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【世界遺産】万里の長城の長さは伸ばせないけど修復しに行く旅

中国の観光スポットといえば、真っ先に思い浮かぶのは万里の長城でしょう。全長約6000km にも及ぶ城壁は、その姿を間近で眺めるだけでもスケール感抜群。頂上へと続く道を登り見下ろすと、眼下に広がる壮大な景色にも圧倒されます。一生に一度は訪れて、中国の広大さと奥深い歴史を肌で感じたいものです。

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万里の長城の長さは伸ばせないけど修復しに行こう

長い歴史を経て現代に残る奇跡の世界遺産

中国・北京旅行をより深く楽しむ秘訣は、観光スポットに秘められた歴史を知ることです。万里の長城の歴史の始まりは、春秋時代にまでさかのぼると言われています。

古代中国では大小の国々が乱立していて、それらの国が、異民族の侵入を防ぐために、「長城」と呼ばれる長い防御壁を作っていました。紀元前221年になると、秦の始皇帝が中国全土を統一。その後始皇帝は、諸国が築いた長城を一つにまとめて整備し、それが万里の長城の基礎となりました。始皇帝による長城建設は、約10年もの間、何十万人のも労働者が関わった大工事だったようです。

万里の長城の長さは伸ばせないけど修復しに行こう

しかし、秦の始皇帝が治めた時代はわずか15年しか続きませんでした。秦の滅亡後、項羽と劉邦が覇権を争って戦い、勝ち抜いた劉邦によって漢王朝が建国されます。万里の長城は漢に引き継がれ、武帝の時代にさらに長く延長されます。

その後は長らく長城が放置される時代もありましたが、14世紀になると、明が蒙古族による元を北方に追いやり、蒙古の侵入を防ぐため長城の強化に乗り出します。そして100年以上の歳月をかけて、ついに万里の長城は完成に至るのです。

現在も残っている万里の長城の大部分は、明の時代に築かれたもの。長い城壁には、何カ所もの関所や敵の見張り台、のろし台などが設置されていて、この時代の設計・建築技術がかなり高かったことを伝えています。

このように、万里の長城はいくつもの時代をまたぎ、長い年月をかけて築かれた歴史的にも重要な遺構です。現在では、敵から国土を守る城壁としての役割は果たし得なくなりましたが、長城全体が、世界に誇る中国の観光資源となっています。

1961年には中国政府が「国家重点文物保護単位」に指定し、1987年にはユネスコの世界遺産に登録されました。ちなみに、万里の長城という呼び名は、前漢の時代の歴史家、司馬遷が「史記」に、その長さを「万里余」と書いたことに由来すると言われています。

知名度ナンバーワンの八達嶺長城は必見

万里の長城の長さは伸ばせないけど修復しに行こう

万里の長城は中国の首都、北京の郊外にあります。全体があまりに長大なので、旅行で端から端まで歩いて周るのは現実的ではありません。「八達嶺(はったつれい)長城」、「慕田峪(ぼでんよく)長城」、「金山嶺(きんざんれい)長城」、「司馬台(しばだい)長城」といった主要な長城をピンポイントで巡るのが一般的な楽しみ方です。

また長城の付近にある、明代の皇帝たちが眠る墓「明十三陵(みんじゅうさんりょう)」や清代の皇帝たちの墓「清西陵(しんせいりょう)」、北京原人が発掘された跡地「周口店(しゅうこうてん)」などのスポットも人気があります。

万里の長城の長さは伸ばせないけど修復しに行こう

長城の中でも外せないポイントが八達嶺長城です。緑が茂る丘陵地帯をはるか遠くまで城壁が続く、これぞ万里の長城という眺めが見られるのが魅力。いつ訪れても国内外からの観光客であふれています。

また人気観光地ゆえに北京からのアクセス手段が豊富なのも、旅行者にとっては大きな利点です。北京市内のホテルから八達嶺長城へ行く手段には、主に列車、バス、タクシーがありますが、列車の本数は少なく、個人でバスやタクシーに乗ろうとすると、ぼったくり被害に遭うことも。注意が必要です。中国旅行に慣れていない人は、ホテルまでの送迎付きで北京発のオプショナルツアーに申し込むのが一番安心です。

万里の長城の長さは伸ばせないけど修復しに行こう

日本の成田・羽田から北京へは、直行便で約4時間。ツアーの場合、北京市内のホテルを出発し、車に揺られること2時間程度で八達嶺長城に到着します。

八達嶺長城の頂上まで登る道には南北2つのルートがあり、南側の傾斜のきつい方は男坂、北側のゆるやかな道は女坂と呼ばれています。男坂の登りはかなりハードですが、よりダイナミックで美しい景観が楽しめます。

所要時間は、混み具合にもよりますが、往復で2時間程度を見ておきましょう。どちらのルートを選ぶとしても、パンツスタイルにスニーカーといった歩きやすい装備は必須。日焼け対策として帽子と日焼け止めも必要でしょう。

八達嶺長城は有名な観光地なので、比較的設備が整っています。個室のトイレもありますが、トイレットペーパーがないことがほとんどなので、必ずティッシュペーパーを用意して行きましょう。

城壁の修復作業に参加!

万里の長城の長さは伸ばせないけど修復しに行こう

長い歴史を持つ万里の長城だけに、最近では劣化や崩壊が問題となっていて、国による保護・修復が進められています。そこで、八達嶺長城に足を運ぶなら、長城の修復を体験するのもおすすめです。

八達嶺長城行きのオプショナルツアーには、1日で万里の長城付近のスポットを複数カ所巡れるツアーや、北京市内の観光と合わせて楽しめるツアー、北京ダックなどの豪華な中華料理が付くツアーなどさまざまなものがありますが、そのうちの1つに、修復中の城壁にレンガを積み上げることができるツアーがあります。

誰もが知る世界遺産の一部分を自分の手で修復できるなんて、一生ものの思い出になることは間違いなし。修復の参加者には記念アイテムとして、中国政府から修復証書が贈られます。さらに追加料金を出せば、記念碑に名前を刻んでもらうという特別オプションをつけることも可能です。

親友、恋人、夫婦など、大切な相手といっしょにツアーに参加して、5年後、10年後に記念日の刻印を見るためにもう一度北京を訪れる……そんなロマンティックな旅も夢があります。

北京(中国)のおすすめ!

ご旅行前に外務省・安全情報(中華人民共和国(中国))をチェック

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