「無料 Wi-Fi(ワイファイ)」という表示を国内の空港や駅、ホテルで見かけた事はありますか?海外では日本より多くの公共の場で無料の Wi-Fi 接続できるスポットがあります。しかし、いざ旅行先の海外で設定できなかったり、セキュリティ面でも不安です。かといって携帯会社の海外パケット定額のサービスの利用はちょっと割高です。そんな悩みを解決してくれるのが現地のアクセスポイントへつないでくれる持ち歩きタイプのレンタル「海外用 Wi-Fi ルーター」です。
レンタルの「海外用 Wi-Fi ルーター」機器一式は、事前にネットから申し込みをすれば旅行当日に日本の出国空港でピックアップし、帰国後その足で空港内のカウンターに楽々返却ができる仕組みです。海外について空港を出たらスイッチオン。いつもの自分のスマホで指定の Wi-Fi 接続すれば、すぐにネットにつながるという便利さと、海外旅行ならではの楽しめることをまとめてみました。
Wi-Fi ルーターがあるといい事
1.ネット検索ができる
Wi-Fi ルーターとは、スマホと一緒に持ち運びできる小型の通信機器のことです。旅行先の国・エリアで使える海外用Wi-Fiルーターをレンタルすれば、海外で自分のスマートフォンやタブレット端末がそのままネットにつなげます。
レンタルの契約プランはいろいろあり、定額プランにすれば追加請求もなく安心して利用でき、様々なシーンで力を発揮してくれます。充電さえしておけば日々の通信料を気にせず、いつでもどこでもインターネットに接続できることが大きなメリットです。
2.マップ利用でスムーズに目的地に到着できる
たとえば海外で徒歩や交通機関を使って自力で観光スポットに行くとき、ガイドブックに載っている地図だけではわかりにくいことがあります。道案内や標識も外国語なので、見間違って脇道に迷い込むこともあります。
そんなときWi-Fiルーターがあれば、日本にいる時と同様にスマホに地図アプリを立ち上げて、ナビゲーション機能を使って目的地にスムーズに辿り着くことができます。ツアーの集合時間の間際に道がわからなくなったときも、落ち着いてスマホで地図を確認すれば大丈夫です。
ちなみに、Googleマップアプリ+GPSの機能を使えば、現在地を把握しながらオフラインでも地図を見ることができます。ルーターのレンタル費用をできるだけ安い契約で済ませたときは特に、利用量を抑えるためルーター自体のONとOFFの切り替えをうまく使いわけると良いかもしれません。
なお、Googleマップをオフラインで使うにはネットが繋がる環境で事前準備が必要です。詳しい使い方は「Googleマップ オフライン」で検索して調べてみてください。日本にいるうちに行きそうな場所を選んでオフラインマップで保存しておくと良いでしょう。
また、あまり予定を決めずに街をぶらぶらしているときに「お昼はどこで食べよう」、「疲れたからカフェでひと休みしたい」と思ったら、すぐにインターネットで最寄りのランチ場所やカフェを検索。グルメサイトを見れば評判や価格帯もチェックできるので、飛び込みでうっかり味や雰囲気がイマイチなお店や高級な価格帯のお店に入ってしまうという失敗も避けられます。
3.スマホで撮った絶景画像をすぐ自慢できる
定期的にブログに記事をアップしている人、SNSにこまめに投稿する人にも、海外Wi-Fiルーターはおすすめです。海外でブログやSNSに画像をアップする場合、ネット環境によってはアップロードにかなり時間や料金がかかる場合があります。そもそも大量に撮りためた画像をあとで見直して選ぶのは大変。すぐにアップしないと、その場で受けた印象や感動が薄れてしまうという難点もあります。
Wi-Fiルーターがあれば撮った写真をすぐにSNSにアップして、感じたままの言葉を発信することが可能です。通信速度が日本にいる時と変わらず、アップロードに時間をとることもありません。友人たちから、リアルタイムで「いいね!」やコメントをもらいましょう。
4.翻訳アプリで現地メニューが読める
地元の人とのコミュニケーションは、旅ならではの大きな魅力です。「外国語は話せないけどこのメニューの意味を知りたい」というとき、または「思い切って話しかけてみたけどうまく伝わらない」というときも、スマホの翻訳アプリ&Wi-Fiルーターが活躍します。
