高めです。リゾートでは高くなります。
ミネラルウォーター500ミリリットルは約5.95ルフィヤ(約61円)、ビールは約169ルフィヤ(約1,725円)。
オールインクルーシブのホテルでは滞在中の飲食代はかかりませんが、ラグジュアリーホテルや飲食代が別途必要なホテルでは予算を多めに見積もっておくと安心です。
モルディブ旅行を予約する前に知っておきたいこと
モルディブ旅行を予約する前に基本情報を知っておくと、旅行の計画に役立つかもしれません。
両替はどこでできる?
日本では日本円からルフィヤに両替を行っている場所はありません。
マレ市内での買い物や飲食、ゲストハウスに宿泊する場合にはルフィヤが必要です。モルディブの空港に両替所がありますので、USドルをルフィヤに両替しましょう。
ホテルでの両替はレートが悪いため、空港での両替がおすすめです。
チップは必要?
モルディブではチップを払う義務はありません。
リゾートホテルや飲食店では基本的にサービス料として料金に10%が加算されているためです。
ホテルのポーターさんなどお世話になった方や、特別なサービスを受けたときなどは感謝の気持ちとして、1USドル~2USドルのチップを渡すといいでしょう。
※リゾートで使う通貨はUSドルが主流です。チップを渡す場合は、USドルを用意しましょう。
モルディブのベストシーズンは?
乾季にあたる1月~4月上旬がおすすめです。とくに3月~4月上旬は天気が安定し、モルディブらしい気持ちのいい青空と透明度の高い海を見られるでしょう。
モルディブの治安は?
モルディブは比較的治安がいい国とされています。
ただし首都マレでは観光客を狙ったスリや置き引き被害の報告もあります。
安全に旅行を楽しむためにも貴重品は肌身離さず持ち歩き、夜間に人通りのない道をひとりで出歩かないようにしましょう。
モルディブ旅行で気を付けたいこと
モルディブはイスラム教を国教とします。そのため、お酒を飲むこと、豚肉を食べることが禁止されています。
リゾート島のホテルは例外で、宿泊者にお酒や豚肉を使った料理を提供します。市内でのお酒は禁止されていますので、お酒はホテル内で飲みましょう。
モルディブ旅行の費用を抑えるコツは?
大型連休(年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなど)は、基本的に料金が高くなるため、大型連休を避けた現地のオフシーズンを狙うと費用を抑えられます。
モルディブは雨季(5月~10月頃)がオフシーズンにあたります。ただしシュノーケリングやダイビングをする方は、スカテンジクダイの群れやマンタ、ジンベエザメの遭遇率もアップする時季のためおすすめです。
10月下旬頃は乾季に向かうため、比較的天気のいい日が増え始めます。
各項目の予算を参考にモルディブ旅行を計画しよう
いかがでしたか?
費用の目安を決めて現地滞在中の過ごし方を考えてみましょう。素敵な旅になりますように。
モルディブ旅行の費用はどのくらい?物価や費用の目安などを解説
▼モルディブ旅行をお探しの方はこちら
▼年末年始&冬休み旅行特集はこちら