世界100ヵ国以上を旅してきた添乗員がおすすめ!スイスの世界遺産4選

世界100ヵ国以上を旅してきた添乗員がおすすめ!スイスの世界遺産4選

スイスアルプス世界遺産検定1級を保持する添乗員が見るべきポイントと世界遺産の魅力をお伝えします。
この記事では、添乗員雨川和世が選ぶ、スイスの世界遺産4選をスイスの豆知識とあわせて解説します。
スイスには12件の世界遺産がありますが、その中でも季節の魅力と共に添乗員目線で本当に行くべき世界遺産をご紹介!

雨川さん今回聞いた人:添乗員歴約22年。世界107ヵ国を旅し、世界遺産検定1級や総合旅行業務取扱主任者、添乗員能力資格1級を取得。JATA旅程管理研修認定講師やHIS旅程管理研修講師を務める雨川さん。

活火山とゾウガメ、そしてコーヒーをこよなく愛す添乗員。
コロナ前最後の海外旅行は活火山があるバヌアツ。
ガラパゴスでゾウガメの魅力にはまり、セーシェル諸島やケイマン諸島などカメを見るために旅をする。
コーヒー好きが高じてコーヒープロフェッショナル(UCCコーヒーアカデミー認定資格)取得。
次行きたい旅行先:世界遺産レユニオン島(フランス領)
旅行して何したい?:大迫力の活火山を見たい。
幻のコーヒー、ブルボンポワントゥの生産地を見てみたい。

世界遺産とは?

イタリア世界遺産コロッセオ
世界遺産 ローマ コロッセオ

世界遺産とは、1972年にユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づき「世界遺産リスト」に記載された「顕著な普遍的価値」をもつ建造物や遺跡、景観、自然のこと。
人類共通の財産といえます。
現在194か国が締結しており、日本も1992年にこの条約を締結しています。
世界遺産は文化遺産897件、自然遺産218件、複合遺産39件を含む1,154件に上り、そのうち日本からは文化遺産20件、自然遺産5件の計25件の世界遺産が登録されています。(2021年7月時点)

ベルンの旧市街

スイス ベルン遠景
(C)Hotel-Schweizerhof-Bern

スイス初の世界遺産

ベルンの旧市街は、1983年にスイス初の世界遺産に登録されました。
首都ベルン、といっても経済的中心地はチューリッヒなのでベルンはどちらかというとのんびりした雰囲気のある街です。
緑に囲まれのんびりと散策するのにおすすめの街です。

ユニークな噴水探しも街歩きの楽しみ

ベルンの旧市街が世界遺産に登録されています。
石畳の絵になる街並み。特に目につくのは「噴水」です。
市内には約100以上も噴水があり、旧市街には16世紀に造られた11基の噴水が残ります。
噴水のデザインも様々で、ユニークでシュールなものが多いです。子供を食べているような怖いデザインや甲冑を装着した熊など、噴水を眺めるだけでも楽しい時間が過ごせます。

アインシュタインの記念館

旧市街の一角には相対性理論を発表したアインシュタインが住んでいたアパートの部屋がそのまま記念館として公開されています。

雨川さん雨川さん

バラ公園のバラが咲き乱れる春、深い緑が美しい夏、そして紅葉の秋の時期ももちろん綺麗ですが、私がおすすめするのは冬。特にクリスマス前の約3週間はクリスマスマーケットが開かれ、多くの露店が出ます。寒い冬もホットワインや美味しいソーセージ、素朴で可愛いクリスマスオーナメントで癒されます。

豆知識:スイスの言葉
スイスの公用語は4つ。ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語。
カントンと呼ばれる州によって使われる言語は異なります。ベルンでは主にドイツ語とフランス語が話されます。

スイスアルプス・ユングフラウ・アレッチ

スイス アレッチ氷河スフィンクス展望台.

スイス初の自然遺産

2001年スイスで初めての自然遺産として登録され、その後2007年範囲が拡大されました。
全長約23km、アルプス最大のアレッチ氷河。

世界遺産登録にあたっては一帯の氷河が作り出す景観や、動物相、植物相のほか、ヨーロッパの文学や芸術にも影響を与えたことも評価されました。
氷河の進行・変化の研究で注目されていますが、近年は特に気候変動や地球温暖化との関連で、注目されています。
今から100年以上も前にヨーロッパ最高所の駅、ユングフラウヨッホを目指すユングフラウ鉄道が開通しました。
この鉄道からの景色やアレッチ氷河を目の前で見ることが出来る展望台なども見どころの一つとなっています。

ヨーロッパで一番高いところにある鉄道駅ユングフラウヨッホからの眺め

アレッチ氷河を目の前で見ることが出来、さらに歩くのが苦手な方でも気軽に電車で行ける展望台をご紹介しましょう。
ヨーロッパで一番高いところにある駅、ユングフラウヨッホ駅にある「スフィンクス展望台」です。
展望台からは標高4,107mのメンヒを目の前に見ることが出来、迫力満点です!
標高3454mという高いところにあるユングフラウ駅は観光客にとても人気があります。
ラウターブルンネンまたはグリンデルワルドから登山電車に乗ると、どちらの村から乗ってもクライネシャイデックという駅に着きます。クライネシャイデック駅は、ユングフラウ三山と呼ばれるユングフラウ、アイガー、メンヒが綺麗に見える場所です。
このクライネシャイデックからさらに上へ登る登山電車に乗るとユングフラウヨッホの駅に着きます。
ユングフラウヨッホ駅構内にあるエレベーターに乗りスフィンクス展望台へ。
夏でも一面の銀世界。夏スキーを楽しむ人たちも多くいます。