一般的な翻訳アプリは通常、利用するのにオンライン環境が必要です。Wi-Fiルーターでインターネットに接続できれば、言葉で困ったとき、誰かと話したいときはすぐに利用できます。
アプリによっては、マイクに向かって話した音声や、カメラで撮ったレストランのメニューや印刷物などの画像のテキストを翻訳することも可能です。語学に自信がない人も、翻訳アプリがあれば、ぐっとコミュニケーションの幅が広がります。出発までに、使いやすそうな翻訳アプリを見つけておき何回か使ってみることをおすすめします。
5.日本にいる家族や一緒に行っている友達にいつも通り連絡できる
Wi-Fiルーターがあればメールはもちろん、スカイプ、LINEなどでの「無料インターネット電話」が使えます。もちろん、普段と同じLINEの会話もそのまま可能です。日本にいる家族や友達には、いつでも連絡できます。
また2、3人のグループ旅行で、限られた時間だけ個別行動をするというような場合も、LINEやメールで気軽に連絡をとり合って、お土産情報を共有したり、集合場所の目印を追加情報で教えたり、スーパーで水を買っておくべきか尋ねたり、集合場所に遅れそうなことなど、日本と変わらずリアルタイムに伝えることができます。
もともとお手頃価格の海外レンタルWi-Fiルーターですが、さらにお得な使い方もあります。実は、1台レンタルすれば、5台のスマホやタブレットでシェアすることが可能です。
通信量は多くなりますが、2人以上のグループやカップルで旅行する際、1台のWi-Fiルーターを割り勘でレンタルすれば、一緒に行動する必要はありますが、海外でも格安料金で、いつも通りにネットやアプリが楽しめます。
これが実際の価格@グアム
最後に、海外WiFiルーターがどれくらいお得なのか、日本人にとって身近なグアムを例に具体的な金額を紹介しておきましょう。
海外WiFiルーターのレンタル料金は、グアム旅行で使える「MiFi(マイ・ファイ)レンタル」の場合、5日間で約3,230円~。1日あたり700円以下という低料金です。
他の通信手段はどうでしょう。携帯電話会社の海外パケット定額のサービスは、利用データ量によって、1日あたり1,980円から2,980円程度かかります。さらに、設定を間違ってパケ放題ではない通信会社にうっかりつないでしまうと、数十万円単位の請求になる場合もあります。
グアムなど、海外のホテルやカフェなどには無料のWi-Fiスポットがある場合も多いのですが、個人情報の入力を求められたりセキュリティ面の不安が拭えません。設定方法がシンプルで誰にでも簡単に使える海外Wi-Fiルーターは、コスパの面、セキュリティの面から見ても、海外での最良の通信手段といえるのではないでしょうか。
利用時のコツと注意点
利用には制限量を超えないで使うコツがあります。契約プランによって異なりますが、宿泊しているホテルや国際空港内など信頼ができる無料Wi-Fiスポットでは、レンタルしているWi-Fi機器は電源をOFFにして、無料のWifiにつなぎ、画像のアップロードや長時間の検索などに利用しましょう。
また、データを同期し続けるサービスはすべて設定をOFFにしておきましょう。日本ではあまり意識していない「アプリの自動更新」「配信ニュースの受け取り」「更新情報の受け取り」「クラウドとの同期化」などは、海外では知らない間に通信量が制限を超えてしまう原因になります。
なお、どこでもネットにつながるからと言って「歩きスマホ」「急に立ち止まってiPad mini」は海外でも大事故の原因となります。鉄道や自動車事故にあうこともそうですが、コンパクトで高額で人気の携帯端末は、スリにも人気絶賛商品です。背後に注意し人混みや治安の悪い場所、道の端ではカバンから出さないぐらいに注意するようにしましょう。
もちろん、グアムで人気のオプショナルツアーでマリンスポーツに行く日は、朝から機器一式はホテルのセイフティーボックスや金庫に預けて行きましょう。炎天下も海水も置き去りも精密機器にとっては過酷すぎます。
空港で受け取り・返却ができるのも便利なレンタルWi-Fiルーター。初めての場所では、道に迷ったり、言葉が通じなかったりと、しばしば想定外の事態が起こります。海外Wi-Fiルーターを持って行けば、きっと何度も「あってよかった」、「助かった」と感じる場面があるはずです。