世界遺産やSNS映えスポットの観光、スパ、ショッピングなどさまざまな楽しみ方ができるベトナムの旅行費用は、どのくらいかかるのか気になるところ。2泊3日や3泊4日、6泊7日でベトナムに行く場合、予算をどのくらい用意するとよいのか?現地でかかる費用は?など、気になるさまざまな費用や物価について解説します。(2024年4月1,000ドン=約6円での換算)
ベトナム旅行の費用って、どのくらい必要?
ベトナム旅行に必要な費用は、滞在日数やベトナムでの過ごし方、ショッピングやスパをどの程度楽しむのか?などによって変わります。
また、ベトナムへの行き方選びも、旅費を左右する重要なポイントです。
ベトナムに行く手段は大きく分けて2つの手段があります。
2.航空券やホテルを個別に手配して個人旅行で行く。
パッケージツアーは、燃油サーチャージが旅行代金に含まれていることが多く、空港⇔ホテル間の送迎がセットになっていたり、アレンジで送迎付きプランに変更できたりします。個別に考える費用が少なく、航空券とホテルもセットになっているため利用しやすいと感じるかもしれません。
航空券・ホテルを個別に手配する方法は、空港からの移動手段も含めてすべて自分で調べなくてはならないため手間を感じる部分がありますが、1泊ずつ宿泊ホテルを変えるなど自由にプラン立てできるというメリットがあります。
ここでは2泊3日、3泊4日、6泊7日でベトナム旅行に2人で行く場合の、1人あたりの予算について解説します。
2泊3日のベトナム旅行の場合
2人で2泊3日のベトナム旅行をする場合、1人あたりどのくらいの費用を予算として考えるとよいのでしょうか。ここでは、最低でもどのくらいかかるかの目安の金額について解説します。
・Wi-Fiレンタル:約2,160円~
・ベトナム滞在中の食事代:7,000円~
航空券代金:約60,000円〜+宿泊費:約14,000円〜+空港⇔ホテル間の交通費:約6,000円=約80,000円〜です。
約91,000円〜(2人で合計約182,000円〜)+オプショナルツアー代・お土産代・買い物代・交通費と考えましょう。
宿泊するホテルや、現地での過ごし方によって必要な予算は変わります。
3泊4日のベトナム旅行の場合
3泊4日でベトナム旅行をする場合にかかる費用の目安は、以下です。
・Wi-Fiレンタル:約2,880円~
・ベトナム滞在中の食事代:10,000円~
航空券代金:約60,000円〜+宿泊費:約21,000円〜+空港⇔ホテル間の交通費:約6,000円=約87,000円〜です。
約102,000円〜(2人で合計約204,000円〜)+オプショナルツアー代・お土産代・買い物代・交通費と考えるとよいでしょう。
6泊7日のベトナム旅行の場合
せっかく行くなら1週間くらい滞在して、2〜3都市巡りたい!という場合の6泊7日のベトナム旅行にかかる費用の目安は以下です。
・Wi-Fiレンタル:約5,040円~
・ベトナム滞在中の食事代:19,000円~
航空券代金:約60,000円〜+宿泊費:約42,000円〜+空港-ホテル間の交通費:約6,000円=約108,000円〜です。
約135,000円〜(2人で合計約270,000円〜)+オプショナルツアー代・お土産代・買い物代・交通費になります。
都市間移動の費用目安は以下を参考にしてみてください。
●ホーチミン-ハノイ
飛行機のエコノミークラス(移動時間は約2時間)で片道約123万ドン(約7,600円)程度、ツアーバス(移動時間は約20時間)で片道40万ドン(約2,500円)程度
●ハノイ-ダナン
飛行機のエコノミークラス(移動時間は約1時間20分)で片道約100万ドン(約6,200円)程度、ツアーバス(移動時間は約18時間)で片道40万ドン(約2,500円)程度
●ホーチミン-ダナン
飛行機のエコノミークラス(移動時間は約1時間20分)で片道96万ドン(約5,900円)程度、ツアーバス(移動時間は約18時間)で片道40万ドン(約2,500円)程度
そのほか、滞在日数が多い分ベトナム滞在時に利用する予算を多めに考えましょう。
ベトナム旅行前に手続きが必要な5つの項目と費用
ベトナム旅行にかかる費用は大きく分けると、出発前と現地滞在時にかかる費用の2つがあります。ここでは、ベトナムへ行く前に必要な5つの費用について解説します。
航空券
ベトナム旅行に行く際に必須の費用となるのが航空券代金です。日本国内の発着地やベトナムの目的地、利用する航空会社、乗継で行くか直行便で行くかなどによって航空券の代金は変わります。
