日本からヨーロッパに最短で到着できる観光都市ヘルシンキ
ユーラシア大陸の端と端に位置する日本とヨーロッパ。
飛行時間は否が応でも10時間越えになりますが、できれば最短で抑えたいもの。
日本からヘルシンキまでは直行便で平均13時間。どのヨーロッパ路線よりも飛行時間が短いため、負担も軽減されます。
ヘルシンキに向かう直行便は、現在JALとフィンエアーの2社があり、東京(羽田・成田空港)、大阪(関空)から就航しています。
多くの便がヘルシンキに早朝着なので、そのままヘルシンキ観光に繰り出したり、乗り継いで他のヨーロッパ都市へ同日に向かったりと時間を有意義に活用できます。
また2024年5月からは名古屋路線も直行便の運航が開始され、日本からフィンランドへの旅行がより身近になります。
ヘルシンキ観光のおすすめの時期は?
ヘルシンキに観光で訪れるなら、日照時間も長くなる初夏から夏にかけて(5月~8月)がおすすめ。
湿気もなく、最高気温が22℃前後という爽快な夏を過ごせます。
この時期になると短い夏を満喫しようとフィンランド人は日向ぼっこをしたり、オープンテラスのカフェ席で談笑したりと、町全体が陽気で幸せなムードに包まれます。
夜22時過ぎても明るい白夜のもと、一日たっぷり活動できます。
日本からアクセスも良いヘルシンキは、観光で街巡りをしながら同時に自然も満喫できる場所。
数日間滞在すれば、森に棲む妖精・ムーミンがこの国で誕生したことに深く納得することでしょう。
ヘルシンキは観光しやすさが魅力
約63万人が暮らすフィンランドの首都ヘルシンキは、バルト海に面した港町。
重厚な建物が並び、市内には公園も多く、のんびりとした雰囲気が印象的です。
ヘルシンキ市内の観光スポットは歩ける範囲に点在しているため、観光しながら街の大まかな様子もつかめます。
欧州の中では比較的治安も良いので、日中の繁華街であれば一人歩きも安心でしょう。
都市と自然の両方を満喫
ヘルシンキを観光しながら街の様子が分かり始めると同時に見えてくるのが、都市と自然の近さ。
バルト海に面したカイヴォプイスト公園では日向ぼっこをするヘルシンキ市民が多く、夏や秋になると近くの森にベリーやキノコを収穫しに出かける姿もよく見られます。
フィンランドでは誰でも自然の中を好きなように散策できる権利、「自然享受権」が認められているほど自然が身近な存在。
ヘルシンキ周辺もヌークシオ国立公園はじめ複数の国立公園がありますので、ヘルシンキの観光がひと段落したらハイキングを。
ヘルシンキは街歩きの楽しさに加え、自然の良さ両方を満喫できるのも大きな魅力です。
夏の観光ならムーミンに会える
フィンランド南西部の町ナーンタリでは6月上旬から8月下旬の夏の間だけ、ムーミンワールドが開園します。
自然の島をそのまま生かした景観では、赤い三角屋根でお馴染みのムーミンのお家がぴったり溶け込み、ムーミン好きなら一度は訪れたい夢の世界。
ヘルシンキからの観光ツアーも出ており、日帰りで訪れることができます。
ナーンタリに加え、ムーミンファンが見逃せないのがフィンランド第2の都市、タンペレ。
市内にはムーミン谷博物館があり、ムーミンの鮮やかな原画パネルやミニチュアが並び、可愛らしい世界観を創り出しています。
こちらは通年オープン。
ムーミンに関する所蔵品は1,000点を超え、見ごたえのある展示内容になっています。
ヘルシンキ観光時の通貨は便利なユーロ!
フィンランドの通貨はドイツやフランスと同じユーロ。
スウェーデンやデンマークなど他の北欧諸国が自国の通貨を使っているなか、唯一ユーロが使える国です。
そのため、もし今回の旅でユーロが余ったとしても、無理に使い切るのではなく、次のヨーロッパ旅行用に取っておくという選択肢もアリ。
ヘルシンキ市内や観光スポットでは現金(ユーロ)のほか、クレジットカードも幅広く利用可能です。
ヘルシンキ観光の強い味方がこれ!
ヘルシンキを観光する際にぜひ手に入れたいのが、空港や市内で購入できるヘルシンキカード。
バスや地下鉄が乗り放題になるだけでなく、テンペリアウキオ教会やデザイン博物館など30ヶ所以上のヘルシンキ観光スポットも入場無料になります。
1日、2日、3日の期間があり、通常はヘルシンキ市内のみ適用ですが、市内から空港への鉄道も利用可能な郊外プランにもアップグレード可能です。
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ヘルシンキのおすすめ観光スポット
テンペリアウキオ教会
ヘルシンキの観光ツアーで必ず訪れるのが「テンペリアウキオ教会」。
1969年に巨岩をくりぬいて完成させた教会は、“ロックチャーチ(岩の教会)”という名前で親しまれています。
氷河期時代の岩がむき出されたままの珍しい教会は武骨な印象を受けるものの、太陽光が柔らかく内部を注ぐ光景はまるで大地に包まれているかのよう。
カンピ礼拝堂
教会関連なら、木造建ての「カンピ礼拝堂」もおすすめ。
ノアの箱舟を模した独創的なデザインが評価され、木のぬくもりが感じられる内部は静寂が満ちています。
ヘルシンキ大聖堂
純白な外観と緑青味がかったドーム屋根が目印の「ヘルシンキ大聖堂」もヘルシンキ観光で外せません。
1852年に完成したヘルシンキを象徴するランドマーク的存在で、観光客だけでなく地元の人たちも訪れる憩いの場所。
昼間の青空に映える白亜の壁が夜のライトアップでは陰影が浮かび上がり、幻想的な装いに。
クリスマスの時期になると正面広場ではマーケットが開き、より華やかさが増します。
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デザイン博物館
フィンランドはデザイン大国!
