燃油高や物価高の今、燃油サーチャージがかからない格安航空会社(LCC)に注目が集まっています!
節約した燃油サーチャージ分を現地のホテル代や、滞在中の費用にまわすことで、トータルの旅のコストを抑えられるのがメリットです。
注目のLCCの中から、この記事ではZIPAIR(ジップエア)についてまとめました。
ZIPAIRとは
ZIPAIR(ジップエア)※は、JALグループの国際線中長距離格安航空会社(LCC)です。
2020年10月より成田=バンコク線、ソウル線から旅客便として就航を開始しました。
「NEW BASIC AIRLINE」
今の時代に合ったサービスクオリティと究極のコストバリューを両立する、今までにないエアラインを目指すことを企業理念に掲げています。
※ 社名は「株式会社ZIPAIR Tokyo」
格安航空会社とは、サービス内容などの効率化によって低い運航費用を提供している航空会社です。
「ローコストキャリア」とも言われています。
食事・預け荷物・座席の指定など必要なサービスをは通常有料で追加することができます。
これに対してANAやJALのような航空会社は「フルサービスキャリア」「レガシーキャリア」とも呼ばれています。
ZIPAIRの就航都市は?
東京(成田国際空港)から以下の路線を運航しています。
ZIPAIRの就航都市(2024年8月現在)
- ソウル(仁川国際空港)
- バンコク(スワンナプーム国際空港)
- シンガポール(シンガポール・チャンギ国際空港)
- ホノルル(ダニエル・K・イノウエ国際空港)
- ロサンゼルス(ロサンゼルス国際空港)
- サンノゼ(サンノゼ国際空港)
- サンフランシスコ(サンフランシスコ国際空港)
- マニラ(ニノイ・アキノ国際空港)
- バンクーバー(バンクーバー国際空港)2024年3月13日就航
ZIPAIRの特徴
LCCであるZIPAIRは各種サービスの効率化・簡略化・選択制を導入することで低価格運賃が提供されています。
そのため事前に、航空会社の特徴や、自分にとってのメリット・デメリットを把握しておく必要があります。
最大の特徴は、航空券価格=運賃のみとなっていること。
JALやANAで当たり前のようについている付帯サービスは含まれていません。
そのため必要なサービスを自分で選択し、有料で追加する必要があります。
機材・座席の種類
ZIPAIRの機材は、JALが導入したアメリカ・ボーイング社のB787-8型機を使用しています。
2023年には待望の新造機も仲間入りし、2023年度中に7機体制となる予定です。
座席の種類は2種類で、普通席の「Standard/スタンダード」とワンランク上の「ZIP Full-Flat/フルフラット」から選べます。
Standard/スタンダードの座席は前方通路・窓際座席など、さらに5つの区分に分かれていて、それぞれ事前座席指定料金が異なります。
「Standard/スタンダード」
- シートピッチ:約79cm(約31インチ)
- 座席幅(肘掛け間):約43cm(約17インチ)※標準
「ZIP Full-Flat/フルフラット」
- シートピッチ:約107cm(約42インチ)
- 座席幅(肘掛け間):約51cm(約20インチ)
✈「ZIP Full-Flat/フルフラット」については、こちらの記事でご紹介しています。
座席の指定
「窓際や通路側の席がいい」「家族や友達と横並びで座りたい」など希望がある場合は、事前座席指定をおすすめします。
ZIPAIRでは出発の24時間前までWEBサイトまたはコンタクトセンターにて、指定料金を追加することで事前座席指定が可能です。
それ以降はオートチェックイン時に自動で座席が決まります。
事前座席指定料金は、区分のほか、路線によって発地によって金額や通貨建てが変わります。
なお、出発当日の空港チェックインカウンターでも座席の指定や変更はできませんのでご注意を。
「Standard/スタンダード」座席区分
- 非常口座席(座席番号:46A/B/C、46H/J/K)または最前列座席
- 前方通路(座席番号:C/D/G/H)・窓側座席(座席番号:A/K)
- 後方通路(座席番号:C/D/G/H)・窓側座席(座席番号:A/K)
- リクライニング制限座席(36A/B/C、36H/J/Kなど)
- その他の座席
※コンタクトセンターでの手続きは、別途事務手数料がかかります。
※非常口座席など一部は出発の48時間前までの受付。
手荷物
機内持込手荷物
機内に持ち込みできる手荷物は、重さは7㎏までの規定サイズ(1個目:40㎝×25㎝×55㎝、2個目:35㎝×25㎝×45㎝)を満たす合計2個までです。
超過した場合は、追加料金が発生します。上限は合計12㎏までなので注意が必要です。
金額は路線によって(事前座席指定同様に発地によって現地通貨建てになる)異なるため、予約の際には公式サイトにてご確認ください。
出発の24時間前までに手続が必要となり、当日空港での機内持込手荷物の追加ができないため、受託手荷物扱いとなります。
また、空港カウンターでの手続は別途事務手数料が必要になるので事前に準備しましょう。
受託手荷物(お預けの手荷物)
受託手荷物は、1個目から受託手荷物料金がかかります。
規定サイズ(3辺の和が203㎝以下)を満たす合計5個まで預けることが可能です。
重さにより料金が異なるため(1個あたり14kg、23㎏もしくは32㎏までの3段階 ※一個当たりの重量は最大32㎏まで)、早めに準備して手続をしましょう。
予約した荷物の重量が事前予約した重量を超過する場合は空港カウンター(クレジットカード支払いのみ)で差額に加え、事務手数料が発生します。
金額は路線によっても(機内持込手荷物同様に発地によって現地通貨建てになる)異なるため、予約の際には公式サイトにてご確認ください。
その他、スポーツ用品(ゴルフ、スキーサーフボードなど)も路線や大きさにより料金が異なりますので、事前に確認しましょう!
