さぁ海外旅行へ!と期待に心躍る方も多いのではないでしょうか?
一方で燃油サーチャージが高騰していたり、円安だったりと海外旅行への懸念材料があるのも事実です。
そこで、少しでもお得に海外旅行に行きたい方は必見!
物価高の今、燃油サーチャージがかからない格安航空会社(LCC)に注目が集まっています!
節約した燃油サーチャージ分を、現地のホテルや滞在中の費用にまわすことができますし、座席クラスをエコノミークラスからワンランクアップもすることも可能です。
この記事では注目のLCCの中から、ZIPAIR(ジップエア)のワンランク上のシート「ZIP Full-Flat/ジップ・フルフラット」についてご紹介します。
ZIPAIRとは
ZIPAIR(ジップエア)※はJALが設立した、新たな国際線中長距離ローコストキャリア(LCC)です。
2020年10月より成田=バンコク線、ソウル線から旅客便として就航を開始しました。
機材はJALが導入したアメリカ・ボーイング社のB787-8型機を使用しています。
2023年には待望の新造機も仲間入りし、2023年度中に7機体制となる予定です。
LCCであるZIPAIRはサービスの効率化・簡略化・オプション化をすることで低廉な航空運賃を提供しています。
そのため、事前に航空会社の特徴や、自分にとってのメリット・デメリットを把握しておく必要があります。
最大の特徴は、航空運賃=座席代のみ(付帯サービスなし)であること。
JALやANAなどのフルサービスキャリアで当たり前のようについている、受託手荷物や機内サービスなどは含まれていません。
そのため必要なサービスを自分で選択し、有料で追加する必要があります。
※ 社名は「株式会社ZIPAIR Tokyo」
「NEW BASIC」AIRLINE
ZIPAIRは、時代の先を飛ぶ 「NEW BASIC」Airline。
今の時代に合ったサービスクオリティと究極のコストバリューを両立する、今までにないエアラインを目指すことを企業理念に掲げています。
格安航空会社とは、サービス内容などの効率化や別オプション化によって、低廉な航空運賃を提供している航空会社です。
「ローコストキャリア」の頭文字3文字からLCCと呼ばれています。
食事・預け荷物・座席の指定など、必要なサービスを別途有料で追加することができます。
これに対してJALやANAのような航空会社は「フルサービスキャリア」「レガシーキャリア」とも呼ばれています。
座席の種類
座席の種類は2種類で、普通席の「Standard/スタンダード」とワンランク上の「ZIP Full-Flat/ジップ・フルフラット」から選べます。
「ZIP Full-Flat/フルフラット」は機体前方に18席設定され、窓側1列、中央に2列の斜め(ヘリンボーン)配置となっており、窓側の座席も含め、すべての座席が通路に面した構造となっています。
✈ZIPAIRについてもっと詳しく!こちらの記事でご紹介しています。
ZIP Full-Flat/ジップ・フルフラット
それでは、LCCでは珍しい「フルフラット」タイプの座席「ZIP Full-Flat/ジップ・フルフラット」について、詳しくご紹介していきます。
シート回り
日本のLCCで初となるフルフラットシート「ZIP Full-Flat/ジップ・フルフラット」は、ビジネスクラスに相当するシートタイプです。
リクライニングをすべて倒すと180℃水平(フルフラット)な状態になるため、ベッドの様に足を延ばして眠ることができます。
B787-8型機材の前方キャビン(1番目のドアと2番目のドアの間)に18席のみ配置されたヘリンボーン配置のシートは、窓側を含めたすべての座席が通路に面しているため、他の乗客を気にすることなく出入り可能でストレスフリー!
