絶景が見られるバリの観光スポットの一つとして知られているのがキンタマーニ高原です。こちらの高原からは、バトゥール山とバトゥール湖を中心に、バリ島の景色を見渡すことができます。湖の向こう側にはアバン山がそびえたっており、晴れている日には湖と山々と空が織りなす風光明媚な景色を堪能できます。日本で組まれているツアーでも、ここがプランの中に含まれていることは多いです。
キンタマーニはバリ島の北東部にある島であり、高原の他にキンタマーニ湖と呼ばれる名所も存在します。この湖は避暑地やリゾート地として親しまれており、多くの観光客や地元の住民の姿が見られる場所です。
高原を下ったところには、バトゥール火山によってできた天然の温泉に入れる施設も存在しており、この施設では温泉やプールを楽しむことができます。食事のためのスペースも設けられているため、すぐそこに広がる湖の景色を眺めながら優雅なひとときを過ごせます。
さらに、高原からウブドまではサイクリングを楽しむこともできます。マウンテンバイクをレンタルすることもできますので、自然を感じながらサイクリングをするのも楽しみ方の一つです。

バリ島には寺院が数多く存在しますが、その中の一つとしてタナロット寺院があります。日本の寺院と言うと山の中などの緑の多い地域にあるイメージが強いですが、このバリ島のタナロット寺院は海岸に建てられています。外から見ても、海岸に寺院が建っているその姿は非常に神秘的です。
満潮時は海水で囲われているため近づくことは難しいですが、干潮時になると陸ができ、歩いて行くことができます。このような地形の特徴を持っていることもあり、観光客が訪れるのはほとんどが夕方頃になり、昼時に比べて多くの人たちで賑わいます。また夕方になると、夕陽をバックにして浮かび上がる寺院が美しい光景を作り出しますが、この景色を眺めることもタナロット寺院の楽しみ方の一つです。
寺院の正面には岩蔵がそびえたっており、その中には、寺院を守る守り神のような存在として扱われているヘビがいます。このヘビは満潮時には海へと帰っていき、干潮時になると穴に収まるという習性を持っています。希望に応じてそのヘビに触れることもできますので、訪れた観光客の中にはご利益を授かるという意味合いも込めて触っていく人もいます。バリ島に来たら試してみたい事の一つです。

バリ島のジャティルイは世界遺産に登録された観光スポットの一つで、広大な面積を誇る棚田の景観を一望することができます。ジャティルイは、「本当に素晴らしい」という意味を持つ言葉ですが、まさにその言葉にふさわしい光景を目の当たりにできる丘陵地帯です。
それまでは多くの観光客で賑わうということはほとんどありませんでしたが、2012年に世界遺産として認定されてからは、その風景を一目見ようと、多くの方が現地まで足を運ぶようになりました。近年ではバリ島ツアーのプラン内に組み込まれることもしばしばあります。少しアクセスには不便な場所にあるため、観光をしたい方はこういったプランに組まれているツアーを利用するのが得策です。
バリ島に古くから伝わる水利組織としてスバックというものがありますが、その役割を担っているのがこのジャティルイになります。見た目にも美しい水田風景を作り出し、見る人の心を魅了するこの観光地ですが、島民たちの生活を潤す大切な役割も果たしているのです。
世界遺産に指定された際に置かれる証書がモニュメントとして飾られているため、ジャティルイに訪れた際にはこちらも見ていくと良いでしょう。