シンガポールは、世界最大ともいわれるインフィニティプールで知られるマリーナベイ・サンズやマーライオン公園など有名な観光場所に加え、多民族国家ならではの文化や街並みを楽しめます。
日本との時差も1時間でショッピングや多彩な食事を味わえることから、学生旅行としても人気の旅行先です。
2泊3日や3泊4日でシンガポールに行く場合の旅行費用や、マリーナベイ・サンズの宿泊費用、現地で必要な費用や物価について解説します。(2024年5月1SGドル=約115円での換算)
シンガポールの旅行費用ってどのくらい必要?
シンガポールは日本から直行便を利用して約7時間、時差も1時間ほどです。
シンガポールに行く手段としては、パッケージツアーと個別で手配していく個人旅行があります。
旅行の目的や予算に合わせて選択しましょう。
個別で手配する手間が省けることが最大のメリットです。
航空券とホテルがセットになっているものが多く、いろいろな商品が展開されているので、自分に合った商品を選ぶことができます。また、比較的個別で手配する場合よりも費用が安く済むことが多いです。
宿泊するホテルを1泊ずつ変えたり、スケジュールを自由自在にプランニングできるメリットがあります。
ただし、航空券とホテルを個別に手配する場合、空港からの移動手段も含めて自分で計画する必要があります。
ここでは2泊3日、3泊4日でシンガポール旅行に2人で行く場合の、1人あたりの予算について解説します。(2024年5月時点の目安)
2泊3日のシンガポール旅行費用
費用の相場は1人あたり約133,000円~です。
内訳は下記の表です。
項目 | 費用 |
航空券(往復) | 約80,000円~ |
ホテル・宿泊 | 約25,000円~ |
食費 | 約15,000円~ |
交通費 | 約3,000円~ |
Wi-Fi・通信 | 約3,000円~ |
観光・アクティビティ | 約5,000円~ |
海外旅行保険 | 約1,500円~ |
お土産・ショッピング | 約5,000円~ |
出発時期や宿泊するホテル、現地での過ごし方によって必要な費用は変わってきます。
3泊4日のシンガポール旅行費用
費用の相場は1人あたり約155,000円~です。
内訳は下記の表です。
項目 | 費用 |
航空券(往復) | 約80,000円~ |
ホテル・宿泊 | 約35,000円~ |
食費 | 約20,000円~ |
交通費 | 約4,000円~ |
Wi-Fi・通信 | 約3,600円~ |
観光・アクティビティ | 約5,000円~ |
海外旅行保険 | 約2,000円~ |
お土産・ショッピング | 約5,000円~ |
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シンガポール旅行出発前に手続きが必要な5つ項目と費用
シンガポール旅行にかかる費用は出発前と現地滞在時にかかる費用に分けられます。まずは旅行前に必要な5つの費用について解説します。
航空券
シンガポールの航空券費用は出発時期や予約のタイミング、利用する航空会社によって大きく異なります。
エコノミークラス利用の場合、東京発シンガポール直行便、航空券往復の費用は1人当たり約80,000円〜(閑散期出発の場合の例)。航空券代金のほかに燃油サーチャージや空港使用料、諸税などがかかり、合計約100,000円~が相場となります。
LCCを利用の場合、往復の料金は約50,000円~が相場です。機内食や荷物の追加等、サービスに追加費用が発生する場合がありますので、必要なサービスをあらかじめ確認しておくと安心です。
予算を抑えたい場合には、オフシーズンや夏休み、年末年始、ゴールデンウィーク等の大型連休を避けて予約をするとよいでしょう。
宿泊費
シンガポールはリーズナブルなホテルから、マリーナベイ・サンズのような高級ホテルまでさまざまなホテルがあります。そのため、宿泊するホテルによって費用は大きく変動します。
・スタンダードホテル:1泊1人約15,000円~
・スーペリアホテル:1泊1人約20,000円~
・デラックスホテル:1泊1人約30,000円~
・ラグジュアリーホテル:1泊1人約45,000円~
※宿泊する時期により宿泊代は変わります。
マリーナベイ・サンズに宿泊するとなると、1泊1人65,000円ほど。費用は抑えたいけれど、マリーナベイ・サンズに宿泊してみたい!という方は、旅程内の1泊をマリーナベイ・サンズにしてみるのもおすすめです。
ある程度予算を決めて希望条件に近いホテルを探しましょう。
オプショナルツアー
シンガポールは夜にオープンするナイトサファリやユニバーサル・スタジオ・シンガポール™など、楽しめるスポットが豊富です。
オプショナルツアーを活用すると移動手段の心配をせず、人気スポットの観光が楽しめるのでおすすめです。食事付のプランもあるので、現地グルメも味わえて一石二鳥。
