ニュージーランドの「ミルフォードトラック」は、世界遺産「テ・ワヒポウナム」の中心的存在であるフィヨルドランド国立公園の中に位置するトレッキングルート。
”世界で最も美しい散歩道” とも称されるようなトレッキングルートで、世界遺産の美しい自然を眺めながらのトレッキングは非常に気持ちがいいものです。
ただし!「散歩道」と言われていても甘く見てはいけません。
世界のトレッカーの憧れのトレッキングコースでもありますが毎日16~20kmほど歩くので、それなりの準備は必要です。
今回は準備について説明していきます。
今回参加するツアーはこちら
トレッキングの際の基本装備
登山・トレッキング用シューズ
9日間ツアーの内の5日間で50km以上歩くことになるので、必ず履きなれた靴を準備しましょう。
ソールがしっかりした登山用のハイカット・ミドルカットの靴が良いのか、ランニングでも使うようなローカットの靴が良いのか、人それぞれかと思います。
歩きやすいのはローカット、ハードな登山道を歩くような場合は、足首がしっかりと固定されるハイカットがいいでしょう。
今回参加するこちらのツアーはローカットでも問題なさそうですが、足首を捻りやすい方はミドルカットでもいいかもしれません。
ミルフォードトラックは雨が多く、雨量が増えるとトレイル上いたるところに川ができ、多い時には腰までの水位が上がってくることも。
まずは履きなれた靴を準備しましょう。
バックパック・レインカバー
今回のツアーはロッジに4泊する行程。
必然的に荷物も多くなります。快適なトレッキングのためにはバックパック(リュック)も大事。
40Lほどの使い慣れたザックがおすすめですが、かなり大きい上、安い物ではないので持ってない方もいるでしょう。
その場合は現地で無料レンタルがあります。
雨が降ってくることも多いのでレインカバーも必要です。
こちら日本で1000円程度から購入することができるので、一つ用意しておくといいでしょう。
レインウェア
ミルフォードトラックは雨が多いのでレインウェアは必須。
上下が分かれてストレッチ性を持つ動きやすいものが利用しやすいでしょう。
「ファイントラック」のレインウェアは通気性も良くおすすめです。
レインジャケットの無料貸し出しもありますが、ゴム素材なので防水性はあるものの、重くて暑そうです。
5日間歩くので衣類は多めに
化学繊維の下着
激しい運動でなくても長距離を歩くため、かなり汗はかきます。
休憩中に汗が冷えて風邪をひかないように速乾性のある化学繊維の下着がおすすめです。
ロッジで洗濯はできますが、念のため上下2枚ずつは持っておいた方がいいでしょう。
長袖シャツ
ニュージーランドのトレッキングで大敵なのは「サンドフライ」。
サンドフライはハエの一種ですが蚊のように人を刺します。
人によって感じ方は違うかもしれませんが、日本の蚊に刺されるよりももっと痒く、赤く腫れます。
日中陽が差していると上着を脱いで半袖になりたくなる場合もありますが、そこは我慢して1日中長袖でいることをおすすめします。
同時に日焼け対策にもなるので薄手、厚手の2枚ほど持っておくといいでしょう。
トレッキング用パンツ(ズホン)
こちらも同じくサンドフライ対策。耐久性、速乾性のあるトレッキング用の長いパンツがベスト。
短パンでもいいですが、その場合はスパッツを忘れずに。
転んでも怪我をしないように厚手のものがいいでしょう。
基本的に1枚で大丈夫ですが、大雨にあたって濡れてしまった場合に替えがあれば、より快適にトレッキングを続けられます。
フリースなどの上着
山は天気の変化も激しく高地になれば気温も下がります。
フリースのような軽めの防寒具は夏でも必ず持って行ってください。
パタゴニアのプルオーバーは薄くても保温性があり、かつ動きやすいのでおすすめです。
薄手のダウンなど
これはマストではありませんが、ユニクロのウルトラライトダウンのようなかさばらないダウンが一つあればいざというとき役に立ちます。
歩いているときは身体が温まっていますが、休憩時や雨上がりはかなり冷えることもあります。
特に春や秋にトレッキングを予定している方は持っておいてもいいかもしれません。
靴下
長時間歩いていると蒸れたり破れたりすることもあるので、厚手の靴下を3~4枚用意しておくといいでしょう。
帽子
トレッキングが出来る時期は基本的には春~秋。
日差しが強い日もあるので日よけのためにも帽子はあると便利です。
小雨であれば帽子でしのげることもありますし、頭を守ることもできます。
蒸れないように一部メッシュになっているトレッキング用の帽子がベストです。
手袋
軍手ではなく、薄手の乾きやすい山用の手袋があると便利。
歩きやすいトレイルではありますが、岩場に手をついたり、早朝の出発で寒い時には防寒にもなります。
あると便利なトレッキング時の持ち物
より快適に楽しくトレッキングするために便利なグッズなどを紹介します。
水筒・ポット
ミルフォードトレッキング中、休憩するロッジでは水の補給が可能。必ずマイボトルを準備しましょう。
ロッジにはティーパックやコーヒーなど用意があるので水だけでなく、温かい飲み物を持ち歩くことも可能!