日本の航空座席メーカー・ジャムコ製のシートは、ヨーロッパの大手航空会社のビジネスクラスシートとほぼ同じタイプのものだそうです。
シートピッチは約42インチ(約107cm)、座席幅(座面部分)は約20インチ(約51cm)で、黒い本革を採用した(Standardでは人工皮革)シートは、高級スポーツカーのようなシンプルで落ち着いた印象。
ZIPAIRでは全席個人用モニターは装備していないため、前面には網ポケットがあり、手元脇のコンソール部分には小物入れを用意。 小物入れの下にはユニバーサルタイプのAC電源とUSBポートを備えてあり、機内Wi-Fiサービスと機内エンターテインメントが無料で利用できるため、映画などの様々な動画コンテンツを自分のスマートフォンやタブレットで楽しめます。
国際線の機内Wi-Fiサービスは、フルサービスの航空会社でも時間の制約があったり、有料のところも多いため、無料インターネットサービスはZIPAIRを選択する上での大きな利点と言えるでしょう。
事前座席指定
ZIPAIRでは出発の24時間前までWEBサイトまたはコンタクトセンターにて、ZIP Full-Flat座席用運賃に下表の指定料金を追加することで事前座席指定が可能です。
※コンタクトセンターでの手続きは、別途事務手数料がかかります。
出発の24時間前を過ぎた後は、オートチェックイン時に自動で座席番号が決まりますので、好みの座席や隣同士の座席をご希望する際は、事前座席指定をおすすめします。
なお、出発当日の空港チェックインカウンターでも座席の指定や変更はできませんので、予め注意が必要です。
「ZIP Full-Flat/ジップ・フルフラット」のシートのうち、キャビン中央は2席並びとなっていますので、夫婦やカップル、友人同士で並んで座りたい場合には、こちら(2~5列目のDとG)を指定するとよいでしょう。
また、窓側を希望する場合には1~5列目のAとKが該当します。
※「ZIP Full-Flat/ジップ・フルフラット」の利用は、安全上の理由により7歳以上の方のみとなっています。
■路線ごとの事前座席指定料金(ZIP Full-Flat)
区間 | 片道当たりの料金 | |
成田発-ソウル線 | 成田発 | 300円 |
現地発 | 3,600ウォン | |
成田-マニラ線
|
成田発 | 1,000円 |
現地発 | 9ドル | |
成田-バンコク線
|
成田発 | 1,000円 |
現地発 | 320バーツ | |
成田-シンガポール線
|
成田発 | 1,000円 |
現地発 | 13シンガポールドル | |
成田-ホノルル線
|
成田発 | 1,500円 |
現地発 | 14ドル | |
成田-サンフランシスコ線
|
成田発 | 2,000円 |
現地発 | 18ドル | |
成田-サンノゼ線
|
成田発 | 2,000円 |
現地発 | 18ドル | |
成田-ロサンゼルス線
|
成田発 | 2,000円 |
現地発 | 18ドル |
※表示金額は2023年8月現在。予告なく変更される場合もありますので、最新情報は公式WEBサイトでご確認ください。
手荷物
手荷物に関するルールは、機内持ち込み・受託手荷物とも、ZIP Full-Flat座席用運賃もStandard座席用運賃と同一ルールが適用されます。
機内持込手荷物
機内に持ち込みできる手荷物は、規定サイズ(1個目:40㎝×25㎝×55㎝、2個目:35㎝×25㎝×45㎝)を満たす合計2個までです。
重さは7㎏までが無料ですが、超過した場合は追加料金が発生します。上限は合計12㎏までなので注意が必要です。
この機内持込手荷物の追加料金は、出発の24時間前まで購入できます。
金額は路線によって(事前座席指定同様に発地によって現地通貨建てになる)異なるため、予約の際には公式サイトにてご確認ください。
なお、当日空港では機内持込手荷物の追加料金の購入はできませんので、制限を超えた場合は受託手荷物として預けることとなります。
受託手荷物(お預けの手荷物)
受託手荷物は、1個目から受託手荷物料金がかかります。
規定サイズ(3辺の和が203㎝以下)を満たす合計5個まで預けることが可能です。
1個あたりの重さにより料金が3段階(14kgまで、23㎏まで、32㎏まで)設定されています。
※一個当たりの重量は最大32㎏まで。
金額は路線によっても(事前座席指定同様に発地によって現地通貨建てになる)異なるため、予約の際には公式サイトにてご確認ください。
当日搭乗時に、受託手荷物が購入した受託手荷物料金分の重量を超過する場合は、空港カウンターで差額に加え、事務手数料のお支払いが必要となります。
※支払方法はクレジットカードのみ。
機内食・機内販売
「ZIP Full-Flat/ジップ・フルフラット」についても、無料の機内食サービスはありませんが、日本らしい、素材や味付けにこだわった各種メニューが有料オプションで用意されています。
