ウラジオストクは、成田国際空港から約2時間半。アジアに行くのと同じ手軽さで、ヨーロッパの雰囲気を味わえると今注目の旅行先です。
また、今春から日系航空会社も成田直行便を就航予定で、ますます身近に。週末旅行の新定番!になりそうなウラジオストクですが、情報があまりないと思っている人も少なくないのでは!?
今回は3日間のウラジオストク旅行で実際に行ってきたスポットをメインに、気になるウラジオストクの魅力や観光スポットを紹介します。
ウラジオストクの魅力満載!定番おすすめ観光スポット
港町ウラジオストクを一望【鷲の巣展望台】
鷲の巣展望台は、ウラジオストクに来たら誰もが訪れる観光スポット。標高214mの高台にあり、市内や金閣湾、街のシンボルである黄金橋が一望できます。
特に、日没後のマジックアワーの時間帯はおすすめ!港町ウラジオストクの雰囲気に酔いしれてみましょう。
冬の時期は、展望台への坂道が凍結していることと、強風のため防寒対策が必須です。
住所:Eagle’s Nest Mount,Vladivostok
アクセス:中央広場からケーブルカー利用または市内バスターミナルからバス利用。最寄りのバス停は「Фуникулёр(フニクリョル)」
はるか彼方に思いをはせる【ウラジオストク駅】
街の中心部にある「ウラジオストク駅」は、シベリア鉄道の東の起点駅です。
シベリア鉄道は、世界一距離の長い鉄道列車で、西のモスクワからウラジオストクまで約7日間という長い道のり。さすがロシア!スケールが違います。
駅舎の天井画は必見!駅ができた当時のモスクワとウラジオストクの街並みが描かれています。
ホームには、引退したSLとキロポストがあり、どことなくレトロな雰囲気。
ここへ終着した人、ここから始まる旅はどんなものなのか・・・
はるか彼方のモスクワに思いをはせて、駅を後にしました。
住所:Ulitsa Aleutskaya, 2, Vladivostok
アクセス:ウラジオストク空港から電車(エアロエクスプレス)or バスor タクシーで1時間前後
冬のウラジオストクを楽しむ【トカレフスキー灯台】
街の郊外に、かわいらしい灯台があります。
灯台へ続く一本の砂浜が幻想的で、インスタ映え抜群!
ウラジオストクは不凍港として知られていますが、少し外れのアムール湾は完全に凍結していて、海の上を歩くことができます。
日本ではなかなかできない体験にテンションがあがります。冬のウラジオストクならではの醍醐味!
夏は海水浴でたいへん賑わいます。
繁華街からは少し離れますが、訪れる価値ありますよ。
住所:Tokarevsky Cape, Vladivostok
アクセス:ウラジオストク駅からバス約20分、停留所から徒歩20~30分
日本人バレエダンサーも活躍中【マリインスキー劇場】
黄金橋を渡った先にあるこちらの劇場は、サンクトペテルブルグを本拠地とするバレエの名門「マリインスキー劇場」の支部です。今回、特別に内部を見学させていただきました。
大ホールは、開放感たっぷり!
舞台裏では入念なリハーサルが行われていました。
日本人バレエダンサーも活躍しています。
現在、約80名中10名の日本人が在籍しているそうで、割合が多いことに驚きました。
モダンのなかにもクラシカルな雰囲気のある「マリインスキー劇場」。本場のバレエやオペラが、日本からアクセスしやすいウラジオストクで楽しむことができます。しかも、モスクワやサンクトペテルブルグなどに比べて相場が安いため、初めて本格的なバレエ・オペラ鑑賞する方にもおすすめです。
チケットは、公式サイトからも予約できるので、チェック!
住所:Fastovskaya Ulitsa, 20, Vladivostok
アクセス:最寄りのバス停「Театроперы и балета」
海軍の街ならではのスポット【S56潜水艦博物館】
旧ソ連の潜水艦「S56」を引き揚げ、内部を博物館として一般公開しています。
ロシア語では「C56」と表記されていますが、「エス」と読みます。
入口を進むと、まず資料室があります。
小さなハッチをくぐり抜けて最深部へ進んで行きます。ワクワク♪
一番奥には、魚雷の発射台がありました。
潜水艦独特の密閉された空間に予想以上に興奮!
今では平和なウラジオストクが、かつて閉鎖された軍港都市だった歴史を垣間見ることができます。
住所:Korabel’naya Naberezhnaya, Vladivostok
入場料:100ルーブル
ロシア正教に触れる【ポクロフスキー聖堂】
宗教は、「ロシア正教」が最も多く信仰されています。
特徴としては、十字の切り方が逆なことと、教会の屋根がたまねぎ頭をしていることです。
教会のなかはとっても煌びやか!