保温ポットを準備しておくといいですね。
虫よけ・かゆみ止め
サンドフライ対策です。日本から使い慣れたものを持っていくのもいいですし、トレッキング出発前にスーパーマーケットなどで買うこともできます。
日焼け止め
雨の多いミルフォードトラックではありますが、日が差すと日本の7倍以上の紫外線が降り注ぐことも。
念のため日焼け止めを持っていると安心です。
カメラ
せっかくの絶景ですから、スマホでなくカメラに収めたい方も多いと思います。
一眼レフを持っていきたい方は、雨が降ることも多いので防水性能があれば尚可。
またずっと首にかけていると疲れるので、首を保護するクッションがついたネックストラップがあるとより快適にトレッキングできるでしょう。
とはいえ荷物になるので、初心者の方は小型のミラーレス(換えレンズ2つほど)から始めることをおすすめします。
絆創膏・マッサージクリーム
かなりの距離を歩くので、途中けがをしたり足が疲れることがあるでしょう。
絆創膏やマッサージクリームがあればいざというとき役に立つので、お守りという意味でも持っておくと安心です。
防水袋
ジップロックのようなチャック式の袋があると、スマホやカメラ、パスポートなど濡れると困るものをしまうのに便利です。
かさばるものでもないのでバックパックの隅っこに多めに入れておくといいでしょう。
ロッジで必要なもの
ミルフォードトラックは1日では歩き終わりませんので、各地のロッジに泊まりながら連日歩くことになります。
忘れ物のないように。
ルームウェア・下着
ロッジでリラックスするときの服。
ロビーやレストランでも着れるデザインのものと寝間着を兼ねてもいいですし、寝間着は別に用意しても。
洗濯ができるので下着も上下2枚ずつ程度でいいでしょう。
履物
ロッジ内でくつろぐ時の靴。ビーチサンダルやクロックスなどが便利。
ワークマンのライトスリッポンも軽くて持ち運びしやすく、お手頃なのでおすすめです。
洗面道具
シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ドライヤーはロッジに用意されています。
歯磨き・歯磨き粉・洗顔フォーム・化粧落としなどはありませんので必要に応じて準備してください。
日本の山では石鹸や歯磨き粉はNGなところもありますが、ニュージーランドは特に制限されていないので、いつも使っているものを持って行っても大丈夫です。
タオルとハンドタオルはロッジの部屋にあるので持っていく必要はありません。
洗濯ばさみやハンガー
ロッジには、洗濯石鹸、洗い場、乾燥室があります。その日に着た衣類を毎日洗って干すことが可能。
自分でハンガーや洗濯ばさみをもっていかなくても、ひもがあるので何とか干せますが、狭いスペースを共同で有効に使うために折り畳みのできるようなハンガー・洗濯ばさみがあるといいかもしれません。
変換プラグ・変圧器
ロッジではスマホやバッテーリーチャージャー、デジカメなど充電をしたいものもあるでしょう。
ニュージーランドは日本とはコンセントの型が違うので変換プラグが必要です。
また、電圧も日本と違い240Vなので、対応していない電化製品を持っていく場合は変圧器も必要です。(最近のスマホ充電器はほぼ対応しています)
充電は部屋やラウンジでできますが、数が限られているので、たこ足コンセントがあればベスト。
夜10時には電気が落とされるので、充電はそれまでに。
行動食
トレッキングや登山などアウトドアに持っていく食べ物が行動食です。
ロッジにはクッキー(のようなもの)、チョコ、キャンディ、リンゴ、バナナ、オレンジなどが置いてあることも多いので、自由に食べることが出来ます。
その他、お気に入りの日本のお菓子も持っていくといいでしょう。
さいごに
たくさん書いてしまいましたが、工夫によってコンパクトにもなります。
スーツケースとトレッキングに必要のない荷物は初日に泊まるクイーンズタウンのホテルで預かってもらえますので、必要なものと不要なものの見極めも大切。
重くなりすぎないように、ただ重要なものはしっかりとバックパックにつめ、快適なトレッキングを楽しんでくださいね。
👇では早速ミルフォードトラックのツアーに行ってみましょう!ツアー詳細編はこちら!
協力:HIS GREEN TRAVELER エコツアーデスク
五感にチャージする大自然の旅をご用意