スパイス香るZIPカレー、冷やしたぬきそば、国産うなぎのふっくら鰻丼などの馴染み深いものから、中にはSDGsの観点で「タンパク質危機」と「食品ロス」の2つの社会課題解決を目指し「食用コオロギ」パウダーを使用した話題のメニューも。
特定の路線限定のメニューもあり、好みの食事を事前購入可能です。
子供向けのチャイルドミール(こちらも有料オプション)には、かわいらしい内容の「お空で食べるお子さまボックス」を用意しています。
また、ご自身のスマートフォン・タブレットを使用した機内販売でもスナックや飲み物(ソフトドリンク、アルコール)の他、免税品やZIPAIRオリジナルグッズなどを購入可能です。
機内販売品を除いて、機内食の事前購入には食事内容ごとに購入期限(一部を除いて日本発は出発の72時間前、海外発は96時間前まで)があります。
アメニティ
「ZIP Full-Flat/ジップ・フルフラット」備え付けのアメニティグッズはありませんが、機内でより快適に過ごすためのアメニティキットを事前購入できます。
ZIPAIRでしか買えないオリジナルアメニティグッズとして、機内だけではなく普段使いも出来るようなデザインになっています。
◆アメニティセットA
ブランケット、耳栓、アイマスク、ネックピロー、スリッパ
◆アメニティセットB
アメニティセットAに含まれるものすべて+オリジナルバッグ
事前予購入には購入期限(日本発は出発の24時間前、海外発は48時間前まで)があります。
チェックイン
ZIPAIRでは出発の24時間前になると、オートチェックインとなります。
オートチェックイン対象外の場合は、搭乗の3時間前から1時間前までに必ずカウンターにてチェックインが必要です。
成田空港発の一部のフライトでは自動チェックイン機も利用できます。
なお、「ZIP Full-Flat/ジップ・フルフラット」利用の場合にも専用カウンターはありませんので、当日空いているZIPAIRのすべてのカウンターでチェックイン可能です。
空港ラウンジ
航空会社専用の空港ラウンジはありませんが、有料オプショナルとして、成田空港出発時に出国手続き後のエリア内にある共有ラウンジ「TraveLounge」の利用が、用意されています。
ZIPAIR特典として、アルコール飲料1杯またはデザート1品がついていますので、出発前のひとときをラウンジでゆっくりくつろぐのもいいですね。
※一部販売対象外のフライトがあります。
マイレージサービス・ポイントプログラム
マイルではありませんが「ZIPAIR Point Club」という無料会員プログラム(会員制ポイントシステム)、お得な特典が付いた有料会員組織「ZIPAIR Point Club Plus」があります。
たまったポイントはZIPAIRのオプションサービス購入に利用できるほか「JALマイル」との相互交換も可能です。
出張などで度々利用する機会がある方は、登録されてみてはいかがでしょうか。
※有料会員組織には年会費の支払いとクレジットカードの登録が必要。
ZIPAIRの就航都市は?
ZIPAIRは2023年8月現在、東京(成田国際空港)を拠点に全8路線で運航しています。
ZIPAIRの就航都市
- ソウル(仁川国際空港線)2020年10月~
- バンコク(スワンナプーム国際空港線)2020年10月~
- ホノルル(ダニエル・K・イノウエ国際空港線)2020年12月~
- シンガポール(シンガポール・チャンギ国際空港)2021年9月~
- ロサンゼルス(ロサンゼルス国際空港)2021年12月~
- サンノゼ(サンノゼ国際空港)2022年12月~
- サンフランシスコ(サンフランシスコ国際空港)2023年6月~
- マニラ(ニノイ・アキノ国際空港)2023年7月~
✈ZIPAIRを利用したハワイ・ホノルルのモデルプラン
✈ZIPAIRを利用したアメリカ西海岸・ロサンゼルスのモデルプラン
ZIPAIRの気になる口コミは?
これから搭乗してみたい!実際の印象はどうだろう?と思ったら『航空会社✐クチコミ情報サイト』を見てみましょう。
また、実際に搭乗してみた感想などをシェアしてみませんか?
まとめ
この記事では「ZIPAIR」のビジネスクラスに相当する「ZIP Full-Flat/ジップ・フルフラット」について、そのサービス概要をご紹介しました。
LCCを利用する旅は、運賃に含まれない付帯サービスの内容をよく理解した上で「自分に必要なサービスのみを選ぶ」という、いたってシンプルなものです。
燃油代金が高騰している今こそ、節約分で「ZIP Full-Flat/ジップ・フルフラット」を利用してワンランク上のフライトを体験してみるのもよいですね。
LCCを有効活用することで、お得にそしてスマートに海外旅行を楽しみましょう!