そのほか航空券を購入する際、燃油サーチャージや空港使用料、諸税なども必要です。航空券代金は出発時期や予約のタイミングによっても変わり、特にゴールデンウィークや年末年始、お盆時期など日本の大型連休時期の航空券は価格が高くなる傾向にあります。
●東京発ダナン行き直行便エコノミークラス利用の場合(1名あたり)
安い時期:航空券は往復約23,000円〜、全部合わせると約60,000円〜が相場
高い時期:航空券は往復約60,000円〜、全部合わせると約100,000円〜が相場
●東京発ホーチミン行き直行便エコノミークラス利用の場合(1名あたり)
安い時期:航空券は往復約21,500円〜、全部合わせると約54,000円〜が相場
高い時期:航空券は往復約78,000円〜、全部合わせると約110,000円〜が相場
●東京発ハノイ行き直行便エコノミークラス利用の場合(1名あたり)
安い時期:航空券は往復約18,500円〜、全部合わせると約51,000円〜が相場
高い時期:航空券は往復約111,000円〜、全部合わせると約135,000円〜が相場
予算重視の場合はオフシーズンに旅行計画を立てたり、早めに予約したりするとよいでしょう。
宿泊費
ベトナムにはリーズナブルなホテルから、プールやスパなど設備が充実しているリゾートホテルまで、さまざまなタイプのホテルがあります。また、観光客に人気のエリアにある、ショッピングや観光に行きやすい、海が近いなどの条件に沿ったホテル選びも可能です。
宿泊場所やホテルのグレードによって、宿泊費は変わります。また、同じホテルでも高層階で眺めがよい、お部屋が広い、朝食付きなど、諸条件によって料金が変わります。ここでは、各都市の宿泊費用の一例を紹介します。
●ダナンの宿泊費用(2名1室利用の場合1泊1名あたり)
リーズナブルな2つ星ホテルは約5,500円〜、ビーチエリアの5つ星ホテル「ハイアットリージェンシー ダナン リゾート&スパ」は約27,000円〜です。
●ハノイの宿泊費用(2名1室利用の場合1泊1名あたり)
リーズナブルな2つ星ホテルだと約6,500円〜、レイクサイドの閑静な場所に佇む5つ星ホテル「インターコンチネンタル ハノイ ウエストレイク」は約25,500円〜です。
●ホーチミンの宿泊費用(2名1室利用の場合1泊1名あたり)
観光客に人気があるドンコイエリアのリーズナブルな2つ星ホテルだと約7,000円〜、日本人スタッフや日本語を話せるベトナム人スタッフが常駐する5つ星ホテル「ホテルニッコーサイゴン」は約23,500円〜です。
オプショナルツアー
オプショナルツアーを活用すると、移動手段の心配をせずに人気スポットや世界遺産の観光などが楽しめます。食事付のプランもあるので、現地グルメを味わいたいという方にもおすすめです。
オプショナルツアーは、参加するプランによって金額が異なります。
たとえばダナン発のミーソン遺跡観光&ホイアン終日観光は約18,000円〜、ダナン発のバーナーヒルズ半日観光(昼食付)は約17,500円〜、ホーチミン発のミトーメコン川クルーズ終日観光は約10,500円〜、ハノイ発の世界遺産 ハロン湾とバッチャン村立寄り観光は約30,000円〜です。
1日あたりの予算を決めて、オプショナルツアーの中から参加したいものを選んでみてはいかがでしょう?
Wi-Fiルーターなどの通信費
利用しているスマホの契約プランによっては、日本の料金プランが適用されず高額請求につながったり、ベトナムでデータ通信を行えなかったりする事態を招きます。
そういったトラブルの予防策として、ベトナムでデータ通信が可能なWi-FiルーターやSIMカードのレンタルがおすすめです。
Wi-Fiルーターは1日あたり720円くらいからレンタル可能で、最大データ通信料やオプションの有無によって費用が変わります。
▼海外旅行ならHISのレンタルWi-Fi(外部サイト)
海外旅行保険
海外では日本の保険が適用されないため、渡航中に病院にかかると高額な医療費が発生します。万が一に備えて海外旅行保険に加入しておきましょう。
海外旅行保険に加入しておくと、ベトナム渡航中にケガや病気、盗難にあった際などに保険が適用され安心です。
【海外旅行保険の費用】
・2泊3日:約1,090円~(1人当たり)
・3泊4日:約1,330円~(1人当たり)
・6泊7日:約2,370円~(1人当たり)
海外旅行保険は利用する保険会社や加入プラン、オプションの有無によって費用が変わります。補償額や条件などを確認して、加入プランを検討するとよいでしょう。
ベトナム滞在中に必要な費用をチェック!
