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ルーブル美術館は現地ツアーに参加して鑑賞した方が良い理由

「モナ・リザ」「ミロのヴィーナス」など、教科書やテレビで一度は見聞きしたことがある美術作品が多数収蔵されているのが、芸術の都パリの大ミュゼ、ルーブル美術館です。建物自体も歴史的価値が高く、広い敷地内は見どころがたくさんあります。歴史的名作を見逃さないためにも、しっかり下調べして訪れましょう。

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圧巻の質と量で世界を魅了する美術館の王様

パリの中心部にあたる1区にあり、セーヌ川の北側に位置するルーブル美術館。元は12世紀末にパリ防衛のために城砦として建造されたものです。その後、フランソワ1世の統治下で宮殿へと姿を変え、王たちが増改築を重ねた末、1678年にルイ14世がヴェルサイユに居を移すまで王宮として使われていました。美術館として一般に公開されたのは、1793年のフランス革命直後のこと。以来、ルーブル美術館はその所蔵品の質と量で世界中の人々を魅きつけています。

ルーブル美術館

1982年には、ミッテラン大統領の「大ルーブル整備」計画が始まり、その後メインエントランスとなるガラスの「ルーヴル・ピラミッド」が設置されました。現在も歴史的な作品を守るために日々進化を続けており、2014年には彫像「サモトラケのニケ」の修復が完了。本来の白く美しい輝きがよみがえり大階段に飾られています。

展示スペースの総面積は、東京ドームの約1.5倍にあたる総面積6万平方メートル。約38万点もの所蔵品がこのルーブル美術館内で保管され、そのうち常時2~3万点が展示されています。天井も壁面も芸術的な設えが続く館内で、教科書やテレビで見た世界的に有名な作品を次々鑑賞できるのがルーブル美術館の魅力。写真や画面ではわからない本物の質感と迫力が見る人を圧倒します。また、絵画だけでなく、ダイナミックな彫刻や宝飾品、古代遺跡から発掘された品や城壁跡も数多く展示されています。

もともと王宮だったため、その敷地は広大で、増改築を繰り返した建物は構造も複雑です。上から見るとコの字型の建物は、シュリー翼、リシュリュー翼、ドゥノン翼と3つの翼廊に分かれています。また、階数表示は、0階が日本の1階、1階が日本の2階といった具合に、日本の表示階数のマイナス1となります。

質・量ともに世界有数の所蔵品数を誇るルーブル美術館は、すべての展示を見ようとすると何日もかかってしまいます。有名な傑作が多い2階やドゥノン翼を中心に、見たい作品とその展示場所を事前に下調べし、ピックアップしておくのがオススメです。

名作の見事な表現を間近で鑑賞しよう

神秘的な微笑みを浮かべた表情が魅力の油彩「モナ・リザ」

正式タイトルは「フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻、リーザ・ゲラルディーニの肖像」。ルーブル美術館が誇る所蔵品の中でも別格扱いのため、館内でもっとも混み合う場所のひとつです。1503~1506年に画家レオナルド・ダ・ヴィンチが制作したこの絵画は、モデル女性が誰であるか諸説ありましたが、2008年にフィレンツェの富豪だったジョコンドゥの妻であると決着しました。じっくり鑑賞できる時間があれば、ここはモナ・リザの口元・目元など精巧な油絵の技術に注目しましょう。人物に豊かな生気を与えるぼかし技法と、画中空間の奥行きを色彩で見せる空気遠近法が見事です。

ヘレニズム美術の傑作と言われる彫刻「ミロのヴィーナス」

1820年にエーゲ海のメロス島で発見。紀元前2世紀頃に制作されたと推測されています。「アフロディーテ」という正式タイトルどおり、美の女神アフロディーテがモデルと言われていますが、腕や付属装飾品がないため断定できずにいます。360度どの角度からでも見ることができるよう展示されているので、肌のなめらかさや上体の傾き、布が落ちる瞬間の足を閉じる動きをじっくり鑑賞してみましょう。

アフロディーテ

フランス7月革命の人民蜂起を描いた「7月28日−民衆を導く自由の女神」

フランスの19世紀ロマン主義の巨匠ドラクロワの傑作。歴史の教科書で見たことがある人も多いことでしょう。実際、ルーブル美術館が有する所蔵品の中ではトップクラスの知名度と人気を誇っています。作品では「自由・平等・博愛」を示すフランス国旗を掲げる女神に、自由を求め武器を持つ民衆が導かれ前進しています。ドラクロワ本人と言われているのが、銃を手にしたシルクハット帽の男。画中のどこにいるか探してみましょう。

ナポレオンが妻ジョセフィーヌに冠を授ける歴史画「自ら戴冠するナポレオン、その後ろに座す教皇」

作者は「皇帝の首席画家」の称号を得た画家ジャック=ルイ・ダヴィッド。西洋絵画の伝統的な形式性と記録的な写実性の結びつきを見つけるのが鑑賞のポイントです。実はこの絵画は2枚組。もう1枚は、パリから約20km南西のヴェルサイユ宮殿で展示されています。

ヘレニズム彫刻の傑作「サモトラケのニケ」

エーゲ海サモトラケ島の神々の神殿にあった彫刻と言われています。ギリシア神話に登場する勝利を表す女神ニケが、軍船の戦闘で翼を羽ばたかせて飛び立つ瞬間を捉えたもの。海戦の勝利を祝い神殿に飾られていたとも言われています。両足の間にはためく布の表現を鑑賞しましょう。

ルーブル美術館で最大サイズの絵画「カナの婚礼」

作者はルネサンス期に活躍したイタリア人画家ヴェロネーゼ。縦6.77m×横9.94mのサイズに、聖書の水がぶどう酒に変わる奇跡の話を華やかなヴェネチツィアの婚宴場面に移し替えて描いています。画中の130人の中にイエスやマリアが存在し、登場人物の動きには、キリスト教の宗教的暗示が多く描かれているので、それらを発見するのもこの絵画を鑑賞する醍醐味。ルーブル美術館の所蔵品の中でも最も大きな絵画として知られています。

迷わずに見どころを巡るならオプショナルツアーで

ルーブル美術館の所蔵品を見て歩くなら、少なくとも半日は時間を確保しておきたいもの。事前に下調べをしたら、無料で用意されている日本語の館内マップを手に入れ、重たい荷物やコートはクロークに預けて身軽に動きましょう。

それでも初めて行くとなると、広い館内で迷いお目当ての作品にたどり着かずに時間切れになってしまう心配もあります。そんな方はパリ滞在中にオプショナルツアーに参加して、効率良くルーブル美術館の見どころを回ることをオススメします。日本語で専門知識を持つガイドの説明を聴きながら鑑賞すれば、より芸術への理解が深まりそうです。

街並み散策を楽しむ旅をしたいなら、ルーブル美術館に徒歩でアクセスできるパリ市内のホテルを選びましょう。地下鉄を利用すれば選択肢はグッと広がります。

パリ・シャンゼリゼ大通り

日頃は芸術作品に触れる時間をなかなか作れないもの。パリへ旅行するなら、ルーブル美術館の所蔵品をめぐる時間をゆったり設けてみてはいかがでしょうか。

パリ(フランス)のおすすめ!

ご旅行前に外務省・安全情報(フランス)をチェック

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