機内食・機内販売
ZIPAIRでは無料の機内食サービスはありませんが、日本らしい、素材や味付けにこだわった各種メニューが有料オプションで用意されています。
機内食は、路線により種類や購入期限が異なるため(一部を除いて日本発は出発の72時間前、海外発は96時間前まで)がありますので、早めに確認・購入しましょう。
また、ご自身のスマートフォン・タブレットを使用した機内販売でもスナックや飲み物(ソフトドリンク、アルコール)の他、免税品やZIPAIRオリジナルグッズなどを購入可能です。
※機内での販売は数に限りがあり、支払い方法はクレジットカードのみ。
機内インターネットサービス
最近は機内でもWi-Fiを利用してインターネット接続ができる航空会社も増えてきました。
ZIPAIRの機内でもインターネットが、しかも無料で利用できます。
太平洋路線などの長時間フライトでも、メールやSNS、機内エンターテインメントで快適に過ごせそうですね。
成田空港ラウンジ
出国手続き後エリア内にある成田空港ラウンジの利用もオプショナルとして用意されています。
ラウンジでゆっくりくつろいでから出発するのもいいですね。
※一部販売対象外のフライトがあります。
アメニティ
毛布、スリッパなども機内には用意されていません。
必要であれば手荷物として持ち込みましょう。
事前予約をすれば、デザインを追求したZIPAIRオリジナルアメニティグッズを購入することも可能です!
◆アメニティセットA
ブランケット、耳栓、アイマスク、ネックピロー、スリッパ
◆アメニティセットB
アメニティセットAに含まれるものすべて+オリジナルバッグ
事前予購入には購入期限(日本発は出発の24時間前、海外発は48時間前まで)があります。
ポイントプログラム
マイルではありませんが「ZIPAIR Point Club」という無料会員プログラム(会員制ポイントシステム)、お得な特典が付いた有料会員組織「ZIPAIR Point Club Plus」があります。
たまったポイントはZIPAIRのオプションサービス購入に利用できるほか「JALマイル」との相互交換も可能です。
※有料会員組織には年会費の支払いとクレジットカードの登録が必要。
子供向けのサービス
子ども連れの海外旅行では、LCCの利用について心配なこともあるかもしれません。
人気旅行先のハワイやソウル、シンガポールなどへ路線を持つZIPAIRで、家族旅行を計画することもあると思いますが、
ZIPAIRでは0歳~6歳の子供向けに「U6サービス」を用意しています。
- 子ども用割引運賃「U6 Standard」運賃を設定 ※「ZIP Full-Flat/フルフラット」は7歳未満の方は利用できません。
- 幼児(0~1歳)の方にはBaby Safety Seat(チャイルドシート)を用意 ※「U6 Standard」運賃の購入が必要です。
- お隣同士の座席を無料で用意(必ず大人の方(お一人)と隣同士の座席を確保します。)
※隣同士の空席がない場合には子供の予約ができない等、諸条件がありますので詳細は公式WEBでご確認ください。
国内航空会社で初!和牛をお土産を海外に
成田~シンガポール・米国行きを対象に、海外へのお土産用に和牛の肉の販売!
事前にWEBサイトで購入後、出発当日に成田空港チェックインカウンターで商品を確認し受託手荷物として預けます。
あとは、現地到着後に預けた受託手荷物と一緒に受け取るだけ。(※)
出入国時に各自で手続きが必要な輸出検疫はZIPAIR側で代行、受託手荷物の追加費用もかかりません。
日本の特産品「和牛」をお土産にしてみてはいかがでしょうか?
※到着空港において税関申告が必要となる場合もあります。
ZIPAIRのサービスにないもの
以下のサービスは、ZIPAIRでは実施・提供していません。
- 個人用モニター:なし
- アライアンス:なし
- 無料の幼児用機内食:なし ※有料の子供向けミールのみ
- 乗り継ぎサービス:なし ※成田空港でのZIPAIR同士の乗り継ぎを除く
ZIPAIRの気になる口コミは?
これから搭乗してみたい!実際の印象はどうだろう?と思ったら『航空会社✐クチコミ情報サイト』を見てみましょう。
また、実際に搭乗してみた感想などをシェアしてみませんか?
さいごに
LCCを利用する旅は、事前に旅の準備をした上で「自分に必要なサービスのみを選ぶ」という、いたってシンプルなものです。
燃油代金が高騰している今こそ、LCCを利用した旅行を計画してみては。
LCCを有効活用することでお得に海外旅行を楽しみましょう!