女性は、スカーフなどで頭を隠さなければならないのでご注意ください。
売店で、ハチミツの蝋燭を買うこともできます。
蝋燭の独特の香りと厳粛な雰囲気に、心が洗われたような気持ちになりました。
日曜にはミサが行われて見学することも可能です。
住所:Okeanskiy Ave, 44, Vladivostok
アクセス:最寄りのバス停「Покровский парк (ポクロフスキー・パルク)」
カメラ女子必見!フォトジェニック・スポットいっぱい
ウラジオストクにはインスタ映えするフォトジェニックなスポットがいっぱい!おすすめポイントをご紹介します。
グム百貨店の裏路地
老舗デパート「グム百貨店」の裏路地は、煉瓦造りと石畳が素敵なエリア。
おしゃれな壁画がたくさんあって、どこを撮っても絵になります。
住所:Svetlanskaya 35, Vladivostok
2大ピンク・スポット
「S56潜水艦博物館」の近くに建つ、外観がピンク色の小さな教会「アンドレイ教会」と、パステルでカラフルな「ニコライ二世凱旋門」は、とにかく見た目がキュートです。
住所:Ulitsa Petra Velikogo, 4г, Vladivostok
住所:Ulitsa Petra Velikogo, 6, Vladivostok
ライトアップ散策
レストラン街などは、夜まで観光客や現地の方で賑わっています。
噴水通りの青のイルミネーション。
ロシアらしい雑貨に注目
カフェなどにさりげなくいる「マトリョーシカ」もキュートで、街には被写体があふれています。
よく見ると表情が一つ一つ違います。
カメラを片手に、あなたのお気に入りスポットを見つけてみましょう!
食べ物がどれも日本人の口にあう♪ウラジオストクのおすすめグルメ
ジョージア料理
ロシアには、旧ソ連国である「グルジア料理」(ジョージア料理)のレストランがたくさんあります。
日本人にはあまり馴染みのない料理かもしれませんが、国の位置的にヨーロッパ、中東、ロシア、アジアを融合した料理は、日本人の口にあいます。
ジョージア料理のなかでも人気のお店『スプラ』へ。
店員さんがとにかく明るくて楽しい気分にさせてくれます。
肉汁たっぷりの小籠包のような「ヒンカリ」
厚みのある小籠包のようです。
皮はモチモチで中からは肉汁ジュワー、香草がきいていて美味しいです。
先端(写真上)部分は残します。(お腹いっぱいになるからだそうです。)
チーズ入りパン「ハチャプリ」
楕円形の平たいパンのなかに、卵とバターとチーズがたっぷり。
食べる時は、パンをちぎって、中身を混ぜて食べます。
パイ包み揚げ「チェブレキ」
見た目がインパクト大のパイ包み揚げ。
手術用のゴム手袋みたいのをはめて、グシャッと潰した後、中に入っている具材(お肉など)を巻いて食べます。
見慣れない食べ物ばかりですが、どれも美味しかったです。
また、グルジアは世界最古のワイン生産地なので、ぜひお料理と一緒に楽しみましょう!
住所:Ulitsa Admirala Fokina, 1 б, Vladivostok
ロシア風水餃子「ペリメニ」
次に紹介するのは、ロシア風水餃子「ペリメニ」が有名なお店『ローシキ プローシキ』。
スベトランスカヤ通りにあり、薄緑色の外観がかわいくて目を引きます。
内装も、レンガ造りの壁にペリメニ作りに使う調理器具などが飾ってあってほっこりします。
日本語メニューもあって安心。価格もリーズナブルです。
ペリメニは、ラム肉やエビ、野菜ベースなど、たくさんの種類があって迷うほど。
おすすめは定番の「おばあちゃんのペリメニ」です。
ボルシチやピロシキなど定番料理も揃っているので、気軽にロシア料理を楽しむことができます。
ロシアのカフェやレストランは、まったりと時間を楽しむスタイルらしいので、どのお店も居心地が良かったです。
住所:Svetlanskaya St, 7, Vladivostok
ウラジオストクを訪れて感じたこと
成田空港から約2時間半のフライトは、本当に近いです。
アジアとは全く違う、ヨーロッパといわれると少しカジュアルな雰囲気もある、そこは独自の文化をもつ「ロシア」でした。
観光としての交通網が発展しているとはいえず、言葉の壁もあり、観光地としてはこれから・・・といった印象ですが、そこが他の国や都市とは違っておもしろいです。今行っておくべき場所だと感じます。
ロシア人は笑わない文化があるらしく、そのせいか少し冷たく感じることもあるかもしれません。
でも実際現地の人々と接してみるととても親切で、ものすごいポテンシャルを秘めた都市だと感じました。
今回ご紹介したスポットは、ウラジオストク市内のホテルを拠点に3日間の旅行ですべて回りきることができます。
近場のアジアに行きつくしてしまった方、異国情緒を味わいたい方、週末旅行を検討している方におすすめの旅行先です。