【人気のオプショナルツアーの一例】
オプショナルツアー | 費用 |
ナイトサファリツアープラン | 21,660円~ |
ナイトサファリツアー<夕食付> | 25,870円~ |
クラーク・キー・ナイトツアー | 21,420円~ |
ユニバーサル・スタジオ・シンガポール™1日入場券 | 10,590円~ |
※オプショナル代金は2024年5月時点の料金です。
Wi-Fiルーターなどの通信費
費用の目安:1日あたり約880円~
主流はSIMカードやeSIM、ポケットWi-Fiのレンタルです。
海外ローミングは設定自体は簡単ですが、他と比べると割高になることがあります。
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海外旅行保険
費用の目安:1泊あたり約500円~
2泊3日:約1,500円~
3泊4日:約2,000円~
※利用する保険会社や加入プランにより費用は変わります。
海外では日本の保険が適用されず、病院にかかった際には高額な医療費が発生することがあります。
旅行先での怪我や病気等、万が一の事態に備えて海外旅行保険に加入することをおすすめします。
盗難にあった際にも保険が適用されますので安心です。
また、クレジットカード付帯の海外旅行保険もあります。お持ちのクレジットカードの海外旅行保険を利用する場合にはどのような補償内容か必ず確認しましょう。
シンガポール滞在中に必要な費用と物価
シンガポール旅行前に手続きが必要な費用の次は、滞在時に必要な費用の相場を解説します。
食事代
費用の目安:1日あたり約5,000円~
シンガポールは「チキンライス(海南鶏飯)」や「バクテー」、蟹が目を引く「チリクラブ」や「ラクサ」など多民族ならではの多彩な食事が楽しめます。
シンガポールは数多くのホーカーセンターが点在しています。ホーカーセンターは屋外にあるフードコートのようなイメージです。
自炊の習慣がないシンガポールの人々はホーカーセンターで食事を済ませるため、ローカルな食事をお手頃な価格で楽しめます。
ホーカーセンターの「チキンライス」は約5SGドル(約580円)~、香辛料が効いた定番麺料理「ラクサ」は約6SGドル(約690円)~、シンガポールの名物料理「バクテー」は約8SGドル(約920円)~。
「チリクラブ」は高級料理で、蟹のサイズで相場が異なります。
ホーカーセンターやフードコートでは約55SGドル(約6,400円)~食べられます。
金額は高めになりますが、専門店やレストランで味わうのもおすすめです。
交通費
費用の目安:1日1,000円~
シンガポールは東京23区とほぼ同じ面積のため、観光スポットへの移動も比較的短めです。
シンガポールはMRT(地下鉄)やバスなど公共交通機関が発達しており、比較的リーズナブルな価格で乗車できます。タクシーは日本と同じメーター制のため、過剰に料金を請求される心配がなく安心です。
日本と同じように公共交通機関で使えるICカード「EZ-Linkカード」があり、頻繁に利用する場合には大変便利です。
MRT(地下鉄)、バス:「EZ-Linkカード」初回購入時に12SGドル(約1,380円)を払います。
(カード本体が5SGドル(約580円)、7SGドル(約810円)分の乗車運賃が含まれています)
乗車運賃は区間によりますが、0.77SGドル(約90円)~2.02SGドル(約230円)です。
タクシー:初乗り料金3.9SGドル(約450円)~
お土産・ショッピング代
費用の目安:約5,000円~
シンガポールはオーチャーロードやチャイナタウンなど、あちらこちらにショッピングを楽しめる場所があります。
オーチャーロードは2.2kmにも及ぶショッピングエリアで、数多くのデパートや大型モールが立ち並び賑わうショッピングには外せない場所です。ハイブランドからカジュアルブランド、お土産に最適な雑貨などとにかく品揃えが豊富です。おしゃれなカフェやレストランもあり、充実した時間を過ごせます。
チャイナタウンのストリートマーケットでは雑貨やシルク製品、漢方薬などさまざまな物を低価格で購入できます。フードストリートもあり、中華料理以外にも幅広い料理が楽しめます。
セラングーンロード沿いのリトルインディアではエキゾチックな空間が広がります。伝統的なインドの織物やカラフルな色合いの衣服やアクセサリー、インドの食料品など、バリエーション豊かなインドのアイテムが並びます。
買い物費用の一例として、インスタントのラクサラーメンは4袋入りで約13SGドル(約1,500円)、マーライオン型のお菓子は約8SGドル(約920円)、カヤジャムは1個約6.5SGドル(約750円)で購入できます。
ショッピングを楽しみたい方は、あらかじめ予算を決めておくとよいでしょう。
シンガポールの物価はどのくらい?