冬の展望台も魅力的

ユングフラウヨッホの駅に向かう登山電車は冬でも運行しています。
夏は多くの観光客であふれる展望台ですが、冬は観光客も少なくゆったりと展望台を楽しむことが出来ます。
展望台以外にも氷の彫刻が立ち並ぶ「氷の宮殿」やゆったり過ごせるカフェなどもあります。

スイスから便り

ここでのおすすめは手紙を書くこと。
ユングフラウヨッホ名物、昔の日本の赤い円筒型郵便ポストがあります。
富士山五合目簡易郵便局と姉妹提携を締結しているからです。
駅構内には売店があり、素敵なポストカードや切手、チョコレートやちょっとしたお土産が売られています。
記念スタンプもあるので旅の記念に自分への手紙、または大切な方へ素敵な絵葉書など送ってみてはいかがでしょうか?

アイガーエクスプレスで、空中散歩を満喫

2020年には「アイガーエクスプレス」が運行を開始しております。
26人乗りの巨大なロープウェイでグリンデルワルドから一気にアイガーグレッチャーまで移動できます。最新技術で安定性も良く、大迫力のアイガーの絶景を楽しめます。
往路はのんびりと登山電車を利用して牧歌的な景色を車窓より楽しみ、復路は空中散歩で違った景色を楽しんでみてはいかがでしょう?

豆知識:ユングフラウの意味は?
ユングフラウを英語で言うとYOUNG LADY、「若い乙女」という意味があります。
その名の通りなだらかで、でも凛とした美しさがある山です。それに対して険しい北壁でもアイガーは男性的な山です。その間に挟まれているのが「修道士」という意味のある山、メンヒです。乙女のユングフラウと男性的なアイガーとの間に立ちはだかるように鎮座しています

ベリンツォーナ旧市街にある三つの城、城壁と要塞群

Castello di Montebello castle, Bellinzona, Switzerland
カステッロ・ディ・モンテベッロ
2000年に文化遺産として登録されました。
中世に建てられた城塞群が残る街です。「カステルグランデ」と「カステッロ・ディ・モンテベッロ」「カステッロ・ディ・サッソ・コルバーロ」の古城と街を取り囲む城壁は圧巻です。中でも「カステルグランデ」は町の中心に位置しています。近年レストランやミュージアムなど兼ね備えた文化センターとなっています。エレベーターに乗って一気に岩山の上へ行き、城壁の回廊を歩くことも出来ます。

ここは昔から交通の要所でした。イタリアにも隣接しておりイタリア語が話されます。
旧市街も昔ながらの石畳の街並み、13~16世紀頃建てられた教会も多くあり、街を歩くだけでも中世の古都の雰囲気を感じることができますよ。毎週土曜日には朝市も開かれます。スイス・アルプスのイメージとは少し異なる中世のイタリアのような雰囲気がある街です。

豆知識:スイス車のナンバープレートはCH
スイスの正式名称はConfoederatio Helvetica(コンフェデラチオ・ヘルヴェティカ)
ヘルヴェティアHelvetiaの連合という意味です。
4つの公用語を持つスイス。どれか1つの言語で国名決めてしまうと喧嘩になるため、昔からのラテン語で国名を決めてます。
この頭文字を取って略称がCHになってます。
ナンバープレートや通貨の単位、ウェブのドメイン名などに用いられています。

ラヴォー地域のブドウ畑

スイス世界遺産ラヴォー
2007年に文化遺産として登録されました。
スイスのローザンヌからモントルーの間のレマン湖北岸の丘陵地帯に広がるブドウ畑。
古代ローマ時代よりワインが作られていたという古い歴史を持ちます。
現在のブドウ畑の原型は11、12世紀頃のシトー派修道士たちによって耕され、改良されて現在に至ると言われています。
レマン湖の対岸はフランス。美味しい水で有名なエビアンの街があります。

雨川さん雨川さん

スイスのワイン生産量はスイス国内の消費量よりも少ないと言われ、輸出量も大変少なくなっています。美しく耕されたブドウ畑の一部は観光客用のハイキングコースにもなっています。美しいレマン湖を見ながらハイキングを楽しみ、夕食は美味しいスイスワインと共に味わってはいかがでしょうか?

豆知識:スイスのお金
多くのヨーロッパ諸国がヨーロッパ統一通貨ユーロを導入してますが、スイスはスイスフラン。
珍しい1/2フランというコインもあります。駅などの有料公衆トイレなどに使える便利なコインです。

まとめ

美しい山々に囲まれたスイス。
のんびりとハイキングを楽しむだけでなく、異なる言語で様々な文化の違いを体験できます。
先史時代から近現代建築まで幅広い世界遺産のあるスイス。
九州と同じくらいの国ですが鉄道網も充実していて旅行者に優しい国です。
美味しいチーズやチョコレート、そして美味しいワインのある国です。
とにかく癒されます!!
是非一度スイスを訪れてみてください。

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投稿日:2021.09.16

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