マリメッコやイッタラなどフィンランド発のデザインは世界中で大人気。そんな世界をもう一歩踏み込んで見学できるのが、フィンランドのデザインをテーマにしたデザイン博物館です。
赤土色を帯びた煉瓦造りの建物は、かつては高校の校舎として使われていたそうです。館内ではマリメッコ、イッタラ、アアルト、アラビアなどの食器やアパレル、家具など多数を展示。
併設のギフトショップもオシャレなグッズがあり、ヘルシンキを訪れる観光客には格好のおみやげスポットとなっています。
郊外のファクトリーショップも要チェック
憧れのマリメッコグッズも現地で購入すれば、素敵なおみやげ&思い出になること間違いなし!
ヘルシンキ郊外にはマリメッコのファクトリーショップがあり、ファンなら訪れて損はない場所です。
アパレルに始まり、食器やキッチン用品、生地が販売され、マリメッコの色彩が溢れた店内はとても賑やか。
隣にはマリメッコの社員食堂があり、一般の人たちも利用できます。
もちろん使われている食器類もマリメッコです。
場所が郊外のためややハードルが高く感じるかもしれませんが、不安ならヘルシンキ発のオプショナルツアーで行く方法もあります。
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ヘルシンキは観光だけじゃなく市場も見どころたっぷり
ヘルシンキの観光スポットを巡ったら、今度は市民の生活が垣間見える場所へ。
ヘルシンキの北に位置するハカニエミ・マーケットは1階に食料品、2階に雑貨など50近くのショップが並ぶ屋内市場。
レンガ造りの趣ある建物が目印で、映画『かもめ食堂』にも登場しました。
イッタラやマリメッコのほか、ハチミツなどのおみやげも販売。午前中の方が人も多く、活気が感じられます。
営業時間はお店ごとに異なりますが、日曜日は市場全体が休みなので注意しましょう
ヘルシンキ大聖堂などヘルシンキの主要観光地は徒歩圏内で、マリメッコやストックマンデパートと同じ通り沿いという抜群のロケーションです。シックな色合いで統一された客室は落ち着きがあり、広さも十分。
サウナもホテル内に完備しており、ヘルシンキの観光だけでなくホテルライフも楽しめます。
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ヘルシンキ観光で必須の!?サウナも体験
日本でも人気のサウナ。ヘルシンキを訪れたなら自然に囲まれた本場のサウナもぜひ体験してみたいところでしょう。
国内に300万以上のサウナを有するサウナ大国フィンランドでは、町中や大自然などロケーション毎に様々なサウナを楽しめます。
森の湖畔にあるサウナを体験できるオプショナルツアーもありますよ。
ヘルシンキ観光では本場のロウリュもぜひ体験したい!
ヘルシンキ観光にはずせないサウナでぜひ体験したいのがロウリュ。
ロウリュとはフィンランドに伝わるサウナ風呂の入浴法の一つで、熱したサウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させることにより、体感温度を上げて発汗作用を促進する効果があると言われています。
現地のオプショナルツアーでは、冬でも火照った身体をバルト海に飛び込んで冷やすという貴重な体験ができるコースも。
サウナは男女共用で水着着用が必須なので、水着をお忘れなく。
ヘルシンキを観光するなら郊外の世界遺産もおすすめ!
ヘルシンキだけでなく、時間があればヘルシンキ郊外の観光地にも足を運んでみたいところ。
ヘルシンキからボートに乗り、約15分で到着するスオメンリンナ島は世界遺産にも登録されている海防要塞。
上空から見ると頑強な壁が星型に模られています。
18世紀、防衛を目的に建設に着手。その長い歴史上では他国に引き渡されたり、クリミア戦争では大きな損害を被ったりと数々の戦いを経験しました。
しかし現在は住民800人が暮らすのどかな島となり、週末にはフィンランド人もピクニックに訪れる行楽地に様変わりしました。
歴史の変化が辿れる貴重な場所です。
ヘルシンキから気軽に行ける隣国
初めての北欧旅行でヘルシンキをすすめたい理由のひとつ。
それは、ヘルシンキの観光や自然を満喫したら、そこから隣国ロシアや海を渡ってバルト三国のエストニアなど他の国を訪れることができる点です。
特にヘルシンキからエストニアの首都タリンまでは船で約1時間という近さ。
タリンの旧市街は世界遺産にも登録されており、中世時代から続く城壁や建物は今も健在。
まるでタイムスリップしたような気分を味わえます。
ヘルシンキから日帰りで滞在できるので、面倒な荷物移動も必要ありません。
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