ハワイはアメリカ合衆国の州の一つで、太平洋に位置しています。ハワイ州を形成する島は、小さな島を合わせると100以上にものぼり、その中で主な島は、ハワイ島・マウイ島・オアフ島・カウアイ島・モロカイ島・ラナイ島・ニイハウ島・カホオラウェ島の8つです。その中でも一番面積が大きいのはハワイ島で約4000平方メートルあり、ビッグアイランドという愛称が付いています。ただし人口が一番多いのはオアフ島であり、ここには90～100万人の人々が住んでいます。カホオラウェ島はこの8つの島の中では小さく、人の住んでいない無人島となっています。
州全体の人口は2010年の時点で130万人ですが、近年では日系人などのアジア系住民が多くなっており、先住ハワイアンの人数は約10万人と言われています。さらにその中でも純血のハワイアンの人口は少なく、約8,000人もいないと言われています。人種の構成は、アジア系が約40％を占めており、白人が約20％、先住ハワイアンとヒスパニックが約10％という割合です。
州には各国から多くの観光客が訪れていますが、その数は年間で約7,000万近くにもなり、その中で日本人の観光客は約120万人となっています。

ハワイは火山活動によって誕生した島で、その歴史は約500万年にもなります。州の中で一番大きいハワイ島は、今から約50万年前に形成されたもので、島の歴史の中では比較的新しい部類に入ります。
他の国とは離れた場所にある島のためもともとはどこも無人島となっていましたが、海を渡ってこの地に住んだ者がおり、少しずつ人が住むようになっていきました。その後1778年に、イギリスの海軍士官であり海図の製作を行っているジェームズ・クックという人物がこの島に渡ってオアフ島とカウアイ島を発見し、島は栄えていきました。
王としてハワイ島を統治していたカラニオプウは、クックを神として崇めていました。1978年にカラニオプウが亡くなると、その後は甥であるカメハメハが戦争の神という称号を授かって、コハラとコナの領地を譲り受けました。それを受けてカラニオプウの息子であるキラワオがカメハメハに対して戦争を仕掛けましたがそれに敗れ、1970年にはカメハメハが島を統一しました。1819年にカメハメハが亡くなってからは、その長男であるリホリホが王の座を引き継ぐことになります。

ハワイの気候は熱帯特有のものであり、気温も湿度もそこまで高くなく、快適で過ごしやすい環境となっています。貿易風が東方向から吹いているというのが特徴です。夏は大体30度まで気温が上がり、夜の気温は24度程となります。冬も夏とあまり差がなく、大体日中の気温が28度くらいであり、最低気温も18度程となっているため、冬でも寒くなることはほとんどなく、1年を通して過ごしやすいのが魅力と言えます。一方でハワイ島にある標高が高い山の山頂付近では雪が降り積もることもあり、そこではスキーを楽しむことができます。
ハワイ島には時期によって乾季と雨季があり、基本的には5～10月の間が乾季、10～4月の間が雨季となっています。カウアイ島にはワイアレアレ山という山が存在しますが、ここは降水量が非常に多い地域となっており、その降水量は約12,000mmにも上ります。この降水量は、世界で見ると2番目に多いという記録になります。
その他ハワイで見られる気候の特徴として、ヴォックがあります。これは、火山ガスから発生する粒子が空気中にある酸素などと反応してできるスモッグのことで、このヴォックによって全体が白く霞むという自然現象です。