ベトナム旅行前に手続きが必要な費用がわかったら、次はベトナム滞在中の予算の相場を知りたいところ。ここでは、ベトナム滞在時に必要な3つの費用について解説します。
食事代
ベトナムでは定番料理の「フォー」や「生春巻き」、ベトナムのバケッドサンド「バイン・ミー」など、さまざまなグルメが楽しめます。どこで食べるか、何を食べるかなどによって必要な食事代は変わります。
屋台の「フォー」や「バイン・ミー」は3万5,000ドン(約220円)くらいから、ダナン名物の汁なし麺料理「ミー・クアン」は4万ドン(約250円)くらいから、ハノイの定番料理「ブン・チャー」は5万ドン(約310円)くらいから味わえます。
このようにベトナムでは、日本と比べてリーズナブルな金額で食事を楽しめます。
1日あたりの食費は約3,000円〜くらいと考えましょう。
交通費
ダナンやホーチミン、ハノイ市内の主な交通手段は、タクシーです。路線バスもありますがベトナム語しか通じない乗務員がほとんどで、路線も複雑なため、旅行者が乗りこなすのは難しいと感じるかもしれません。
利用する都市やタクシー会社によって価格は変わりますが、主なタクシーの初乗りは500m1万1,000ドン(約70円)程度、以降は1kmごとに1万7,600ドン(約110円)程度が加算されていきます。
【空港から主要都市までのタクシー代】
・ダナン国際空港からダナン市内まで5万ドン(約310円)程度
・ダナン国際空港からホイアンまで40万ドン(約2,450円)程度
・タンソンニャット空港空港からホーチミン市内まで20万ドン(約1,230円)程度
・ノイバイ国際空港からハノイ市内まで45万ドン(約2,750円)程度
観光でどこをまわるかによって、必要な交通費は変わります。1日あたり3,000円〜5,000円程度と想定しておくとよいでしょう。
また、ベトナムの主要都市では、配車アプリ「Grab」が利用可能です。Grabを利用すると、行き先をあらかじめアプリで登録して、移動にかかる費用の確認ができます。ぼったくりの心配せずに利用できるのでおすすめです。
お土産・ショッピング代
バッチャン焼きやキュートなベトナム雑貨のショッピング、ベトナムならではのお土産選びを楽しむのも旅行の醍醐味のひとつ。
インスタントのフォーは1袋入りで1万2,000ドン(約80円)程度、ライスペーパーは1袋1万6,000ドン(約100円)程度、インスタントのベトナムコーヒーは1パック5万5,000ドン(約350円)程度で購入できます。お土産の費用は購入するものや個数によって変わりますが、おおよそ3,000円〜で考えておくとよいでしょう。
またベトナムには、民族衣装のアオザイや洋服、小物などをオーダーメイドで作れるお店があります。
大型スーパーやおしゃれな雑貨店などでの買い物も楽しめるので、ショッピングを楽しみたい方は、あらかじめショッピングに使う予算を決めておくとよいでしょう。
ベトナムの物価は日本より安い?
ベトナムの物価は日本よりも安く、おおよそ日本の2分の1〜3分の1程度です。
2024年4月現在、1,000ドン=約6円前後です。
日本の伊勢うどんがルーツといわれる麵料理のカオラウは3万5,000ドン(約220円)程度、ファストフード店のハンバーガーは3万5,000ドン(約220円)程度、500mlのミネラルウォーターは1本1万ドン(約65円)程度、ビールはジョッキ1杯3万5,000ドン(約220円)程度です。
スパは、リーズナブルな街スパだと60分40万ドン(約2,500円)程度から楽しめます。
購入するものや体験するメニューによって価格は異なりますが、日本よりもリーズナブルな価格でショッピングもスパもグルメも楽しめます。
現地で使う費用は20,000円~30,000円程度あれば、グルメやショッピングだけでなくスパや観光も十分に楽しめるでしょう。
ベトナム旅行の費用を抑えるコツ
ベトナムの旅行費用を抑えるコツは、旅行に行くタイミングと現地での過ごし方に秘訣があります。
年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなど、日本から海外旅行に出かける人が増える時期は、航空券やホテルの宿泊費が高めになります。そのため、日程の調整が可能な場合は、大型連休などの旅行代金が高い時期を避けるとよいでしょう。
また、オフシーズンにあたる雨季は航空券やホテルの代金が安い傾向にあるので、雨季の時期に旅程を組むとより費用を抑えることが可能です。
現地では、食事は屋台やリーズナブルなお店、お土産の購入などはスーパーマーケットや市場を活用すると費用を抑えることができます。
さらに市場では値切り交渉次第で、より費用を抑えて買い物を楽しめます。
ベトナム旅行に必要な予算を元に旅行計画を立ててみよう
世界遺産やSNS映えスポット観光、ローカルグルメやショッピングなどさまざまな楽しみ方ができるベトナムは、旅行の日程や現地での過ごし方によってかかる費用が変わります。
できるだけベトナム旅行の費用を抑えたいときは雨季のシーズンに旅行計画を立て、食事は屋台や食堂店ですませ、スパは街スパを利用しましょう。
費用の目安がわかったら購入したいものリストを作成し、参加するオプショナルツアー選びやベトナム滞在時の過ごし方を考えてみましょう。宿泊ホテルは目的の観光地やビーチに行きやすい立地か、予算に合うかなどをふまえて選んでみるのもよいかもしれません。
この記事を参考に、物価が安くさまざまな楽しみ方ができるベトナム旅行の計画を立ててみませんか。
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