1SGドル(シンガポールドル)あたり約115円前後です。(2024年5月現在)
シンガポールの物価は日本と同じくらいです。
ただし、レストランでの食事やお酒は日本に比べて高くなります。スーパーで購入する飲料水や食料、日用品に関しては若干高めかそれほど変わらないものもあります。
シンガポール旅行を予約する前に知っておきたいこと
シンガポール旅行を予約する前にシンガポールの基本情報を知っておくと、旅行の計画に役立つかもしれません。
チップは必要?
シンガポールではチップを払う必要はありません。
基本的にサービス料として料金に10%が加算されているためです。チップの文化はありませんが、感謝の気持ちを伝えたい場合には、ホテルのポーターさんなどお世話になった方へは1~2SGドル、特別なサービスを受けたときなどは2~3SGドルのチップを渡すといいでしょう。
シンガポールのベストシーズンは?
観光をするなら雨の少ない乾季(3月~10月)がおすすめ。
シンガポールは雨季(11月~2月)と乾季(3月~10月)に分かれています。雨季は日本の梅雨のようにずっと雨が続くというよりは、激しいスコールが1~2時間程降るイメージです。
1年を通して平均気温は28℃くらいあり、高温多湿です。
シンガポールの治安は?
シンガポールは治安がいい国と言われています。
ただし観光客を狙ったスリや置き引き被害の報告はあります。
安全に旅行を楽しむためにも貴重品は肌身離さず持ち歩きましょう。
シンガポールでのルールは?
シンガポールには国独自のルールがあります。
罰則が科されることもあるため、旅行前に確認しましょう。
・チューイングガムの持ち込み、食べること
・公共交通機関内での飲食、ドリアンの持ち込み
・ゴミのポイ捨て
・公共の場でのつば吐き
・日本で販売されているタバコの持ち込みはできない(シンガポールのタバコ法)
「ドリアン」は独特な匂いを放つフルーツとして知られています。日本ではあまり馴染みのないフルーツですが、シンガポールでは専門店があるほど大変ポピュラーです。
シンガポール旅行の費用を抑えるコツは?
大型連休(年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなど)は、基本的に料金が高くなるため、大型連休を避けた現地のオフシーズンを狙うと費用を抑えられます。
シンガポールは雨季(11月~2月)がオフシーズンにあたりますが、現地での過ごし方によっては狙い目です。年間を通して高温多湿なことと、日本の梅雨のように雨が降り続ける訳ではなくスコールが1~2時間降るような気候なためです。
食事はホーカーなどのリーズナブルなお店を利用し、お土産の購入などは市場を活用するとさらに費用を抑えられます。
各項目の予算を参考にシンガポール旅行を計画しよう
いかがでしたか?
行きたい場所やオプショナルツアーの参加など、費用の目安を決めて現地滞在中の過ごし方を考えてみましょう。素敵に旅になりますように。
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